2019-02-04(Mon)
辺野古の埋立は設計変更した程度では完成しないだろう
いよいよ安倍政権も、辺野古の軟弱地盤を認めないわけにいかなくなりました。
そりゃあそうです、そのデータを出しているのは防衛省なんですから。
沖縄県はずっと前から、設計通りにはできないと指摘してきたのに、安倍政権はただただ「埋立の既成事実」を作るためだけに、一切を無視して、民意も法律も軟弱地盤という動かしがたい現実をも無視して、埋立に突き進んできました。
しかし、いくら安倍晋三が「軟弱地盤なんてイヤだ」とダダをこねても、海底は固くはなりません。
軟弱地盤に杭6万本 辺野古新基地 政府、改良工事で検討
2019年2月1日 琉球新報
米軍普天間飛行場の移設先となる名護市辺野古の埋め立て予定海域に軟弱地盤が存在する問題で、政府が大浦湾の海域約57ヘクタールの地盤改良のため、砂の杭約6万本を水深70メートルまで打ち込む工事を検討していることが31日、分かった。沖縄防衛局は昨年末まで、使用する砂杭は護岸部で2万本、埋め立て部で2万本の計4万本という想定を国土交通省や県に示していたが、追加で実施したボーリング調査結果を加味したところ、さらなる強化が必要になると判断し、今年に入ってから使用量の想定を計6万本まで増やしていた。
(引用以上)
デニー知事はもちろん、設計変更の申請など認めないので、法的には工事は完成しないことになります。
しかし、安倍官邸は法律など守る気はサラサラないので、許可が下りなくても傍若無人に埋め立て工事は進めるでしょう。
やはり、政権交代しか、本当にこの異常な埋め立て工事を止める方法はないと思います。
ただし、では工事は完成してしまうのかというと、かなり怪しいと言わざるを得ません。
余りにも難度が高いからです。
海を埋め立てた空港といえば、関西空港が有名です。
2期工事を例にとると 埋立面積 545ヘクタール 平均水深19.5m 軟弱地盤25m 平均埋立厚43m 埋立土量2.6億m3 杭120万本 工期8年
これに対して辺野古新基地の当初予定は 埋立面積 160ヘクタール 埋立土量2100万m3 杭4万本 工期5年
平均水深は分かりませんでしたが、西側はリーフ内なので浅く、東側は水深30mから70mくらいまで厚さ40mの軟弱地盤があります。
その下も琉球層群という必ずしも強固ではない地層があり、岩盤までは水面から100m近くあるのです。
面積にして関空の30%もあるのに、埋め立てる土の量が8%というのも不思議な感じがします。
いくら西側が浅いと言っても、東側は激深です。
海底に打つ杭は、地上の杭のように固形のものではありません。打ち込むことによって沈下を早めるという働きなので、杭を打てば打つほど海底は深くなっていきます。つまり土量は増えます。
本当に関空の8%で足りるのでしょうか?
さらに杭の本数です。
関空はなんと120万本で、1ヘクタールあたり2200本の杭を打っています。
しかし、辺野古は設計変更しても6万本、1ヘクタールあたり375本です。この程度でマヨネーズ地盤の上に空港が完成するのでしょうか。
極めて疑問です。
そして深さです。
軟弱地盤だけで水深70mです。写真のようなゴツイ船でパイプを打ち込むのですが、70mというのはこういう機械の限界の数字です。
果たして、複雑な海底をすべて改良することができるのでしょうか。
しかも、関空のわずか1/6の本数で。
工期も5年とは信じられません。
関空一期工事の場合、深さ20m程度の軟弱地盤に100万本の杭を打って、それでも沈下させるのに1年かかっています。
深さ40mだから単純に2倍でも2年、深いところはより水が抜けにくいことを想定すれば、それ以上かかるでしょう。
しかも、杭の本数が違います。
私は木造建築の専門なので海底のことは分かりませんが、ザックリ見ても計画通りには完成しなさそうな感じです。
安倍官邸の方針は、「とにかく安くて早い計画をでっち上げて埋立を進め、反対する人たちを諦めさせる。それから、ガッツリ予算を膨らませて、どうやって作るか考えよう。」ということなのだと思います。
水深の浅いところだけ埋めてしまってから、「やっぱり予算は10倍かかります。工期も3倍です。」と言うつもりなのです。
たぶん、オリンピックのドサクサに紛れて。
改良杭については、もう一つ大問題があります。
海底がグチャグチャに修復不能になるばかりか、護岸の下で4万本が予定されているサンドコンパクションパイルという方法は、打ち込んだ杭をブルブル振動させるので酷い水質汚濁をおこす可能性があるのです。
黒潮に乗って海底から巻き上げられた泥水が拡散していくと、一体沖縄の海はどうなるのでしょうか。
何としても止めなくてはなりません。
そのためには、安倍政権を引きずり下ろすしか、方法はありません。
強盗に向かって、「犯罪はやめろ」といくら正論をぶっても、やめるはずはありません。
野党の皆さん、とくに立憲民主党の皆さんにお聞きしたいです。
正論だけ口にして、目の前の犯罪を傍観するのですか。
なにも手立てがないのならば仕方ありませんが、止める方法があるのに傍観するのは、共犯と言われても仕方ないのでは。
どう思われますか。
■お知らせ■
自由党 小沢代表を囲む会 @大阪
日時:2月16日(土)
(第一部)小沢一郎代表 講演会 12:30~(受付12:00)
会場:大阪キャッスルホテル6F
会費:無 料
*参加資格:自由党大阪府連所属の党員・サポーター
生活フォーラム関西 会員
第二部の入場券の持参者
(尚、他都道府県連所属の党員・サポーターは事前登録が必須)
共催:生活フォーラム関西、自由党大阪府総支部連合会
(第二部)小沢一郎代表を囲んでの懇親会 14:00~(受付 13:30)
会場:大阪キャッスルホテル3F・錦城閣大広間
会費:1万円(*政治資金パーティーとして開催)
主催:自由党 大阪府総支部連合会
要予約です。
下記のフォームから申し込みできます。
折り返し、振込先などの分かる参加券をお送りします。
政治資金パーティーの資金は 「国民の生活が第一」の政治グループのために使われます。
ぜひお越し下さい!


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そりゃあそうです、そのデータを出しているのは防衛省なんですから。
沖縄県はずっと前から、設計通りにはできないと指摘してきたのに、安倍政権はただただ「埋立の既成事実」を作るためだけに、一切を無視して、民意も法律も軟弱地盤という動かしがたい現実をも無視して、埋立に突き進んできました。
しかし、いくら安倍晋三が「軟弱地盤なんてイヤだ」とダダをこねても、海底は固くはなりません。
軟弱地盤に杭6万本 辺野古新基地 政府、改良工事で検討
2019年2月1日 琉球新報
米軍普天間飛行場の移設先となる名護市辺野古の埋め立て予定海域に軟弱地盤が存在する問題で、政府が大浦湾の海域約57ヘクタールの地盤改良のため、砂の杭約6万本を水深70メートルまで打ち込む工事を検討していることが31日、分かった。沖縄防衛局は昨年末まで、使用する砂杭は護岸部で2万本、埋め立て部で2万本の計4万本という想定を国土交通省や県に示していたが、追加で実施したボーリング調査結果を加味したところ、さらなる強化が必要になると判断し、今年に入ってから使用量の想定を計6万本まで増やしていた。
(引用以上)
デニー知事はもちろん、設計変更の申請など認めないので、法的には工事は完成しないことになります。
しかし、安倍官邸は法律など守る気はサラサラないので、許可が下りなくても傍若無人に埋め立て工事は進めるでしょう。
やはり、政権交代しか、本当にこの異常な埋め立て工事を止める方法はないと思います。
ただし、では工事は完成してしまうのかというと、かなり怪しいと言わざるを得ません。
余りにも難度が高いからです。

2期工事を例にとると 埋立面積 545ヘクタール 平均水深19.5m 軟弱地盤25m 平均埋立厚43m 埋立土量2.6億m3 杭120万本 工期8年
これに対して辺野古新基地の当初予定は 埋立面積 160ヘクタール 埋立土量2100万m3 杭4万本 工期5年
平均水深は分かりませんでしたが、西側はリーフ内なので浅く、東側は水深30mから70mくらいまで厚さ40mの軟弱地盤があります。
その下も琉球層群という必ずしも強固ではない地層があり、岩盤までは水面から100m近くあるのです。
面積にして関空の30%もあるのに、埋め立てる土の量が8%というのも不思議な感じがします。
いくら西側が浅いと言っても、東側は激深です。
海底に打つ杭は、地上の杭のように固形のものではありません。打ち込むことによって沈下を早めるという働きなので、杭を打てば打つほど海底は深くなっていきます。つまり土量は増えます。
本当に関空の8%で足りるのでしょうか?
さらに杭の本数です。
関空はなんと120万本で、1ヘクタールあたり2200本の杭を打っています。
しかし、辺野古は設計変更しても6万本、1ヘクタールあたり375本です。この程度でマヨネーズ地盤の上に空港が完成するのでしょうか。
極めて疑問です。

軟弱地盤だけで水深70mです。写真のようなゴツイ船でパイプを打ち込むのですが、70mというのはこういう機械の限界の数字です。
果たして、複雑な海底をすべて改良することができるのでしょうか。
しかも、関空のわずか1/6の本数で。
工期も5年とは信じられません。
関空一期工事の場合、深さ20m程度の軟弱地盤に100万本の杭を打って、それでも沈下させるのに1年かかっています。
深さ40mだから単純に2倍でも2年、深いところはより水が抜けにくいことを想定すれば、それ以上かかるでしょう。
しかも、杭の本数が違います。
私は木造建築の専門なので海底のことは分かりませんが、ザックリ見ても計画通りには完成しなさそうな感じです。
安倍官邸の方針は、「とにかく安くて早い計画をでっち上げて埋立を進め、反対する人たちを諦めさせる。それから、ガッツリ予算を膨らませて、どうやって作るか考えよう。」ということなのだと思います。
水深の浅いところだけ埋めてしまってから、「やっぱり予算は10倍かかります。工期も3倍です。」と言うつもりなのです。
たぶん、オリンピックのドサクサに紛れて。
改良杭については、もう一つ大問題があります。
海底がグチャグチャに修復不能になるばかりか、護岸の下で4万本が予定されているサンドコンパクションパイルという方法は、打ち込んだ杭をブルブル振動させるので酷い水質汚濁をおこす可能性があるのです。
黒潮に乗って海底から巻き上げられた泥水が拡散していくと、一体沖縄の海はどうなるのでしょうか。
何としても止めなくてはなりません。
そのためには、安倍政権を引きずり下ろすしか、方法はありません。
強盗に向かって、「犯罪はやめろ」といくら正論をぶっても、やめるはずはありません。
野党の皆さん、とくに立憲民主党の皆さんにお聞きしたいです。
正論だけ口にして、目の前の犯罪を傍観するのですか。
なにも手立てがないのならば仕方ありませんが、止める方法があるのに傍観するのは、共犯と言われても仕方ないのでは。
どう思われますか。
■お知らせ■
自由党 小沢代表を囲む会 @大阪
日時:2月16日(土)
(第一部)小沢一郎代表 講演会 12:30~(受付12:00)
会場:大阪キャッスルホテル6F
会費:無 料
*参加資格:自由党大阪府連所属の党員・サポーター
生活フォーラム関西 会員
第二部の入場券の持参者
(尚、他都道府県連所属の党員・サポーターは事前登録が必須)
共催:生活フォーラム関西、自由党大阪府総支部連合会
(第二部)小沢一郎代表を囲んでの懇親会 14:00~(受付 13:30)
会場:大阪キャッスルホテル3F・錦城閣大広間
会費:1万円(*政治資金パーティーとして開催)
主催:自由党 大阪府総支部連合会
要予約です。
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