「異論があるからやめろ」? 組織って何やろ
やりとりを含めて、少し長くなりますが引用させてもらいます。
うまく重複を省けなかったので煩雑ですが、ご容赦ください。
猫は、猫のために、外飼すべき。
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) 2019年12月25日
しかし今の街は猫が早死する可能性が非常に高く、また自然環境の撹乱の恐れもある。それらの危険をできるだけ取り除いた街を作るのが、猫タウン。適切な法整備をして、住民が納得すれば、十分に実現可能。
それは子どもにとっても良い街に違いない。
多分、大人にも。 https://t.co/E0zHKiVneW
@anmintei 多分こういう人達出てきます💧↓
— れいわ新選組🐾ファシズムじゃない方 (@reiwakakumei) 2019年12月25日
「なぜ猫だけ?外がいいのは動物全てに当てはまる。であればペットショップ廃止、動物園、水族館廃止をやれ。そして生き物を捕食するな」と。
なのでファンタジー政策はご容赦お願いします 🙏
個人に愛されて大切に飼われるのも猫にとって充分幸せだと思います🐈
なに忖度してんの。。。
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) 2019年12月26日
つまらない。 https://t.co/luOP2wsVeF
@isacchiisacchi @NtSIETSrGOme2AL @anmintei えっまじですか、、
— れいわ新選組🐾ファシズムじゃない方 (@reiwakakumei) 2019年12月27日
税金使って猫の街を作る事に対して「なぜ猫だけ?犬は?他の動物は?猫の為に外で飼った方がいいというなら他の動物もそうだろ。なら動物園やめろペットショップもやめろ」ってなりますよ。普通に考えてファンタジー政策なの分からないですか💧
これかなり低レベルな議論ですよ💧
なんと、つまらない。
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) 2019年12月27日
そういうことしろ、と仰るなら、もう選挙など、2度と出ません。
さようなら、みなさん。 https://t.co/ISB4V4VwTW
@1J11wxYKGsFDxvK @isacchiisacchi @NtSIETSrGOme2AL @anmintei そうです、今は少しでも支持を広げる時なのに、がっつり揚げ足し取られる事発言するとれいわ新選組にとってかなりマイナスになると思っての提言をしたまでです。
— れいわ新選組🐾ファシズムじゃない方 (@reiwakakumei) 2019年12月27日
山本太郎氏は特に言葉に気をつけ一言一言大切に発信してるのに周りが足引っ張ったらダメじゃないですか😭
こういう思考法こそが、日本の保守政治の基盤です。
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) 2019年12月27日
とてもわかりやす。 https://t.co/OIk0CqAgTi
@anmintei なんで私が異論した形になってるんですか...
— れいわ新選組🐾ファシズムじゃない方 (@reiwakakumei) 2019年12月27日
政治家って一言一言に言及されるじゃないですか、で今回の安冨さんの発言の
「外は猫で飼うべき、猫タウン可能」
これをもし掲げた場合、こういう異論がでてきますよって思いを伝えただけです。
全てを肯定するのは信者ですが私は支持者です。
私が問題にしているのは、あなたの思考パターンの暴力性です。 https://t.co/DUvMrz6DrE
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) 2019年12月27日
@anmintei @LeiwaTeddy 私個人的には猫タウンあってもなくてもどっちでも良いです。
— れいわ新選組🐾ファシズムじゃない方 (@reiwakakumei) 2019年12月28日
ただ猫タウンの為に税金を使う政策だと、犬タウンも作れだの○○タウンも作れなどとハレーションが起きて混乱を起こすのでないかと心配したまでです。票に繋がる政策だとはあまり思わないですし逆に他動物派の票を失うかもとも思います。
@reiwakakumei @LeiwaTeddy 混乱が起きて、何が悪いのですか?
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) 2019年12月28日
@okapi2019 @reiwakakumei @LeiwaTeddy そうやって、税金の使い方を人々が議論することが、政治なのではないですか?
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) 2019年12月28日
この混乱が起きれば、政治への関心が高まるのではないですか?
票が減るから発言するな、とあなたが仰る限り、私は選挙になど、出ません。
一人の人間に埋め込まれたシステム的暴力性に手も足も出ないのに、システム的暴力そのものに政治という場面で立ち向かったところで意味がないことは明らかなので、ここで、私の政治活動は終了です。 https://t.co/k5clomC1wm
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) 2019年12月28日
これが、ひとつの流れです。
そして、この流れから派生したものが
@reiwakakumei @anmintei 支持者なんかいらないし、消えてなくなれということだと思います。だから、「支持者だ」と言われても「やっぱり」としか思えないのではないでしょうか。
— 岩崎夏海 (@huckleberry2008) 2019年12月27日
ああ、まさにそうです。支持者なんか、消えてなくなれ!
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) 2019年12月27日
支持してやってるんだから、言うことを聞け、というのは、利権目当てと全く変わりません。この暴力が、この社会を蝕んでいる。
山本太郎が動いたので、私は動いた。それでまた別の人が動く。それがれいわ新選組だと信じる。 https://t.co/0VCyWRhIZM
かなり衝撃的な発言で、炎上してます。
ただし、安冨さんの政治家としての活動は終了するものの、
@reiwamitsui ありがとうございます!
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) 2019年12月29日
もちろん、れいわ新選組のみなさんと共に進みます。
と言っておられます。
■
安冨さんの意図を私が忖度することはできないので、彼女の問題提起をきっかけにして私の感じたことを書いてみます。
少し前の私ならば、どちらかというと、「れいわ新選組🐾ファシズムじゃない方」氏のような考え方をしたかもしれません。この方の過去のツイートを見ると、決してファナティックな方ではなく、いわゆる信者タイプではありません。安冨さんとのやりとりでも、外野は暴言を吐きまくる中で、彼は冷静に発言しています。
それでも、もう忖度することをやめた私には、この方の発言の暴力性がわかる気がします。
候補者だろうが政治家だろうが、やってはいけないこと、言ってはいけないこと以外は、やったり言ったりする自由があるのです。それはその人の良心に従って判断すればいいことです。
言葉にすれば当たり前すぎることが、実際の現場ではなかなか通用しません。
差別すること、約束を破ること、政治家ならば公約を破ること、そうしたこと以外は、何を言っても提案しても、当然ながら自由です。
猫タウンの提案は、楽しげな話であって、公約違反でもなく、何ら糾弾されるべき話ではありません。党の公約にするという話ですらなく、個人の提案です。
それを、党のためにならないから言うな、というのは、立憲民主党の幹部が「消費税廃止なんて言うな」と候補者に言うのと構造は変わりません。彼らは彼らなりに「言わない方が党にとってメリットがある」と思って圧力をかけたのですから。
猫タウンの是非を議論してはいけないという意味では、もちろんありません。
議論はどんどんすればいいのです。それぞれが、「自分の考え」をぶつけ合い、議論を戦わせればいいのですが、「みんなが言うから」という匿名の笠を着て発言するのは、何も生まないし、面白くないし、卑怯です。
私もついついこういう言い方をしているような気がするので、自省を込めて言っておきます。
■
次に「支持してやってるんだから、言うことを聞け、というのは、利権目当てと全く変わりません。この暴力が、この社会を蝕んでいる。」という指摘についてです。
これは実は難しい問題を含んでいます。
もとより、「聞け」と命令される謂われはない、ということは前項で言ったとおりです。これはたしかに暴力です。
では、「聞いてほしい」というお願いだったらどうなのでしょうか。
今回の安冨さんと支持者とのやりとりは、れいわ新選組の支持者であって、もともと安冨さんの支援者ではない様子だっったので、ちょっとこのケースとは離れて考えてみます。
政治家Aさんが、Aさんの支援者Bさんからお願いされる場合です。
これはピンからキリまで いろいろなケースがあり得ます。
秋山司と500ドットコムの関係もあれば、地元集会で丁寧に要望を聞く政治家というケースだってあります。
要は、「支援と引き替えに」かどうか、が問題なのだと思います。
応援している政治家にだって、「ここはちょっとなあ」と思うことは必ずあります。「なんでこの問題を言ってくれないの?」ということだってあるでしょう。
だから、機会があればひとこと言いたいのは当然です。ただそのとき 「こうしてほしいけど、Aさんはどう思うか」 と言うのと 「応援してるんだから、こうしてほしい」という越後屋とは、確かに違います。
政治家サイドから言えば、「誰の話であれ、いい話は聞く」のか「支援してくれてるから聞く」のか の違いです。
少し話は脱線しますが、まじめに政策を実現しようとしている政治家にも、二つのタイプがあるように思います。
「この指とまれ型」と「御用聞き型」です。
基本理念が同じだったとしても、自分でやりたいことを全部決めて、「これに賛同する人ついてこい」というタイプと、あれこれ意見を聞き回って政策を決めていき、その過程で出会った人を支援者にするタイプ。
どちらも一長一短あるけれど、間違ってるわけではないです。
安冨さんが試みたのは第3のタイプで、「議論ふっかけ型」なのかなと思いました。
関心のある人たちに、ちょっと突飛なアイディアをぶつけて議論を活性化させることで、政策を生み出していく、みたいな。
猫タウンのアイディアも、考えてみればそれほどびっくりする話ではなくて、言わば「朱鷺タウン」とも言うべき豊岡の事例などがあるわけです。
なぜ朱鷺はよくて猫はだめなの?とか、いろいろ議論は広がっていくことができたんじゃないかと。
日本で政治家を応援する人は、ほとんどが「お任せ定食」か「越後屋」のどちらかという現状を、「自分たちの政治」にするための、とても面白い試みだと思います。
■
その上で、私は、これから選挙に出て、支援を求める人に一つだけ要求したいことがあります。
「勝利を目指す」ということです。
もし今回はほとんど勝ち目がなくても、「次回に向けてこういう風に布石にする」とか、「自分は捨て石だけど、これだけ比例票集めて○人復活させる」とか、具体的に選挙に出る意味を明確にしてほしいです。
なぜなら、れいわ新選組は、「10年後の明るい未来もいいけれど、まずは切羽詰まった明日の暮らしをなんとかしたい」「そのためには、一刻も早く政権交代だ」、ということが結党の理念だと私は理解しているからです。
今では「新しい政治」「自分たちの政治」を作り出す場としての可能性も見えていますが、それはあくまで車の両輪であって、本来の「一刻も早く政権交代」をないがしろにしてはいけないと思うからです。
「勝つ」、あるいはせめて「勝ちに貢献する」ことを曖昧にしてもらいたくありません。
(「勝ちにこだわる」と「勝つためには何をしてもいい」とは、当然ながら別物ですが。)
「勝つためのたたかい」の中で、議論を喚起させる新しい政治、新しい選挙にチャレンジするなんていうのは、ワクワクしますよね。
でも、考えてみれば、大阪維新の都構想なんて言うのは、このやり方に近いんです。
「大阪をなくす」というトンデモナイことをぶち上げて耳目を奪い、一色に染めてしまいました。
違うのは、活発な議論を喚起させずに、最後は旧来の政治のやりかたで自説を垂れ流してクロージングしましたけれど。
2009年の子ども手当もこれに近い。
バラマキ批判と、大歓迎に国論が二分されました。
でも、このときも議論の場を用意することはされませんでした。
れいわ新選組の唱える、消費税をまずは5%、やがて廃止、についても、もっと国論が二分するような議論を巻き起こす必要があります。
支援者集会ばかりやるのではなく、住民のタウンミーティングとか、立憲や国民民主の(かくれ)増税派議員とのガチのパネルディスカッションを地域でやるとか、減税署名運動をするとか。
日本に初めて憲法ができるとき、日本中で喧々がくがくの議論が巻き起こったそうです。有名な五日市憲法を始め、自分たちの案も数多く作られました。
日本には地域に根ざした自由民権運動という、板垣や後藤の金看板とは違う、土の民権運動の歴史があるのです。
民権が藩閥政治に敗れ潰えたまま、ついに今日に至る日本。
民権が再びよみがえるためには、民権運動の再興と、選挙での勝利をめざすことです。
早ければ来年1月20日にも解散があり得る情勢ですから、そろそろ、れいわ新選組の予定候補が決まり始める時期なのではないでしょうか。
悔いのない2020にしましょう。


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