2008-09-02(Tue)

ドロドロの内乱の時代が始まったようだ

いや さすがに驚いた。

あり得るはなしとはいえ、2代続けてはすごい。

実は、このブログでは福田批判はあまりしてこなかった。
問責決議をうけて解散総選挙をせよ、というキャンペーンはしたけれども、福田個人を攻め倒すような論考はあまりない。

なぜならば、福田の優柔不断というかヌエ的な誤魔化し戦術というか、そういう態度が時間稼ぎになると思っていたからだ。
まあ、本格的な内乱に突っ込んでしまうのが、怖かったとも言える、

以前から書いているとおり、日本の政治は3つの権力の三つどもえと、それに反対する勢力という、大きくは4つの勢力図になっていると、私は考えている。
第1は、アメリカとアメリカの利益を代行するグループ
第2は、従来の利権にしがみつきアメリカにとられるのを嫌がっているグループ
第3は、自分たちの勢力拡大以外は何も考えていない創価学会・公明党

これらを仕切って調整するのが、今の日本の首相がしなければならない、最大の仕事だ。
国民のことなんて、二の次三の次である。

コイズミが、アメリカの忠実な代行者であり、第2グループを押さえつけるために第3グループの公明党を懐に引き込んだ。

しかし、第2グループの利権の力も侮りがたく、これを懐柔するために安倍晋三が右翼風の顔をして首相になった。
そして、ものの見事に板挟みになり、あっという間に逃げ出した。

そんなことをしているウチに、サブプライムローンの激震が。
アメリカの要求は、いよいよ容赦のないものになっていった。
郵貯や大型の不良債権のみならず、中小資産家のカネまで吸い上げろという。
そして、最後は中国に丸ごと売り飛ばされる。

これをやったら、、ほとんど自民党の崩壊に等しい。
墓穴を掘れ と言われているようなものだ。

さらに、コイズミが「改革」というお題目でアメリカに国内資産を提供するために、数々の悪法を時限爆弾のようにしかけた。
その爆弾が、福田の時代になって次々と爆発しだしたのである。

こうなると、あまりに悪役になってしまった公明党は、無責任にも逃げだしはじめた。
彼らは、権力さえ手に入れて勢力拡大できればなんでもいいのであって、自民党政権とともに心中する気などもちろんない。
自分たちも政権党として決めてきたことだという責任感のカケラもない。

こんな状況の中で、よろよろと時間を稼いでいたのが、福田の姿である。

あれ、民主党が出てこないよ と思われるかもしれない。
民主党は、要するにこの後の第4グループを含めた、全部の勢力を含んでいる。
民主党に限らず、いわゆる革新系と言われる政党も、比率はともかく、同じようなものだ。

第4グループとは、とりあえず、庶民層の利害を考慮しているグループと言えよう。
あまり、パットしないけれども、たまたまキャスティングボードを握れる位置にいるので、国会での存在感は見た目よりはある。

そして、民主党が小沢でまとまったということは、民主党内はそれぞれの勢力が、政権奪取のために折り合いをつけたということだ。
小沢は、決して庶民を代表しないけれども、原則論者であり、2大政党政権交代という目標にブレがない。
その一点で、各勢力が休戦したといことだ。

ということは、池田大センセは、小沢にすり寄っていくだろう。
小沢ブレインの平野貞夫は、徹底的に公明党を否定しているのでどうなるかは微妙だけれども、総選挙の数によっては、毒まんじゅうを喰らう可能性もある。

ちなみに、中川秀直がマダム寿司を総裁選にたてるのでは、という噂もあるが、彼らは出がらしのピエロだ。
「構造改革」などという、今やアメリカは見向きもしないようなお題目に、自らが洗脳されてしまった、かわいそうな連中だ。
コイズミと竹中平蔵は、無責任なおしゃべりをするだけで、決して表に出ようとしないのがその証拠だ。
もう、自分たちの役目が終わっていることを自覚している。

これから政権党につく者は、国民資産の略奪的な暴政を行い、自民党支持者からさえも悪代官として指弾されることを選ぶか、ちょっとはマシな政治をしようと考えてアメリカの怒りを買うか、二者選択を迫られる。
だれがどのように政権につこうとも、この板挟みでボロボロになり、より赤裸々な対立構造がはっきりしてくるだろう。

当面は、麻生で行くことになるだろう。
麻生も安倍もアメリカ代理人としての本性は同じだが、安倍は右翼風の顔をしていたのに対し、麻生は利権屋風の顔をしている というにすぎない。
が、とりあえず見回しても、この内乱というか、利害激突をしばらくでもごまかせるのは、麻生くらいしか見あたらない。

そして、解散総選挙の過程では、自民党は大分裂するのではないだろうか。
日本の金持ちの資産を守るのか、その資産をアメリカに献上するのか、利害は真っ向から対立している。


どっちに転んでも、我々一般細民にとっては、悪くなる一方だ。
どちらかと言えば、アメリカに持って行かれる方が、より悪くなるだろうが、国内に資産がとどまったとしても、格差がどんどん広がっていくばかりでちっとも楽にならないというのでは、大差はない。

だから、どちらかの勢力が突出して暴走し始めるのが怖かったのだけれども、どうやら導火線に火はついてしまったようだ。
これからドロドロと巻き起こる、アメリカ代理人 VS 日本金持ち の戦いに、私たちはどう構えて、どうかかわるべきか。

いたずらにアメリカ排外主義に凝り固まって金持ちのパシリに堕するのでもなく、身近な金持ち憎さに目をくらまされてアメリカの陰謀にまんまと引っかかる「改革」の愚を繰り返すこともなく、私たちの暮らしと命をどうやって守るか。

いよいよ正念場に近づいてきた。








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