2018-04-09(Mon)

京都府知事選に思う

与野党5党が相乗りした候補と、共産党といわゆる市民派共闘の候補が闘った京都府知事選。
投票率は35.18%。 開票結果は開票率99%の段階で、

与野党相乗り 402,672 得票率55.9%
共産+市民派 317,617 得票率44.1%

共産候補が大健闘 などと傷をなめ合うコメントも見られるが、惨敗は惨敗である。

私は今は京都府民ではないし、両候補の人となりも知らないので、あまり思いの入ったコメントはできない。
それでも、地方分権、地方の力を信じるのであれば、自民候補に野党が相乗りするのは、党としてのの権利と責任の放棄であり、賛成はできるものではない。

NHKの出口調査によると  支持政党は
自民党 37%
共産党 12%
立憲民主党 9%
公明党 4%
日本維新の会 3%
民進党 2%
無党派層 31%

各支持層が自党の推薦候補に投票した割合は
自民支持 80%台半ば
公明支持 90%台半ば
立憲支持 40%台半ば

共産支持 90%余り

無党派層 40%台後半 相乗り: 50%余り 共産

ここから単純に計算すると、もし立憲、民進、希望が共産候補を推薦していたとしても、4万票未満の上乗せであり、やはり負けていたということだ。とすると、プラスマイナスで7万票がひっくりかえり、かなりの接戦になっていた。
(計算ミスをしていたので、訂正しました 4/9)



ただし、投票率が大きく変われば、話は違ってくる。

投票率が50%になっていれば、30万票の無党派層が加わり、その55%が共産候補に加算されると、ギリギリの接戦になってくる。 逆転の可能性が高くなる。
与野党対決の緊張感が高まり、森友問題で窮地に立たされている自民を責め立てることができれば、ひょっとすればひょっとしたかもしれない。

立憲、民進、希望は、どうせ勝てない共産候補に乗るよりも、自民党に恩を売っておいて、どっかで返してもらおうという古い古い政治哲学で動いたのであろう。それも、まったく理解できないわけではない。
地方政治で住民の実利をとろうと思ったら、そういう駆け引きも全否定はできない。

しかし、蓋を開けてみれば、共産候補としては想像以上に票が伸びた。
共産単独では9万足らずだから、22万票以上の非共産の票が共産候補に入ったことになる。
これは、立憲、民進、希望の緊張感の無い頭では想像できなかった数字なのだろう。
ダブルスコアであれば、立憲、民進、希望の選択も、それなりに説明できるが、この票差であれば、立憲、民進、希望の判断は政治へのあきらめを蔓延させただけという批判を免れまい。

私自身は、立憲、民進、希望の、どの政党にもみじんも期待は持っていないし、所詮自民党の隠れサポーターだと思っているから、相乗りになったと言う話を聞いたときも、ふ~ん くらいにしか思わなかった。
また、こういう形になってしまった以上、共産候補に勝ち目は無いとあきらめてしまった。
その意味では、私の頭も立憲、民進、希望と同じ程度にカビが生えていると言うことかもしれない。

10%以上の差がついて惜敗とは言えないが、しかし、共産候補に共産票の4倍近い票が入るという、今日の日本国民の状況はひしひしと伝わってくる。
やはり、この安倍独裁政権下で、どんな状況だろうが与野党相乗りをする政党には、クズ野郎という罵声がふさわしい。
たとえ常日頃支持する政党であろうが、万が一そんな判断をしたら、迷わずにケチョンケチョンに批判するべきだ。



とはいえ、所詮、立憲、民進、希望などその程度のものだと言うことははじめからわかっている。
自分を陥れた面々が集う立憲の顔を立てる小沢さんの忍耐力はすさまじいとは思うけれども、その超人的な忍耐力は報われないだろうと私は思う。

悪いやつよりも卑怯なやつのほうが、ずっと始末が悪いからだ。
公然と悪いことをやって、どのくらい悪いかがわかっているほうが、良さげなことを言っていざというときに裏切るよりはずっとマシだ。歴史上のほとんどの抵抗運動は、弾圧でつぶされたのではなく、裏切りによって自壊していったのである。

20180408.jpg
この写真は、相乗り候補が当選の万歳をしているところ。
(毎日新聞より 元記事はこちらから→ リンク )

希望の前原や山野井は、自分たちの推薦候補が当選したら、カメラの前で万歳をしている。
ところが、ここに福山哲郎が見当たらない。もしかしたらフレームから切れているのかもしれないが、もし、万が一ここに福山哲郎が立憲民主党を代表して万歳をしていないとしたら、それはあまりにもコウモリではないか。

立憲支持者の過半数が敵候補に投票したことに見られるように、京都府知事選では立憲には支持者からの批判が殺到したと思われる。
批判されたとき、決断してやってしまったことには責任をとるのか、うまく立ち回って言い逃れに終始するのか、私はむしろそこを注視している。

まだ小沢グループが離脱していなかった頃の民主党をウォッチしていて、「普段は良いこと言うけど、イザとなったら小沢弾圧に賛成した」議員、「普段は良いこと言うけど、イザとなったら消費増税に賛成した」議員、「普段は良いこと言うけど、イザとなったら原発再稼働に賛成した」議員 のほとんどが立憲に集っている、ということは小沢グループに近い人たちは皆気がついている。
それでも、政権交代のためには立憲を中心に野党はまとまるべし という小沢さんの血のにじむ努力はリスペクトしつつも、過度な期待をせずに冷静に見つめる目は無くしてはいけないと思うのである。



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No title

まあ、京都は共産党が強いですからね。前回の京都府知事選挙は共産党にとっては歴史的な大惨敗で、自民党の候補にダブルスコアくらいで負けていますが、それ以前までは共産党は自民勢力と互角の勝負をしていたので、今回の京都府知事選挙は、京都における共産党の勢いがまた元に戻ったという感じでしょう。

それにしても、反安倍の人たちは恐ろしいくらいに足し算【注1】しかできない人達ですね。掛け算【注2】や積分【注3】もできるようにならないと、国政選挙で自公政権は倒せないと思いますよ。

安倍政権の支持率が下がっているとはいえ、自民党と野党の支持率はあまり変化が無く、かつ大きく差が開いていて、また、自民党はかなり正確な世論調査が出来るので、安倍政権では選挙で勝てないという調査結果になれば、総理の首を挿げ替えればいいだけの話ですからね。


【注1】・・・基礎票の単純な足し算

【注2】・・・「魅力的」かつ「現実的」かつ「選挙闘争的に戦略的」なビジョンや政策を提示し、かつ、そのビジョンや政策を「うまく」宣伝して支持層を増やす

【注3】・・・選挙期間以外の期間も、自分達の政治勢力の支持層を増やすための努力や工夫をする。敵対する政治勢力の悪口を言っているだけでは支持は増えません。分かりやすい話をすれば、女性(有権者)に全くモテない(支持されない)B君(反自公勢力)が、女性にモテモテのA君(自公勢力)の悪口を言いまくれば、B君が女性にモテモテになる(支持されるようになる)わけではないでしょう。B君が女性にモテモテになるには、B君自身が魅力的になる必要があるでしょう。選挙闘争も同じことです

結局のところ、日本の政治における最大の問題は、自公勢力に対抗する政治勢力にあまりにも魅力が無さすぎることだと思いますよ。反自公勢力にもっと政治的な魅力があり、多くの有権者から支持されていれば、自公政権もうかつなことはできなくなりますからね。それに、反自公勢力にもっと政治的な魅力があれば、小池百合子が多くの有権者から期待・支持されることもなかったでしょうしね。

反自公勢力(反安倍派)の最大の欠点は、敵対する政治勢力の悪口を言うだけで、或はどことどこがくっつくといった政局的な話ばかりで、自分達自身が政治的に魅力的になろうという発想が全くないところです。

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