2008-02-18(Mon)

またしても沖縄で米兵が!

自分のまわりを見回してみても、酒癖の悪いヤツというのはいるものだ。
それくらい、飲んで何かやらかす人間というのは、あらかじめチェックできそうなものなのに、よりによって沖縄米軍でこういうことが。

沖縄で米兵また逮捕 基地近くで住居侵入容疑 
2008年2月18日  東京新聞 (早くもリンク切れ)

沖縄県警名護署は18日、基地に近い民家に無断で上がり込んだとして、住居侵入の現行犯で米軍キャンプ・シュワブ(名護市など)の海兵隊伍長ショーン・ジェイク容疑者(21)を逮捕した。
調べでは、ジェイク容疑者は18日午前4時25分ごろ、名護市辺野古の民家に無断で侵入した疑い。住人の女性(54)が気付き、通報した。
中3少女暴行事件を受け、米軍は隊員の綱紀粛正強化を表明したが、17日にも別の海兵隊員が飲酒運転で逮捕されている。

22歳米兵が酒酔い運転、逮捕…沖縄市の県道 
2008.2.18 読売

17日午前7時ごろ、沖縄県沖縄市中央1の県道(通称・ゲート通り)で、蛇行運転している乗用車をパトカーで巡回中の県警沖縄署員が見つけ、停車させた。運転していた外国人の男は酒に酔っており、アルコール検知の結果、呼気1リットル中0・61ミリ・グラムを検出したため、道交法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕した。
調べによると、米海兵隊キャンプ瑞慶覧(ずけらん)所属のトニー・ガルシア容疑者(22)。同乗していた米軍関係者1人は、海兵隊の憲兵隊に引き渡したという。
在沖縄米海兵隊は隊員による女子中学生暴行事件を受け、14、15日に全隊員に行動規範研修を実施したばかりだった。

11日の少女暴行事件から、わずか1週間。
暴行事件も含めて、わざと ではないのかという疑いも感じる。

女癖の悪いヤツを、横からそそのかして強引なナンパをさせる。
酒癖の悪いヤツを、ベロベロに酔わせて家まで送らずに適当なところに放置する。
何回かやれば、間違いなく事件を起こす。

もちろん、普通に考えたら、米軍再編で火がついているなかで、わざわざそんなことをするはずがない、ということだろう。
しかし、いまの日本やアメリカのやりかたに「普通」があるだろうか。

この読売の社説が、一番の本音ではないのか。

沖縄米兵暴行 実効性ある再発防止策を
2月14日 読売新聞

日米両政府は、今回の事件が在日米軍再編に悪影響を及ぼさないよう連携して対処しなければならない。
2014年までに宜野湾市の普天間飛行場を名護市に移設する。海兵隊司令部要員ら米兵8000人はグアムに移転する。この計画を遅滞なく実施することこそが、在日米軍基地の74%が集中する沖縄の負担軽減の近道である。

女児暴行事件を機に、日米両政府は96年に普天間飛行場の県内移設で合意した。だが、当初の移設計画は、地元の反対などで頓挫した。その二の舞いは許されない。沖縄県と関係市町村は、事件の再発防止の観点からも、再編計画の進展に協力してほしい。


再発防止策は米軍再編に協力することで、暴行事件が再発した原因は「普天間移転計画に対する地元の反対」だと言うのである。
この、言語道断の屁理屈を押しとおすために、わざと米兵の事件を起こしているように感じるのは、私だけだろうか。

しかも、タイミングが、2月10日の夜である。
岩国市長選挙で、開票作業が進んでいた、まさにその時なのである。

もっとも、仲井真も、石破も、高村も、福田も、この米軍の誘い水に乗ることができなかった。
あまりにもアメリカに媚びへつらうことが身にしみているモノだから、間髪を入れず、激怒してみせることができなかった。

連中の誰か一人でも、怒髪天を突く勢いで、米本国まで乗り込んでブッシュに直談判するくらいの演技をしてみせれば、一挙に形勢は読売社説の意図するところに転がってしまったかもしれない。
おそらく、アメリカ側はそれを期待したはずだ。

ところが、そろいもそろって、いつもと同じ間延びした「抗議」声明を発表するモノだから、一気に民の怒りに火がついた。
米軍にしてみれば、「最悪」の事態を自ら招いたことになる。

そこで、再度日本側に「チャンス」を与えた。
またしても少女暴行では、怒りが沸騰をこえて爆発することは間違いないので、今度は寝込んでしまう酔っぱらいにした。

ところがところが、またしても事件の報に慌てた政府は、報道を押さえ、無かったことにしようとした。
そのとき、官房長官・町村にヒル次官補からライス国務長官の意向が伝えられた。
「私を責めてちょうだい!」

上記の東京新聞の記事は、この数時間の間に消え去り、このように変えられた。

町村氏「猛省を促したい」 米海兵隊員逮捕で不快感
2008年2月18日 12時36分

町村信孝官房長官は18日午前の記者会見で、沖縄県内で米海兵隊員が道交法違反(酒酔い運転)や住居侵入の容疑で相次いで逮捕されたことに関して「誠に憤りの一言。たるんでいるとしか言いようがない。猛省を促したい」と述べ、強い不快感を表明した。
 
同時に、27日に来日するライス米国務長官に対し、同様の考えを直接伝える意向も示した。
政府が早期実現を目指す米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設への影響については「影響がないことを期待するが、よく見極めないといけない」と述べた。

かくして、町村が下手な芝居を始めたようである。
沖縄の人々は、よもやこんな猿芝居にダマされはしないだろうが、本土にいる私たちは、しっかりと筋書きを読んで、真相を見抜かなくてはならない。


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国民総奴隷国家ー日本

国民の税金・年金や共有財産を
掠め取ることしか頭になかったこの国の政官財の
壮大なバベルの塔も
いよいよ完成の時を迎えつつある

つい40年ほど前には
借金ゼロだった国や地方は いまや
少なく見積もっても1000兆円の借金
といったって いつの時代も
最終的に支払わせられるのは国民の血税からだ

本来年金積み立て者に支払うべきだったのに
約10兆円の年金積立金を強奪して「リゾート法」やグリーンピア以降も恥じることなく
自然破壊と人間破壊に懸命だった厚生労働省官僚たち
同じように国民のことなど眼中になく
できるだけ年金を払うまいとする社会保険庁

そして彼らに負けず劣らずなのが
正当な担保をとるという資本主義の根本を覆して
バブル投資に狂奔した挙句のこの国の銀行や大企業たち
我々の血税からの数十兆円もの援助で息を吹き返しては
わが世の春楽しんで
史上最高の利益を貪り
社会貢献どころか
国民への恩返しさえも忘れて ますます
アメリカのハゲタカ国際金融資本家に瓜二つ

かなり前に読んだSF「斎藤家の核弾頭」(篠田節子)にも
そう遠くないこの国の
似たような未来の話があって
ランク付けされた国民背番号の下位の人間から
臓器移植や人体実験や食料へと
順番に抹殺されてゆく

そこでは 俺みたいに
学歴もこれといった才能もない人間が
真っ先に反社会的という烙印を押されて
データー収集や管理用のマイクロチップを
体内に埋め込まれて 監視カメラだらけの
原発跡地や公害跡地・災害跡地へと追いやられる

そこで
遺伝子変異等の実験データーを十分に採取された後は
めでたく勤めを終えて
臓器移植や食料のために抹殺される
めでたし めでたし
その場所の放射能やらの安全値が確認された後に
税金ネコババに目の血走った政官財支配層の
日本低国株式会社の偉いさんたちの
豪邸がにょきにょきと建ち並ぶ

原宿には留置場よりも、国会や首相官邸の隣に税金ネコババや売国どもの留置場を作るべきだべなと思う。
あまりにも官僚・公務員・政治家・企業の犯罪が多すぎるし、これが日本人のモラル崩壊の原因だからだからだ。
いまや、政官財=税金泥棒というイメージが日本人に共通の常識となりつつある。
表題の国会に核弾頭をぶち込むという爽快なSF小説は、日本SFの金字塔、篠田節子の「斉藤家の核弾頭」。

沖縄でレジスタンス活動が

沖縄では非合法のレジスタンス活動(日本政府はテロだというだろうが)が起こっても不思議ではない。それほどまで追い詰められていると思う。度重なる悲劇をもってしても彼らなりの精一杯のデモをしても日本政府は動かない。それどころか歴史を曲解し陵辱する。経済活動を牛耳られる。沖縄の人々がどんな気持ちで生きているのか私には計り知れない

日本を知るためには、沖縄を知ることだ

海兵隊というよりも強姦隊であり、米軍というより犯罪予備軍だと思う 。もはやすべての米兵を沖縄から撤兵させるしかないと思う。沖縄での米軍の犯罪で報道されるのはほんの氷山の一角だという。
思いやり予算や数兆円というグアム島への海兵隊徹兵費用の税金での負担は、その段階的な米軍撤退の第一歩のための手付金とすべきだと思う。どれだけ税金がかかろうとも、盗人に追い銭となろうとも・・国民の生命・財産・安全を守るのが国や政府・官僚の最低限の責務であり、税金から高給を食む彼らの存在価値だと思う。

その後の余った税金ではじめて、公共事業や外交・軍事・警察等をやるべきではないのか?国民が将来の不安に怯え、貧困に苦しみ、自殺者が十年間3万人以上で餓死者が千人以上の国の悲惨ささえ解消できないのなら、高給・権力を持っている価値が全くない、ない方がかえっていい国・政府・官僚・政治家たちだと思う。

いつの時代でも、戦争や軍隊には性暴力や犯罪がつきものだ。戦争に勝つためにはどんな犯罪も許されるというより、それが軍人の義務となる。より多く疑わしい人間を、より多く殺した軍人が英雄になるというのが戦争というものなのだから。そして、戦争でいつも犠牲になるのは、女性や子供や老人という弱い立場の人々だ。

先の戦争で日本軍が犯した、アジア(特に中国・朝鮮半島・東南アジア)女性への強姦、民間人殺害や、軍隊とともに移動させた性奴隷の「従軍慰安婦」でも同様だ。

この「従軍慰安婦」起源となったのは、日露戦争での強姦であまりにも性病が陸軍内に蔓延したことに驚愕した陸軍のそれへの対策案であり、最終的には陸軍人29人に一人の従軍慰安婦をという「29(肉)いち作戦」という計画書が存在したという。

証拠が何ひとつ今日残ってないからそんな事はなかったという政治家・マスコミ等も多いが、敗戦時にすべての証拠を廃棄するようにという命令が徹底して遂行された結果にすぎない。
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