2007-05-10(Thu)
伊藤市長の奥さんの悲痛な訴え
いまや誰でも知っているように、週刊朝日の広告見出しに対し、安倍晋三(の秘書)が5000万円近い損害賠償の訴えをした。
いったい、この国の総理大臣というのは、どんなにヒマなのだろう?と思う一方で、これは、重大な「事実隠し」であると思わざるを得ない。
というのは、この週刊朝日の記事は、既に「週刊ポスト」が報じたネタだからだ。なぜ、最初に報道した週刊ポストを訴えずに、週刊朝日を訴えるのか。
たしかに、広告の書き方は勇み足ではある。当ブログのエントリーは「安倍晋三と長崎事件の接点」と書いたが、朝日の広告は「射殺犯と安倍首相の関係」となっており、やはり一線を越えてしまった感はある。
しかし、それにしても、朝日を訴えて、ポストを訴えなかったと言うことは、ポストの内容は信憑性がある ということではないのか。
安倍晋三の元政策秘書・飯塚洋が、競艇場の舟券売り場の口利きで高級車を2台もらったという疑惑や、その口利きを、射殺犯が所属していた水心会に糾弾されていた、という報道は、訴えられていない。
このことは、よ~く記憶しておこう。
そしてもちろん、かの有名な工藤会へ渡した300万のことも。
これは、安倍晋三が被害者となる裁判で、被害者サイドの立場である検察が指摘しているのだ。安倍晋三の秘書・佐伯伸之(今はちゃっかり下関市議)が、山口組系工藤会に300万渡しているのである。
話は長崎に戻る。
地元の長崎新聞を見ると、やはり不可解なことが多いのがわかる。
凶行、依然謎多く 裁判念頭?弁護士、異例の会見
(2007年5月6日)
「城尾の供述が一方的に垂れ流されている。こんなのは初めてだ」。県警幹部はいら立ちを隠さない。城尾容疑者の代理人である松尾千秋弁護士は、マスコミの求めに応じ接見のたびに会見。これまで二回開き、犯行動機や当日の行動、現在の心境など城尾容疑者の“言葉”を伝えている。
二日の会見では「市長に告発文を渡すつもりだったが、前を通り過ぎた市長を見て(銃撃を)決意した」と説明。だが捜査本部の調べで、犯行時に城尾容疑者は告発文を所持していなかったことが判明。代理人が伝えた供述内容の事実確認に報道陣が走り、それを捜査本部が認めたり否定する形で報道合戦が熱を帯びている。
そう、松尾弁護士とは、安倍晋三も所属する大右翼連合=日本会議の幹部のあの弁護士だ。
事実と違う情報を、ドンドン垂れ流して、「真相」を闇に葬ることを画策している。
主犯の現場検証断念 警察施設内で再現
(2007年5月9日)
長崎市の伊藤前市長射殺事件で、県警捜査本部は、殺人容疑などで逮捕、拘置中の指定暴力団六代目山口組水心会(解散)の会長代行、城尾哲彌容疑者(59)を立ち会わせた犯行現場での検証作業を断念し、代わりに警察施設内で犯行を再現する実況見分を済ませていたことが八日分かった。
警備上の理由とされているが、これほどの事件で現場検証を行わないとは・・・・
これまた、「真相」を明らかにしないための意向が濃厚に感じられる。
伊藤前長崎市長の妻十四子さんの手記
(2007年5月10日)
遺族の気持
今から四十年前、東京での学生時代政治家を志していた夫いとう一長は「開港400年の歴史と文化を持つ郷里長崎をなんとかしたい、ついて来てほしい」と、目を輝かせて私に語りました。夫は、その初心を忘れず、郷里長崎のため、市民と共に考え歩き走り続け市議から県議そして市長へと皆さまにお育て頂きました。郷里長崎のため、地道にこつこつ純粋に懸命に汗を流してきたその結果が「事実上の信任投票」と表現していただいた今回の四選を目指した選挙だったと思います。
その選挙戦のさなか、夫は突然背後からの銃弾によって命を奪われました。
「核と人間は共存できない」と世界に訴え続けた平和都市、被爆地であるこの長崎の地でなぜこんな事件が起きねばならなかったのでしょうか。民主主義を暴力によって倒そうとする卑劣極まる事件の背景に何があったのでしょう。事件は夫の命を絶っただけでなく夫の築き上げてきた流れをも絶ってしまったように思い本当に無念でなりません。
いとうは、命を懸けて郷里長崎のため走り続けていたのです。もっともっとどうか、この夫の死を無駄にしないためにも、すべてを明らかにしてほしいと願っています。
最後になりましたが、三十二年間いとう一長を支えて下さって、本当に有り難うございました。夫に代わり深く御礼申しあげます。
二〇〇七年五月九日
故いとう一長内
すべてを明らかにしない当局に対する、いらだちと抗議とはとれないだろうか。
伊藤市長が暗殺されても、怒りのひとかけらも見せなかった安倍晋三。
自分と水心会との接点に触れられたとたんに、激怒した安倍晋三。
奇しくも安倍たちが朝日を提訴したその日に発表された、「もっともっとどうか」という この悲痛な奥さんの言葉は、安倍晋三にこそ向けられているように感じるのは、私だけだろうか。
いったい、この国の総理大臣というのは、どんなにヒマなのだろう?と思う一方で、これは、重大な「事実隠し」であると思わざるを得ない。
というのは、この週刊朝日の記事は、既に「週刊ポスト」が報じたネタだからだ。なぜ、最初に報道した週刊ポストを訴えずに、週刊朝日を訴えるのか。
たしかに、広告の書き方は勇み足ではある。当ブログのエントリーは「安倍晋三と長崎事件の接点」と書いたが、朝日の広告は「射殺犯と安倍首相の関係」となっており、やはり一線を越えてしまった感はある。
しかし、それにしても、朝日を訴えて、ポストを訴えなかったと言うことは、ポストの内容は信憑性がある ということではないのか。
安倍晋三の元政策秘書・飯塚洋が、競艇場の舟券売り場の口利きで高級車を2台もらったという疑惑や、その口利きを、射殺犯が所属していた水心会に糾弾されていた、という報道は、訴えられていない。
このことは、よ~く記憶しておこう。
そしてもちろん、かの有名な工藤会へ渡した300万のことも。
これは、安倍晋三が被害者となる裁判で、被害者サイドの立場である検察が指摘しているのだ。安倍晋三の秘書・佐伯伸之(今はちゃっかり下関市議)が、山口組系工藤会に300万渡しているのである。
話は長崎に戻る。
地元の長崎新聞を見ると、やはり不可解なことが多いのがわかる。
凶行、依然謎多く 裁判念頭?弁護士、異例の会見
(2007年5月6日)
「城尾の供述が一方的に垂れ流されている。こんなのは初めてだ」。県警幹部はいら立ちを隠さない。城尾容疑者の代理人である松尾千秋弁護士は、マスコミの求めに応じ接見のたびに会見。これまで二回開き、犯行動機や当日の行動、現在の心境など城尾容疑者の“言葉”を伝えている。
二日の会見では「市長に告発文を渡すつもりだったが、前を通り過ぎた市長を見て(銃撃を)決意した」と説明。だが捜査本部の調べで、犯行時に城尾容疑者は告発文を所持していなかったことが判明。代理人が伝えた供述内容の事実確認に報道陣が走り、それを捜査本部が認めたり否定する形で報道合戦が熱を帯びている。
そう、松尾弁護士とは、安倍晋三も所属する大右翼連合=日本会議の幹部のあの弁護士だ。
事実と違う情報を、ドンドン垂れ流して、「真相」を闇に葬ることを画策している。
主犯の現場検証断念 警察施設内で再現
(2007年5月9日)
長崎市の伊藤前市長射殺事件で、県警捜査本部は、殺人容疑などで逮捕、拘置中の指定暴力団六代目山口組水心会(解散)の会長代行、城尾哲彌容疑者(59)を立ち会わせた犯行現場での検証作業を断念し、代わりに警察施設内で犯行を再現する実況見分を済ませていたことが八日分かった。
警備上の理由とされているが、これほどの事件で現場検証を行わないとは・・・・
これまた、「真相」を明らかにしないための意向が濃厚に感じられる。
伊藤前長崎市長の妻十四子さんの手記
(2007年5月10日)
遺族の気持
今から四十年前、東京での学生時代政治家を志していた夫いとう一長は「開港400年の歴史と文化を持つ郷里長崎をなんとかしたい、ついて来てほしい」と、目を輝かせて私に語りました。夫は、その初心を忘れず、郷里長崎のため、市民と共に考え歩き走り続け市議から県議そして市長へと皆さまにお育て頂きました。郷里長崎のため、地道にこつこつ純粋に懸命に汗を流してきたその結果が「事実上の信任投票」と表現していただいた今回の四選を目指した選挙だったと思います。
その選挙戦のさなか、夫は突然背後からの銃弾によって命を奪われました。
「核と人間は共存できない」と世界に訴え続けた平和都市、被爆地であるこの長崎の地でなぜこんな事件が起きねばならなかったのでしょうか。民主主義を暴力によって倒そうとする卑劣極まる事件の背景に何があったのでしょう。事件は夫の命を絶っただけでなく夫の築き上げてきた流れをも絶ってしまったように思い本当に無念でなりません。
いとうは、命を懸けて郷里長崎のため走り続けていたのです。もっともっとどうか、この夫の死を無駄にしないためにも、すべてを明らかにしてほしいと願っています。
最後になりましたが、三十二年間いとう一長を支えて下さって、本当に有り難うございました。夫に代わり深く御礼申しあげます。
二〇〇七年五月九日
故いとう一長内
すべてを明らかにしない当局に対する、いらだちと抗議とはとれないだろうか。
伊藤市長が暗殺されても、怒りのひとかけらも見せなかった安倍晋三。
自分と水心会との接点に触れられたとたんに、激怒した安倍晋三。
奇しくも安倍たちが朝日を提訴したその日に発表された、「もっともっとどうか」という この悲痛な奥さんの言葉は、安倍晋三にこそ向けられているように感じるのは、私だけだろうか。
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