2008-11-23(Sun)

ダダこねる麻生の金融機能強化法案とは

もうボロボロの麻生君だが、最近こだわっているのは「金融機能強化法」らしい。大騒ぎした景気対策はほったらかして、この金融機能なんたら法を自然成立させるために1月6日まで国会を延長するとか。

で、この金融機能なんたら法というのが何なのか調べてみたが、よくわからない。金融庁内閣府のホームページを見ても、ぜんぜん見つからない。

かろうじて、国会のホームページで、そのものは出ていた。
ちょっとだけ、引用しよう。

第二十四条第三項中「に掲げる事項が記載されている場合にあっては当該事項を、同号ニ」を削り、「当該方策」を「、当該方策」に改め、同条第四項第三号中「第十六条第一項第五号ニ」を「第十六条第一項第五号ロ」に改め、「により当該地域における」の下に「中小規模の事業者に対する」を加え、同項第四号中「第十六条第一項第五号ニ」を「第十六条第一項第五号ロ」に改め、同条第九項中「及び経営管理責任」を削り、同項中第二号を削り、第三号を第二号とし、同条第十一項の表第十九条第三項の項中「ホまで」を「ニまで」に、「第十六条第一項第五号ニ」を「第十六条第一項第五号ロ」に改め、「により当該地域における」の下に「中小規模の事業者に対する」を加え、同表第二十二条第一項の項及び第二十二条第三項の項中「第十六条第一項第五号ニ」を「第十六条第一項第五号ロ」に改め、同条第十二項の表第十九条第三項の項中「ホまで」を「ニまで」に、「第十六条第一項第五号ニ」を「第十六条第一項第五号ロ」に改め、「により当該地域における」の下に「中小規模の事業者に対する」を加え、同表第二十二条第一項の項及び第二十二条第三項の項中「第十六条第一項第五号ニ」を「第十六条第一項第五号ロ」に改める。

って ワカルカ こんなもん!

こんなものが、延々と何ページ分も続いている。
普通の人に理解できるようなものじゃない。

だったら、普通に理解できるように、丁寧な解説をするのが、法案を提出した内閣なり金融庁なりの責任だろう。
けども、何もない。

ニュースを見る限りでは、経営危機だったり貸し渋りをしたりする銀行に、税金を投入(くれてやるのか貸すのか?)するための法律らしい。

で、いろいろ検索していたら、民衆党の見解っていうのがあった。
民主党が文句を言っているのは、6点。

1.税金を投入する銀行は、「具体的な中小企業融資計画」を提出せよ

2.過去の経営方針のせいで経営が悪化した金融機関に公的資金を投入する場合には、その銀行の経営責任をハッキリさせよ

3.農林中金に投入する場合には、国会の議決が必要。
また、歴代の農水省事務次官が就任している理事長の給料を開示せよ。
それから、農林中央金庫やJAバンクは政治的な中立性をハッキリさせよ。

4.農林中金に投入された公的資金で、JA バンクの支援をするときは、透明性確保や地方銀行などとの公平性のために、個別名を開示せよ

5.他の協同組織中央機関に公的資金を投入する場合も、4と同様

6.地方公共団体が支配株主となっている金融機関については、本法の対象としない


どれも、当たり前のはなしであり、法案を成立させたいのならば、このように修正して民主党の同意を得ればいいはずだ。
にもかかわらず、修正せずにごり押しの自然成立をさせるということは、法案はこの反対のことをしようとしているワケだ。

つまり、

1.貸し渋りをやめるかどうか約束しない銀行にも税金を投入する

2.自業自得で経営悪化した銀行でも、経営者は何の責任も取らずに税金で救済する

3.天下りの温床である農林中金には、国会に黙って税金を流し込み、天下り理事長たちが国民に言えないほどの給料をむさぼる。そのために、農林中金は自公政権を公然と支援する。

4.JAバンクは税金を使って救済されても公表されない


などなど。
こういうことをするために、麻生君は国会を延長し、景気対策なんて知らん顔だ。

早い話が、農協の顔色をうかがうことにしか頭にない。
景気対策のばらまきが、けちょんけちょんに批判されて、ぜんぜん選挙の買収にならないと見て、農協の買収に走ったというわけだ。

本当に、あまりに あまりに情けない総理大臣殿である。
こんなもんを国の頭にいただいているとは、なんと格好の悪いことだろう。
恥ずかしい限りだ。


関連記事

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

警察に行った

警察に行ってきた。 経緯を少し述べておくと、私は県のある委員会の外部の委員をしており、若干は県の行政に貢献している。私のかかわる一連の件はとても個人レベルではどうしようもないことであるので、この際私の任命権者である県知事にこの状況を改善するための手助け

超簡単「パロディ画像変換デコじろう」。動画、バナー、パロディ、あらゆる手段を使い麻生を追込もう、自Endはもう目前だ!!!

 「パロディ画像変換 デコじろう 」、「おもしろ画像ジェネレータ - デコじろう」で自Endしましょうネ! で知りました。やってみたらこれが簡単。以下、制作したもの。 (クリックすると拡大します) 1、「実際に合わせ自民ポスター変更」 2、「実際に合わせ自民ポス

裁判員制度をめぐる議論で素通りされた課題、レイプなど性にまつわる犯罪、被害者問い詰めかねぬ 性犯罪事件に懸念。【東京】

 この裁判員制度、これも年次改革要望書がらみ、米国法制度の猿まねでしょう  なお、数年前までは、東京新聞の「こちら特報部」はWebで全文が読めました。阿修羅などでもよく転載されていたものです。現在は下にあるように最初の要約、リード部分しか読めません。  ...

このボヤキは笑えます⇒「今の政権を見ていると、どうしておれたち(福田康夫前内閣)が退陣したのか分からなくなるよ」

 以下、資料として採録。 麻生政権:「三重苦」の2カ月 いつかの風景、弱体化の道?(1) ねじれ国会、福田政権と同じhttp://mainichi.jp/select/seiji/news/20081125mog00m010028000c.html  政権浮揚を狙ったぺルー訪問を終えた麻生太郎首相は24日、就任2カ月を...

「麻生太郎の今後の運命予想アンケート」スタートから2週目の集計と傾向。麻生には死んでほしいが引き続き漸増中。(笑)

 今現在のデータを記録しておきます。  スタートが11月11日(火)、今現在で参加者が693、1週間で+71users増えています。 (いずれも1週間前からの比較) ・追い込まれ解散:42.1%(-0.8%) ・麻生下ろしで選手交代:18.2%(+0.8%...

漢字読めないだけじゃない、「人見知りの麻生さんは、昔からの知り合いは大事にするが、新しい関係には尻込みする」だって。(笑)

 安倍もお友達内閣と揶揄されていたけれど、アホー太郎もそれに負けず劣らずお友達で周りを固めるタイプらしい。安倍も麻生もお坊ちゃんだからそうなるのだろうネ。  以下、資料として採録。 『首相は人見知り』パイプづくりに躍起 迷走政権に苦悩の公明http://www.tok...

自Endポスターバナーの整理メモ。(29作目から38作目は自民党の公式ポスターを揶揄・パロディー化したタイプです)

 以下、紹介されているエントリーです。 22作目から28作目まで。 http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2008/10/post-3dff.html 以下、自民党の公式ポスターを揶揄・パロディー化したタイプの自Endバナー。(ただし、31作目と32作目は横長サイズの麻生糾弾バナー。...

供託金の削減案に賛成します。しかし次期総選挙での自民党の思惑通り?に行くかどうかは分からないよ(笑)

 自民調査会の供託金減額案 民主主義の重要な問題として対応 志位氏(「しんぶん赤

姿を表に現した露骨な攻撃始まる

麻生邸への見学ツアーでの逮捕について、多くの方が警察の横暴を指摘しておられるが、威力を有する組織というものは、その組織の上部の命令に従って動いている。したがって上部が下す命令について、民主国家では主体である国民が影響力を有しなければ、民主国家とはいえな...

comment form

管理者にだけメッセージを送る

comment

農林中央金庫の失敗

農林中央金庫の失敗は、株や債権投資に資金を集中していたことが原因。
米国の住宅公社の不良債権を5兆5000億円保有している。そして肝心の中小企業への融資は、ほとんど数パーセントしかされていない。
だから、中小企業救済を目的とするには嘘がある。
しかも、理事長の報酬は、総理大臣よりも、日銀総裁よりも高収入だとか、天下りへの異常な報酬を止めさせたうえで、報酬に見合った責任をとって頂きたいものです。
せめて、任期中の報酬は全額没収のうえ、不良債権損失額の穴埋めを役員全員で、生涯に渡ってして貰いたい。

No title

解説いただいたおかげで、この法案の主要な狙いが、「農林中金の救済」であることがわかりました。ありがとうございます。副島隆彦の学問道場で指摘されているように、かなり危機的なのでしょう。
政府はいつもながら、わざとわかりにくいように技巧をこらせて法律をつくるのだと感じます

No title

かねがね、世の中には二種類の馬鹿がいると私は思ってきました。まず自己申告しておきますが、以下に述べる二種類のうちの私は後者だと自認しているつもりなのですが、そうではなくてお毎自身が前者だろうと指摘されるかもしれないことも覚悟はしています。

まず最初の馬鹿は、自分が馬鹿だということを自覚、認識することもできていないほどの馬鹿。
そして、自分は馬鹿だから、とことあるごとに口癖のように自己申告と反省を繰り返す人たち。とても逆説的な話になりなますが、この後者の人たちは、自分のことを冷静、客観的に見つめる視点を持っているという意味において、決して馬鹿の範疇には入らないのだと私は思っています。ということは、自分を後者に位置づけた私自身も馬鹿ではないと言っているようでいささか心苦しいのですが。でもやはり私は自分のことを振り返って、つくづく馬鹿だなあと思う日々の連続ではあるのです。
いささか話は逸れてしまいましたが、結局何が言いたいのかといえば、フクダには多少の留保はつけられたとしても、アベ、アソウ、ついでにハシモト、この3人は、甲乙付けがたいほどに、紛れもなく、れっきとした、決して他に恥じることのない、目覚ましいほどに堂々たる前者を代表する馬鹿、そうであると思わざるを得ないのです。しかも、別に後の二人を免罪しようなどというつもなどまったくないのですが、とりわけアソウには、抜きん出た真性の馬鹿の資質に恵まれている、いくら馬鹿を自認する私からしても、彼のことをこう断ぜざるを得ないのです。
生活フォーラム関西
なんとしても政権交代を!
20140723-3.jpg
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
リンク1
貴重な情報をいただいています
(順不同)
リンク2
ブログ内検索
twitter
田中龍作ジャーナル
20140723-4.gif
ひとびとの経済政策研究会
松尾匡氏ら気鋭の経済学者による  政策提言と勉強会
ひとびとの
マガジン9条
パレスチナ・オリーブ
パレスチナで作られたオリーブオイルやオリーブ石けん。これはお勧め。
palestineolive.jpg
RSSフィード
blogranKing.net

カウンター
最近の記事
プロフィール

明月 こと 山岸飛鳥

Author:明月 こと 山岸飛鳥
木の家プロデュース 明月社 主宰
一級建築士
趣味 キコリ 畑
取り柄 貧乏
Email : info@mei-getsu.com

明月社のアルバム
明月社の作品や家づくりのアイディアなど ちょくちょく更新しています
アルバムLOGO
木の家プロデュース明月社
ホームページをリニューアルしました
meigetsusha.jpg
明月社へのご連絡

名前:
メール:
件名:
本文:

明月社 facebookページ
六甲菜園ブログ
郊外楽園プロジェクトの六甲菜園
rokkou-sides.jpg
おすすめの本
こんな時代だから、お薦めしたい本。アフィリエイトではありません。

自伝的戦後史(羽仁五郎) jidentekisengosi.jpg

おすすめの本 2
日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか

nihonhanaze.jpg

おすすめの本 3
日本はなぜ「戦争ができる国」になったのか
nihonnhanaze2.jpg
おすすめの本 4
世界超恐慌の正体

sekaichoukyoukou.jpg

おすすめの本 5
そして、日本の富は略奪される

sositenihonnno.jpg

おすすめの本 6
コンクリートが危ない

conclete.jpg

おすすめの本 7
家を建てる。家づくりはたたかいだ

iewotateru.jpg