2005-09-28(Wed)

ボーダー

ボーダーはどこだろう。と言っても、尖閣諸島がどうとか、沖の鳥島がどうしたと言う話ではない。人間のボーダーのことだ。

人間のボーダーはどこになるんだろう。この15年間ほど、ずっとそれを考えてきた。考えずにいられなかった。

ふつーに考えたら、人の形をした皮膚の表面ということになる。しかし、最近は生物学の方面でも、そういう考え方はしなくなっているらしい。簡単に言うと、ギンガメアジが群で泳ぐとき、練習もしてないのにロシアのシンクロチームよりもぴったりとそろって方向転換する。これは、生命の境界線がウロコの表面だったとしたら不可能なことだ。

最近はエコエコとなんでもエコを付ければ免罪符かと勘違いしているむきが多いが、本来のエコロジー、生態学というのもそういう見地からの学問だろう。皮膚の表面で生命が完結しているわけがない。

歴史的に見ると、ボーダーは大きくなったり小さくなったりを繰り返しているようだ。奴隷制ではボーダーは認められなかった。封建制になって、家族とか家族の延長の領主とか、そういう限定されたボーダーが出現した。

動乱期の初期にはボーダーはどんどん拡大してコスモ的、インターナショナルな意識が形成され、動乱期の終末期にはボーダーはどんどん縮小して家族から個人へと縮まり、縮まったボーダーは容易に次の体制が必要とする全体主義のボーダーに取り込まれ、しかし、その体制の末期に近づくにつれまた大きく拡大してゆく。その繰り返しのような気がする。

第2次大戦の敗戦から60年安保までは拡大基調、72年ころを境に急速に縮小し、2000年ころに限界まで縮小した。少年犯罪が激発するころに重なる。

限界まで縮小すると、こんどは大きく包んでくれるようなイメージを求め始める。これが、インターナショナルな方向を向くのか、ファシズムの方向を向くのか、これはどちらが力を持つかによるのだろう。

今のところファシズムが圧倒的に有利に進めているのは、先日の総選挙で見て取れる。ではどうするか。

私は、この15年間、意識的にボーダーを小さくすることを自分に強いてきた。それが、自分と家族への責任だと思ってきた。しかし、この総選挙は、私の方向を反転させる契機になってくれたようだ。

人の形でも、家の形でも、組織の形でも、ましてや国の形でもない。境界線は、自由の中にあるのだと、ようやっと思い至った。こんな当たり前のことに気が付くのに、15年かかった。
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