2006-12-15(Fri)

今度ばかりは自公に投票した人に怒りを押さえられない

自民党や公明党に投票した人を責めるようなことは,したくないのだが,今度ばかりは,自分の行動がどういう結果を招くか,よくよく見すえてほしい。

つき合いだとか,景気がどうだとか,安全がどうだとか,要するに自分にどう関係あるのか分かったようなワカランような理由で,大概の人は自民党に投票しているのだろう。
今はひどいことしていても,いつかは正義をしてくれると思って創価学会の人は公明党に入れているのだろう。

しかし,その結果はどうだ。

創価学会の人は,阪神ファンを見習ってほしい。阪神が不甲斐ない試合を続けると,阪神ファンは心を鬼にして応援をボイコットする。そういう時代があって,今の結構強い阪神になった。

カルトと言われようが,個人崇拝と言われようが,少なくとも創価学会に入ったときは平和のことを考えていたはずだ。今の公明党の,どこに平和のかけらがある??

自民党だって,戦争したがっている人ばかりではなかったはずだ。まして,その支持層には,平和のおかげで経済発展を享受できたひともおおかった。

ところが,今の自民党は,岸信介たち戦犯(容疑者)の執念が,コイズミの露払いを経て,孫である安倍晋三に亡霊となって乗り移っている。批判を許さない,批判をすれば放火でもしかねない,金正日も真っ青な政党になってしまった。

こんな自民党,公明党をのさばらせているのは,他ならぬ昨年9月に自民公明に投票した人たちだ。岸信介の亡霊に,千載一遇のチャンスを与えてしまったのは,自公に投票した人だ。

そのことを今更責めても仕方がないが,「そんなつもりじゃなかった」とか「知らなかった」というのは,歴史では通用しない。してしまったことの責任は,やはりその行為をした人には問われるのだ。

来年の地方選,参議院での投票は,歴史を背負っているという自覚を持って,投票所に行きたい。つき合いや惰性での投票は,これからこの国で生きていかねばならない子どもたちへの冒涜だ。

1958年の警職法闘争は,数百万の立ち上がりがあったという。これを背景に,社会党の存在も当時は大きかったこともあり,阻止された。

以降,60年安保も70年安保も,壮大な国民闘争がありながら押し切られている。それを思えば,野党らしい野党がなく,国会前も四千人では,押し切られるのはある意味仕方がないのかもしれない。

ただ,70年代初頭に国民運動的なものが姿を消し,80年代にはストライキという言葉も聞かないようになり,社会党が権力に買収されて崩壊し,本当に怒りの持って行き場のなかったこの世の中で,一般の私たちが街頭に出ていけるキッカケができたことは,実に大きかった。

僅かに三千五百人のヒューマンチェーンだったけれども,何かが動き始めた,という実感があった。
地方選挙も,逗子市長選挙,旭川市長選挙などで,自公が敗れている。
自民党や安倍の支持率も,こんな結果も出ている。

決まってしまったモノは,当面なくなりはしないのだから,こんなオソロシイ教育基本法のある日本という国で,どう生き抜いていくか,どう声を上げていくか,どう子どもを育てていくか,考えて行かねばならない。
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最近の自民党は悪すぎです
今年の選挙でがんばって参議院過半数
とって公明との縁を切らないと
イメージ悪化に拍車がかかっちゃいますよ・・・
もっとがんばれ

難しい問題

今までは標題のとうり同じ意見でした。しかし、今再度考えると今度の参議院選挙で自公政権打倒のために野党の結束をよく耳にしますが、そこで野党が勝ってもその後で政界再編成されても護憲派にとっては再び戦わなければならないのではと思ったりでとても悩みます。

確かに、投票者には責任があるけど

はじめまして。
ひろい読みしかしていない、失礼極まりない私ですが、少々述べたいことが。
確かに、自民党や公明党に投票した人は自分の責任を考えるべきです。バンザイ三唱だけすれば、政治責任を果たしたと考える投票者は、やはりその責任を取るべきだ。

しかし、一番無責任なのは投票を”しない”有権者じゃなかろうか。

投票率はいつも六割を切っている。
確かに投票に行きたくてもいけれない人は大勢いる。
まあ、未成年者はもちろんだが、寝たきりの老人や、病院から出られない患者とか、どうしても生活がかかっている仕事があって行けれない人とか、そういう方たちを批判したいわけじゃない。ただ、どう考えても、有権者の四割もが、そんな人ばかりとは考えられない。

色々、本当に色々な場所で多くの批判を見て聞いてきた。
しかし、その多くが、じゃ、投票はしたのかといえば、していないというのが現状だ。
こんな言葉は使いたくないが、えらそうに批判するばかりで投票しない無責任ぶりには呆れ果てるばかりだ。

確かに、特権社会を作ろうとしている政治家に投票している人には腹がたつ。しかし、どうせ搾取される立場にあるのだからその報いは受ける。
だが、投票しないにも関わらず、政治に関してああも批判する人は、本当に一体、何を考えているのだろうか。
無関心である人も同様だ。税金が上がっては困る、というのならなぜ投票に行かない?
無責任、という言葉は彼らにも使うべきだと思う。

TBさせていただきました。

投票の結果が自分に返ってくるという自覚があまりに欠けていると思います。ブログにも書きましたが、創価学会員の多くはもともとは善良なひとびとなんだと思います。彼らに対して「ほんとうにそれでいいのか?」と投げかけていくことに意味があるのでは?

公明党の場合

公明党の場合、投票するのは創価学会の信者だから何をいっても無駄ですよ。
だって宗教だもん。

かかしが増える

自民党や公明党に投票するほとんどのひとたちが年配の方たちとするなら、いままで何を考え生きてきて若者に示しをつけてきたのか、はなはだ疑問に思う。
こんな時代だからこそ過去の経験のつらさを若い人達に教える役目があるように思うのだが、、、それとも戦争には自分達は行かないから大丈夫なんて思ってやしないだろうか?もう先は歳だから、長くないなんて思って、どうでもいいやみたいな感情にはならないでほしい。子供や孫たちから恨まれないように恥ぬように今のこの異常さに気づいて欲しい。

下を向かずに、行きましょう。この闘いはまだ終わってませんよ。

こんにちは。
とうとう成立してしまいましたね。
「愛国心」論争の陰に隠れて、行政の思うとおりに教育を進める許可を与えてしまったことが残念でなりません。
コイズミ以来のマスコミを賑わせておいて自分たちの本当の目的を隠す手法がまかり通ってしまいました。

何となく投票している人たちは「夕張の悲劇」は人ごとではないということを肝に銘じて欲しいと思います。
この間、夕張付近を車で通ったのですが、あそこだけ道路が凍結していてツルツルでした。周りの自治体は雪が降ってもきれいに除雪していて乾燥路面です。
夕張は大変なことになっていると痛感させられました。

教育基本法!

こんにちわ、「成立」してしまったのですね。教育基本法が・・・。ひどすぎます。自民党や公明党に一票入れた人は、自分の子どもや孫を戦争に取られても、文句を言ってはいけないと思います。自衛隊がそのうちに軍隊になっちゃいます。愛国心があるのなら戦争に行けと義務化、そしていやだと言えば非国民とみられ逮捕ですよ、きっと。なんで反対抗議集会している人達、歩道からあふれている勇者達をテレビ電波に乗らないのでしょうか?すでにもう狂いはじめているのですね。この美しかった国は・・・。
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