2009-01-21(Wed)
西松建設の裏金は現代のロッキード事件になるか
一説では30億の規模になるかという西松建設の裏金事件は、不思議と政治家の逮捕劇など、劇的な動きを見せていない。しかし、衆議院の解散日程にあわせて、大物小物ふくめての逮捕劇は避けられまい。
それにしても、どうも不可解な事件だ。
まず、この事件が発覚したのが、実行犯による「内部告発」だという不自然さ。
元副部長が内部告発 藤巻容疑者が指示?
毎日新聞 2009年1月14日
また、なぜ今なのか、という疑問。
西松直営の政治団体なぞ、ほとんどバレバレであり、たぶん他のゼネコンや大手企業でも似たようなことはあるはずだ。
そこからの献金は、とりあえず表献金であり、白日のものだ。
だから、献金じたいを問題とするのならば、何年も寝かしておいて今頃出してきたということになる。
そして、西松から献金された議員の顔ぶれ
標的が小沢一郎なのは誰の目にも明らかだが、自民党の議員のほうが圧倒的に数は多い。
そして、そのほとんどに共通する傾向がある。
反(非)小泉、道路族、親中派。
ざっと見渡すと、
二階俊博/838万円 道路族 北京オリンピックを支援する議員の会
藤野公孝/400万円 利権 非ネオリベ
尾身幸次/400万円 橋本派
藤井孝男/400万円 反小泉
森喜朗 /300万円 小泉と亀裂 キングメーカー気取り
山口俊一/200万円 郵政反対
加納時男/200万円 東電副社長 北京オリンピックを支援する議員の会
中島真人/200万円 故人
川崎二郎/140万円 加藤の乱 道路族
林幹雄 /100万円 道路族 北京オリンピックを支援する議員の会
山本公一/100万円 加藤の乱
古賀誠 /16万円 北京オリンピックを支援する議員の会副会長 道路族
渡辺具能/14万円 北京オリンピックを支援する議員の会 郵政棄権 道路族
引退したはずの小泉純一郎が、一院制がどうのこうのと言って、またぞろ表舞台にしゃしゃり出てきたことも、時期的に符合する。
小泉=アメリカである。ポチというよりは奴隷といってもいい。
バラク・オバマが大統領になったからと言って、日本に情けをかけてくれるわけではない。未曾有の経済危機を何とかしなくてはならないオバマは、ブッシュ以上に日本からの収奪に励むにちがいない。
そんなアメリカにとって、小沢民主党が政権を取るのは問題外であるばかりでなく、国内に利権をもち、アメリカの言うことを素直に聞かないような自民党議員もさっさと切り捨ててしまいたいにちがいない。
まさに、アメリカの石油資本に逆らった田中角栄が逮捕されたロッキード事件と、同じことがおきようとしている。
発覚のきっかけは、裏金を横領した元部長・高原和彦の内部告発ということだが、西松建設がこの高原を追い詰めるわけがない。そんなことをしたら、こうしてバラされることは目に見えている。
考えられるのは、横領をかぎつけた「権力」から脅されてゲロッたということではないのか。
西松建設と言えば、かつては談合のまとめ役、いわゆる業務屋さんとして名を馳せていた。
だから、ちょっとマークされれば、不正をかぎつけることは困難なことではなかったのかもしれない。
そして、ゼネコンが献金する相手と言えば、道路族。国内利権派だ。
もうひとつ、麻生が消費税を上げると公言していることも、関連して気になる。
普通、選挙の年に「消費税あげます」と大声で叫ぶ政治家はいない。
また、麻生がそれほど隠しごとのできない馬鹿正直な男だとも思えない。
となれば、それでも何らかの結果が出る秘密のレールが敷かれているとかんがえられないか。
どうも、西松建設事件は、2009年の日本の政治の爆弾になるような気がする。
それにしても、どうも不可解な事件だ。
まず、この事件が発覚したのが、実行犯による「内部告発」だという不自然さ。
元副部長が内部告発 藤巻容疑者が指示?
毎日新聞 2009年1月14日
また、なぜ今なのか、という疑問。
西松直営の政治団体なぞ、ほとんどバレバレであり、たぶん他のゼネコンや大手企業でも似たようなことはあるはずだ。
そこからの献金は、とりあえず表献金であり、白日のものだ。
だから、献金じたいを問題とするのならば、何年も寝かしておいて今頃出してきたということになる。
そして、西松から献金された議員の顔ぶれ
標的が小沢一郎なのは誰の目にも明らかだが、自民党の議員のほうが圧倒的に数は多い。
そして、そのほとんどに共通する傾向がある。
反(非)小泉、道路族、親中派。
ざっと見渡すと、
二階俊博/838万円 道路族 北京オリンピックを支援する議員の会
藤野公孝/400万円 利権 非ネオリベ
尾身幸次/400万円 橋本派
藤井孝男/400万円 反小泉
森喜朗 /300万円 小泉と亀裂 キングメーカー気取り
山口俊一/200万円 郵政反対
加納時男/200万円 東電副社長 北京オリンピックを支援する議員の会
中島真人/200万円 故人
川崎二郎/140万円 加藤の乱 道路族
林幹雄 /100万円 道路族 北京オリンピックを支援する議員の会
山本公一/100万円 加藤の乱
古賀誠 /16万円 北京オリンピックを支援する議員の会副会長 道路族
渡辺具能/14万円 北京オリンピックを支援する議員の会 郵政棄権 道路族
引退したはずの小泉純一郎が、一院制がどうのこうのと言って、またぞろ表舞台にしゃしゃり出てきたことも、時期的に符合する。
小泉=アメリカである。ポチというよりは奴隷といってもいい。
バラク・オバマが大統領になったからと言って、日本に情けをかけてくれるわけではない。未曾有の経済危機を何とかしなくてはならないオバマは、ブッシュ以上に日本からの収奪に励むにちがいない。
そんなアメリカにとって、小沢民主党が政権を取るのは問題外であるばかりでなく、国内に利権をもち、アメリカの言うことを素直に聞かないような自民党議員もさっさと切り捨ててしまいたいにちがいない。
まさに、アメリカの石油資本に逆らった田中角栄が逮捕されたロッキード事件と、同じことがおきようとしている。
発覚のきっかけは、裏金を横領した元部長・高原和彦の内部告発ということだが、西松建設がこの高原を追い詰めるわけがない。そんなことをしたら、こうしてバラされることは目に見えている。
考えられるのは、横領をかぎつけた「権力」から脅されてゲロッたということではないのか。
西松建設と言えば、かつては談合のまとめ役、いわゆる業務屋さんとして名を馳せていた。
だから、ちょっとマークされれば、不正をかぎつけることは困難なことではなかったのかもしれない。
そして、ゼネコンが献金する相手と言えば、道路族。国内利権派だ。
もうひとつ、麻生が消費税を上げると公言していることも、関連して気になる。
普通、選挙の年に「消費税あげます」と大声で叫ぶ政治家はいない。
また、麻生がそれほど隠しごとのできない馬鹿正直な男だとも思えない。
となれば、それでも何らかの結果が出る秘密のレールが敷かれているとかんがえられないか。
どうも、西松建設事件は、2009年の日本の政治の爆弾になるような気がする。
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