2018-05-23(Wed)

モリカケ問題も日大アメフト部も 日本軍そっくり

昨日の日大選手の会見を見て、二つのことを思った。

一つは、完璧なリスク管理だ ということ。
あの代理人はかなり優秀な弁護士なのだろう。
日大選手の立場をできる限り守るための、ベストな戦略と戦術をたてていたように見えた。

もちろん、それは日大選手が本当に追い込まれて、やらされていたからこそ取れる戦術であり、真実をつまびらかにすると決心したからこそできた会見だった。
真実を隠し通そうとするかぎり、佐川や柳瀬の国会証言のように、矛盾だらけとなり、誰が見てもウソにしかみえない、最低の戦術に陥らざるを得ない。

これまで、不正を指示されたり忖度を余儀なくされてきたわが国の役人にこそ、あの会見をみて学んでもらいたい。
とくに、あまりのプレッシャーに「死にたい」とまで追い詰められたら、あの会見を思い出して、迷わずに弁護士に相談してもらいたい。

日本弁護士会も、ぜひ「役人専用ダイヤル」を作っては如何だろうか。



あの会見をみて、もう一つ思ったのは、モリカケも日大アメフトも、結局は日本軍だな ということ。

究極の忖度は何かと言えば、特攻隊だ。
絶対に「行かない」とは言えない状態に追い込んでおいて、形だけは志願したようにする。
まるで自分の意思のようにみせかけて、飛行機や潜水艇を使った自爆テロをやらせた。

そして、行かせた上官はのうのうと生き残り、戦後は自衛隊の幹部になったり国会議員になったりして平穏な老後を送った。
731部隊の石井四郎ら幹部のように、人体実験のデータを米軍に売って命乞いをした。
満州侵略の実権を握っていた岸信介は、なんと総理大臣にまでなってしまった。

上に立つものは決して責任をとらない。
部下には圧力を加えて殺人でも自爆テロでも人体実験でもやらせておいて、幹部は絶対に責任をとらない。
日本軍の伝統は、そのまま戦後に温存され、戦後民主主義という立派な建物の腐った土台となった。
その象徴が まさに象徴天皇になった天皇制の温存だった。

戦後の日本というのは、ある意味あの日大選手のような気持ちの人間たちによって復興された。
殺人タックルどころか、本当に殺人してきたのだから、もっと激しい思いが胸に沈んでいたはずだ。

ただ、あの選手のように反省を込めて殺人経験を語ることはせず、同期のサクラを謳ったり、モーレツサラリーマンになったり、戦後民主主義を信奉したり、戦争(被害)体験を語り継いだりして、誤魔化しながら70数年が過ぎ、ほとんどの人は墓場に持って行ってしまった。

決して口に出せない、責任を問うと自らも傷つく、そんな反戦感情を逆手にとって、米国は戦後日本を、反省なき平和国家に作り上げた。
反省することのできない民は、いつまでも敗戦を引きずり、戦後処理も独立もできず、米国の「不沈空母」と「ATM」の役割を担い続けてきた。

日本の戦後は、「反省なき」平和と民主主義で彩られ、「責任を問う」ことはタブーとされてきた。
だから、昨日の会見でも、あの選手も弁護士も「監督の責任」については、決して語らなかった。
それを言うと、この社会は「問うた側」を叩くからだ。

連綿と続くこの日本軍の腐った伝統を断ち切らない限り、日本は政治もスポーツも会社も教育も、まともなものにはならない。
逆に、この腐った土台だけでも作り替えられれば、失敗しながら少しずつでも、まともな国に近づいていけると思うのだ。

日大選手の会見は、その意味でも画期的だったと思う。
破れかぶれではなく、しっかりリスク管理もしていたことも含めて、私たちは学ぶべきだ。


■ お知らせ

「さよなら新自由主義」 菊池英博氏講演会

2018年6月2日(土) 14:00 - 16:30
エル・おおさか南館101

小泉・竹中時代からアベノミクスへと続く新自由主義は、私たちの暮らしを壊し苦しめ続けています。しかし「新自由主義って何なのか」その正体を私たちはちゃんととらえているでしょうか。敵を知らずんば百戦して百戦危うしです。腰を据えて学んでみませんか。

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