2005-10-20(Thu)
震災時帰宅支援マップ
「震災時帰宅支援マップ」が、いま一番売れている本らしい。と、ラジオで言っていた。ジェンキンスの「告白」や「さお竹屋」を押さえての1位だそうである。
内閣府の防災担当HPで「地震のゆれやすさ全国マップ」が公開された。今朝のNHKニュースで流れていた。
もうひとつ。コイズミ総統の支持率が急上昇、55%に達したとか。
これらのニュースを聞きながら、1933年のドイツ国会放火事件を思い出すのは、私くらいだろうか。もちろん、関東大震災での虐殺事件もそうなのだが、社会不安を煽るのはファシストの常套手段だ。そして、それを利用して問答無用の支持率を獲得してゆく。
地震とファシズムの関係は以前にも書いたが、まわりを見回しても、どうも気が付いている人は少ない。
コイズミ総統を支持している人は、たぶん、コイズミ総統がいい政治をしてくれると期待なんてしていない。どうせ、悪くなる。下手したら戦争になる。それが分かっているからこそ、考えるのが嫌になっているのだ。
そして、コイズミファミリーや「国家」なるものに自分を一体化させてみることで、取りあえず今日の不安をやり過ごしているのである。
だから、国民生活の不安が大きければ大きいほど、コイズミは支持率を上げてゆく。しかし、そうは言っても、そのうちやり過ごすだけではすまない時は訪れる。生活の破綻が目の前に押し寄せてきたとき、さすがに「人生いろいろ」とは言ってられなくなる。
その時が、コイズミ総統の年貢のおさめどき、と思ったら大まちがいだ。この時が一番危ないのだ。
「人生いろいろ」でごまかせなくなったら、どうするか。これがまさに、ナチスの場合はユダヤ人虐殺であり、日本の場合は朝鮮人虐殺であった。要するに、仮想敵を迫害することで溜飲を下げるという、最悪のパターンを繰り返すのである。
わざわざA級戦犯を合祀した日に靖国参拝するという挑発行為も、当然この文脈の中にある。仮想敵は、今のところ北朝鮮がターゲットになっているのは誰の目にも明らかだが、これだって分からない。
というのは、今はアメリカ追従だからそう言うことになっているが、今後、極右翼安倍晋三などが主導権をとるようになったり、米中関係が悪化したりすれば、「日本の低迷は中国が成長しているせいだ」などと言い出しかねない。
ちなみに、危ないという意味ではコイズミより安倍のほうが格段に危ない。
「今年は、日露戦争の勝利を決定付けた日本海海戦100周年の年」
「最近、こうした自国の偉大な歴史を知らない人が多いのは残念だ」
と、自らのホームページに堂々と書いている。
コイズミ総統は鵺(ぬえ)だから、口先では「戦争はしない」などと言うが、安倍はそれを見て内心「腰抜けめ!」と思っているのだろう。
まあとにかく、我々一般人が、心の片隅に持っているひがみ根性や、差別意識を目一杯膨張させてくれるのが、ファシストの手法なのだ。これに、どう立ち向かうのか。「差別は良くない」などという正論は、汚い心の膨張力の前にけし飛んでしまうだろう。
そうそう、地震の話だった。今毎日のようにNHKなどの「公認」マスコミで騒がれている地震の話は、この流れの中にあると言うことを、よくよく知っておいていただきたい。
備えあれば憂いなし。それは、まったく正しいけれど、いたずらに不安に怯えないように。不安という、心の弱い部分を徹底的に突いてくるのだから。地震で死ぬ確率よりも、交通事故で死ぬ確率のほうが5倍も大きい。地震が怖くて帰宅支援マップを買って、キョロキョロと道を歩いていると、地震の5倍の確率で轢かれて死ぬ、ということだ。
地震も怖いけど、トヨタの方がずっと怖い。
内閣府の防災担当HPで「地震のゆれやすさ全国マップ」が公開された。今朝のNHKニュースで流れていた。
もうひとつ。コイズミ総統の支持率が急上昇、55%に達したとか。
これらのニュースを聞きながら、1933年のドイツ国会放火事件を思い出すのは、私くらいだろうか。もちろん、関東大震災での虐殺事件もそうなのだが、社会不安を煽るのはファシストの常套手段だ。そして、それを利用して問答無用の支持率を獲得してゆく。
地震とファシズムの関係は以前にも書いたが、まわりを見回しても、どうも気が付いている人は少ない。
コイズミ総統を支持している人は、たぶん、コイズミ総統がいい政治をしてくれると期待なんてしていない。どうせ、悪くなる。下手したら戦争になる。それが分かっているからこそ、考えるのが嫌になっているのだ。
そして、コイズミファミリーや「国家」なるものに自分を一体化させてみることで、取りあえず今日の不安をやり過ごしているのである。
だから、国民生活の不安が大きければ大きいほど、コイズミは支持率を上げてゆく。しかし、そうは言っても、そのうちやり過ごすだけではすまない時は訪れる。生活の破綻が目の前に押し寄せてきたとき、さすがに「人生いろいろ」とは言ってられなくなる。
その時が、コイズミ総統の年貢のおさめどき、と思ったら大まちがいだ。この時が一番危ないのだ。
「人生いろいろ」でごまかせなくなったら、どうするか。これがまさに、ナチスの場合はユダヤ人虐殺であり、日本の場合は朝鮮人虐殺であった。要するに、仮想敵を迫害することで溜飲を下げるという、最悪のパターンを繰り返すのである。
わざわざA級戦犯を合祀した日に靖国参拝するという挑発行為も、当然この文脈の中にある。仮想敵は、今のところ北朝鮮がターゲットになっているのは誰の目にも明らかだが、これだって分からない。
というのは、今はアメリカ追従だからそう言うことになっているが、今後、極右翼安倍晋三などが主導権をとるようになったり、米中関係が悪化したりすれば、「日本の低迷は中国が成長しているせいだ」などと言い出しかねない。
ちなみに、危ないという意味ではコイズミより安倍のほうが格段に危ない。
「今年は、日露戦争の勝利を決定付けた日本海海戦100周年の年」
「最近、こうした自国の偉大な歴史を知らない人が多いのは残念だ」
と、自らのホームページに堂々と書いている。
コイズミ総統は鵺(ぬえ)だから、口先では「戦争はしない」などと言うが、安倍はそれを見て内心「腰抜けめ!」と思っているのだろう。
まあとにかく、我々一般人が、心の片隅に持っているひがみ根性や、差別意識を目一杯膨張させてくれるのが、ファシストの手法なのだ。これに、どう立ち向かうのか。「差別は良くない」などという正論は、汚い心の膨張力の前にけし飛んでしまうだろう。
そうそう、地震の話だった。今毎日のようにNHKなどの「公認」マスコミで騒がれている地震の話は、この流れの中にあると言うことを、よくよく知っておいていただきたい。
備えあれば憂いなし。それは、まったく正しいけれど、いたずらに不安に怯えないように。不安という、心の弱い部分を徹底的に突いてくるのだから。地震で死ぬ確率よりも、交通事故で死ぬ確率のほうが5倍も大きい。地震が怖くて帰宅支援マップを買って、キョロキョロと道を歩いていると、地震の5倍の確率で轢かれて死ぬ、ということだ。
地震も怖いけど、トヨタの方がずっと怖い。
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