2007-09-12(Wed)
ブッシュが安倍に渡した引導は「拉致を忘れろ」では?
与謝野氏ら健康問題強調 「仕事との両立で苦悩」
2007/09/12 神戸新聞
安倍晋三首相が12日、突然、退陣を表明した理由について、与謝野官房長官や麻生太郎自民党幹事長は「健康問題」を強調している。
自民党の麻生幹事長も「首相はオーストラリアに行って結構疲れていた。健康問題はうすうす感じていた。(辞任の)大きな理由の1つだ」と説明した。
ただ、シドニーでの日米豪3カ国首脳会談に同席した町村信孝外相は「首相は大変元気だった。鮮やかな発言で会談をリードしていた」と驚きを隠せない様子だった。
以上から判断できることは、この3カ国首脳会談の後に、ブッシュから引導を渡されたということだ。
何を言われたか。先の記事で私は、安倍の不祥事もばらすぞと脅されたのではないかと推測したが、それだけではなかったようだ。
安倍晋三のこの怯えきった表情から察するに、言われたのは
「拉致は忘れろ」
だったと私は想像する。
もしかすると
「北朝鮮に過去の歴史を謝罪せよ」
だったかもしれない。
朝鮮人民の痛みなんてこれっぽっちも感じていないブッシュが、なぜこんなことを言うのか
また、そう言われた安倍は、なぜ死にそうなくらい怯えているのか
■■
ブッシュがこう言う理由は、比較的はっきりしている。
現在の対北朝鮮宥和政策を見れば、なるほど、と思うだろう。
もう少し俯瞰すれば、大きく二つの理由があるだろう。
一つ目は、言うまでもなく、アフガンとイラクだ。
悪の枢軸とブチあげた頃のブッシュは、アフガン、イラクを蹂躙したら、次は北朝鮮と本気で思っていたかもしれない。
しかし、アフガン、イラクでの強力な抵抗闘争にフラフラになったブッシュには、とても北朝鮮を侵略するだけの体力がない。
というか、これだけ戦争が続いていれば、産軍複合体は左ウチワだから、これ以上戦争する必要もないとも言える。
ウソとペテンで、アフガンとイラクの侵略に荷担してきた安倍政権は、奇しくも両国の抵抗闘争に倒されたわけだ。
ブッシュが安倍に引導を渡した二つ目の理由は、中国の衛星破壊実験。
これについては、以前のエントリーでも書いたが、(6カ国協議に見る安倍晋三の惨状) 今話題の「集団的自衛権とは何か」(豊下楢彦著)でも、中国が衛星破壊に成功したことによって、米中関係が大幅に見直しを迫られたことが書いてある。
なにせ、アメリカの圧倒的な軍事力は、ほとんど衛星情報に頼っているのだ。それを破壊されるということは、致命的な問題だ。
この二つの理由から、アメリカは、当面は中国・北朝鮮との対決路線を捨て去ったと思われる。
■■
ではでは、安倍晋三は、なぜ「拉致を忘れろ」と言われると、死ぬほど怯えるのか。
家族会に非難されるから、という程度の話ではない。
これも、以前のエントリーで指摘したが、(魔のトライアングルに続く麻薬のカルテット) 拉致被害者を救う会は、広域暴力団「住吉会」と深い関係があり、しかも、住吉会は北朝鮮と麻薬取引をしている。
ここまでは、推測でも何でもなく、報道等の文章にはっきりと書いてある。
その先は推測だが、アル・カポネが活躍した禁酒法時代を思い起こしてみたい。
御法度のモノほど、闇では高く売れるのだ。
そう、北朝鮮への経済制裁は、間違いなく麻薬の高騰を招いていることだろう。
ご禁制が厳しくなればなるほど、「うまくやってる」ものだけが、利益を独占し、ボロもうけする。
さて、改革という名の「利益分配ガラガラポン」を行ったコイズミが、なぜ無事に生きていられるか、と言うことについては、祖父さんの代からの稲川会とのお付き合いが指摘される。
その伝でいくならば、後継の安倍晋三は、住吉会とカルト統一教会に守られて、ここまで生き延びて来た、と見ることができないか。
そして、そこに深く関わっているのが、北朝鮮経由の麻薬。
もしそうならば、住吉会と統一教会の独占的な利益を保証する、北朝鮮への経済制裁を解除することは、安倍晋三にとっては、後ろ盾を失うどころか、コワ~イ人たちから「裏切り者」として扱われることを意味する。
そう、「明日は松岡」という恐怖に、安倍晋三は全身を貫かれ、見るも無惨にやつれ果て、ついに、所信表明演説の直後に涙目で辞任するという、世界史上でも空前絶後の無責任男を演じてしまったわけだ。
以上は、もちろん私の想像の域を出るものではないが、他には理由が考えつかない。
■■
安倍は、ブッシュに引導を渡されても、何とかご主人様のご機嫌をとろうと、「職を賭して」アフガンとイラクへの戦争協力を続けますと約束して見せたが、ブッシュは「じゃあ許してやる」とは言わなかったようだ。
しかも、参議院で自民党とともにボロ負けした公明党・創価学会が、このままじゃ権力振り回すより先に公明党がつぶれる、と思ったらしく、テロ新法が参議院で否決された後の衆議院再議決にビビッテしまった。
さらに、追い打ちをかけるように、「天敵」週刊現代が動き出した。
「本誌取材班が数カ月間取材・調査をしてきた成果である『安倍首相の相続税3億円脱税疑惑』を今月15日土曜日発売号で報じることが、政界で話題になっていることは聞いています。すでに安倍事務所にも取材の申し入れを終えています。その記事が安倍首相を辞任に追い込んだのではというメディアからの取材が、本誌編集部にも多数入っています。記事の詳細は15日発売の『週刊現代』で報じます」 加藤晴之編集長
J-CASTより
で、ついに国会の召集された月曜日には麻生に「辞めたい」と泣きついた。あの所信表明演説は、「もうやめたい。もういやだ。」と言っていたわけだ。
麻生もさすがに今辞められたら、テロ特措法(新法を含む)はどうなるんだ、と同意しなかったようだが、それでも、「明日は松岡」の恐怖は、安倍晋三を止めることはできなかった。
■■
次期総裁は麻生だろうという評判が、すでにあちこちに見られるが、この文脈から言うと、
・もともと対中国で強硬派ではない
・公明党と仲がいい
・テロ特措法(新法)をごり押しする
こうした条件を見ると、与謝野馨の短期政権ではないか、という気もしないでもない。
与謝野馨のホームページから
しかしながら、中国は脅威だと言って、政治の圧力でネギ、シイタケ、畳表にセーフガードをかけるようなバカなことを去年やりましたが、こういう縮小均衡を目指すというのは基本的に間違っていることです。日本にとってのオポチュニティは、こういう中国の状況を徹底的に活用する、そのために必要な条件整備を行うという視点で対応していくしかないのだろうと思っております。
(※文中の去年は2001年。森ーコイズミ内閣の時代。)
櫻井よしこブログから
与謝野さんはじめ、自民党の弱点は選挙で創価学会に頼らざるを得ない点とも言われます。
そして、テロ新法は与謝野自身が官房長官として作成した法案だ。
与謝野短期政権で、テロ新法を衆議院再議決で押しとおし、あとは温存しておいた麻生に引き継ぐ。
■■
そんな姿が想像できるのだけれど、一方でしかし、安倍晋三に、ここまでの醜態を演じさせたのは、やはり膨大な声なき声であったことは、確認したい。
テロ新法、集団的自衛権、改憲、戦争、という流れは、安倍がトンズラこいたからといって止まったわけではないが、それでも、コイズミ-安倍の幻想に目をくらまされていた多くの人々も、今度という今度は目が覚めたのではなかろうか。
ここまでトンでもない辞任劇になるとは、親分ブッシュでさえ想像もしなかったはずだ。
今頃ブッシュも、間抜けな手下の写真を踏みにじりながら、呪いの言葉を叫んでいるにちがいない。
そう思うと、少しばかり、胸がスッとした。
2007/09/12 神戸新聞
安倍晋三首相が12日、突然、退陣を表明した理由について、与謝野官房長官や麻生太郎自民党幹事長は「健康問題」を強調している。
自民党の麻生幹事長も「首相はオーストラリアに行って結構疲れていた。健康問題はうすうす感じていた。(辞任の)大きな理由の1つだ」と説明した。
ただ、シドニーでの日米豪3カ国首脳会談に同席した町村信孝外相は「首相は大変元気だった。鮮やかな発言で会談をリードしていた」と驚きを隠せない様子だった。
以上から判断できることは、この3カ国首脳会談の後に、ブッシュから引導を渡されたということだ。
何を言われたか。先の記事で私は、安倍の不祥事もばらすぞと脅されたのではないかと推測したが、それだけではなかったようだ。
安倍晋三のこの怯えきった表情から察するに、言われたのは
「拉致は忘れろ」
だったと私は想像する。
もしかすると
「北朝鮮に過去の歴史を謝罪せよ」
だったかもしれない。
朝鮮人民の痛みなんてこれっぽっちも感じていないブッシュが、なぜこんなことを言うのか
また、そう言われた安倍は、なぜ死にそうなくらい怯えているのか
■■
ブッシュがこう言う理由は、比較的はっきりしている。
現在の対北朝鮮宥和政策を見れば、なるほど、と思うだろう。
もう少し俯瞰すれば、大きく二つの理由があるだろう。
一つ目は、言うまでもなく、アフガンとイラクだ。
悪の枢軸とブチあげた頃のブッシュは、アフガン、イラクを蹂躙したら、次は北朝鮮と本気で思っていたかもしれない。
しかし、アフガン、イラクでの強力な抵抗闘争にフラフラになったブッシュには、とても北朝鮮を侵略するだけの体力がない。
というか、これだけ戦争が続いていれば、産軍複合体は左ウチワだから、これ以上戦争する必要もないとも言える。
ウソとペテンで、アフガンとイラクの侵略に荷担してきた安倍政権は、奇しくも両国の抵抗闘争に倒されたわけだ。
ブッシュが安倍に引導を渡した二つ目の理由は、中国の衛星破壊実験。
これについては、以前のエントリーでも書いたが、(6カ国協議に見る安倍晋三の惨状) 今話題の「集団的自衛権とは何か」(豊下楢彦著)でも、中国が衛星破壊に成功したことによって、米中関係が大幅に見直しを迫られたことが書いてある。
なにせ、アメリカの圧倒的な軍事力は、ほとんど衛星情報に頼っているのだ。それを破壊されるということは、致命的な問題だ。
この二つの理由から、アメリカは、当面は中国・北朝鮮との対決路線を捨て去ったと思われる。
■■
ではでは、安倍晋三は、なぜ「拉致を忘れろ」と言われると、死ぬほど怯えるのか。
家族会に非難されるから、という程度の話ではない。
これも、以前のエントリーで指摘したが、(魔のトライアングルに続く麻薬のカルテット) 拉致被害者を救う会は、広域暴力団「住吉会」と深い関係があり、しかも、住吉会は北朝鮮と麻薬取引をしている。
ここまでは、推測でも何でもなく、報道等の文章にはっきりと書いてある。
その先は推測だが、アル・カポネが活躍した禁酒法時代を思い起こしてみたい。
御法度のモノほど、闇では高く売れるのだ。
そう、北朝鮮への経済制裁は、間違いなく麻薬の高騰を招いていることだろう。
ご禁制が厳しくなればなるほど、「うまくやってる」ものだけが、利益を独占し、ボロもうけする。
さて、改革という名の「利益分配ガラガラポン」を行ったコイズミが、なぜ無事に生きていられるか、と言うことについては、祖父さんの代からの稲川会とのお付き合いが指摘される。
その伝でいくならば、後継の安倍晋三は、住吉会とカルト統一教会に守られて、ここまで生き延びて来た、と見ることができないか。
そして、そこに深く関わっているのが、北朝鮮経由の麻薬。
もしそうならば、住吉会と統一教会の独占的な利益を保証する、北朝鮮への経済制裁を解除することは、安倍晋三にとっては、後ろ盾を失うどころか、コワ~イ人たちから「裏切り者」として扱われることを意味する。
そう、「明日は松岡」という恐怖に、安倍晋三は全身を貫かれ、見るも無惨にやつれ果て、ついに、所信表明演説の直後に涙目で辞任するという、世界史上でも空前絶後の無責任男を演じてしまったわけだ。
以上は、もちろん私の想像の域を出るものではないが、他には理由が考えつかない。
■■
安倍は、ブッシュに引導を渡されても、何とかご主人様のご機嫌をとろうと、「職を賭して」アフガンとイラクへの戦争協力を続けますと約束して見せたが、ブッシュは「じゃあ許してやる」とは言わなかったようだ。
しかも、参議院で自民党とともにボロ負けした公明党・創価学会が、このままじゃ権力振り回すより先に公明党がつぶれる、と思ったらしく、テロ新法が参議院で否決された後の衆議院再議決にビビッテしまった。
さらに、追い打ちをかけるように、「天敵」週刊現代が動き出した。
「本誌取材班が数カ月間取材・調査をしてきた成果である『安倍首相の相続税3億円脱税疑惑』を今月15日土曜日発売号で報じることが、政界で話題になっていることは聞いています。すでに安倍事務所にも取材の申し入れを終えています。その記事が安倍首相を辞任に追い込んだのではというメディアからの取材が、本誌編集部にも多数入っています。記事の詳細は15日発売の『週刊現代』で報じます」 加藤晴之編集長
J-CASTより
で、ついに国会の召集された月曜日には麻生に「辞めたい」と泣きついた。あの所信表明演説は、「もうやめたい。もういやだ。」と言っていたわけだ。
麻生もさすがに今辞められたら、テロ特措法(新法を含む)はどうなるんだ、と同意しなかったようだが、それでも、「明日は松岡」の恐怖は、安倍晋三を止めることはできなかった。
■■
次期総裁は麻生だろうという評判が、すでにあちこちに見られるが、この文脈から言うと、
・もともと対中国で強硬派ではない
・公明党と仲がいい
・テロ特措法(新法)をごり押しする
こうした条件を見ると、与謝野馨の短期政権ではないか、という気もしないでもない。
与謝野馨のホームページから
しかしながら、中国は脅威だと言って、政治の圧力でネギ、シイタケ、畳表にセーフガードをかけるようなバカなことを去年やりましたが、こういう縮小均衡を目指すというのは基本的に間違っていることです。日本にとってのオポチュニティは、こういう中国の状況を徹底的に活用する、そのために必要な条件整備を行うという視点で対応していくしかないのだろうと思っております。
(※文中の去年は2001年。森ーコイズミ内閣の時代。)
櫻井よしこブログから
与謝野さんはじめ、自民党の弱点は選挙で創価学会に頼らざるを得ない点とも言われます。
そして、テロ新法は与謝野自身が官房長官として作成した法案だ。
与謝野短期政権で、テロ新法を衆議院再議決で押しとおし、あとは温存しておいた麻生に引き継ぐ。
■■
そんな姿が想像できるのだけれど、一方でしかし、安倍晋三に、ここまでの醜態を演じさせたのは、やはり膨大な声なき声であったことは、確認したい。
テロ新法、集団的自衛権、改憲、戦争、という流れは、安倍がトンズラこいたからといって止まったわけではないが、それでも、コイズミ-安倍の幻想に目をくらまされていた多くの人々も、今度という今度は目が覚めたのではなかろうか。
ここまでトンでもない辞任劇になるとは、親分ブッシュでさえ想像もしなかったはずだ。
今頃ブッシュも、間抜けな手下の写真を踏みにじりながら、呪いの言葉を叫んでいるにちがいない。
そう思うと、少しばかり、胸がスッとした。
- 関連記事
-
- 安倍の辞任が呼び込むテロの危機 伊勢崎氏講演より (2007/09/29)
- この14日間になぜテロも侵略もなかったのか (2007/09/26)
- 1円のお話 その2 (2007/09/21)
- 1円のお話 (2007/09/21)
- 暴走族の人権 (2007/09/20)
- 自END! リンクリスト作成しました (2007/09/18)
- お告げで決まる私たちの未来 (2007/09/15)
- ブッシュが安倍に渡した引導は「拉致を忘れろ」では? (2007/09/12)
- 安倍晋三が職を賭す「意味」 (2007/09/10)
- 迂回融資は犯罪なのに迂回給油は犯罪ではないのか(追記あり) (2007/09/07)
- 国民を守るどころか、公然とウソをつく防衛省 (2007/09/04)
- よけいなお世話だが不倫と政治 (2007/09/03)
- シンプルな戦争 その2 (2007/09/03)
- シンプルに戦争を考える (2007/09/01)
- 出産難民 (2007/08/31)