2007-12-17(Mon)
「ねんきん特別便」という新手の詐欺にご注意
5000万件の消えた年金を、1年で解決するようなウソ八百を並べた挙げ句、そんなことは言った憶えはないと、ウソの上にウソを積み重ねる自民党と公明党。
コンピュータに記録の残っていた1100万件だけ調べて、「ねんきん特別便」なるものを郵送するそうだ。
「ねんきん特別便」17日から発送、約1億人全員が対象
2007年12月16日 読売新聞
例によって読売新聞は、あたかもこれで問題が解決するかのような見出しだが、実体はそんなものではない。読売の記事を続けて読むと、
該当者不明の約5000万件の記録の持ち主を探すのが主な目的だ。来年10月までに全員に発送する。
要するに、確認できないから、自分で調べて申告せよ、というのである。
社保庁は、加入者・受給者に対し、特別便の記載事項に誤りがないか確認するよう求めている。
加入履歴に漏れや誤りがあった場合、受給者は社会保険事務所などで年金証書などを持参して年金額を増額する手続きを取る。
加入者は、漏れている加入期間や勤務先名などを同封の「照会票」に書き込んで社保庁に返送する必要がある。
たぶん、この「照会票」を返送しないと、問題なしと言うことにされてしまうのであろう。
トンでもない話だ。
しかも、
この一覧はあくまで社保庁が基礎年金番号で把握している記録で、漏れている可能性のある記録については、一切載っていないので注意が必要だ。
(中日新聞)
何十年分の給与明細や、領収書やらを保管してある人ばかりではない。
そもそも、これまでどれだけ払って、いくら受給されるのか、全然公表されてこなかったのだから、自分で分かるくらいなら苦労しない。
それを、1年で解決しますという詐欺がバレたのを開き直り、ぜんぶ払った人の自己責任にしてしまおうというのが、この「ねんきん特別便」ではないのか。
さらに、もしも、長年にわたって支払い記録を残していた人でも、
ただ、受給者は年金証書を持参して最寄りの社会保険事務所か年金相談センターで手続きを行わないと、年金額が訂正されないので注意が必要だ。
(MSN産経ニュース)
と、老人が自分で社会保険事務所まで持って出向かないと、訂正されない。
冗談じゃない。舛添が自分で、帳簿を持って老人の家を回って歩け、と言いたくなる。
さらにさらに、読売の見出しだけ見ると、全国民にあまねく行き渡るような印象を受けるが、その実体は、
来年3月末までに1000万人前後に送るが、内訳は社保庁がコンピューターで「名寄せ」(照合)した結果、氏名、生年月日、性別の3条件が一致した受給者250万人と現役加入者600万人。条件を緩めて検索した100万-200万人となる。
(中日新聞)
要するに、「1年で名寄せを完了します」と、安倍や舛添が大騒ぎした分は、850万人なのである。それに、条件をゆるめたいい加減な情報に基づく対象者が200万人。
これが、実体。 1億通のうち、9150万通は、「分からないから自分で申告しろよ!」という、厚かましい特別便なのである。
さらにさらにさらに、
来年3月末まで1000万人前後に届く見通しだが、記録問題がクローズアップされた今年6-7月のように窓口や相談電話が混乱しないか-。発送時期の集中を避けるなどの措置を講じたが、関係者には不安が残る。
(東京新聞)
関係者ですら不安なのに、年金加入者はもっと不安だ。
ド厚かましいが故に厚労相に居座っている舛添は、今度の大混乱にはどんな居直りをぶちかますのか、今から考えているに違いない。
コンピュータに記録の残っていた1100万件だけ調べて、「ねんきん特別便」なるものを郵送するそうだ。
「ねんきん特別便」17日から発送、約1億人全員が対象
2007年12月16日 読売新聞
例によって読売新聞は、あたかもこれで問題が解決するかのような見出しだが、実体はそんなものではない。読売の記事を続けて読むと、
該当者不明の約5000万件の記録の持ち主を探すのが主な目的だ。来年10月までに全員に発送する。
要するに、確認できないから、自分で調べて申告せよ、というのである。
社保庁は、加入者・受給者に対し、特別便の記載事項に誤りがないか確認するよう求めている。
加入履歴に漏れや誤りがあった場合、受給者は社会保険事務所などで年金証書などを持参して年金額を増額する手続きを取る。
加入者は、漏れている加入期間や勤務先名などを同封の「照会票」に書き込んで社保庁に返送する必要がある。
たぶん、この「照会票」を返送しないと、問題なしと言うことにされてしまうのであろう。
トンでもない話だ。
しかも、
この一覧はあくまで社保庁が基礎年金番号で把握している記録で、漏れている可能性のある記録については、一切載っていないので注意が必要だ。
(中日新聞)
何十年分の給与明細や、領収書やらを保管してある人ばかりではない。
そもそも、これまでどれだけ払って、いくら受給されるのか、全然公表されてこなかったのだから、自分で分かるくらいなら苦労しない。
それを、1年で解決しますという詐欺がバレたのを開き直り、ぜんぶ払った人の自己責任にしてしまおうというのが、この「ねんきん特別便」ではないのか。
さらに、もしも、長年にわたって支払い記録を残していた人でも、
ただ、受給者は年金証書を持参して最寄りの社会保険事務所か年金相談センターで手続きを行わないと、年金額が訂正されないので注意が必要だ。
(MSN産経ニュース)
と、老人が自分で社会保険事務所まで持って出向かないと、訂正されない。
冗談じゃない。舛添が自分で、帳簿を持って老人の家を回って歩け、と言いたくなる。
さらにさらに、読売の見出しだけ見ると、全国民にあまねく行き渡るような印象を受けるが、その実体は、
来年3月末までに1000万人前後に送るが、内訳は社保庁がコンピューターで「名寄せ」(照合)した結果、氏名、生年月日、性別の3条件が一致した受給者250万人と現役加入者600万人。条件を緩めて検索した100万-200万人となる。
(中日新聞)
要するに、「1年で名寄せを完了します」と、安倍や舛添が大騒ぎした分は、850万人なのである。それに、条件をゆるめたいい加減な情報に基づく対象者が200万人。
これが、実体。 1億通のうち、9150万通は、「分からないから自分で申告しろよ!」という、厚かましい特別便なのである。
さらにさらにさらに、
来年3月末まで1000万人前後に届く見通しだが、記録問題がクローズアップされた今年6-7月のように窓口や相談電話が混乱しないか-。発送時期の集中を避けるなどの措置を講じたが、関係者には不安が残る。
(東京新聞)
関係者ですら不安なのに、年金加入者はもっと不安だ。
ド厚かましいが故に厚労相に居座っている舛添は、今度の大混乱にはどんな居直りをぶちかますのか、今から考えているに違いない。
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