2006-10-04(Wed)
この秋の攻防は,やはり共謀罪だろう
共謀罪は,継続審議中だ。廃案になったわけではない。
それにしては,共謀罪を廃案に! という声がしぼんでしまったような気がする。
共謀罪ブログも,ゴキゲンなアクセス数とはいえないようだ。
もっとも,共謀罪反対の軸になりうるブログでありながら,内容がいまいち分かりにくいというか,楽屋落ちの雰囲気を感じてしまうのは私だけだろうか。
全国の反戦,反共謀罪のブログ村になるべく,奮闘を期待したい。(なんて,勝手に言ってスミマセン)
それはともかく,無能な首相とゴリ右翼の補佐官たちが,実質NSC(国家安全保障会議)をなし崩しにしたような行動を取っているようだ。
東京新聞から抜粋
安倍レンジャー 発進
首相守れるか 補佐官5人組
「安倍官邸」は、矢継ぎ早に情報を発信し「官邸主導」を演出している。そのエンジン役になっているのは5人の首相補佐官たち。(中略)
小池百合子補佐官(国家安全保障問題担当)は三日、ワシントンに飛び立った。ホワイトハウスでハドリー大統領補佐官(同)と会談するためだ。(中略)
当面の仕事は、米国家安全保障会議(NSC)を模した日本版NSCの設立となる。
教育再生担当の山谷えり子補佐官は、靖国神社参拝、皇室典範改正、拉致、歴史教科書などに対する考えや、歴史認識が首相とぴたりと一致。近く立ち上がる首相直属の「教育再生会議」の実務を取り仕切る。立場上ものが言いにくくなった首相の代弁者として、議論をリードしていくことになるだろう。
広報担当の世耕弘成補佐官は、(中略)一日二回応じてきた内閣記者会による首相の取材を一回に減らそうとするなど、首相が掲げる「オープン」と逆行する対応も見られる。
補佐官は毎週月、木曜日に塩崎長官らと「補佐官会議」を開く。月曜には首相も加わるが、原則として秘書官ら官僚は入らない。補佐官らは、この会議を、政権の最重要課題を決める場にしようとしている。
片山虎之助参院自民党幹事長が(中略)「(補佐官の活用は)二重行政にならないか」と指摘した。
「安倍レンジャー」の“発進”には、新鮮さと危うさの両面がのぞいたようだ。
てなことで,大臣も議会も官僚さえも頭越しに,政権の最重要課題を決めるというのだ。まさに,二重行政どころか,裏権力,陰謀組織といってもいい。
ようするに,なし崩しでNSCをつくってしまったのと同様の状況が生まれているのだ。
この裏権力が,次のステップで狙うことは何か。答弁すらまともにできない安倍晋三にはその答えは分からないかもしれないが,安倍レンジャーには分かっているはずだ。言論弾圧・共謀罪である。
反論を許さない。その体制をつくって,しかる後に教育も憲法も好き放題にやろうというのは,間違いない。
安倍晋三の無能ぶりも,ある意味で見せ物の要素がある。コイズミの猿芝居が竹中の「政策詐欺」の陽動作戦であったように,安倍の無能ぶりや,あいまい答弁も,安倍レンジャー≒NSCの動きから目をそらす見せ物だと,私は見ている。
もっとも,安倍晋三がろくに答弁すらできないのは,芝居ではなく地なのだろうが。そういう人間であることを計算済で,首相に座らせた権力の意志を感じてしまう。
だから,安倍晋三が今現在,テレビでフガフガ言っていることは,敵の当面の狙いではない。陽動作戦だ。
今当面の,焦眉の問題は,やはり言論弾圧・共謀罪であると思う。
たぶん,世耕弘成あたりが担当でうごめいているのだろう。
幸い民主党は,修正ではなく廃案の方向に行こうとしている。メール・モナの次は何が出てくるのか分からないが,出てきたモンは秒殺でけじめを付けて,廃案に向かって突き進んで欲しい。

安倍首相、また答弁もれ
参院本会議場で民主党の平田健二議員の代表質問に対する答弁にもれがあったと鈴木政二官房副長官(左手前)らから指摘を受ける安倍晋三首相(中央)(4日午前、国会内)Yahooニュース
それにしては,共謀罪を廃案に! という声がしぼんでしまったような気がする。
共謀罪ブログも,ゴキゲンなアクセス数とはいえないようだ。
もっとも,共謀罪反対の軸になりうるブログでありながら,内容がいまいち分かりにくいというか,楽屋落ちの雰囲気を感じてしまうのは私だけだろうか。
全国の反戦,反共謀罪のブログ村になるべく,奮闘を期待したい。(なんて,勝手に言ってスミマセン)
それはともかく,無能な首相とゴリ右翼の補佐官たちが,実質NSC(国家安全保障会議)をなし崩しにしたような行動を取っているようだ。
東京新聞から抜粋
安倍レンジャー 発進
首相守れるか 補佐官5人組
「安倍官邸」は、矢継ぎ早に情報を発信し「官邸主導」を演出している。そのエンジン役になっているのは5人の首相補佐官たち。(中略)
小池百合子補佐官(国家安全保障問題担当)は三日、ワシントンに飛び立った。ホワイトハウスでハドリー大統領補佐官(同)と会談するためだ。(中略)
当面の仕事は、米国家安全保障会議(NSC)を模した日本版NSCの設立となる。
教育再生担当の山谷えり子補佐官は、靖国神社参拝、皇室典範改正、拉致、歴史教科書などに対する考えや、歴史認識が首相とぴたりと一致。近く立ち上がる首相直属の「教育再生会議」の実務を取り仕切る。立場上ものが言いにくくなった首相の代弁者として、議論をリードしていくことになるだろう。
広報担当の世耕弘成補佐官は、(中略)一日二回応じてきた内閣記者会による首相の取材を一回に減らそうとするなど、首相が掲げる「オープン」と逆行する対応も見られる。
補佐官は毎週月、木曜日に塩崎長官らと「補佐官会議」を開く。月曜には首相も加わるが、原則として秘書官ら官僚は入らない。補佐官らは、この会議を、政権の最重要課題を決める場にしようとしている。
片山虎之助参院自民党幹事長が(中略)「(補佐官の活用は)二重行政にならないか」と指摘した。
「安倍レンジャー」の“発進”には、新鮮さと危うさの両面がのぞいたようだ。
てなことで,大臣も議会も官僚さえも頭越しに,政権の最重要課題を決めるというのだ。まさに,二重行政どころか,裏権力,陰謀組織といってもいい。
ようするに,なし崩しでNSCをつくってしまったのと同様の状況が生まれているのだ。
この裏権力が,次のステップで狙うことは何か。答弁すらまともにできない安倍晋三にはその答えは分からないかもしれないが,安倍レンジャーには分かっているはずだ。言論弾圧・共謀罪である。
反論を許さない。その体制をつくって,しかる後に教育も憲法も好き放題にやろうというのは,間違いない。
安倍晋三の無能ぶりも,ある意味で見せ物の要素がある。コイズミの猿芝居が竹中の「政策詐欺」の陽動作戦であったように,安倍の無能ぶりや,あいまい答弁も,安倍レンジャー≒NSCの動きから目をそらす見せ物だと,私は見ている。
もっとも,安倍晋三がろくに答弁すらできないのは,芝居ではなく地なのだろうが。そういう人間であることを計算済で,首相に座らせた権力の意志を感じてしまう。
だから,安倍晋三が今現在,テレビでフガフガ言っていることは,敵の当面の狙いではない。陽動作戦だ。
今当面の,焦眉の問題は,やはり言論弾圧・共謀罪であると思う。
たぶん,世耕弘成あたりが担当でうごめいているのだろう。
幸い民主党は,修正ではなく廃案の方向に行こうとしている。メール・モナの次は何が出てくるのか分からないが,出てきたモンは秒殺でけじめを付けて,廃案に向かって突き進んで欲しい。

安倍首相、また答弁もれ
参院本会議場で民主党の平田健二議員の代表質問に対する答弁にもれがあったと鈴木政二官房副長官(左手前)らから指摘を受ける安倍晋三首相(中央)(4日午前、国会内)Yahooニュース
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