2020-08-29(Sat)

こんな時にあえて「れいわ新選組」を批判するのはなぜか

野党合流のニュースは、完全に安倍ちゃん辞任と総裁選にもってかれちゃいましたね。
これから2週間はニュースは自民党一色。新総裁が決まってからもしばらくはそればっか。もうその頃には、野党が合流したなんてことを誰も覚えていません。。。。。

辞任自体は、安倍ちゃんの顔色見ていれば、そろそろかなという感じもしたので、さほど意外ではありませんでした。
岸田なのか菅なのかわかりませんが、絶対に逆らわない後継者の目処が立ったのでしょう。
党員投票どころか、絶対に造反させないために議員総会で決めるそうですから、二階幹事長の指示通りになるんでしょうね。
禅譲の岸田になったところで、安倍晋三のやらかしたことのほとんどに同罪の責任がある菅になったところで、安倍は罪状を追及されることはありません。

石破茂は、これまでの優柔不断がすぎました。
森友、加計の時や、検察庁法の時に、「自民党をぶっこわす」じゃないけど、そのくらいの勢いで安倍を批判して対決しつつ、地方行脚をして都道府県連をグラグラに揺さぶっておけば、今このときにも目はあったのでしょうが、もはや遅すぎます。
20人の推薦は水月会だけでは足りなさそうですから、出馬するのがやっとなんじゃないでしょうか。


自民党発表の出来レースの出来情報を、こねくり回して2週間も流し続けるマスコミもマスコミですが、およそニュースになるようなことのできない野党も野党です。

新党ができるとかいいながら、党名が立憲民主党で代表が枝野幸男・・・・ こんなもの誰が面白がるんですか。
聞いた次の瞬間には忘れてますよ。

3人くらいの代表選の有力候補を用意して、丁々発止の闘いを演じることくらいできないのでしょうか。
自民党の同じ出来レースをやれというのではなくて、旧民主党執行部にたいして、若手が反旗を翻して闘うという構図がなければ、人は引きつけられません。

日本の選挙で熱狂が渦巻いたのは、小泉郵政選挙と、橋下が出た大阪府知事選挙、そして2009年の総選挙です。
いずれも、下克上なのです、構図は。
下克上で下が上に勝つかもしれない、というリアリティを感じると、人々は俄然興味を持つのです。

自民党ならばマスコミはつまらないニュースを一所懸命に加工して流し続けてくれますが、野党はそうはいきません。
「期待する」がわずか20%の新党の船出に、自民党総裁選をぶつけられて消し飛ばされたのですから、よほどのことをしなければ、出発と同時に忘れ去られます。

じゃあ、だれがそんな下克上できるのか、といえば、当然あがってくるのは山本太郎でありれいわ新選組です(でした)。
可能性は本当にあったのです。

東京都知事選に野党統一候補で出馬して200万票を獲得。
その影響力をもって野党合流に乗りこむ。
山本太郎が代表選に出馬。

世論調査をすれば、山本太郎はダントツトップになるでしょうから、無記名投票であればかなり揺さぶりをかけることはできたはずです。
仮に代表にはなれなくても、相応のポジションを占めることはできたでしょうし、政策的にも影響を与えて、最低でも消費税5%を飲ませることもできたはずです。

こういう騒動をおこしていれば、野党全体にとっても、山本太郎にとっても、れいわ新選組というグループにとっても、なにより野党に期待するしか道のない国民にとっても、良い方法だったはずです。

こうやって熱気を生み出し、耳目を集め、かつ期待される政策を作れれば、10月に解散総選挙となっても、かなりの良い闘いができるし、政権をとれれば本気で山本太郎総理大臣の可能性だってあったのです。

でも、時既に遅し・・・・・

2~3週間のあいだ自民党ニュース漬けの日々を過ごしてから、新総裁が首班指名、で直後に解散総選挙。
野党候補はほぼ一本化されるでしょうから、前回の2017年よりはマシとは言え、それでも自民党はマスコミ応援団のおかげで善戦するでしょう。
そんなことになるような気がしてなりません。
冬になってコロナがまた激発したときに、また無能な自民党政権なのかと思うと、本当に気が重い限りです。


それでも、とにかく次の選挙で、すこしでも野党に伸びてもらうしか手はありません。
そう考えると、マスコミが自民党を連呼している次期に、私たちはしっかりと野党のことを考えなくてはなりません。
だからこそ、こんな次期に、あえてれいわ新選組の批判を書こうと思うのです。

れいわ新選組というか、山本太郎さんの8月12日の動画を見て、絶望した感想はすでに書きました。
しかし、今読み返してみると感情的になりすぎていて、なぜあえて批判するのかをちゃんと書いていないように感じました。
なので、しつこいようですが、これまでどんなに冷たくされてもれいわ新選組を応援してきた私だからこそ、ちゃんと分析をしてみたいと思います。

結論を先に言ってしまうと、「戦略が見えない」、あるいは「戦略を放棄してしまった」ことが、れいわ新選組と山本太郎の最大の問題です。
私は、そう思います。

戦略というのは、ただの作戦とは違います。大きな目標を実現するための道筋です。
その目標は、中間目標ではなく、実現自体が意味のある目標です。

一番わかりやすいのは「政権交代」ですね。
一党独裁を終わらせると言う意味で、政権交代はそれ自体に意味があります。

太郎さんもかつては「政権交代」を熱く語っていました。
Taro's Network の領収証に同封された手紙には、「政権交代」の文字が大書きされていました。

そもそも、れいわ新選組の立ち上げにしても、口先だけでいいこと言うばかりで政権交代から逃げ回る立憲民主党にしびれを切らせ、ある意味で立憲を向こう側から野党共闘(または合流)に蹴り込むための狙いだったと、私は理解していました。

小沢氏、れいわ山本太郎氏に「表彰状出さないと」
2019年9月23日 日刊スポーツ


小沢氏は野党結集の必要性を説く中で「さきの参院選で、山本太郎くんはいわば野党結集と逆の分派の行動を取ったが、結果的に、特に立憲民主党の皆さんに大きな影響を与えた」と指摘。これまで野党連携に消極的だった枝野幸男代表が今回、野党統一会派結成への動きにかじを切るきっかけが、れいわの躍進だったとの見方を示した。
(引用以上)

小沢さんと太郎さんは、しっかり話し合って離党したと聞いていますから、この小沢さんの見立ては当初の太郎さんの狙いと合致しているものと、私も思っていました。

だからこそ、生活フォーラム関西の面々は、自分たちのカンパでしつらえた旧自由党の街宣車を、れいわ新選組の看板に張り替えて、政党車として近畿一円を走り回ったのです。


しかし、今のれいわ新選組のHPには、「政権交代」の文字はありません。

政権とったら とは書いてありますが、じゃあどうやって政権とるの?について言及はなく、決意表明すらありません。
これでは、「反緊縮の立憲民主党」みたいなもんじゃないですか。
いくら素晴らしい餅を描いても、食えなくちゃ意味が無いのです。

その兆候は、昨年の参院選の直後からありました。

比例票が670万票に激減した立憲に対して、228万票を集めたれいわ新選組が脅威なのは明らかで、これをもう一押しすれば立憲の増税指向や共闘拒否路線も崩せる可能性がありました。
選挙が終わった途端に太郎さんのマスコミ露出も増え、広報活動を頑張れば支持率5%までもっていくのは可能じゃないか。そこまでいけば立憲は本気でビビるだろう、と考えました。
そこで、私は、「動ける人がどんどん動ける体制」を作ってほしい、と太郎さんに提案やらお願いやらをしたのです。がしかし、ご本人ではなく事務方の沖永さんから、紋切り型の回答が返ってきました。

曰く、地方組織は作らない。曰く 応援は(党ではない)生活フォーラム関西として(勝手に)やってほしい。曰く、ボランティアセンターを作ります(今日にいたるまでできていない)。

沖永さんについては、座間市議の片手間にれいわ新選組の事務局長をやっているとか、斎藤まさしさんの市民の党やどがんかせんば!の会に毎年何百万円も献金してるとかいうことしか知らず、どういう方なのかは存じ上げません。
ただ少なくとも、本人がスルーして事務方から返答が来たという時点で、ほとんんど無視されたということはしっかり伝わりました。

たぶん、私や生活フォーラム関西だけでなく、全国から似たようなやる気マックスの提案はあったのでしょう。
しかし、すべて封じられて、しばらくは音なしの時間が過ぎていきました。


普通だったら、ここでぶち切れて「れいわ新選組なんてしらんわ!」となりそうなものですが、私も生活フォーラム関西の皆さんも、この時点では踏みとどまりました。

自分たちの街宣車に乗っているれいわ新選組の看板に、「勝手に応援」「生活フォーラム関西」という文字シールを貼り付けて、勝手連で動かすことにしました。街宣車カンパもそれなりに集まりました。
ちょっとMっ気があるかな、とも思いましたけど、私たちの基本理念は小沢イズムです。大きな目標のためには、少々の好き嫌いはおいといて、その先の喜びを分かち合いたいと思ったのです。

そうこうしているうちに、大阪5区で大石あきこさんが立候補予定という情報が飛び込んできました。
大石さんについてはまた別の記事を書くこともあろうかと思いますが、何党とかいうことを別にして、これからの大阪の政治シーンに欠くことのできない人材の一人だと従来から思っていましたので、生活フォーラム関西としても応援しようという話になり、今日に至ります。

ただし、「れいわ新選組にたいする批判は忖度せずに言うよ」ということと、野党乱立の大阪5区については、「最終的に野党一本化はすべきだ」ということは、はっきりと大石さんにも伝えた上での応援活動です。
淀川区の大石事務所に街宣車を常駐させ、動き始めました。

さあこれから、と言うときに 大西つねき問題が勃発しました。
ぜんぜん違う問題なのですが、私は4年前の憲法フェスを思い出していました。
三宅洋平選挙で爆発的な影響を発揮した選挙フェスの熱気を、全国に広げていく「憲法フェス」をやりましょうと太郎さんに提案し、大阪開催の準備を始めた矢先に、肝心の三宅洋平が安倍昭恵と仲良く酒飲んだ挙げ句に辺野古に押しかけてくれちゃいました。
大西事件を聞いたとき、あの事件を、思い出さずにはいられませんでした。

三宅洋平は「自分らしくあれる(あることができる)社会を」と言い、今のれいわ新選組は「生きてるだけで価値がある」と言います。
この価値観を否定する価値観というか、「何でもOKの価値観」は、しばしばモンスターを生み出すのです。
モンスターは三宅や大西だけではありません。かなり多くのれいわ新選組支持者が、大西つねきは悪くないと言い、あるいは、山本太郎の言葉に盲従する姿が、浮き彫りになりました。

この間、私は見つけうる限りのれいわ新選組支援のフェイスブックグループの投稿をウオッチしましたが、暗澹たる気持ちになりました。
大西さんを批判する大石あきこさんのツイートも炎上し、れいわ新選組がいつのまにか新興宗教になってるのではないかと本気で心配になりました。

れいわ新選組を作る前は、山本太郎の口癖は「山本太郎を疑え」でした。街宣の度に必ず言っていました。
それが「あなたを幸せにしたいんだ」という台詞に変わったとたん、支持は広がりましたが、疑いを知らない信者が増えてしまったのです。


田中龍作さんとか大袈裟太郎さんとか、もともとは山本太郎さんに期待し、支えていた人たちの中からも、期待する故の批判が聞こえるようになりました。
それ以外にも、元「中の人」がSNSでれいわ新選組や市民の党の内情を暴露し始めました。

お金の流れも大事です。
本当になけなしのカンパで動いているれいわ新選組ですから、他党以上にお金のことはオープンにしなくてはなりません。
それを訴えた挙げ句に、自殺未遂に至ってしまった支持者がいるという話は、衝撃でもあると同時に、残念ながらそれほど驚きではありませんでした。やっぱりな ということです。

支持者には金と労力を求めながら、一切の発言権を認めないという今の党体制も、たしかに大問題です。
党規約を改正しても、そのあたりは変わっていません。

斎藤さんや沖永さんたち市民の党がれいわ新選組に深く関与していること自体はなにも悪いことじゃないのに、わざわざウソをついてまで隠すことも、何か裏があるのかと勘ぐってしまいます。

そうした数々の問題点はあるものの、私はそれらよりも何よりも、一番の問題は「政権交代という戦略を放棄した」ということだと考えています。
政権交代をして、リアルに一人でも多くの人を救う、生活をよくする、国民の生活が第一。この視点を失って、観念の世界で「生きてるだけで価値がある」とか「幸せにしたい」とか言い出してしまった。
山本太郎本人は最初はそんなつもりじゃなかったのでしょうが、そういう支持者がどっと集まって、熱を帯び、流されていった。あるいは、徐々にそうした層に意図的にターゲットを絞っていった。

詳細な流れは、私は完全に外側から見ていただけなので、わかりません。
でも、結果としてそういう内情がはっきりしてしまったのが、都知事選をめぐる対応と、大西つねき事件でした。

本当に残念です。
現状では、れいわ新選組という組織も、山本太郎も、直接応援することは、私にはできません。
しかし、期待を完全に失ったわけではなく、だからこうして書いています。

山本太郎も小沢一郎も、スーパーマンでもメシアでもありません。
だからこそ、盲進するのではなく、言うべきことは言わなくてはなりません。
できたての組織なんだから文句を言うな、と言う人もいますが、できたての組織だからこそ、不完全だからこそ、おかしいことはおかしいと気が付いた人間が言うべきです。

そうした批判に対して「どっかから金をもらっているんじゃないか」とまで言うようになってしまった山本太郎に、再起の時があるのかどうかは私が判断できることじゃないです。
でも、これまで数年間、もっとも期待し、もっとも敬愛してきた政治家が、おかしなことになってしまったことに対して、黙って離れていくほど、私はクールになれません。

そして、何と言っても、、本当は山本太郎こそが野党再編、野党が勝利するためのキーパーソンだと思うから、信者のみなさんにボロボロにたたかれようとも、口を閉ざすつもりはありません。

国民の生活が第一

政権交代

このシンプルな目標に向けた戦略を、政党任せにせずに、ひとり一人が真剣に考えましょう。
そして、その思いを、れいわ新選組にも、合流新党にも、玉木新党にも、ぶつけましょう。




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戦略としての政権交代について-先ずは政権に食い込め!

若い頃,戦略と方略とはどう異なるのかと考えた事があります。今なお不明ですが,少数政党が政権に身を置く事例は自社さ,自公政権。西ドイツではコール政権(10年程続いた)。ところで自民党は政権を手放したくないから少数政党と手を握る傾向があるので,その傾向を利用すれば政権交代とは言わなくても政権に食い込めるわけです。だから山本代表の100~130名の候補者を立てるという発表を歓迎しました。しかし寄付金が集まり次第発表するという事では,戦略としては下策。ここは一気に発表して,相乗効果で支持をさらに広げるという戦略を採ればよかったのです。もし100名以上の予定者が各地で街宣し始めたら、立憲はビビったはずです。それが18名程度の候補予定者では与野党は怯えません。それで支持を止めました。さらに大西除籍。味方でない者は敵。All or nothing.革命思想が漂っています。赤穂浪士。脱落者を出してはいけないのも戦略の一つです。
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