2009-01-26(Mon)
ガザ地区の新たな危機について
とりあえず戦闘は停止した。
しかし、今がガザ地区の新たな危機だということが、意図的に隠されているような気がする。
何よりも、ガザの封鎖はまったく解かれていない。
どころか、境界にはイスラエル軍が展開し、以前よりももっとひどい状態だ。
復興阻む経済封鎖 ガザ停戦1週間 兵士と活動家の解放交渉が焦点
2009.1.25 北海道新聞
イスラエルはガザの経済封鎖を継続、戦禍から復興を目指す住民たちに大きな障害となっている。
(略)
だが、イスラエルは検問所を事実上、封鎖したままで、施設や住宅の再建に必要な鉄筋やセメントが搬入できない状態だ。イスラエルは、パレスチナ自治政府が求めるガザへの送金も認めていない。
セメントなど搬入拒否 ガザ復興でイスラエル
2009.1.25 日経
イスラエルは燃料や食料、医薬品など人道支援物資以外のガザへの搬入を認めず、境界検問所開放に応じていない。こうした対応は推定計約19億ドル(約1700億円)かかるとされるガザ復興の障害になりそうだ。
一方で、アメリカの意を受けた日本政府は
政府、ガザに物資支援へ
2009.1.23 日経
政府は23日の閣議で、イスラエルの攻撃を受けたパレスチナ自治区ガザの被災者への約9100万円相当の物資支援を決めた。
日本の物資支援としては最大規模という。
物資支援がいけないのではなくて、封鎖をしたまま物資支援だけするとどうなるか ということだ。
イスラエル軍が認める国からの支援物資しか通ることはできない。
生命線をギリギリ支えてきたトンネルは8割が破壊された。
となれば、ガザの補給線(命の綱)はイスラエルとその支援国家に完全に握られることになる。
こうやって、イスラエル支援国家からの物資をガザに投入し、ハマス主導の復興をさせないというのが、アメリカとイスラエルの作戦だ。
背に腹は代えられないと、ガザ市民がハマスから離れるのを期待している。
しかし、やつらは肝心のことを忘れている。
この惨状を作り出したのは、ほかならぬイスラエルでありアメリカであるということを。
仮に、目の前の食料や薬で釣ったとしても、心の底の怨念は何世紀も消えることはないということを。
日本政府は当面、ガザ市民の味方のような顔をして立ち振る舞うだろう。
しかし、その狙いは、ガザ市民の自立した力を奪うことだということを、見誤ってはいけない。
封鎖を解除させることなく、物資だけ援助する類は、アメリカの戦略の一翼を担っているに過ぎないことを、しっかりと見ておかねばならない。
しかし、今がガザ地区の新たな危機だということが、意図的に隠されているような気がする。
何よりも、ガザの封鎖はまったく解かれていない。
どころか、境界にはイスラエル軍が展開し、以前よりももっとひどい状態だ。
復興阻む経済封鎖 ガザ停戦1週間 兵士と活動家の解放交渉が焦点
2009.1.25 北海道新聞
イスラエルはガザの経済封鎖を継続、戦禍から復興を目指す住民たちに大きな障害となっている。
(略)
だが、イスラエルは検問所を事実上、封鎖したままで、施設や住宅の再建に必要な鉄筋やセメントが搬入できない状態だ。イスラエルは、パレスチナ自治政府が求めるガザへの送金も認めていない。
セメントなど搬入拒否 ガザ復興でイスラエル
2009.1.25 日経
イスラエルは燃料や食料、医薬品など人道支援物資以外のガザへの搬入を認めず、境界検問所開放に応じていない。こうした対応は推定計約19億ドル(約1700億円)かかるとされるガザ復興の障害になりそうだ。
一方で、アメリカの意を受けた日本政府は
政府、ガザに物資支援へ
2009.1.23 日経
政府は23日の閣議で、イスラエルの攻撃を受けたパレスチナ自治区ガザの被災者への約9100万円相当の物資支援を決めた。
日本の物資支援としては最大規模という。
物資支援がいけないのではなくて、封鎖をしたまま物資支援だけするとどうなるか ということだ。
イスラエル軍が認める国からの支援物資しか通ることはできない。
生命線をギリギリ支えてきたトンネルは8割が破壊された。
となれば、ガザの補給線(命の綱)はイスラエルとその支援国家に完全に握られることになる。
こうやって、イスラエル支援国家からの物資をガザに投入し、ハマス主導の復興をさせないというのが、アメリカとイスラエルの作戦だ。
背に腹は代えられないと、ガザ市民がハマスから離れるのを期待している。
しかし、やつらは肝心のことを忘れている。
この惨状を作り出したのは、ほかならぬイスラエルでありアメリカであるということを。
仮に、目の前の食料や薬で釣ったとしても、心の底の怨念は何世紀も消えることはないということを。
日本政府は当面、ガザ市民の味方のような顔をして立ち振る舞うだろう。
しかし、その狙いは、ガザ市民の自立した力を奪うことだということを、見誤ってはいけない。
封鎖を解除させることなく、物資だけ援助する類は、アメリカの戦略の一翼を担っているに過ぎないことを、しっかりと見ておかねばならない。
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