2018-10-30(Tue)

沖縄に対する暴挙を止められるのは誰か

辺野古移設「変わらない」と安倍首相 玉城知事と初会談
2018年10月12日


対抗措置、午後に発表=辺野古埋め立て承認撤回に-岩屋防衛相
2018年10月17日 時事通信


自民党・國場幸之助氏の不倫疑惑を週刊文春報道
沖縄県連会長就任初日に観光客と喧嘩
2018年10月19日 @niftyニュース


全裸ピンポンダッシュ 宮腰沖北相に“使途不明金3384万円”
2018年10月27日 日刊ゲンダイ


宮腰沖縄北方相「全裸で他人宅インターホン」謝罪
2018年10月30日 日刊スポーツ


そして、謝罪したその当日に、これだ。

辺野古埋め立て承認撤回、国が効力停止 移設工事再開へ
2018年10月30日 朝日新聞


デニー知事と会談したわずか5日後に違法な行政不服審査を請求し、沖縄担当大臣がハレンチ行為を謝罪しているのを横目に、公明党の国交大臣が翁長知事が命をかけてやりとげた埋立撤回を「停止」する。

なんということを。
これほど沖縄県民を愚弄する行為があるでしょうか。

よりによって、沖縄担当大臣にこんなトンデモないのを据えたのも、沖縄を馬鹿にするためにわざとではないのかと思えてきます。

行政不服審査を請求したのは、那覇市長選挙の真っ最中でした。
沖縄の自民党にしてみれば、なんでこんな時期にやるんだ!と思ったことでしょう。
わたしは、このタイミングをみて、これは「わざと」だと確信しました。

あえて沖縄県民の怒りをかき立て、たとえ沖縄の選挙では負けてもいいから、沸騰した怒りを傲然と踏みにじることを、わざと安倍官邸はやろうとしている。そういう作戦だ ということです。
そんな自民党にとってもハイリスクで、とくに沖縄自民党にしてみれば針のむしろのようなことを、なんで安倍官邸はやろうというのでしょうか。
それは、沖縄と本土を、決定的に引き裂きたいからです。
沖縄にくすぶる本土への不信感を極限まで高めることで、諦めさせようとしているのです。

デニーさんが勝利した知事選で大きなテーマになったのは「沖縄の自立」でした。
普通の言い方ならば自治なのでしょうが、あまりにも大きな負担を強いられている沖縄には自治ということばでは言い表せない思いがあり、それが「自立」という言葉になったのだと思います。

自立は独立ではありません。
日本から沖縄が独立するという考えも根強くありますが、少なくとも今のテーマは独立ではなく、国と県が対等に話し合える自立ということです。
逆に言えば、国が一方的に沖縄の自治、自立を踏みにじる限りは、いくら沖縄がその意思を強く持っていても、それは叶わないのであって、「国の側が沖縄の自立を理解するように変わる」ということとセットでなければならないのです。

沖縄はどんどん自立の意思を固め熱く燃える一方で、本土の政府は沖縄の自立など完全に無視抹殺してことさらに露悪的に踏みにじってみせ、本土の野党や市民もそれにたいして本気で怒る様子がない。
そんな状態が続いたら、いくら強い意志をもった沖縄県民でも、徐々に絶望に追いやられてしまいます。
安倍官邸は、まさにそれを狙っているのです。

國場幸之助の不倫や暴力沙汰は今に始まった話ではないでしょう。
それがこのタイミングで暴露されるということは、この安倍官邸の作戦の捨て駒として、使い捨てられたということです。
ほんんとに酷いことやってたのだから、まったく同情はしませんけど。

言い方を変えれば、安倍官邸は、自公や中央官僚の力だけでは沖縄を抑えきれないとわかり、「本土」をまるごとぶつけてやろうという戦略を描いたのです。
軍師が誰なのかはわかりませんが、その冷酷さと大胆さには身も凍る思いです。



しかし、どうして安倍官邸はそんなハイリスクな戦略をとることができたのでしょうか。
その答えは、いやになるほど簡単です。

本土の野党が勝てないからです。
いえ、もっと正確に言うと 勝たない からです。
憶測を交えて言うと 勝ちたくない からです。

いくらなんでもそれは言い過ぎだ と思われるかもしれません。
しかし、やればできることがわかっていながらやらないのは、「やりたくない」と言っても過言ではないはずです。

安倍官邸の違法無法の傍若無人を止めるためには、政策の一致など、ハッキリ言ってどうでもいいと私は断言します。
野党共闘を実現するためには、消費税と原発では一致できません。
連合は原発即ゼロには絶対に踏み込まないし、民進系の一部は安倍が消費増税を延期したことを追求するという本末転倒を未だにやらかしています。

でもそれでも、そんな腐った人たちでも、少なくとも言葉が通じて、憲法も法律も完全無視することさえしなければ、安倍に任せておくよりは100万倍マシです。
そして、沖縄や福島や被災地や貧困に直面している人たちは、理想の社会ができるまでのんびりと待っている余裕はないのです。

その意味では、生活の不安がない正義のリベラルほど始末の悪いものはありません。
なにせ、その主張はほんとに正しいので、本人も変わらないし、批判もできないという鉄壁だからです。
でも、鉄壁の正義も、現状を変えられない限りは、その裏側で時々刻々押しつぶされている人がいることも事実なのです。

今回の行政不服審査も、どっからどうみても違法です。
行政不服審査法の法文を見てみましょう。

第一条 この法律は、行政庁の違法又は不当な処分その他公権力の行使に当たる行為に関し国民が簡易迅速かつ公正な手続の下で広く行政庁に対する不服申立てをすることができるための制度を定めることにより、国民の権利利益の救済を図るとともに、行政の適正な運営を確保することを目的とする。

ここで、行政庁と国民を対比していることから、訴えられる側が行政庁で、訴える側が国民というのは明らかです。
さらに、明確な法文もあります。

第7条 2 国の機関又は地方公共団体その他の公共団体若しくはその機関に対する処分で、これらの機関又は団体がその固有の資格において当該処分の相手方となるもの及びその不作為については、この法律の規定は、適用しない

わざわざ、国の機関が処分の相手方の場合は適用しない と書いてあります。
埋立の撤回は、まさにこれに当たります。
だから

国の対抗措置「違法」 「辺野古」撤回執行停止申し立て 行政法研究者110人声明
2018年10月27日 琉球新報


しかし、安倍官邸は違法なのは百も承知で、わざと違法を見せつけるためにやっていますから、こうした学者の抗議など歯牙にもかけず、効力停止を宣言したのです。

違法と知り、悪いと自覚しているものに、いくら「おまえは間違っている」といったところで、やめるはずはありません。
やめさせることができるのは、この極悪人から権力を取り上げることだけです。
それが唯一の方法です。
他にあるのなら、ぜひとも教えていただきたい。

安倍晋三の権力を取り上げるためにはどうしたらいいのでしょう。
これは誰でもわかっていることですよね。
自公を選挙で破って、政権交代をすることです。

それなのに ああそれなのに それなのに

枝野氏「反原発前提」 参院選 他党支援方針に言及
2018年10月20日 北海道新聞


原発ゼロ法案に賛成することはもちろんまったく正しいです。
でも、これって連合がついている国民民主を排除する結果になることは、超頭のいい枝野さんは十分にわかっておっしゃっているはずです。
そして、リベラル市民の皆さんも、これに同調しているような空気が濃厚で・・・・

たしかに国民民主の支持率は、自由党のそれに迫りつつありますから、無視してもいいんじゃないのという意見もあります。
しかし、支持率と票は違います。
なんやかんや言っても連合がついていることと、民進系の地方議員のほとんどは国民民主なのですから、地力は自由党とは比べものになりません。

そしてなにより、「一丸となって政権交代を目指している」という姿が、有権者に伝わるかどうかということです。
あっちとはイヤ、こっちとはイヤ、という話ばかりでは、いくら政権交代を唱えても、本気にしてもらえません。
これこそが、何回やっても野党が自公に惨敗する最大の理由です。



 「とにもかくにも 安倍晋三から権力を取り上げる」ということをやらない本土の野党と、それを漫然とみている本土の市民という構図は、まさに安倍官邸の描いた戦略通りです。
外野から「沖縄頑張れ」 「デニーさん負けるな」 と声援は飛ばしても、肝心の自分たちの役割である「国の権力の暴走」をほったらかしでは、沖縄から見たら何もしていないのと同じです。

いや、そんなことはない。
しっかり反対の声をあげてるよ という人もいるでしょう。
しかし、先ほどから言っているとおり、安倍官邸は「反対」など折り込み済みで、わざと極悪を見せつけているのです。
声をあげるだけでは、蛙の面になんとかに過ぎません。

諦めないために声をあげ続けることは大事です。
つらい作業にはかけ声をかければ力がわいてきます。
しかし、かけ声をいくら繰り返しても、中身の作業をしなければ何も進みません。

あえて言います。

正義のために闘うことはやめませんか。

正義のために闘うことは、その正義が実現されるための長い時間 苦しんでいる人を見捨てることです。

それぞれの正義は胸の奥にしっかりと抱きながら、今は、目の前のあまりに酷い不正を止めるために闘いませんか。

沖縄に対する暴挙を許しているのは、本土の私たちです。
そして、止められるのも、本土の私たちです。
私たちしかいません。



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