2019-12-20(Fri)
【政局あれこれ】焦っているのは枝野さん
立憲民主、国民民主、野田G、社民 の合流話は、案の定すんなりとはいかないようです。
立憲と国民の合流、遠いワンチームへの道のり
東洋経済オンライン 2019.12.19
主役となる立憲民主、国民民主両党は合流方式をめぐって吸収か対等かでせめぎ合っている。政党としての主導権争いや政党助成金への思惑も複雑に絡み、年内はもちろん、年明けの通常国会召集前の合流・新党結成も極めて不透明になっている。
(引用以上)
立憲と野田Gは、増税派どおしうまくいっている感じですが、あとはなかなか。
支持率はおおざっぱに見ると、立憲8%、国民1%、社民0.5%という感じ。
立憲が圧倒しているように見えますが、実際の実力=得票+資金+マンパワー ではそんな差はありません。
参院比例の得票数の比は 立憲8 国民3.5 社民1 くらいです。
マンパワーを地方議員数で見ると、立憲724 国民613 社民281 (wikipediaによる)
ただし、国民は労組がついている候補が多く、社民は一般の党員が1万人以上いますが、立憲の党員は議員と予定候補だけです。
そして資金。2018年の党本部だけの数字を収支報告書から拾うと、
立憲 収入43億8千万 繰り越し18億4千万
国民 収入155億4千万 繰り越し108億4千万
社民 収入17億1千万 繰り越し10億9千万
国民民主の圧勝です。
立憲は、おそらく今年の参院選は自前の資金では不足だったのではないでしょうか。
社民は所帯が小さいので、ある意味10億あれば動けますね。
こうやって見ると、支持率や国会議員数だけで見る実力と、本当の実力はかなり違うことがわかります。
枝野さんは、「立憲民主党に合流せよ」 と強気(傲慢ともいいますが)な姿勢を崩していませんが、内実はそんな余裕はないはずです。
まあ交渉ごとですから、最初はハードルを上げるのは当然としても、年末が近づくにつれて、様子は変わってくるでしょう。
立憲は年内に合流させれば、国民民主の1月1日の政党交付金は立憲の金庫に流れ込みますが、年が明ければその分も国民民主の持参金になり、発言権が増すということです。
まあ、どちらも実は切羽詰まってますから、どこかで妥協はするでしょうね。
■
社民党はまたちょっと事情が違います。
なにせ、地方組織があります。
国会議員団は合流に前のめりかもしれませんが、地方によっては立憲や国民よりも活発な地方組織もあり、易々と丸呑みにされることはないように思えます。
最終決定は2月の党大会ということらしいので、むしろ時間切れになって、合流できなくなるのを待っているのではないか、とも見えます。
政策的にはれいわ新選組と、いちばん親和性があるはずなので共闘できればいいのですが、体質は正反対というか、、、、 こちらはこちらで難しそうです。
■
解散については、こんなニュースが流れていました
衆院解散 東京オリ・パラ後か 自民 竹下元総務会長
NHKニュース 2019.12.18
自民党の竹下元総務会長は派閥の会合後、記者団に、衆議院の解散について「今のところまだ、においもしない」と述べました。
一方で「東京オリンピック・パラリンピックが終わったら、いろいろと動きがあるのではないか。オリンピックのあとは何があっても不思議ではなく、衆議院議員には心して過ごしてもらいたい」と指摘しました。
(引用以上)
これは、かなりきな臭いというか、怪しい話だと思います。
幹事長ではなく下っ端でもない、総務会長という中途半端な役職の人が、あえてこんなにはっきり「年明け解散はなさそう」と言うことが、怪しい。
これは、安部官邸が、あえてデマを流しているのではないかと疑いたくなります。
一番よくわかるのは、皆さんの地元の公明党のポスターです。
増えたり、新しくなったりしていませんか。
注意して見てみようと思います。
わたしは、前の記事でも書いたとおり、1月20日の通常国会の冒頭解散が一番可能性が高いと踏んでいます。
ということで、今日はこのへんで。。
立憲と国民の合流、遠いワンチームへの道のり
東洋経済オンライン 2019.12.19
主役となる立憲民主、国民民主両党は合流方式をめぐって吸収か対等かでせめぎ合っている。政党としての主導権争いや政党助成金への思惑も複雑に絡み、年内はもちろん、年明けの通常国会召集前の合流・新党結成も極めて不透明になっている。
(引用以上)
立憲と野田Gは、増税派どおしうまくいっている感じですが、あとはなかなか。
支持率はおおざっぱに見ると、立憲8%、国民1%、社民0.5%という感じ。
立憲が圧倒しているように見えますが、実際の実力=得票+資金+マンパワー ではそんな差はありません。
参院比例の得票数の比は 立憲8 国民3.5 社民1 くらいです。
マンパワーを地方議員数で見ると、立憲724 国民613 社民281 (wikipediaによる)
ただし、国民は労組がついている候補が多く、社民は一般の党員が1万人以上いますが、立憲の党員は議員と予定候補だけです。
そして資金。2018年の党本部だけの数字を収支報告書から拾うと、
立憲 収入43億8千万 繰り越し18億4千万
国民 収入155億4千万 繰り越し108億4千万
社民 収入17億1千万 繰り越し10億9千万
国民民主の圧勝です。
立憲は、おそらく今年の参院選は自前の資金では不足だったのではないでしょうか。
社民は所帯が小さいので、ある意味10億あれば動けますね。
こうやって見ると、支持率や国会議員数だけで見る実力と、本当の実力はかなり違うことがわかります。
枝野さんは、「立憲民主党に合流せよ」 と強気(傲慢ともいいますが)な姿勢を崩していませんが、内実はそんな余裕はないはずです。
まあ交渉ごとですから、最初はハードルを上げるのは当然としても、年末が近づくにつれて、様子は変わってくるでしょう。
立憲は年内に合流させれば、国民民主の1月1日の政党交付金は立憲の金庫に流れ込みますが、年が明ければその分も国民民主の持参金になり、発言権が増すということです。
まあ、どちらも実は切羽詰まってますから、どこかで妥協はするでしょうね。
■
社民党はまたちょっと事情が違います。
なにせ、地方組織があります。
国会議員団は合流に前のめりかもしれませんが、地方によっては立憲や国民よりも活発な地方組織もあり、易々と丸呑みにされることはないように思えます。
最終決定は2月の党大会ということらしいので、むしろ時間切れになって、合流できなくなるのを待っているのではないか、とも見えます。
政策的にはれいわ新選組と、いちばん親和性があるはずなので共闘できればいいのですが、体質は正反対というか、、、、 こちらはこちらで難しそうです。
■
解散については、こんなニュースが流れていました
衆院解散 東京オリ・パラ後か 自民 竹下元総務会長
NHKニュース 2019.12.18
自民党の竹下元総務会長は派閥の会合後、記者団に、衆議院の解散について「今のところまだ、においもしない」と述べました。
一方で「東京オリンピック・パラリンピックが終わったら、いろいろと動きがあるのではないか。オリンピックのあとは何があっても不思議ではなく、衆議院議員には心して過ごしてもらいたい」と指摘しました。
(引用以上)
これは、かなりきな臭いというか、怪しい話だと思います。
幹事長ではなく下っ端でもない、総務会長という中途半端な役職の人が、あえてこんなにはっきり「年明け解散はなさそう」と言うことが、怪しい。
これは、安部官邸が、あえてデマを流しているのではないかと疑いたくなります。
一番よくわかるのは、皆さんの地元の公明党のポスターです。
増えたり、新しくなったりしていませんか。
注意して見てみようと思います。
わたしは、前の記事でも書いたとおり、1月20日の通常国会の冒頭解散が一番可能性が高いと踏んでいます。
ということで、今日はこのへんで。。
- 関連記事
-
- 【政局あれこれ】枝野包囲網ができつつあるのかな? (2020/02/10)
- 【政局あれこれ】京都市長選挙の客観的な数字をまとめておきます (2020/02/03)
- 京都に行ってきました #福山和人 #京都市長選挙 (2020/01/29)
- 立憲民主党が枝野を追放すること これ以外の解はない (2020/01/25)
- 選挙互助会? 上等です。いいじゃないですか。 (2020/01/07)
- 日本の独立は右翼の専売特許じゃない (2020/01/03)
- 自民党カジノ汚職の摘発から見えてくるもの (2019/12/28)
- 【政局あれこれ】焦っているのは枝野さん (2019/12/20)
- 【政局あれこれ】増税同盟(当面は8%同盟)が成立か? (2019/12/12)
- 年末解散のニオイがしてきた (2019/11/13)
- 安倍晋三とれいわ新選組の対決 なんだか風向きが変わってきたぞ (2019/08/01)
- 国民民主・玉木代表の「安倍総理 憲法改正の議論やりましょう」発言について (2019/07/26)
- 消費税とMMTについて別の角度から見てみる (2019/06/10)
- 山本太郎を応援するわけ & デニー知事と語る会@大阪 (2019/05/22)
- 参議院・大阪選挙区のこと & 比例区は「れいわ新選組」 (2019/05/13)