2009-03-03(Tue)
小沢の第7艦隊発言で問われているのは社民党の真価だろう
自民党が何を言おうが、言えば言うほど米国さまにへつらう無様な姿が浮き彫りになる。
これは、小沢一郎の狙い通りと言える。
だが、小沢の期待ほどの迫力がないのが、社民党だ。
社民党:民主との連立に反対意見相次ぐ
2009.3.1 毎日新聞
たしかに、小沢一郎の政治的な本籍を考えたならば、自衛隊の増強につながるのではと警戒する気持ちは分かる。
しかし、小沢の今回の発言の、社民党に向けた真意は、もっと違うところにあったように、私には思える。
もとより、民主党内が護憲から改憲まで取りそろえているのは、周知の通り。
その寄り合い所帯を、まとめていくために、国民新党と社民党を必要としている。
国民新党と社民党を左右のつっかえ棒にする。
おそらくは、小沢はそういう考えなのでないか。
民主党大会の小沢の代表挨拶を読むと、非常に原則的なことが書いてある。
どういう社会にするのか というビジョンがある。
(民主党が)国民の苦しみや悩みに対する想像力さえ失ってしまい、政権の獲得・維持そのものが目的化すると、自公政権と大差のないものになってしまいます。
という言葉にすべてが語られている。
つまり、政治的には自民党と実は大差ないということと、しかし、国民の苦しみや悩みに対する想像力という一点にその違いがある、ということ。
それが、率直に語られている。
そして、小沢一郎が本気だということが伝わってくる。
もうひとつ、小沢が本気だなとおもわせるものは、
民主党、「政治と宗教」問題を国会論戦の争点へ
2009年03月02日 クリスチャントゥデイ
いよいよ、公明党の本丸に切り込むのか。
矢野絢也の参考人招致が実現すれば、いかに報道を押さえたとしても、押さえきれるものではない。
つまり、これは小沢が公明党を自民党から引きはがそうという企みだ。
私としては、自民公明もろともに日本海溝の底でメタンハイドレートと仲良く沈殿してほしいと願っているけれども、勝つということに執念を燃やす小沢は、自民と公明の分裂を画策している。
勝負である以上、これもなるほどと思う。
そんな本気な小沢が、ただの勇み足で「第7艦隊だけで充分」なんて言わないはずだ。
あきらかに、狙いがあった。
政権を取ったら、ソマリアやアフガンについて、すぐにでも判断を問われる。
選挙公約でも、無視するわけに行かない。
しかし、民主党の生活が一番という公約を実現するには、巨額な軍事費は負担できない。
そうなれば、全方位外交で、うまく立ち回って生き延びていくしかない。
そんなときに、政権をとった勢いで前原グループが跳ね上がったら、内部崩壊した細川政権と同じような道をたどりかねない。
だから、今の内から落としどころを求めて議論を始めているのではないか。
そして、その時一番問われているのが、社民党の本気度だ。
米軍がいなくなればいいなあ ではなく、どうやって追い出すのか、追い出した後どうするのか、本気で考えなくてはならない。政策にしなくてはならない。
それをできるのは、社会党しかいない。
(共産党は政権には参加しないだろうから)
政権参加するという,明確な意識のなかから、米軍を退去させるにはどうするか、という政策を民主党にもぶつけ、統一戦線として取り組める落としどころを探っていくべきなのだ。
おそらく、小沢もそのような役割を、社民党に期待している。
なのに、この体たらくは情けない。
「民主党右派とは決定的に平和への考え方が違う」
「決して連立するとは言わないで」
だからこそ、キャスティングボートを握ることができる今、政権を取るべきじゃないのか。
考え方が違うのは、ずっとまえから誰もが分かっていることじゃないのか。
政権が目の前に来たその瞬間に、なにを今更びびっているのか。
頼むから、お願いだから
「俺がやらなきゃ 誰がやる」
という気概をもって、胸を張って渡り合って欲しい。
「せいぜい閣外協力。下手をすると、今度は党がなくなる」
なんて言っていたら、まちがいなく春の雪だるまだ。
これは、小沢一郎の狙い通りと言える。
だが、小沢の期待ほどの迫力がないのが、社民党だ。
社民党:民主との連立に反対意見相次ぐ
2009.3.1 毎日新聞
たしかに、小沢一郎の政治的な本籍を考えたならば、自衛隊の増強につながるのではと警戒する気持ちは分かる。
しかし、小沢の今回の発言の、社民党に向けた真意は、もっと違うところにあったように、私には思える。
もとより、民主党内が護憲から改憲まで取りそろえているのは、周知の通り。
その寄り合い所帯を、まとめていくために、国民新党と社民党を必要としている。
国民新党と社民党を左右のつっかえ棒にする。
おそらくは、小沢はそういう考えなのでないか。
民主党大会の小沢の代表挨拶を読むと、非常に原則的なことが書いてある。
どういう社会にするのか というビジョンがある。
(民主党が)国民の苦しみや悩みに対する想像力さえ失ってしまい、政権の獲得・維持そのものが目的化すると、自公政権と大差のないものになってしまいます。
という言葉にすべてが語られている。
つまり、政治的には自民党と実は大差ないということと、しかし、国民の苦しみや悩みに対する想像力という一点にその違いがある、ということ。
それが、率直に語られている。
そして、小沢一郎が本気だということが伝わってくる。
もうひとつ、小沢が本気だなとおもわせるものは、
民主党、「政治と宗教」問題を国会論戦の争点へ
2009年03月02日 クリスチャントゥデイ
いよいよ、公明党の本丸に切り込むのか。
矢野絢也の参考人招致が実現すれば、いかに報道を押さえたとしても、押さえきれるものではない。
つまり、これは小沢が公明党を自民党から引きはがそうという企みだ。
私としては、自民公明もろともに日本海溝の底でメタンハイドレートと仲良く沈殿してほしいと願っているけれども、勝つということに執念を燃やす小沢は、自民と公明の分裂を画策している。
勝負である以上、これもなるほどと思う。
そんな本気な小沢が、ただの勇み足で「第7艦隊だけで充分」なんて言わないはずだ。
あきらかに、狙いがあった。
政権を取ったら、ソマリアやアフガンについて、すぐにでも判断を問われる。
選挙公約でも、無視するわけに行かない。
しかし、民主党の生活が一番という公約を実現するには、巨額な軍事費は負担できない。
そうなれば、全方位外交で、うまく立ち回って生き延びていくしかない。
そんなときに、政権をとった勢いで前原グループが跳ね上がったら、内部崩壊した細川政権と同じような道をたどりかねない。
だから、今の内から落としどころを求めて議論を始めているのではないか。
そして、その時一番問われているのが、社民党の本気度だ。
米軍がいなくなればいいなあ ではなく、どうやって追い出すのか、追い出した後どうするのか、本気で考えなくてはならない。政策にしなくてはならない。
それをできるのは、社会党しかいない。
(共産党は政権には参加しないだろうから)
政権参加するという,明確な意識のなかから、米軍を退去させるにはどうするか、という政策を民主党にもぶつけ、統一戦線として取り組める落としどころを探っていくべきなのだ。
おそらく、小沢もそのような役割を、社民党に期待している。
なのに、この体たらくは情けない。
「民主党右派とは決定的に平和への考え方が違う」
「決して連立するとは言わないで」
だからこそ、キャスティングボートを握ることができる今、政権を取るべきじゃないのか。
考え方が違うのは、ずっとまえから誰もが分かっていることじゃないのか。
政権が目の前に来たその瞬間に、なにを今更びびっているのか。
頼むから、お願いだから
「俺がやらなきゃ 誰がやる」
という気概をもって、胸を張って渡り合って欲しい。
「せいぜい閣外協力。下手をすると、今度は党がなくなる」
なんて言っていたら、まちがいなく春の雪だるまだ。
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