2018-10-01(Mon)
誇りある豊かさを! デニーさんの当選おめでとうございます!!
すでにご存じの通り、玉城デニーさんが 史上最多の得票で、沖縄県知事に当選しました。
数多くのツイートの中で、私はこちらの記事を引用させていただきました。
勝利の舞姿もさることながら、その横の見出し「僕たちも4年間闘う」にじ~んと来てしまいました。
景色はかなり違いますが、5年前に山本太郎さんが当選したときに、万歳どころかニコリともせずに「これからが戦い」と会見したのを思い出しました。
案の定、太郎さんは当選直後からマスメディアや永田町住人たちの総攻撃に遭いました。
デニーさんに対しても、どのような卑劣な攻撃が襲いかかるかわかりません。安倍官邸、内閣情報調査室は、必至になって作戦を練っているに違いありません。いや、すでに指令が発動しているでしょう。
沖縄の人たちは勝利に酔いしれるばかりでなく「4年間闘う」と決意を固めていますが、ここでまた沖縄だけを孤立させれば、デニーさんたちだけが安倍官邸の集中砲火を浴びることになってしまいます。
沖縄県民の生活を人質にして翁長知事を締め上げてきた卑劣な安倍官邸のやり方を、さらにバージョンアップさせてくるに決まっています。
今必要なことは、沖縄を孤立させないために、安倍晋三の足下を揺るがすことです。
沖縄に向けて弾を撃てないように、私たち本土の人間が今度は前線に立つことです。
■
では、安倍晋三のまえに立ちはだかるとは、具体的にはどういうことでしょうか。
それは、「これ以上やると、参院選や次の総選挙がヤバい」 と思わせることです。
道理で動くはずのない安倍官邸を動かすには、「負けるかも」という恐怖しかありません。
安倍官邸に「負けるかも」と思わせるにはどうしたらいいでしょう。
残念ながら、今回の沖縄でのデニーさんの勝利は、国政レベルでの安倍官邸の恐怖にはつながりません。
これまでも、沖縄の結果と国政の結果はまったくリンクしていないからです。
安倍官邸に「ヤバい」と思わせるためには、本土の選挙で負けるかも と思わせなければならないのです。
その、絶対的な前提条件は、完全に有機的な野党共闘であることは 言うまでもありません。
あっちこっちでギクシャクしながら、国民の目にも危なっかしい野党共闘では、賢明な有権者は未来を託してくれません。
大きな目的のために、一丸となって協力する姿が明らかになってこそ、信頼をえることができるのです。
野党共闘=一人区での選挙協力 と短絡的に考える方も多いようですが、そんな技術的なことだけで、「安心感」や「現実感」は生まれません。一人区の選挙協力はあくまでも最低限の必要条件であって、決して十分条件ではありません。
「安倍官邸の独裁をとめて、国民の生活を守るために、野党が本気で協力している」「これはどうやら、やる気だな」 となって始めて注目されるのです。
一人区は(いやいやながら)協力するけど、複数区は地元の事情など無視して勝手にやるぜ みたいな空気を振りまいていては、本気度は伝わりません。
■
とは言え、共闘は統合とは違います。
それぞれ、理念や政策が違うから別の党なのであって、統合するのは今は無理でしょう。
アメリカの民主党や共和党のように、おっそろしく幅の広い党ならば可能なはずですが、どうも最近の日本人の感覚には合わないようです。野党も自民党も、やたらと純化路線になってしまっています。
とりあえず無理ならば、統合ではなく共闘という手段をとるのが賢明です。
そして、それは安倍路線に純化させられている自民党よりも、幅の広い選択肢をつくることができると言うことでもあります。
沖縄では 「誇りある豊かさと平和を!」というスローガンを、本当の結集の軸にしたのだと思われます。
とくに 「誇りある豊かさ」。
「ウチナーのことはウチナーンチュが決める」という自治の精神と、「沖縄のポテンシャルを最大限引き出して豊かな経済を作る」という経済発展の両立、融合。
これまでの、平和を望むなら補助金をカットされても我慢する、豊かさを望むなら基地を押しつけられても我慢する というどっちに転んでも差別されたままの沖縄から、自治も平和も豊かさも追及する、それはできる という新時代沖縄を、翁長さんは実践し、デニーさんはその発展を提唱しました。
この結集軸があったから、安保に反対の党も賛成の党も、労働組合も企業家も、一丸となることができたのです。
本土の私たちにとっての 結集軸は何でしょうか。
「安倍独裁阻止!」 ではありません。
そんな「食えない」スローガンで多くの票を投じてくれるほど、日本人は余裕はありません。
有権者には二通りあります。保守と革新 などでは全然ありません。
会社や地域社会や友人関係や信心など、自分の生活を支えているコミュニティーに波風を立てないように一票を投じる人と、そうしたコミュニティーに強く帰属していない、そこから守ってもらえない人です。
コミュニティーに縛られている(守られている)人は、そう簡単に投票先を変えません。
ですから、自公の票は、あまり増えたり減ったりはしません。
野党が健闘したり、自滅したりして、選挙結果は決まっています。
つまり、帰趨を決するのは、コミュニティーにあまり強く帰属していない人だということです。
私なんかもそうですが、この孤立した人にとってこそ、実は政治は生活に直結しています。
会社や宗教や、中間的なものが自分を守ってくれるわけではないので、政治が生活を守らないと、本当に直撃されるのです。
しかし、誰にも強制されないので、「ホントに自分たちのためになる」と思わなければ、投票には中々足が向きません。
それが、2010年から数年の状態です。
そうした孤立しがちな人たちに、「誇りある豊かさ」を届けること これは立派な野党の結集軸ではないでしょうか。
「してやってる」福祉ではなくて、「もらって当然、だけど自分たちも関わる」そんな福祉。
「給料や労働環境を補償される、だけど中小企業が大企業に勝つために協力する」そんな労働政策。
持っている潜在的なポテンシャルを発揮することで豊かになる。
得られた豊かさは、正当に配分する。
これが、今や先進国と言うのもおこがましいほどに、経済的に後退してしまった日本で必要な政策ではないのでしょうか。
良い仕事と、まずまずの収入と、不安のないセーフティーネット、これが具体的に数字をあげて現実的に政策になれば、そして、その政策に野党が本気で結集すれば、政権交代なんて転がり込んでくるでしょう。
沖縄に学び 「誇りある豊かさ」 に全野党が結集することが、沖縄を守ることににもつながると思うのです。
■
その上で、本気で結集するためにも、野党間や野党と市民の間でも、真剣が議論が必要でしょう。
これまでのような、お互いの違いには「触れない」ようにして、どうにか維持してきた共闘では、安倍独裁との熾烈な戦いに耐えることはできないように感じます。
お互いの違いをちゃんと認識して、「なるほど、ここはこう考えてるのね。私は違うけど、貴方の考え方は分かった。」という進め方をしないと、すぐに感情的な対立を生じて、国民に見透かされることになります。
その意味で、私の地元でおきた件については、決して感情的にならないように注意しつつ、批判をしておきたいと思います。
これは、私の意見が絶対正しい!と言い張っているのではなく、このような考えも少なくないはずだ、という視点で見ていただきたい。
来年の参院選について、立憲民主党がこのような発表をしました。
立憲 弁護士の亀石倫子氏擁立へ 参院大阪選挙区
毎日新聞2018年9月28日
大阪は4人区ですから、他地方の方から見れば、ごく当たり前のことに見えるでしょう。
しかし、二つの大きな事情があります。
ひとつは、共産党のたつみコータローさんが現職だということ。
もうひとつは、維新の牙城であり、かつての民主党票はごっそり維新に獲られてしまったということ。
大阪市議会には民主党系の議員はゼロ、府議会にかろうじて1人。
維新は自民党から分裂してできたと考えている人が多いでしょうが、票の動きで見ると、全盛期の民主党の票を、根こそぎ持って行ったというのが実態です。
大阪は、他の選挙区とは、まったく事情が違うのです。
この数年の選挙結果を見ても、自公、維新、野党 の三つどもえの選挙では、ほぼ例外なく 2:2:1の票割りになります。
維新に勝った選挙は、ほとんどが自公と野党の共闘です。
2016年の参院選では、自民1、公明1、維新2、民進1、共産1 が出馬し、野党は共倒れし、自公と維新2という結果を許しました。
このときも、一本化すべきではないかという議論は、関係者の中で激論があったようですが、この時点ではまだ2:2:1がはっきり出ていなかったことと、民進の現職より共産の新人のほうが票を取りそうだという下馬評が強く、結局一本化にはならずに最悪の結果となりました。
今度は、2年前の教訓があるのです。
その後の、数多くの数字があるのです。
ここまで私が書いてきたような 本気の野党共闘をやって、全国的には自公を追い詰めたとしても、大阪は状況が違うのです。
全国的には票数は自公と野党は拮抗しています。
ただ、野党が分裂し自滅しているだけです。
しかし大阪は、どうあがいても2割しか取れていないのです。
恥をさらすようですが、それが維新の牙城という意味です。
たしかに、昨年の総選挙では立憲は大阪の比例票が48万6千票をとっていますから、出そうと考えるのは当然と言えば当然です。
しかし、共産の現職がいるのです。たつみさんも 2013年に46万8千票とっています。「どけどけ」と言えるような関係ではまったくありません。まして、立憲の支持率は、あの時の1/3近くに縮小しているのですから。
素人の私でも、基本的な数字を見れば、大阪の事情は理解できるのに、なんでこんな無理筋を通そうとするのか、私には理解できません。
機会を見付けて、立憲の方からなぜなのかをお聞きしようと思っていますが、おそらく「複数区なので当然」という答えが返ってきそうな気はします。
蛇足ながら、これは亀石さんの資質とはまったく関係ありません。私は直接は存じ上げませんが、きっと素晴らしい方なのだろうと思います。でも、それは今書いたこととは、全然別の話です。
■
各地方で、様々な事情や問題があると思います。
見て見ぬフリをせず、でも感情的な対立にせず、結論を急がず、議論をしていくことだと思います。
中央で党首同士が手をつなぐことばかりではなく、そうしたことの積み重ねが、野党共闘の下地になっていくのです。
デニーさんの勝利を本当の勝利にするために、沖縄を孤立させないために。
最後に、三春充希(はる)さんの選挙分析を引用します。
玉城デニー氏、史上最多得票で勝利 沖縄県知事選の得票分析
みらい選挙プロジェクト情勢分析ノート 2018/10/01
最後に、今回の選挙のデータではありませんが、一つ世論調査を紹介させてください。これはNHKが沖縄県民を対象に行ってきたものです。1987年の調査以降、「理解している」は減少の一途をたどっており、直近では過去の調査で最低となっています。
この衝撃的な世論調査について、沖縄の民意について、私たちはもっと考える必要があるのではないでしょうか。
(引用以上)
衝撃的なグラフは、元記事でご覧下さい。


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県紙2紙、両方とも一面のバンザイよりも、最終面のこっちのほうが好きだな。 pic.twitter.com/5vRRjGdAgB
— Osamu Tomori (@orpheonesque) 2018年9月30日
数多くのツイートの中で、私はこちらの記事を引用させていただきました。
勝利の舞姿もさることながら、その横の見出し「僕たちも4年間闘う」にじ~んと来てしまいました。
景色はかなり違いますが、5年前に山本太郎さんが当選したときに、万歳どころかニコリともせずに「これからが戦い」と会見したのを思い出しました。
案の定、太郎さんは当選直後からマスメディアや永田町住人たちの総攻撃に遭いました。
デニーさんに対しても、どのような卑劣な攻撃が襲いかかるかわかりません。安倍官邸、内閣情報調査室は、必至になって作戦を練っているに違いありません。いや、すでに指令が発動しているでしょう。
沖縄の人たちは勝利に酔いしれるばかりでなく「4年間闘う」と決意を固めていますが、ここでまた沖縄だけを孤立させれば、デニーさんたちだけが安倍官邸の集中砲火を浴びることになってしまいます。
沖縄県民の生活を人質にして翁長知事を締め上げてきた卑劣な安倍官邸のやり方を、さらにバージョンアップさせてくるに決まっています。
今必要なことは、沖縄を孤立させないために、安倍晋三の足下を揺るがすことです。
沖縄に向けて弾を撃てないように、私たち本土の人間が今度は前線に立つことです。
■
では、安倍晋三のまえに立ちはだかるとは、具体的にはどういうことでしょうか。
それは、「これ以上やると、参院選や次の総選挙がヤバい」 と思わせることです。
道理で動くはずのない安倍官邸を動かすには、「負けるかも」という恐怖しかありません。
安倍官邸に「負けるかも」と思わせるにはどうしたらいいでしょう。
残念ながら、今回の沖縄でのデニーさんの勝利は、国政レベルでの安倍官邸の恐怖にはつながりません。
これまでも、沖縄の結果と国政の結果はまったくリンクしていないからです。
安倍官邸に「ヤバい」と思わせるためには、本土の選挙で負けるかも と思わせなければならないのです。
その、絶対的な前提条件は、完全に有機的な野党共闘であることは 言うまでもありません。
あっちこっちでギクシャクしながら、国民の目にも危なっかしい野党共闘では、賢明な有権者は未来を託してくれません。
大きな目的のために、一丸となって協力する姿が明らかになってこそ、信頼をえることができるのです。
野党共闘=一人区での選挙協力 と短絡的に考える方も多いようですが、そんな技術的なことだけで、「安心感」や「現実感」は生まれません。一人区の選挙協力はあくまでも最低限の必要条件であって、決して十分条件ではありません。
「安倍官邸の独裁をとめて、国民の生活を守るために、野党が本気で協力している」「これはどうやら、やる気だな」 となって始めて注目されるのです。
一人区は(いやいやながら)協力するけど、複数区は地元の事情など無視して勝手にやるぜ みたいな空気を振りまいていては、本気度は伝わりません。
■
とは言え、共闘は統合とは違います。
それぞれ、理念や政策が違うから別の党なのであって、統合するのは今は無理でしょう。
アメリカの民主党や共和党のように、おっそろしく幅の広い党ならば可能なはずですが、どうも最近の日本人の感覚には合わないようです。野党も自民党も、やたらと純化路線になってしまっています。
とりあえず無理ならば、統合ではなく共闘という手段をとるのが賢明です。
そして、それは安倍路線に純化させられている自民党よりも、幅の広い選択肢をつくることができると言うことでもあります。
沖縄では 「誇りある豊かさと平和を!」というスローガンを、本当の結集の軸にしたのだと思われます。
とくに 「誇りある豊かさ」。
「ウチナーのことはウチナーンチュが決める」という自治の精神と、「沖縄のポテンシャルを最大限引き出して豊かな経済を作る」という経済発展の両立、融合。
これまでの、平和を望むなら補助金をカットされても我慢する、豊かさを望むなら基地を押しつけられても我慢する というどっちに転んでも差別されたままの沖縄から、自治も平和も豊かさも追及する、それはできる という新時代沖縄を、翁長さんは実践し、デニーさんはその発展を提唱しました。
この結集軸があったから、安保に反対の党も賛成の党も、労働組合も企業家も、一丸となることができたのです。
本土の私たちにとっての 結集軸は何でしょうか。
「安倍独裁阻止!」 ではありません。
そんな「食えない」スローガンで多くの票を投じてくれるほど、日本人は余裕はありません。
有権者には二通りあります。保守と革新 などでは全然ありません。
会社や地域社会や友人関係や信心など、自分の生活を支えているコミュニティーに波風を立てないように一票を投じる人と、そうしたコミュニティーに強く帰属していない、そこから守ってもらえない人です。
コミュニティーに縛られている(守られている)人は、そう簡単に投票先を変えません。
ですから、自公の票は、あまり増えたり減ったりはしません。
野党が健闘したり、自滅したりして、選挙結果は決まっています。
つまり、帰趨を決するのは、コミュニティーにあまり強く帰属していない人だということです。
私なんかもそうですが、この孤立した人にとってこそ、実は政治は生活に直結しています。
会社や宗教や、中間的なものが自分を守ってくれるわけではないので、政治が生活を守らないと、本当に直撃されるのです。
しかし、誰にも強制されないので、「ホントに自分たちのためになる」と思わなければ、投票には中々足が向きません。
それが、2010年から数年の状態です。
そうした孤立しがちな人たちに、「誇りある豊かさ」を届けること これは立派な野党の結集軸ではないでしょうか。
「してやってる」福祉ではなくて、「もらって当然、だけど自分たちも関わる」そんな福祉。
「給料や労働環境を補償される、だけど中小企業が大企業に勝つために協力する」そんな労働政策。
持っている潜在的なポテンシャルを発揮することで豊かになる。
得られた豊かさは、正当に配分する。
これが、今や先進国と言うのもおこがましいほどに、経済的に後退してしまった日本で必要な政策ではないのでしょうか。
良い仕事と、まずまずの収入と、不安のないセーフティーネット、これが具体的に数字をあげて現実的に政策になれば、そして、その政策に野党が本気で結集すれば、政権交代なんて転がり込んでくるでしょう。
沖縄に学び 「誇りある豊かさ」 に全野党が結集することが、沖縄を守ることににもつながると思うのです。
■
その上で、本気で結集するためにも、野党間や野党と市民の間でも、真剣が議論が必要でしょう。
これまでのような、お互いの違いには「触れない」ようにして、どうにか維持してきた共闘では、安倍独裁との熾烈な戦いに耐えることはできないように感じます。
お互いの違いをちゃんと認識して、「なるほど、ここはこう考えてるのね。私は違うけど、貴方の考え方は分かった。」という進め方をしないと、すぐに感情的な対立を生じて、国民に見透かされることになります。
その意味で、私の地元でおきた件については、決して感情的にならないように注意しつつ、批判をしておきたいと思います。
これは、私の意見が絶対正しい!と言い張っているのではなく、このような考えも少なくないはずだ、という視点で見ていただきたい。
来年の参院選について、立憲民主党がこのような発表をしました。
立憲 弁護士の亀石倫子氏擁立へ 参院大阪選挙区
毎日新聞2018年9月28日
大阪は4人区ですから、他地方の方から見れば、ごく当たり前のことに見えるでしょう。
しかし、二つの大きな事情があります。
ひとつは、共産党のたつみコータローさんが現職だということ。
もうひとつは、維新の牙城であり、かつての民主党票はごっそり維新に獲られてしまったということ。
大阪市議会には民主党系の議員はゼロ、府議会にかろうじて1人。
維新は自民党から分裂してできたと考えている人が多いでしょうが、票の動きで見ると、全盛期の民主党の票を、根こそぎ持って行ったというのが実態です。
大阪は、他の選挙区とは、まったく事情が違うのです。
この数年の選挙結果を見ても、自公、維新、野党 の三つどもえの選挙では、ほぼ例外なく 2:2:1の票割りになります。
維新に勝った選挙は、ほとんどが自公と野党の共闘です。
2016年の参院選では、自民1、公明1、維新2、民進1、共産1 が出馬し、野党は共倒れし、自公と維新2という結果を許しました。
このときも、一本化すべきではないかという議論は、関係者の中で激論があったようですが、この時点ではまだ2:2:1がはっきり出ていなかったことと、民進の現職より共産の新人のほうが票を取りそうだという下馬評が強く、結局一本化にはならずに最悪の結果となりました。
今度は、2年前の教訓があるのです。
その後の、数多くの数字があるのです。
ここまで私が書いてきたような 本気の野党共闘をやって、全国的には自公を追い詰めたとしても、大阪は状況が違うのです。
全国的には票数は自公と野党は拮抗しています。
ただ、野党が分裂し自滅しているだけです。
しかし大阪は、どうあがいても2割しか取れていないのです。
恥をさらすようですが、それが維新の牙城という意味です。
たしかに、昨年の総選挙では立憲は大阪の比例票が48万6千票をとっていますから、出そうと考えるのは当然と言えば当然です。
しかし、共産の現職がいるのです。たつみさんも 2013年に46万8千票とっています。「どけどけ」と言えるような関係ではまったくありません。まして、立憲の支持率は、あの時の1/3近くに縮小しているのですから。
素人の私でも、基本的な数字を見れば、大阪の事情は理解できるのに、なんでこんな無理筋を通そうとするのか、私には理解できません。
機会を見付けて、立憲の方からなぜなのかをお聞きしようと思っていますが、おそらく「複数区なので当然」という答えが返ってきそうな気はします。
蛇足ながら、これは亀石さんの資質とはまったく関係ありません。私は直接は存じ上げませんが、きっと素晴らしい方なのだろうと思います。でも、それは今書いたこととは、全然別の話です。
■
各地方で、様々な事情や問題があると思います。
見て見ぬフリをせず、でも感情的な対立にせず、結論を急がず、議論をしていくことだと思います。
中央で党首同士が手をつなぐことばかりではなく、そうしたことの積み重ねが、野党共闘の下地になっていくのです。
デニーさんの勝利を本当の勝利にするために、沖縄を孤立させないために。
最後に、三春充希(はる)さんの選挙分析を引用します。
玉城デニー氏、史上最多得票で勝利 沖縄県知事選の得票分析
みらい選挙プロジェクト情勢分析ノート 2018/10/01
最後に、今回の選挙のデータではありませんが、一つ世論調査を紹介させてください。これはNHKが沖縄県民を対象に行ってきたものです。1987年の調査以降、「理解している」は減少の一途をたどっており、直近では過去の調査で最低となっています。
この衝撃的な世論調査について、沖縄の民意について、私たちはもっと考える必要があるのではないでしょうか。
(引用以上)
衝撃的なグラフは、元記事でご覧下さい。


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