2006-11-18(Sat)
藤田社長と川崎市の攻防を解説してみる
藤田氏の話は,ものすごいことを言っているのだが,残念ながら理解するのに時間と予備知識が必要だ。
まずは川崎の件に絞って,きっこのブログにも紹介されている川崎市への情報開示請求と,それが拒否されたことの意味を,あらためて確認したい。
情報源は,主にきっこのブログと頑張れ藤田東吾に掲載された藤田氏の文章,藤光建設のHP,新聞記事などで,以下の文責は私明月に帰する。
■要するに
エグゼプリュート大師駅前(藤光建設) というマンションが,耐震偽装のまま建てられており,川崎市もそれを承知で隠蔽しているという告発。
■その根拠は
05年10月17日 工事開始
05年12月16日 構造計算が間違っていたと変更申請
06年 1月26日 変更申請に対し,川崎市が確認下ろす
同日 川崎市が現場の中間検査
06年 1月30日 川崎市が中間検査の合格証を交付
どんなに善意に見ても,2ヶ月後と3ヶ月後に間違いに気が付いたのだから,それまで進行した2階までの部分は間違った構造のはず。
■なぜ,間違いではなく「偽装」なのか
アパの物件もこの川崎の物件も,いずれも構造計算を担当したのは株式会社田村水落。
田村水落は,アパの物件については「未完のままデータを差し替えた構造計算書を提出した」と偽装を白状した。
また,コンクリートの重さや鉄筋量の算定などに、標準と異なる手法が使用され,その根拠を求められても,示すことができない。
さらに,12月に訂正したはずの変更申請でも,まだ偽装があり,川崎市の基準より30%下回る(調査したイーホームズのスタッフによる)
■申請は偽装でも,工事は正しく行われたのでは?
もしそうならば,実際に工事に使われた施工図や工事中の写真を公開すればいいのに,川崎市も藤光建設も,隠している。
公表すれば堂々とマンションを販売できるのに,それをしないのは,見られては困ることがあるからだ。
■川崎市は悪いのか?
12月に計画変更を受理した段階で,すでに工事された2階部分までが正しく施工されたか,疑問を持たなかったのか。
さらに,変更したものも偽装があると指摘されているのに,資料を隠して放置している。
よく言っても,市民の安全を守るという意識が無い。
悪く考えれば,藤光建設とグル。
■どうすればいいのか
エグゼプリュート大師駅前を契約してしまった人は,直ちに川崎市に対し
1.当初の構造計算書と図面
2.計画変更した構造計算書と図面
3.中間検査の時の写真などの資料
を情報開示請求するべきだ。当事者であるから,当然の権利だ。
そして,藤田氏の持つ「変更分も偽装あり」という資料とともに,専門家の検証をする。
藤田氏は 東工大の和田教授を高く評価している。
それ以外にも,我こそはという構造設計者はきっといると思う。
ブログネットで呼びかけてはどうだろうか。
■馬淵議員 お願いします
グランドステージ川崎大師のすぐ近くで,またしても耐震偽装マンションができてしまうかもしれません。
19日の沖縄選が終わり次第,ぜひともエグゼプリュート大師駅前の契約者の方に呼びかけて,情報開示を進めてください。
もちろん,誰が契約者かは当の藤光建設しか知りませんが,記者会見によるマスコミへの働きかけや,きっこのブログなどが動けば,契約者の方は固唾をのんで注目しているはずです。
■それにつけても 糸数さん必勝!
どれもこれも,結局は安倍晋三のような選民意識とコンプレックスの固まりが,私らのような一般細民を馬鹿にしているから生じてくることだ。
70年安保の時代から,30数年間後退し続けてきた生活者の力を,巻き返していく転換点として,糸数さんの勝利を願いたい。
糸数さん 頑張れ!!
※きっこ氏に紹介いただいて史上空前のアクセスを更新中。そのせいか,不思議なコメントが来るようになったので,追記する。
エグゼプリュート大師駅前の住民を名乗るコメント。
住民ですか はて? もう住んでるんですかね?? 現場事務所だったりして。
投資で買っている人では と言う意見もあるが,本当に藤光建設の社員という可能性もある。
それは兎も角,この種のコメントの要旨は,
「耐震偽装の可能性があっても,資産価値が下がるから告発するな」
ということ
この論理がまかり通るならば,ヒューザーマンションの住民も「知らない方が幸せだったのに」という理屈になる。
危険と隣り合わせの,本当の住民に対する暴言である。
※住民さんは,名前の挙がっていないアパか藤光のマンションに住んでいるらしい。
”住民”さんは「被害」なのかどうか検証しましたか? 本当に偽装されていたら,「被害」は別のとことにあります。 なぜ,その可能性は最初から排除されるのでしょうか??
「いじめ」を告発することで,その学校のイメージが悪くなって,進学や就職に不利になったからといって,告発者を悪者にすることはできません。一部かもしれませんが,いじめをしたものと,それを生み出した土壌を問うべきです。
その部分を飛ばして,いきなり告発者を責めるのは,なにか「特別な理由」があるのでしょうか??
なお,あまり長いコメントは,当方のブログ上では限度があります。ご自分の言論は,ご自分でブログを開設し,TBという手段で意見交換するべきではないでしょうか。
ブログというのは,それぞれ運営者の書斎の中のようなものですから。
まずは川崎の件に絞って,きっこのブログにも紹介されている川崎市への情報開示請求と,それが拒否されたことの意味を,あらためて確認したい。
情報源は,主にきっこのブログと頑張れ藤田東吾に掲載された藤田氏の文章,藤光建設のHP,新聞記事などで,以下の文責は私明月に帰する。
■要するに
エグゼプリュート大師駅前(藤光建設) というマンションが,耐震偽装のまま建てられており,川崎市もそれを承知で隠蔽しているという告発。
■その根拠は
05年10月17日 工事開始
05年12月16日 構造計算が間違っていたと変更申請
06年 1月26日 変更申請に対し,川崎市が確認下ろす
同日 川崎市が現場の中間検査
06年 1月30日 川崎市が中間検査の合格証を交付
どんなに善意に見ても,2ヶ月後と3ヶ月後に間違いに気が付いたのだから,それまで進行した2階までの部分は間違った構造のはず。
■なぜ,間違いではなく「偽装」なのか
アパの物件もこの川崎の物件も,いずれも構造計算を担当したのは株式会社田村水落。
田村水落は,アパの物件については「未完のままデータを差し替えた構造計算書を提出した」と偽装を白状した。
また,コンクリートの重さや鉄筋量の算定などに、標準と異なる手法が使用され,その根拠を求められても,示すことができない。
さらに,12月に訂正したはずの変更申請でも,まだ偽装があり,川崎市の基準より30%下回る(調査したイーホームズのスタッフによる)
■申請は偽装でも,工事は正しく行われたのでは?
もしそうならば,実際に工事に使われた施工図や工事中の写真を公開すればいいのに,川崎市も藤光建設も,隠している。
公表すれば堂々とマンションを販売できるのに,それをしないのは,見られては困ることがあるからだ。
■川崎市は悪いのか?
12月に計画変更を受理した段階で,すでに工事された2階部分までが正しく施工されたか,疑問を持たなかったのか。
さらに,変更したものも偽装があると指摘されているのに,資料を隠して放置している。
よく言っても,市民の安全を守るという意識が無い。
悪く考えれば,藤光建設とグル。
■どうすればいいのか
エグゼプリュート大師駅前を契約してしまった人は,直ちに川崎市に対し
1.当初の構造計算書と図面
2.計画変更した構造計算書と図面
3.中間検査の時の写真などの資料
を情報開示請求するべきだ。当事者であるから,当然の権利だ。
そして,藤田氏の持つ「変更分も偽装あり」という資料とともに,専門家の検証をする。
藤田氏は 東工大の和田教授を高く評価している。
それ以外にも,我こそはという構造設計者はきっといると思う。
ブログネットで呼びかけてはどうだろうか。
■馬淵議員 お願いします
グランドステージ川崎大師のすぐ近くで,またしても耐震偽装マンションができてしまうかもしれません。
19日の沖縄選が終わり次第,ぜひともエグゼプリュート大師駅前の契約者の方に呼びかけて,情報開示を進めてください。
もちろん,誰が契約者かは当の藤光建設しか知りませんが,記者会見によるマスコミへの働きかけや,きっこのブログなどが動けば,契約者の方は固唾をのんで注目しているはずです。
■それにつけても 糸数さん必勝!
どれもこれも,結局は安倍晋三のような選民意識とコンプレックスの固まりが,私らのような一般細民を馬鹿にしているから生じてくることだ。
70年安保の時代から,30数年間後退し続けてきた生活者の力を,巻き返していく転換点として,糸数さんの勝利を願いたい。
糸数さん 頑張れ!!
※きっこ氏に紹介いただいて史上空前のアクセスを更新中。そのせいか,不思議なコメントが来るようになったので,追記する。
エグゼプリュート大師駅前の住民を名乗るコメント。
住民ですか はて? もう住んでるんですかね?? 現場事務所だったりして。
投資で買っている人では と言う意見もあるが,本当に藤光建設の社員という可能性もある。
それは兎も角,この種のコメントの要旨は,
「耐震偽装の可能性があっても,資産価値が下がるから告発するな」
ということ
この論理がまかり通るならば,ヒューザーマンションの住民も「知らない方が幸せだったのに」という理屈になる。
危険と隣り合わせの,本当の住民に対する暴言である。
※住民さんは,名前の挙がっていないアパか藤光のマンションに住んでいるらしい。
”住民”さんは「被害」なのかどうか検証しましたか? 本当に偽装されていたら,「被害」は別のとことにあります。 なぜ,その可能性は最初から排除されるのでしょうか??
「いじめ」を告発することで,その学校のイメージが悪くなって,進学や就職に不利になったからといって,告発者を悪者にすることはできません。一部かもしれませんが,いじめをしたものと,それを生み出した土壌を問うべきです。
その部分を飛ばして,いきなり告発者を責めるのは,なにか「特別な理由」があるのでしょうか??
なお,あまり長いコメントは,当方のブログ上では限度があります。ご自分の言論は,ご自分でブログを開設し,TBという手段で意見交換するべきではないでしょうか。
ブログというのは,それぞれ運営者の書斎の中のようなものですから。
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