2007-04-16(Mon)

戦争反対ということの意味

前回のエントリーに、語るに落ちた創価学会のコメントと、戦争反対と言いながら結局戦争は仕方ないと言う立場に堕ちていく、よくありがちなコメントが寄せられた。

創価学会のコメントは、とくにあれこれ言うこともないだろう。
権力にしがみつくためには、かつて言っていた平和主義を、いとも簡単にかなぐり捨てる現在の創価学会・公明党の姿を、自ら描いてくれている。
こういう、とんでもない自己矛盾、自家撞着に、気が付くことがない、または気が付いても付かない振りをするところが、おかしな宗教と言われる所以なのかもしれない。

ただ、こういう、気が付いても気が付かないふりをする、というのは、前にも書いたとおり、大きな力の前に打ちのめされ、ひれ伏してしまった人間には、常に現れてくる現象だ。
言うまでもなく、天皇制やナチズムがそうであるし、もっと小さなことでも、不断に生じてくる。

小泉純一郎が狙ったのは、まさにこうした国民を力ずくでねじ伏せ、無力感の中に沈黙させよう、ということだった。わざと、挑発的なことを繰り返し、批判があってもまるで聞こえないかのように無視する。または、開き直る。

これは、小心な安倍晋三にはできなかったことを、小泉が露払いをしたわけだ。

そうした”洗礼”を受けてしまった今の日本人は、このコメントを書いた創価学会員を笑ってはいられない。自らを振り返らなくてはなるまい。


次に、「ちょっと違った見方もあるのでは」というコメント。

この人は、反戦はすばらしい思想などといいつつ、一番に言いたいことは 「日本は国家として国防戦略を立てて、Yes/Noをはっきり言えるようになって」ということだろう。

何のことはない、NOといえる日本人になれということだ。この人のことは石原慎太郎ファンと呼ばせてもらおうか。

そして、典型的な言葉が登場する。「絵に描いた餅」
戦争反対を「絵に描いた餅」と評するのが、こうした傾向の人々の常套手段だ。

この手合いの論理は、一つの大きな詭弁の上に成り立っている。それは、国家=国民 という幻想だ。

国家が苦況だから、国民が努力すべし。国家が危機だから、国民は戦争を我慢すべし。

しかし、国家=国民では断じてない。

たしかに、日本国籍を持つものはみんな日本国民であるが、国家と利害を共にするものもあれば、全然そうでないものもいる。
国家=国民幻想の上にたつものは、国家と利害を共にしないものを「非国民」と呼ぶが、非論理的である。

国民の多様性を否定し、国家=国民をとことん強制すると北朝鮮のようになるのは、誰でもわかることだ。しかも、そんな強制で、心の底から国家に帰順するわけはない、ということも当たり前の話だろう。

そういう、ありもしない幻想の上から、「国家が危機だから国民は戦争反対などという『絵に描いた餅』を眺めていてはだめ」というのが、一見現実的に見えるデマの特徴だ。

国家がどうこうではない。私たち、日々生活しているものが、どのようにして生きていくのか。生き延びていくのか。それに、国家はどう役にたつのか。または、害になるのか。

反戦平和は、そういう視点で考えるものだと、私は考えている。
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