2006-12-12(Tue)

リアヨロ「教育基本法について」のコメント欄より

リアヨロの「教育基本法について」調査は,1日200票近い勢いで投票が伸びている。だいたい8割弱の反対で推移しており,いつもの自分たちの行動でしかモノを考えられないネットウヨ連中が,焦りまくって,「組織票だ」「インチキだ」と,騒いでいるのが面白い。

確かに,多くのブログでとりあげてもらたことで,ある程度バイアスはかかっているかもしれないが,基本的に1台1票しか投票できないので,インチキはやりようがない。
アルバイト右翼のような暇な連中ならわからないけれども。

そのコメント欄の中に,衆議院や参議院の「教育基本法に関する特別委員会」で参考人になった人や、公聴会で公述人になった人たちの,アピールが転載されていたので,こちらにも引用しておく。

【アピール】公述人・参考人として教育基本法案の徹底審議を求めます

 私たちは、衆議院及び参議院の教育基本法に関する特別委員会において、参考人、地方及び中央公聴会での公述人として意見を述べた者です。私たちはそれぞれ自分の研究している専門的な立場などから、政府の教育基本法案について様々な危惧や問題点を指摘しました。

 それらは、例えば次のような問題です。

 1.政府法案は、「教育基本法(…)の全部を改定する」としていますが、なぜいま教育基本法の全面改定が必要なのか、ということが何も明らかにされていません。さらに、GHQによる押しつけなどという教育基本法制定史についての誤った認識が払拭されていません。

 2.政府法案のように改定したら教育がどうなるのか、こんにち教育や学校が直面している「いじめ」をはじめとした諸問題が政府案によって解決されるのか、また、それらは現行教育基本法ではなぜ解決できないと考えているのか、などが何も明らかにされていません。

 3.政府法案17条の教育振興基本計画には学力テストが盛り込まれることが予定されておりますが、これにともない、自治体の判断による各学校ごとのテスト成績の公表やテスト成績に基づく生徒一人当りの予算配分の制度なども導入されようとしています。これらの政策が、学校選択の「自由化」や「学校評価」「教員評価」とあいまって、教育をますます競争主義的なものとし、子どもの成長発達に今以上の歪みをあたえることは明白です。

 4.現行の教育基本法は、教育の基本的な理念・原則・枠組と政治・行政の責務を規定したものです。その特徴は、憲法第99条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」という規定と同様、近代立憲主義の原則に立ち、国家権力・行政権力を拘束する規範(権力拘束規範)になっているという点にあります。それに対して、政府法案は、子ども・家庭(保護者)・大学などに命令する規範(国民命令規範)が目立つものとなっています。政府には、このような重大な変更を行う正当な理由を明示する責務がありますし、立法府には、その是非を十分に審議検討する責務があります。

 5.教育基本法のような理念法、教育の根本法規に「教育の目標」を規定すれば、その達成度の評価を通じて、教育の自律性・自主性や個人の内心の自由が侵害される危険があります。しかも、「目標」には「愛国心」をはじめ20を超える徳目が盛り込まれていますが、これは、国家が特定の「道徳規範」を強制することになります。

 6.政府法案は現行法10条1項の「教育は不当な支配に服することなく」という規定を残していますが、政府法案の「不当な支配」とは何を指すのか、誰の何に対する支配のことなのかが明確ではありません。現行法第10条1項の「(教育)は国民全体に対し直接責任を負って行われる」の文言を削除し、「(教育は)この法律及び他の法律の定めるところによって行われる」という規定に変えた政府法案は、国会で多数で決めれば政府がどんなことでもできるようにしています。これは、国家・政府による教育への介入を無制限に許すことにつながります。

 7.政府法案は憲法に違反するのではないかと危惧される内容を多々含んでいます。憲法との関係、子どもの権利条約との関係について、各条文の検証が必要です。特に、政府は、法案16条1項の根拠として、76年の最高裁学テ判決を援用していますが、その援用が最高裁学テ判決の理解としては誤っているばかりか、最高裁学テ判決に照らしても違憲と判断されうる内容となっています。

 以上に例示したことはほんの一部に過ぎません。私たちが述べた審議すべき重要な課題について、衆議院の特別委員会ではほとんど審議されませんでした。中央公聴会の場合は、私たちが述べたことは、一度も審議する時間もないままに与党のみによって法案採決が行われました。

http://www.fleic.dyndns.org/appeal1206/appeal1206.htmlより
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地方公聴会・・・。

明月さま こんにちは
上掲のエントリーの呼びかけ人のお一人大田さんは長野での公聴会でただ一人改正反対の論陣を張った方です。他の3人は説得力のない賛成意見でしたが・・・中のT・W氏は現環境大臣のW氏の息子です。長野県知事選に立候補を予定しながらT・W氏は見送りました・・・
その後、秋に親父のW氏が大臣になったのは何かがあったと思われます。そんな公述人が意見を述べている公聴会は「やらせ」と言われても仕方ないでしょう。また公聴会の傍聴者50人は議員数配分により決められたそうです。こんな仕組みで「アリバイ作り」されたくは無いものです・・・お互いに声を上げてまいりましょう!
ネット環境での反対数が多いのに力を得ました。
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