2020-06-04(Thu)

コロナと人権 & 安倍晋三の裏マター

新型コロナの「緊急事態宣言」と、安倍晋三がやりたくてたまらない改憲の「緊急事態条項」はぜんぜん別物なのは確かなんだけど、問われてる問題はやっぱつながってるなあと思う次第。

ツイッターを見ていて思うのは、安倍政権のド悪政を嘆くひとびとの中でも、コロナへの見解が180°ちがう傾向があるということ。
一方では、コロナの危険を最大限に減らすことを考え、安倍政権の無能、無策を非難し、もっと強制的に対処すべきと主張する人たち。
他方では、コロナを利用した安倍政権によるショックドクトリンや人権圧殺の危険を訴え、極端な場合はコロナは怖くないとまで言う人たち。

どっちも正しいし、どっちも間違いでは というのが私の考え。

たしかに、安倍政権のコロナ対策は愚策に次ぐ愚策、愚策のデパートの観がある。
韓国や台湾のようにやっていたら、人命も経済もここまで被害を出さずにすんだだろう。
しかし、安倍政権に韓国のような個人情報の国家管理を許してしまったら、その先に何があるのか、考えるまでもない。
そのリスクは、コロナのリスクと比較しても、決して小さいとは言えない。

とはいえ、コロナはたいしたことないとか、甚だしきはすべて陰謀で虚構だとか、これはこれで人命をなんだと思ってるんだと言わざるを得ない。
公式発表で死者900人(厚労省6月2日24:00現在)だが、極端にPCR検査を制限している日本の場合、もっと多くの死者がでている可能性が大きい。
なにせ、尾身茂という専門家を自称するおっさんも、「実際の感染者数「10倍か20倍か分からず」」と言ってるわけで。

新型コロナ:コロナ感染死、把握漏れも 「超過死亡」200人以上か
2020.5.24 日本経済新聞


上の記事は、東京の死者数が、公式発表16人の期間に、200人以上増えていたかもしれない、という話。
単純計算ならば10~15倍ということになり、全国では1万人を超えている可能性がある。
やっぱ、コロナなんて大丈夫だよ なんて言えない。

だから、安倍政権のコロナ対策は愚策だ というのも正しいし、ショックドクトリンで人権蹂躙しようとしてるという危機感も正しい。
けれど、だからといってあの極悪安倍政権に大権を与えようとか、コロナは危なくないとか、そんな議論は頭ぶっとんでる。

コロナは危ないし、危ないからこそそれを利用してショックドクトリンを仕掛けてきたのだ。
こんな単純で最悪の事態をちゃんと見据えなくてどうする。
どっちかの危機を見ないフリして気休めしても、現実は容赦ない。



ツイッターと言えば、私のツイッターアカウントには5400の壁というものがあるようだ。
2011年の震災の後に始めてから、ほどなく5000人以上の人にフォローしてもらったのだけれど、その後は5400に近づくと減り、5300以下にはならず、何年も増えたり減ったりを繰り返している。

リツイートも多くないので、要するにあまり「お役にたつ」ツイートをしていないと言うことなんだろう。
反省はしているのだけれども、でもちょっと言い訳もしたくなる。
このブログを始めた2005年から3.11の2011年くらいまでは感覚的にブログが主流だったと思う。
しかしその後、災害にも役立つということもあり、急速にSNSと呼ばれる短文投稿が増えていく。

端的に、もっと言えば極論を、気の利いた言葉で短く表現する。現代版のアジテーションだ。
このブログを今でも読んでくれている方ならばわかっていただけると思うけれども、そういうのは苦手だ。
あっちかこっちか ではなくて あっちもこっちも。
これは酷い って見えるけど 裏の意味は?
みたいなことを ねちねちと考えて書くのが好きなのだ。

コロナについてもそうだし、安倍晋三についてもそう。

安倍晋三を「ファシスト!」と決めつけるのも簡単だし、「トランプの犬!」と罵倒するのも簡単だ。
そして、間違ってはいないと思う。
けれども、それで本当の姿、本当の狙いを捕らえたことになるのだろうか??

そもそも善と悪の二元論から脱却することが必要だ。
民衆の敵とて一枚岩ではない。
ドメスティックな利権を最優先する本来の右翼と、グローバル金融資本の収奪をねらう新自由主義とは、本来は真っ向から対立している。
アメリカではかなり鮮明に対立構造が見えている。前者がトランプであり、後者がクリントン、オバマ、バイデンという構図だ。
しかし日本ではこの対立が顕在化しない。
なぜか。

それは、ひとえに安倍晋三の働きによる。
つまり、安倍晋三は、右翼と新自由主義の架け橋なのである。
もうちょっと正確に言うと、新自由主義が右翼に与えた太鼓持ちであり、ペットなのだ。

右翼勢力が強くなりすぎないように、適当に喜ばせてご機嫌をとりながら、一線を越えないようにする。
これは2006年に第一次安倍政権ができたときからそうだった。
小泉・竹中路線=露骨な新自由主義を継承しながら、極端な反発が出ないように右翼のご機嫌もとっておく。
そのために、安倍晋三というキャラクターは最適だったのだ。

もともとは右翼臭プンプンで日本会議の希望の星。
でも、実な中身は空っぽで自尊心と小金を与えておけば何でも言う通りに動く。
恥という概念が欠落しているので、現行犯逮捕されない限り辞任なんてしない。

新自由主義でチュウチュウと日本の富を吸い上げるグローバル金融資本にとって、こんなに便利な政治家はいなかった。
もう1人の候補が橋下徹で、自民党が下野している間に急上昇したけれども、ちょっと権力欲が強すぎる上に頭が良いので扱いにくい。
で、結局、2012年末に第2次安倍内閣ということになってしまった。

そうこうしている内に、アメリカでトランプ政権が成立し、グローバル金融資本などの「日米関係」を騙って利権をむさぼってきた連中は焦った。
そこで繰り出したのが、やはり安倍晋三という駒だった。
まだ就任してもいないトランプの下に、金のゴルフクラブをもって駆けつけ、恥も外聞もなく「お手」をして見せた。
よく落ちるオスプレイだろうが、欠陥戦闘機だろうが、余りもんのトウモロコシだろうが、作りすぎた人工呼吸器だろうが、買えと言われれば「キャン」と鳴いて即決する。

だから見た目には、安倍晋三は完全にトランプの手下のように見える。
けれども、それでは安倍政権の本質は見えてこない。
安倍晋三個人はトランプの手下になる役割を担ってはいるけれども、安倍政権は決してそうではない。
戦後一貫して日本に浸透してきた、いわゆるジャパンハンドラーズ、すなわち「日米関係」を騙って暴利をむさぼるシステムと、小泉・竹中時代から公然と立ち現れたグローバル金融資本が、トランプに邪魔されないように安倍晋三という煙幕をはりつつ、依然として日本を私物化している。

典型的なのが辺野古基地建設だ。
トランプの基本路線から言えば、あんなものは税金の無駄遣いでしかない。
仮に建設は日本のカネでやるとしても、その後の運用にかねがかかる。
それに、商売人トランプとしては、同じ2兆円のカネならば、沖縄ではなくアメリカに投資させたいはずだ。

しかし、日米安保に巣くう連中にとっては辺野古は自分たちの権力と利権の象徴であり、譲れない。
ここで負けると、日本の官僚も言うことを効かなくなる可能性がでてくる。
だから、安倍晋三に精一杯トランプのご機嫌取りをやらせたあげく、ここだけはトランプに介入させない。

逆に言うと、辺野古基地問題は、日本が長年の植民地状態から脱却できるかどうか、その大きな分岐点だ。
歴史の分水嶺といってもいい。
沖縄だけの問題では断じてない。
右翼の諸君にこそ、遠い昔に置き忘れてきた理想を思い出して、建設に反対してもらいたい。

繰り返しになるが、安倍晋三は新自由主義が右翼に与えた太鼓持ちであり、ペットだ。
こんなものを与えられて、右翼心をコチョコチョされて喜んでいるネトウヨは、本当に情けないクズだし、実際にかなり有害だけれども、それでもやはり雑魚である。
本当の敵を見失ってはいけない。
真の敵は、日本の財産を、根こそぎ、骨をすするようにして持ち去ろうしているグローバル金融資本であり、いわゆる新自由主義である。
安倍官邸を、財務省や外務省ではなく経産省の官僚が仕切っていると言うことも、その証左である。



敵の用意周到さにくらべ、野党の皆さんはあいかわらず足並みがそろわない。

東京都知事選は、国民民主がそうそうに宇都宮氏の支援をしないと表明。。。
その一方では、立憲民主はあいかわらず山本太郎や馬淵澄夫などの減税派の排除に余念が無いという話も聞こえてくる。

何度も書くけれども、「俺はこう思う」も結構だけれども、「人はこう見るだろう」という意識も持ってもらいたい。
このままでは 次の総選挙もぼろ負けだ。

「本気でこの危機を脱するんだ」「国民の生活を守る」という気概を、声をそろえてもらうだけで、十分に勝機があるにもかかわらず。

あ~~あ アホやねえ・・・・・・
私のこの無力感こそが、日本中の空気なんじゃないのかなあ・・・




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