2007-03-01(Thu)

スギ花粉から平和を考える

株の暴落で世の中ひっくり返っている。
本質的に経済成長していないのに,むりやり「好景気」を演出している擬制的世界であることを思えば,この程度の暴落は当然と言えるかもしれない。

それは兎も角,反戦な家作りといいながら,家作りについてはほとんど書いていない。たまには,こちらの話題も書いてみよう。

何の話かというと,5月に「自分の家の木を伐りに行くツアー」を企画している。
自分の家の木 とは 自分の家を建てるときに使う木のこと。日本の山という山に植えられてしまった,ヒノキやスギの木だ。そう,これからの季節,花粉を都会に供給してくれる,あのスギ・ヒノキである。

もともと日本の林業家は,山主であり,金持ちの代名詞であった。
それに加えて,第2次大戦の敗戦で,日本中が焼け野原になったことで,実は林業はものすごく潤った。

そこに,拡大造林運動,という国の号令があったものだから,もうやたらと雑木林を切り倒して,スギとヒノキを植えまくったのだ。
驚くなかれ,国土の4分の1を切り払って植林したのである。

戦後につづく,経済成長期も,林業はもうかり続けた。
過酷な林業労働者の環境は改善されなかったが,山主は儲かった。

しかし,1980年を境に,輸入材というライバルが現れる。ライバルが現れることなど思いもしていなかった山主=林業界は,まったく為すすべもなく輸入材に取って代わられる。

そして,儲からなくなると,国土の4分の1を植林したあのエネルギーはどこへやら,手のひらを返したように手入れをしなくなる。
その結果が,荒れ果てた山であり,保水力の低下による水害であり,花粉の異常発生である。

わずか10年ほどで,ぼろ儲け業界からぼろぼろ業界に転落してしまった林業は,しかし,ほとんど反省をしなかった。
国産材が売れない理由探しはたくさんしたけれども,本当の理由は,わかっていても皆気が付かない振りをした。

そう。戦後の拡大造林運動で,欲に目がくらんでありとあらゆる山をスギやヒノキにしてしまったことに,根本的な原因がある。いわゆる過剰投資である。作りすぎたら持て余すのは,他の業界では当たり前のことだ。

それと,売る,という努力をしないということ。これは,いまだにそうだ。売れない売れない,大変だ~ というPRは林野庁の補助金でばんばんするけれども,生産~流通の体制がろくに整っていないから,
いざ売ってくれというと「無い」と言われるような,笑い話にもならない話が普通に転がっている。

にもかかわらず,山ほどある林業危機についての本には,いまだに泣き言しか書いていない。冷静な分析をしているのは,イギリス人が日英の林業を比較して論じている本くらいだ。

こんな話をすると,山歩きも楽しくなくなってしまいそうだが,だからこそ私は,「山に行こう」とことある毎に誘っている。

だって,植えられてしまったスギやヒノキには何の罪も無いのだから。

荒れ果てた山は,手に負えなくなって捨てられるペットにも似ている。本当に,かわいそうでならないのだ。しかも,何の役にもたたない唐変木ではない。切って使えば,立派な柱や梁になるのだ。

人間の欲と都合でうち捨てられた山の木を,何とかして復活させたい。それが私の,山に対する情熱の源だ。

そして,そこでうち捨てられかけた木の命をもらい,家に引き継ぎ,その家に住む人に引き継いでもらうには,やはり自分で木を伐ってもらうしかない。

その目で山の現状を見て,その手で木を切り倒し,命を引き継いでほしい。できれば,子どもたちと一緒に,ノコをひいてほしい。

そうして作った家に住み,その命を感じて育っていけば,例えこれからの時代がどうあろうとも,戦争へと進むような時代であろうとも,自他の命を粗末にする安倍晋三のような政治家に騙されることは無いのではなかろうか。そう思うのである。

ということで,行き先は幾つか考案中であるが,まずは大阪から日帰りできる範囲で,山を見て,木を伐ってみる体験会を計画中。

興味のある方は,メール(info@mei-getsu.com)で連絡してください。詳細が決まり次第,連絡します。ただし,実名,実住所等必要になるので悪しからず。

まずは,ホームページにアップしなければならないのだが,ホームページの更新は結構面倒なので,まずはブログ先行にて。

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