2020-10-09(Fri)

日本人であることが嫌になる瞬間

長いことご無沙汰いたしました。

仕事が忙しかったうえに、大石あきこさんのところの手伝いも少々やったりして、ブログを書く余裕がまったくありませんでした。

昨日はすこしばかり仕事の区切りがついてホッとしたとたんに、夜になって風邪っぽい感じがして恐怖。
でも、早く寝たら今朝はスッキリだったので、ただの寝不足でした。

そんな状態だったので、本もろくろく読み進まないのですが、昼食時と歯磨きの間だけ「関東大震災」(吉村昭著)を読んでいます。
建築家としての職能からも貴重な本です。
普段は断片しか聞くことのない関東大震災を、様々な切り口から詳細に取材して書かれています。

東京の火災が大きく伝えられる関東大震災ですが、震源は相模湾であり、神奈川や南房総のほうが被害は甚大であったことも、一般的な知識としては知ってはいたものの、この本を読んで実感しました。

そして、あの朝鮮人大虐殺。その背景になる状況から実体にいたるまで、淡々と、詳細に描かれます。
異常事態だったとはいえ、戦争ですらない状況で、ごく一般のオッチャンや兄ちゃんが、大虐殺者になっていく様は、戦慄にとどまらない恐怖を感じます。
つまり、自分もそうなってしまうのではないか、という恐怖です。

日本人であることが、心底嫌になってしまう瞬間です。
もちろん、他の国にもこのような恥ずべき歴史はあるのでしょうし、日本人のすべてが虐殺に手を染めたわけではありません。
しかし、数知れぬ人々が流言を流し、数千の自警団が組織され、6千人を超える朝鮮人を有無を言わせずに虐殺したことは、自らの国の歴史として、受け止めなければなりません。



話は飛ぶようですが、れいわ新選組の中でおきた「大西つねき事件」に、断固とした処断をすべきだと思ったのも、日本人の中に潜むこうした本性が、今日でもなお変わっていないと思ったからです。

「自分にとっていいこと」を素直に要求するポピュリズムの運動は、それ自体は否定すべき物ではないと私は考えます。
ただし、絶対的な条件があって、差別、レイシズムは拒絶するということです。

ポピュリズムと差別が合流してしまうと、関東大震災や第二次大戦で日本人がやらかした「普通の人による大虐殺」が再現されかねないのです。

私がれいわ新選組に批判的な目を向けるのは、ひとつは以前に書いたように「政権交代への戦略が見えない」ということであり(こんな時にあえて「れいわ新選組」を批判するのはなぜか2020.8.29)、もうひとつはレイシズムに対する断固とした態度を示しているように見えないということです。
大西氏は除籍になったし、勉強会も公開で続けているし、何もやっていないわけではありません。
しかし、固い支持層の中にある危険な芽をしっかりと潰していくことを、どれだけ意識しているのか怪しい。というか、むしろ支持を失うことを恐れているように見えます。

昨年の参院選で、主に立憲支持者の中から「山本太郎はヒットラーになる」という罵倒が浴びせられたとき、私はこのように書きました。

ポピュリズムの中に侵入するファシズムの兆候は何でしょうか。
それは「差別」だろうと思います。
いかに正論を言っていても、いかに大衆の要望に応えていても、いかに真剣に活動していても、そこに「差別」が公然と入り込んできたならば、ファシズムの侵入を疑い、猛然と警報を鳴らさなければなりません。
ファシズムとポピュリズム 山本太郎さんの評判をめぐって 2019.11.28

大西事件は、まさにこれだったわけです。
そして、その対応は「猛然と警報を鳴らす」とは言いがたいものでした。
さすがに「だからファシストだ、カルトだ」と決めつけることはしませんが、極めて不十分です。



20201009-1.jpg
10月3日と4日に山本太郎さんは大阪で告知街宣をやりました。
3日の土曜日は私も聞きに行きましたが、以前に比べると明らかに覇気がなく、聴衆の人数も残念ながら多いときで半分、少ない時間帯では1/4くらいでした。
写真は街宣終わり掛けのピーク時ですが、通路や点字ブロックを確保するためにロープを張る必要すらない状態です。

昨年末だったかも書いたのですが、私は政治家・山本太郎が本当にやりたいことがあるのだったら、れいわ新選組は畳んだっていいんじゃないかと思っています。(れいわ新選組は本当にカルトなのか??2020.12.17

支持者や取り巻きの期待感に押す潰される必要がありません。
まして、世話になったからみたいな義務感などみじんも要りません。
原点に帰ってもらいたいと、願って止みません。



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