2008-07-30(Wed)

6カ国外相会談から内閣改造の流れを見る

23日に初めておこなわれた、6カ国外相会談についての、読売と産経の社説を読み比べると、福田首相の頭の中が透けて見えるような気がする。

6か国外相会合 核も拉致も進展しなかった 
7月25日 読売社説

米国は先々週、北京での6か国協議で、北朝鮮の核申告内容を検証する手続き細目を記した草案を配布ずみだ。だが、外相会合で、北朝鮮は回答を示さなかった。

北朝鮮が6月の日朝協議で拉致問題の再調査を約束してから、既に1か月半近くが過ぎている。この間、再調査の開始どころか、再調査の内容や方法を詰めるための日朝協議の開催にさえ応じていない。極めて不誠実な対応だ。

今回の外相会合でも、ライス米国務長官らが拉致問題の早期解決を北朝鮮に求めた。米国や中国などの側面支援を引き続き得ることが、日本の目指す「核、拉致などの包括的解決」の道でもある。


と、従来からのアメリカ頼りの姿勢は、ほとんど変わっていない。
一方、産経はというと、

原則つらぬくしかない日本 同床異夢の6カ国協議 
2008.7.23  産経ニュース

ただ各国は、拉致問題に進展がないことを理由にエネルギー支援に加わろうとしない日本に、この日は表立った批判は控えたものの、いらだちもくすぶらせている。

高村氏が、6月の日朝実務者協議で約束した拉致問題の再調査を北朝鮮が実行していないと指摘すると、ライス国務長官はこう再確認してきた。
 ライス氏「日朝で全く何も起こっていないのか?」
 高村氏「何も起こってはいない」
 ライス氏「分かった。米国からも、北朝鮮にしっかりとメッセージを送る」
 日本が米国の協力を取り付けた形だが、拉致問題の現状を米側が必ずしも把握していないことを示すエピソードでもある。

福田康夫首相は9日の胡錦濤・中国国家主席との会談で、「北朝鮮の核放棄に成功した場合でも、拉致問題が解決しなければ国交正常化はない」と初めて明言した。ここにきて「首相は拉致問題に対する姿勢を微妙に修正し始めた」(外務省幹部)とされる。


などと、日本を置き去りにするアメリカへの恨み辛みが滲み出し、アメリカと一線を画したかに見える福田の発言を持ち上げている。

このへんに、フクダ君が内閣改造をするともしないとも言うつもりはないなどと言う原因があるのではないか。

もっとも、するもしないも言うつもりはない、という無責任発言は前首相以来、日本の首相の伝統のなった感もあるが。。。

それはともかく、以前の記事で指摘した、親米派と反米派の内ゲバが、現在フクダ君の頭上で繰り広げられている、ということだ。

フクダ君にしてみれば、アメリカ様の言うとおりに滅茶苦茶をやった小泉の後始末で、ボロボロになっているのだから、その流れで行きたいとは思わないだろう。
まして、その張本人の小泉ごときに、あれこれ口出しされて、心中穏やかなはずはない。

たぶん、そこまで読んで、小泉に「早めの解散」を言わせている。
逆に言えば、ご主人様=アメリカの意図は、当然「解散するな」だ。

どんなにボロボロでも、解散さえしなければ、再議決を繰り返してアメリカ様がお望みの法案はどんどん通っていくのだから。
万が一、解散して政権交代にでもなったら、やりにくくてかなわないだろう。CIAお得意の、クーデターってことになるかもしれない。

とはいえ、支持率最低で強行採決と再議決ばかり繰り返す状態で、反米派はもちろん、次回の当選が危うい自民党議員の猛烈な反発を一手に引き受けなくてはならないフクダ君は、たまったもんじゃない。生きた心地がしないだろう。
実際、命だって危ないかもしれない。

そうなったら、いっそのこと、反米の世論に乗って、「反米愛国内閣」みたいなものを作って、一気に人気挽回と行きたいところだけれども、親父の代から政治を見ているフクダ君は、アメリカ様の怖さも熟知している。

どっちに転んでも、命はない かもしれないというのが、今のフクダ君の運命だ。

だから、おそらくアメリカ様との妥協点を探って、人事案をホワイトハウスと折衝中なのではないか。
反米のカッコをつけつつ、その実アメリカ様も渋々承認するような内閣人事を作りたいけれども、もちろん、そんなものそう簡単にできるわけがない。

しかしどうやら、流れは、内閣改造する方向には動きだしたようだ。
なにより、自分のお家の事情しか眼中にない公明党からの最後通牒がきいたのだろう。

解散政局へ与党突入 首相、8月初旬改造へ調整
2008.7.30 朝日

さて、どんな顔ぶれが出てくるか。
だれが大臣になろうが、私たちに生活には何のメリットもないけれども、大きな流れとしては、結構大きな意味がある。

注目しておきたい。


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