2018-11-06(Tue)
枝野氏の万年野党宣言
真理は少数にあり
いえ、極小野党の自由党を応援してるからこんなことを言ってるんじゃないんです。
もっとずっと前、2005年のこのブログの記事のタイトルです。
よかったら、上の文字をクリックすると飛んでいくので読んでみてください。
私だって「何でもかんでも多数がいい」と思ってるわけじゃないんです。
それでもやはり、次の枝野さんの発言は納得できないし、厳しく批判しないわけにはいきません。
立憲民主・枝野代表、統一名簿は「訳がわからない」
2018.11.2 TBS
立憲民主党の枝野代表は、来年の参議院選挙で違う政党の候補者を同じ比例代表の名簿にまとめる「統一名簿」構想について、「訳がわからない」と述べ、否定的な考えを示しました。
(略)
また、枝野氏は「二大政党論は間違っていた。最悪の路線をとってきたと反省している」とも述べ、他の野党との合併や合流はしないと改めて強調しました。
(引用以上)
「真理は少数にあり」と言いながら、なんで私は枝野さんのこの発言を批判するのでしょうか。
簡単です。
「政治は真理を実現するものじゃない」 からです。
純粋な方ほど「政治で理想社会を実現するんだ!」と思ってらっしゃるようですが、私はそんな過剰な期待はさらさら持っていません。
政治も、選挙も、民主主義も しょせんは「妥協の技術」 にすぎません。
それでいいんじゃないですか。
だって、真理は少数にあるんです。
つまり、いろんな少数のグループに、いろんな真理があるんです。ひとつじゃない。
それなのに、ひとつの真理を追求したら、他の真理は犠牲になりますよ。
そうならないように、そこそこのところで妥協するための技術が、民主主義なんじゃないですか。
妥協の仕方を知らないということは、民主主義者ではない ということです。
野党第一党の代表が、民主主義を理解しておられない ということに、愕然としています。
■
さらに 二大政党制についてです。
これまた、大きな誤解があります。
二大政党というのは、正義と悪の闘い では全然ありません。
ココ大事です。
ロクでもない政党A と ロクでもない政党B の闘いなんです。
ただし、ロクでもない政党でも、少しはマシなことをやらないと下野させられる。だから、ちょっとは良いこともする。
これが二大政党制です。
自民党だって、簡単に政権交代させられるとなれば、安倍ちゃんほど超弩級の酷いことはできません。
少しは国民生活にも目を向けざるをえなくなります。
官僚組織も、しょっちゅう政権交代していれば、自民党にばかりいい顔をできなくなります。
皆さんもよくお分かりの通り、はっきり言って国会議員の○○%は「自分の議席が第一」の人ばかりです。
圧力がかかれば簡単に裏切ります。
原発も増税も辺野古も戦争法も、今安倍ちゃんがやってる酷い政策のほとんどは、とっかかりは民主党政権だったのですから。
それでも、あんな腐れ外道の民主党政権でも、政権交代しないよりはしたほうが、ず~~~といいんです。
冷静に見れば、民主党政権の「善政」は数多くあります。「腐っても政権交代」なんです。
しょせんこの程度のことなんだ、ということを、2012年当時は、私も理解していませんでした。
陸山会弾圧では小沢さんに後ろから石を投げ、自滅的に消費増税を決め、3.11の直後に原発を再稼働させるなんて、どうにもこうにも許しがたいと思ったし、その思いは今でも変わりません。あんときの民主党執行部の面々は、今でも絶対に許せない。
でも、しょせんその程度のものなんですよ。
8割腐ってても、2割美味しければいいじゃん てことです。
今の安倍ちゃんは、10割腐って毒ガス噴き出してますからね。
■
まあ、あえて極端な書き方をしてますけど、要するに二大政党制というのはそういうことです。
二大政党制でないとどうなるかというと、ヨーロッパに多い少数の連合による政権です。
ドイツもイタリアもスペインも、政党はたっくさんあります。それらば、合従連衡して政権を組むわけです。
で、枝野さんは、どっちもイヤだと言ってるわけです。
これは、キツい言い方になっちゃいますが
「万年野党宣言」
じゃないんですか。
きっと読者諸姉諸兄の中には、立憲民主党に期待をしておられる方も多いと思います。
これは、揶揄でも皮肉でもなく、枝野さんが何をしたいのか、万年野党宣言でないとしたらどういうビジョンを持っているのか、教えてください。
■
立憲民主党は、大事な大事な野党第一党です。
それは私もよく理解しています。
だからこそ、こんなことを書いているんだということを、ぜひともご理解ください。
一部の自由党に近い人たちの中には、とにかく枝野憎しで発言されている方も散見しますが、私の意図はそんなことではありません。本当に。
立憲民主党を応援している方々が、やっぱり政権交代は必要なんじゃないか と言う声を枝野さんに届けてほしいんです。
安倍ちゃんの暴走は、「声を上げる」程度では止まりません。むしろ、反対されると勢いがつくようです。
辺野古の埋立は、圧倒的な沖縄の民意を踏みにじって進められています。
原発はどんどん再稼働され、福島第一原発は被曝労働を強制しながら止めどなく放射能を垂れ流しています。
貧困問題は命の問題です。ただちに影響があるんです。
どんなに「訳の分かる」政策を並べても、安倍ちゃんの暴走を止められなかったら ただの遠吠えです。
その間に、尊厳を奪われ、命を奪われている人たちはどうなるのでしょうか。
統一名簿は、最大公約数に過ぎません。
ものすごく緩い政策しか出せないでしょう。消費税を5%にしようとか、原発即時ゼロなんて絶対に打ち出せない。
それでも、今のままより、100倍いいと思いませんか。
安倍ちゃんは一切聞く耳を持ちませんが、枝野さんはそんなことないでしょう。
「大きな音だね」なんて言わないと信じています。
それぞれの真理はしっかりと抱きながら、最大公約数の政権交代を、ぜひとも目指してください
■■ お仕事のお知らせ ■■
本業の家づくりについてです
11月17日(土) 18日(日)の二日間 完成見学会を行います
ご興味のある方は info@mei-getsu.com 山岸までご連絡ください。
詳しくは↓

(クリックすると大きくなります)


にほんブログ村
応援お願いします
いえ、極小野党の自由党を応援してるからこんなことを言ってるんじゃないんです。
もっとずっと前、2005年のこのブログの記事のタイトルです。
よかったら、上の文字をクリックすると飛んでいくので読んでみてください。
私だって「何でもかんでも多数がいい」と思ってるわけじゃないんです。
それでもやはり、次の枝野さんの発言は納得できないし、厳しく批判しないわけにはいきません。
立憲民主・枝野代表、統一名簿は「訳がわからない」
2018.11.2 TBS
立憲民主党の枝野代表は、来年の参議院選挙で違う政党の候補者を同じ比例代表の名簿にまとめる「統一名簿」構想について、「訳がわからない」と述べ、否定的な考えを示しました。
(略)
また、枝野氏は「二大政党論は間違っていた。最悪の路線をとってきたと反省している」とも述べ、他の野党との合併や合流はしないと改めて強調しました。
(引用以上)
「真理は少数にあり」と言いながら、なんで私は枝野さんのこの発言を批判するのでしょうか。
簡単です。
「政治は真理を実現するものじゃない」 からです。
純粋な方ほど「政治で理想社会を実現するんだ!」と思ってらっしゃるようですが、私はそんな過剰な期待はさらさら持っていません。
政治も、選挙も、民主主義も しょせんは「妥協の技術」 にすぎません。
それでいいんじゃないですか。
だって、真理は少数にあるんです。
つまり、いろんな少数のグループに、いろんな真理があるんです。ひとつじゃない。
それなのに、ひとつの真理を追求したら、他の真理は犠牲になりますよ。
そうならないように、そこそこのところで妥協するための技術が、民主主義なんじゃないですか。
妥協の仕方を知らないということは、民主主義者ではない ということです。
野党第一党の代表が、民主主義を理解しておられない ということに、愕然としています。
■
さらに 二大政党制についてです。
これまた、大きな誤解があります。
二大政党というのは、正義と悪の闘い では全然ありません。
ココ大事です。
ロクでもない政党A と ロクでもない政党B の闘いなんです。
ただし、ロクでもない政党でも、少しはマシなことをやらないと下野させられる。だから、ちょっとは良いこともする。
これが二大政党制です。
自民党だって、簡単に政権交代させられるとなれば、安倍ちゃんほど超弩級の酷いことはできません。
少しは国民生活にも目を向けざるをえなくなります。
官僚組織も、しょっちゅう政権交代していれば、自民党にばかりいい顔をできなくなります。
皆さんもよくお分かりの通り、はっきり言って国会議員の○○%は「自分の議席が第一」の人ばかりです。
圧力がかかれば簡単に裏切ります。
原発も増税も辺野古も戦争法も、今安倍ちゃんがやってる酷い政策のほとんどは、とっかかりは民主党政権だったのですから。
それでも、あんな腐れ外道の民主党政権でも、政権交代しないよりはしたほうが、ず~~~といいんです。
冷静に見れば、民主党政権の「善政」は数多くあります。「腐っても政権交代」なんです。
しょせんこの程度のことなんだ、ということを、2012年当時は、私も理解していませんでした。
陸山会弾圧では小沢さんに後ろから石を投げ、自滅的に消費増税を決め、3.11の直後に原発を再稼働させるなんて、どうにもこうにも許しがたいと思ったし、その思いは今でも変わりません。あんときの民主党執行部の面々は、今でも絶対に許せない。
でも、しょせんその程度のものなんですよ。
8割腐ってても、2割美味しければいいじゃん てことです。
今の安倍ちゃんは、10割腐って毒ガス噴き出してますからね。
■
まあ、あえて極端な書き方をしてますけど、要するに二大政党制というのはそういうことです。
二大政党制でないとどうなるかというと、ヨーロッパに多い少数の連合による政権です。
ドイツもイタリアもスペインも、政党はたっくさんあります。それらば、合従連衡して政権を組むわけです。
で、枝野さんは、どっちもイヤだと言ってるわけです。
これは、キツい言い方になっちゃいますが
「万年野党宣言」
じゃないんですか。
きっと読者諸姉諸兄の中には、立憲民主党に期待をしておられる方も多いと思います。
これは、揶揄でも皮肉でもなく、枝野さんが何をしたいのか、万年野党宣言でないとしたらどういうビジョンを持っているのか、教えてください。
■
立憲民主党は、大事な大事な野党第一党です。
それは私もよく理解しています。
だからこそ、こんなことを書いているんだということを、ぜひともご理解ください。
一部の自由党に近い人たちの中には、とにかく枝野憎しで発言されている方も散見しますが、私の意図はそんなことではありません。本当に。
立憲民主党を応援している方々が、やっぱり政権交代は必要なんじゃないか と言う声を枝野さんに届けてほしいんです。
安倍ちゃんの暴走は、「声を上げる」程度では止まりません。むしろ、反対されると勢いがつくようです。
辺野古の埋立は、圧倒的な沖縄の民意を踏みにじって進められています。
原発はどんどん再稼働され、福島第一原発は被曝労働を強制しながら止めどなく放射能を垂れ流しています。
貧困問題は命の問題です。ただちに影響があるんです。
どんなに「訳の分かる」政策を並べても、安倍ちゃんの暴走を止められなかったら ただの遠吠えです。
その間に、尊厳を奪われ、命を奪われている人たちはどうなるのでしょうか。
統一名簿は、最大公約数に過ぎません。
ものすごく緩い政策しか出せないでしょう。消費税を5%にしようとか、原発即時ゼロなんて絶対に打ち出せない。
それでも、今のままより、100倍いいと思いませんか。
安倍ちゃんは一切聞く耳を持ちませんが、枝野さんはそんなことないでしょう。
「大きな音だね」なんて言わないと信じています。
それぞれの真理はしっかりと抱きながら、最大公約数の政権交代を、ぜひとも目指してください
■■ お仕事のお知らせ ■■
本業の家づくりについてです
11月17日(土) 18日(日)の二日間 完成見学会を行います
ご興味のある方は info@mei-getsu.com 山岸までご連絡ください。
詳しくは↓

(クリックすると大きくなります)


にほんブログ村

- 関連記事
-
- 消費税とMMTについて別の角度から見てみる (2019/06/10)
- 山本太郎を応援するわけ & デニー知事と語る会@大阪 (2019/05/22)
- 参議院・大阪選挙区のこと & 比例区は「れいわ新選組」 (2019/05/13)
- 矢部宏治さんの「天皇メッセージ」を読んで (2019/03/01)
- 安倍政権の左足 (2019/01/31)
- 立憲民主党頼みではない政権交代をめざそう (2019/01/28)
- 自由党が消滅? 2月16日小沢さんが大阪に (2019/01/23)
- 枝野氏の万年野党宣言 (2018/11/06)
- いわゆる徴用工裁判について (2018/10/31)
- あえて火中の栗を拾う 玉木雄一郎の発言について (2018/08/25)
- 辺野古新基地 埋立承認撤回を支持する署名運動を! (2018/07/29)
- キレイゴトの白々しさをどう克服するか 野党共闘をめぐって (その1) (2018/07/25)
- 7月27日 朝鮮戦争休戦65周年キャンドル行動@大阪 (2018/07/19)
- ネルソン・マンデラ生誕100周年に思う (2018/07/18)
- よく国を治めるものは まず水を治める (2018/07/09)