2018-07-27(Fri)
ついに翁長知事が辺野古埋立撤回を指示
翁長知事「辺野古」阻止へ 埋め立て承認撤回を表明
2018年7月27日 沖縄タイムス
知事、辺野古承認「撤回」を表明 土砂投入阻止に全力
2018年7月27日 琉球新報
ついに、翁長知事が埋立承認の撤回に踏み切りました。
これまでの経緯を超ざくっと振り返ります。
辺野古基地は、2013年12月 仲井真前知事が公約を破って埋立を承認。
その後、辺野古基地建設に反対して当選した翁長知事が、2015年に埋立承認を「取消」
しかし、2016年12月に最高裁が「承認取り消しは違法」という判決を出し、工事は再開
翁長県政は様々な手段を講じて工事を差し止めようとするが、安倍政権と裁判所は一貫して圧殺
残された行政的な手段は 埋立承認の「撤回」のみとなり、いつ撤回するのか注目されていた
「取消」と「撤回」」の違いなどについては、以前の記事を見てください
沖縄県知事選 「承認撤回」を公約するのは是か非か 2014.10.1
で、いよいよ満を持して 本日、承認撤回を指示したのです。
■
上記の以前の記事を見てもらえば分かる通り、「撤回」は「取消」よりも、さらに困難な方法です。
まして、相手はまっ~~~~~~~~たく沖縄の民意など欠片も聞く気のない安倍政権です。
もちろん、裁判所もグルです。
知事が「撤回」を宣言したからといって、これで工事が止まるとか、まして中止になるなんてことは、ほとんど考えられません。
「取消」の時のように、官邸と霞ヶ関と裁判所が一体となって、民意も真理も事実も踏みにじって、工事を推し進めることは間違いありません。
それでも、もうどうしても、やむにやまれず、これしかない「撤回」を宣言した翁長知事と沖縄の民意を、本土の私たちはどう受け止めたら良いのでしょうか。
同じく辺野古阻止を叫ぶ人の中にも、心なく「やっと宣言したのか。遅い。」と言っている人もいるようです。
工事現場で連日座り込んでいる人たちならばともかくも、本土で暮らしている人で、そんなことを言う人を、私は絶対に信用しません。
「宣言したから、一安心」と思っている人も、それなりにいると思います。
これは、まったくの現実を知らなさすぎです。
「翁長さん頑張れ」という声が一番多いでしょうか。
たしかに、病身をおして困難な闘いに挑む翁長知事を応援する気持ちは私もまったく同感です。
でも「がんばれ」でいいのでしょうか。
なぜ、いままで「撤回」のタイミングを待っていたのか。
私の想像ですが、本土の政治状況がもう少しマシになるのを待っていたのではないでしょうか。
つまり、野党が野党として自公にある程度でも対抗できる体制ができるのを、翁長さんたちは待っていたのではないでしょうか。
沖縄のたたかいは、沖縄県庁や沖縄県人だけのたたかいではありません。
沖縄という国土を、植民地として奪われた、私たち国民すべてのたたかいのはずです。
逆に言えば、どなたかが論評されていましたが、翁長知事を支えるオール沖縄が徐々に苦境に立っているのは、そもそも本土で野党がボロボロに負けているからです。
人口にして1%の沖縄が、強大な国家権力と米国政府を相手に戦うためには、全国民的な民意がぜったいに必要なのは、考えるまでもないことです。
その民意を集約すべき野党が、バラバラでボロボロだから、沖縄はどんどん孤立して追い込まれていくのです。
その張本人である本土の私たちが、観客席から「頑張れー」はちがうでしょう。
あえて言えば、沖縄に行ってお手伝いだけでは、(それ自体は必要なことですが)根本的な本土の問題は解決しません。
野党のみなさん
立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党、自由党 各党のみなさん。
翁長知事は最後のたたかいに立ちました。
あなたたちはどうされますか。
傍観ですか、桟敷から「頑張れ」ですか、それとも連帯されますか。
連帯するためには、「安倍政権の暴走を食い止める」という一点で、力を合わせる以外の方法はありません。
「選挙になったら自公は危ない」 という状況を作らない限り、あとはどんなに正論を吐こうが威勢の良いことを言おうがフィリバスターしようが、安倍政権は止まりません。
沖縄を、翁長さんの決断を、一顧だにせずに踏みにじるのは火を見るより明らかです。
そんなことは、この6年間でいい加減 みなさん学んだのではないでしょうか。
日本国民のみなさん
私たちの戦後をひとことで言うならば 「内心忸怩」 です。
戦争に行った人たちは、人を殺した罪の意識をお腹の中に貯めこんで、戦後民主主義と高度成長を作りました。
団塊世代の人たちは、親世代の罪意識を少し受け継ぎながら、護送船団でアジアを搾取して豊かさを享受しました。
バブル崩壊後は、人のことなんて構ってられない厳しい時代を本音と建て前を使い分けて生き抜いてきました。
それらの世代を貫いているのは、植民地化された現実に目をつぶって生きてきたということです。
慣れきってしまって意識していない人もいれば、わかっていて目をつぶっている人もいます。
しかし、それに目をつぶることのできない場所がありました。
それが沖縄です。
轟音と事故と犯罪と、目の前から飛び立つ飛行機が爆撃でたくさんの人を殺して帰ってくると言う日常。
どんなに目をつぶって耳を塞いでも、「植民地」でる現実が強制的に迫ってきます。
それは、本土の私たちが目をつぶっていられるように、知らない振りをしていられるように、植民地の厳しい現実のほとんどを沖縄に集中させたからです。
一方で、植民地であることによる経済的な利益は、本土の私たちが率先して享受してきました。
ここにまさに 「内心忸怩」 があります。
そして、「内心忸怩」は解消しなければなりません。
「内心忸怩」は犯罪ではありません。
私たちが、自分から意識的に植民地になり、沖縄に犠牲を強いたわけではありません。
その意味では、べつに私たちが悪いことをしているわけではありません。
これは戦争責任でも同じ構図ですが、国としての責任と、個人の責任は別物です。
そのうえで、やはり人として、内心忸怩たるものを感じてしまうのが、人間というものです。
恐ろしいのは、感じてしまうからこそ、それを意図的に「無視」したり、反転させて「ヘイト」に走る輩が少なくないということです。
沖縄が最後の可能性に賭けた「撤回」という手段に打って出たいま、本土の私たちがこれを他人事にしてしまうならば、人としての心を失ってしまうのではないか 私は心配です。
ひとり一人はイイヒトでも、国民としての「人の心」を失うとどうなるのか、私たちは70数年前の経験を知っているはずです。
今できることは、「沖縄に押しつけちゃだめでしょ」という意思表示と、私たちの代表であるはずの国会議員に、「口だけじゃダメ」と迫ることです。
取り急ぎ、書き殴りました。
ぜひ、具体的な行動を、考えましょう。
私も考えます。
■■今からです!
朝鮮戦争休戦65周年
「東アジアに平和を!7.27キャンドル行動」
―休戦協定を平和協定に!日朝の対話を!
7月27日(金) うつぼ公園
18:30~
◆キャンドルで人文字(PEACE)
19:20~
◆御堂筋ピースパレード
主催:7.27キャンドル行動実行委員会
自由党のノボリを探してきてください。
電池入りのキャンドルを20本用意しています。


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2018年7月27日 沖縄タイムス
知事、辺野古承認「撤回」を表明 土砂投入阻止に全力
2018年7月27日 琉球新報
ついに、翁長知事が埋立承認の撤回に踏み切りました。
これまでの経緯を超ざくっと振り返ります。
辺野古基地は、2013年12月 仲井真前知事が公約を破って埋立を承認。
その後、辺野古基地建設に反対して当選した翁長知事が、2015年に埋立承認を「取消」
しかし、2016年12月に最高裁が「承認取り消しは違法」という判決を出し、工事は再開
翁長県政は様々な手段を講じて工事を差し止めようとするが、安倍政権と裁判所は一貫して圧殺
残された行政的な手段は 埋立承認の「撤回」のみとなり、いつ撤回するのか注目されていた
「取消」と「撤回」」の違いなどについては、以前の記事を見てください
沖縄県知事選 「承認撤回」を公約するのは是か非か 2014.10.1
で、いよいよ満を持して 本日、承認撤回を指示したのです。
■
上記の以前の記事を見てもらえば分かる通り、「撤回」は「取消」よりも、さらに困難な方法です。
まして、相手はまっ~~~~~~~~たく沖縄の民意など欠片も聞く気のない安倍政権です。
もちろん、裁判所もグルです。
知事が「撤回」を宣言したからといって、これで工事が止まるとか、まして中止になるなんてことは、ほとんど考えられません。
「取消」の時のように、官邸と霞ヶ関と裁判所が一体となって、民意も真理も事実も踏みにじって、工事を推し進めることは間違いありません。
それでも、もうどうしても、やむにやまれず、これしかない「撤回」を宣言した翁長知事と沖縄の民意を、本土の私たちはどう受け止めたら良いのでしょうか。
同じく辺野古阻止を叫ぶ人の中にも、心なく「やっと宣言したのか。遅い。」と言っている人もいるようです。
工事現場で連日座り込んでいる人たちならばともかくも、本土で暮らしている人で、そんなことを言う人を、私は絶対に信用しません。
「宣言したから、一安心」と思っている人も、それなりにいると思います。
これは、まったくの現実を知らなさすぎです。
「翁長さん頑張れ」という声が一番多いでしょうか。
たしかに、病身をおして困難な闘いに挑む翁長知事を応援する気持ちは私もまったく同感です。
でも「がんばれ」でいいのでしょうか。
なぜ、いままで「撤回」のタイミングを待っていたのか。
私の想像ですが、本土の政治状況がもう少しマシになるのを待っていたのではないでしょうか。
つまり、野党が野党として自公にある程度でも対抗できる体制ができるのを、翁長さんたちは待っていたのではないでしょうか。
沖縄のたたかいは、沖縄県庁や沖縄県人だけのたたかいではありません。
沖縄という国土を、植民地として奪われた、私たち国民すべてのたたかいのはずです。
逆に言えば、どなたかが論評されていましたが、翁長知事を支えるオール沖縄が徐々に苦境に立っているのは、そもそも本土で野党がボロボロに負けているからです。
人口にして1%の沖縄が、強大な国家権力と米国政府を相手に戦うためには、全国民的な民意がぜったいに必要なのは、考えるまでもないことです。
その民意を集約すべき野党が、バラバラでボロボロだから、沖縄はどんどん孤立して追い込まれていくのです。
その張本人である本土の私たちが、観客席から「頑張れー」はちがうでしょう。
あえて言えば、沖縄に行ってお手伝いだけでは、(それ自体は必要なことですが)根本的な本土の問題は解決しません。
野党のみなさん
立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党、自由党 各党のみなさん。
翁長知事は最後のたたかいに立ちました。
あなたたちはどうされますか。
傍観ですか、桟敷から「頑張れ」ですか、それとも連帯されますか。
連帯するためには、「安倍政権の暴走を食い止める」という一点で、力を合わせる以外の方法はありません。
「選挙になったら自公は危ない」 という状況を作らない限り、あとはどんなに正論を吐こうが威勢の良いことを言おうがフィリバスターしようが、安倍政権は止まりません。
沖縄を、翁長さんの決断を、一顧だにせずに踏みにじるのは火を見るより明らかです。
そんなことは、この6年間でいい加減 みなさん学んだのではないでしょうか。
日本国民のみなさん
私たちの戦後をひとことで言うならば 「内心忸怩」 です。
戦争に行った人たちは、人を殺した罪の意識をお腹の中に貯めこんで、戦後民主主義と高度成長を作りました。
団塊世代の人たちは、親世代の罪意識を少し受け継ぎながら、護送船団でアジアを搾取して豊かさを享受しました。
バブル崩壊後は、人のことなんて構ってられない厳しい時代を本音と建て前を使い分けて生き抜いてきました。
それらの世代を貫いているのは、植民地化された現実に目をつぶって生きてきたということです。
慣れきってしまって意識していない人もいれば、わかっていて目をつぶっている人もいます。
しかし、それに目をつぶることのできない場所がありました。
それが沖縄です。
轟音と事故と犯罪と、目の前から飛び立つ飛行機が爆撃でたくさんの人を殺して帰ってくると言う日常。
どんなに目をつぶって耳を塞いでも、「植民地」でる現実が強制的に迫ってきます。
それは、本土の私たちが目をつぶっていられるように、知らない振りをしていられるように、植民地の厳しい現実のほとんどを沖縄に集中させたからです。
一方で、植民地であることによる経済的な利益は、本土の私たちが率先して享受してきました。
ここにまさに 「内心忸怩」 があります。
そして、「内心忸怩」は解消しなければなりません。
「内心忸怩」は犯罪ではありません。
私たちが、自分から意識的に植民地になり、沖縄に犠牲を強いたわけではありません。
その意味では、べつに私たちが悪いことをしているわけではありません。
これは戦争責任でも同じ構図ですが、国としての責任と、個人の責任は別物です。
そのうえで、やはり人として、内心忸怩たるものを感じてしまうのが、人間というものです。
恐ろしいのは、感じてしまうからこそ、それを意図的に「無視」したり、反転させて「ヘイト」に走る輩が少なくないということです。
沖縄が最後の可能性に賭けた「撤回」という手段に打って出たいま、本土の私たちがこれを他人事にしてしまうならば、人としての心を失ってしまうのではないか 私は心配です。
ひとり一人はイイヒトでも、国民としての「人の心」を失うとどうなるのか、私たちは70数年前の経験を知っているはずです。
今できることは、「沖縄に押しつけちゃだめでしょ」という意思表示と、私たちの代表であるはずの国会議員に、「口だけじゃダメ」と迫ることです。
取り急ぎ、書き殴りました。
ぜひ、具体的な行動を、考えましょう。
私も考えます。
■■今からです!
朝鮮戦争休戦65周年
「東アジアに平和を!7.27キャンドル行動」
―休戦協定を平和協定に!日朝の対話を!
7月27日(金) うつぼ公園
18:30~
◆キャンドルで人文字(PEACE)
19:20~
◆御堂筋ピースパレード
主催:7.27キャンドル行動実行委員会
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