2009-08-05(Wed)
愚かなる横浜市教育委員会に思う
わが大阪7区に落ちてきた不倫の渡嘉敷(自民)が、そのドロドロの不倫劇を演じた相手が、杉並区長の山田宏である。
山田宏区長は、この不倫騒動がなかったとしても、日本で一番恥ずかしい「長」だ。
なぜなら、「つくる会」の教科書を採用した「長」だからだ。
この恥ずかしい山田宏と、同じ宏という名前の「長」がもう1人いる。横浜市長の中田宏だ。そう、いきなり辞任会見をした、あの無責任男。女性スキャンダルを抱えているところまで同じだとおもったら、松下政経塾の同期だそうだ。
無責任に辞めるならば、おとなしく辞めればいいものを、こんなところまで山田宏と同じことをしてくれた。
「つくる会」主導の歴史教科書、横浜市の8区で採択
2009年8月4日 朝日新聞
計71校(在校生徒数約3万9千人)が、この恥ずかしい教科書で歴史を教えられるのだそうだ。
中田宏が任命した教育委員長は、今田忠彦という男。
横浜市の職員で、退職後すぐに教育委員になっている。
教育委員会というのは、行政から独立して、国家権力によって教育が歪められないように子どもたちを守るためにある。
本来は。
だから、最初は公選制だった。
ところが、首長による任命制になって、ほとんどその使命は忘れ去られてしまった。
それでも、橋下徹に刃向かったシンクロの井村雅代さんのように、いくらかは権力の暴走をとどめる場合もある。
もっとも、刃向かったとたんにクビになってしまったけれども。
しかし、横浜の今田某のように、市役所の幹部職員がそのまま横滑りしているのでは、教育委員会とは名ばかりで、役人が自分で決めているようなもんだ。
こういうやり方が、中田宏や橋下徹や山田宏などがやっている「地方自治」だ。
その実態は、キメの細かい暴政であり、隅々まで行きわたる人権蹂躙である。
ところで、教育に関して民主党はどのような見解をもっているのか。
ネクスト文科大臣は小宮山洋子、副大臣は鈴木寛であり、2人とも凌雲会(前原派)に占められている。
しかも、鈴木寛は右翼の親玉・日本会議のメンバーといわれている。
非常に心配になって、民主党のホームページをチェックすると、
『次の内閣』文部科学部門 学力・体力調査、心のノート、教員免許更新制等6項目を事業仕分け
会議には、事業説明者として文部科学省の担当者および事業仕分け担当主査の高井美穂、和田隆志両衆議院議員、青木愛、友近聡朗両参議院議員はじめ、「仕分け人」として寺脇研(元文部科学省大臣官房審議官)、今村久美(特定非営利活動法人NPOカタリバ代表理事)、岡島真砂樹(小学校教員)、成田恭子(高校教員)、稲垣まさよし(保護者・世田谷区議会議員)、すがややすこ(保護者・世田谷区議会議員)、藤井まな(世田谷区議会議員)、おのけん一郎(東京青年会議所メンバー・新宿区議会議員)各氏が参加。
と、小宮山や鈴木の暴走を止めるシステムが一応あるようだ。
仕分け人は、「全国的な学力・体力調査」について、「結果をどう政策に活かすのか」、「国がコントロールして全ての子どもたちを悉皆で調査する必要があるのか」などと指摘。道徳教育の一層の充実を図るとする「心のノート」については、その内容とともに全国的に配布するやり方について乱暴ではないかと、問題視する声が相次いだ。
と、おおむね無茶なことにはならないようである。
また、安倍晋三が現在のトンデモ教育基本法を改悪してしまったときには、藤村修ネクスト文科大臣(当時)らが、
民主党は、教育現場を萎縮させ、国の統制を強めようとする政府案には断固反対である。
という声明を出している。
教育委員会については、責任を首長に一本化し、それを監視する役目にするという。
本来の公選制ではないだけに、有効性には疑問があるが、首長の責任を曖昧にするために影武者として教育委員会を使っている現状よりはマシと言えるかもしれない。まずまずの及第点といえるだろう。
教育のことと言えば、最近「23分の奇跡」という本を読んだ。
読むのも23分で読めてしまうくらいの、短いお話し。
ジェームズ・クラベルという人が書いて、青島幸夫が訳している。
訳者あとがきから
物語は午前9時に始まり、9時23分に終わる。一つの国が破れ、占領され、教室に新しい教師がやってくる。そのクラスでの23分間のできごとがこれである。
その状況設定からいえば、アルフォンス・ドーテの名短編<最後の授業>の続編に当たり、いわば<最初の授業>というべき作品である。
クラベルは、ここで古い教師のマンネリズムを摘発すると同時に、子どもたちの集団心理というものが、教職に当たるものの手によって、いかに簡単に誘導されてしまうかというサンプルを提示し、教育問題を改めて考えさせるよう、問題を提起している。
閑話休題。
横浜の教育委員長には、重大な疑惑が生じているようだ。
横浜市は自由社の教科書採択を撤回せよ!
大津留公彦のブログ2
「新しい歴史教科書をつくる会」会長で自由社版教科書代表執筆者である藤岡信勝氏が今田忠彦教育委員長に働き掛け、今田委員長は内諾の返事をしています。市執行部や議会の一部幹部にも報告済みです。つくる会の限られた幹部も「今田さんと話が付いている」と話しているそうです。
横浜市は全市同一採択区になっているので、採択されれば採択数は約2万5000冊に上ります。
代表執筆者が教育委員長に働き掛けを行うことは、許されない不正行為です。
大津留さんは教育委員会に抗議メールを送られたようだが、どのような回答が来るのか、あるいは来ないのか、注目したい。
裏で何をやらかして、こんな恥ずかしい教科書の採択を決めてしまったのかは知りようもないが、現場の教師、親、そして何より子どもたちの柔軟な頭と知恵が、この胡散臭い教科書の「恥ずかしさ」を感じ取ることを期待したい。
最後に、教育現場をこんなことにしないためにも、政権交代と同時に、いわゆる偽装チェンジ勢力を凋落させることが急務だ。
教職の人はもちろん、子を持つ親、おじいちゃん、おばあちゃん、自分の子どもじゃなくても子どもは宝だと思う人は、8月30日に投票に行こう。
そして、一番現実的な選択肢は、選挙区は民主(推薦ふくむ)、比例は社民だ。
問題は民主党の空白区。
沖縄2区と群馬5区と宮城6区は社民。
岡山3区と埼玉11区は消去法で平沼グループしかいない。
新潟5区はどうあがいても田中真紀子だろう。
どうにも選択肢がないのが、栃木3区。渡辺喜美に投票するくらいなら、棄権した方がマシ。
また、京都2区の前原や徳島1区の仙石など、放っておいても当選確実な凌雲会グループに対しては、批判票として社民や共産に入れるべきかと思う。

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山田宏区長は、この不倫騒動がなかったとしても、日本で一番恥ずかしい「長」だ。
なぜなら、「つくる会」の教科書を採用した「長」だからだ。
この恥ずかしい山田宏と、同じ宏という名前の「長」がもう1人いる。横浜市長の中田宏だ。そう、いきなり辞任会見をした、あの無責任男。女性スキャンダルを抱えているところまで同じだとおもったら、松下政経塾の同期だそうだ。
無責任に辞めるならば、おとなしく辞めればいいものを、こんなところまで山田宏と同じことをしてくれた。
「つくる会」主導の歴史教科書、横浜市の8区で採択
2009年8月4日 朝日新聞
計71校(在校生徒数約3万9千人)が、この恥ずかしい教科書で歴史を教えられるのだそうだ。
中田宏が任命した教育委員長は、今田忠彦という男。
横浜市の職員で、退職後すぐに教育委員になっている。
教育委員会というのは、行政から独立して、国家権力によって教育が歪められないように子どもたちを守るためにある。
本来は。
だから、最初は公選制だった。
ところが、首長による任命制になって、ほとんどその使命は忘れ去られてしまった。
それでも、橋下徹に刃向かったシンクロの井村雅代さんのように、いくらかは権力の暴走をとどめる場合もある。
もっとも、刃向かったとたんにクビになってしまったけれども。
しかし、横浜の今田某のように、市役所の幹部職員がそのまま横滑りしているのでは、教育委員会とは名ばかりで、役人が自分で決めているようなもんだ。
こういうやり方が、中田宏や橋下徹や山田宏などがやっている「地方自治」だ。
その実態は、キメの細かい暴政であり、隅々まで行きわたる人権蹂躙である。
ところで、教育に関して民主党はどのような見解をもっているのか。
ネクスト文科大臣は小宮山洋子、副大臣は鈴木寛であり、2人とも凌雲会(前原派)に占められている。
しかも、鈴木寛は右翼の親玉・日本会議のメンバーといわれている。
非常に心配になって、民主党のホームページをチェックすると、
『次の内閣』文部科学部門 学力・体力調査、心のノート、教員免許更新制等6項目を事業仕分け
会議には、事業説明者として文部科学省の担当者および事業仕分け担当主査の高井美穂、和田隆志両衆議院議員、青木愛、友近聡朗両参議院議員はじめ、「仕分け人」として寺脇研(元文部科学省大臣官房審議官)、今村久美(特定非営利活動法人NPOカタリバ代表理事)、岡島真砂樹(小学校教員)、成田恭子(高校教員)、稲垣まさよし(保護者・世田谷区議会議員)、すがややすこ(保護者・世田谷区議会議員)、藤井まな(世田谷区議会議員)、おのけん一郎(東京青年会議所メンバー・新宿区議会議員)各氏が参加。
と、小宮山や鈴木の暴走を止めるシステムが一応あるようだ。
仕分け人は、「全国的な学力・体力調査」について、「結果をどう政策に活かすのか」、「国がコントロールして全ての子どもたちを悉皆で調査する必要があるのか」などと指摘。道徳教育の一層の充実を図るとする「心のノート」については、その内容とともに全国的に配布するやり方について乱暴ではないかと、問題視する声が相次いだ。
と、おおむね無茶なことにはならないようである。
また、安倍晋三が現在のトンデモ教育基本法を改悪してしまったときには、藤村修ネクスト文科大臣(当時)らが、
民主党は、教育現場を萎縮させ、国の統制を強めようとする政府案には断固反対である。
という声明を出している。
教育委員会については、責任を首長に一本化し、それを監視する役目にするという。
本来の公選制ではないだけに、有効性には疑問があるが、首長の責任を曖昧にするために影武者として教育委員会を使っている現状よりはマシと言えるかもしれない。まずまずの及第点といえるだろう。
教育のことと言えば、最近「23分の奇跡」という本を読んだ。
読むのも23分で読めてしまうくらいの、短いお話し。
ジェームズ・クラベルという人が書いて、青島幸夫が訳している。
訳者あとがきから
物語は午前9時に始まり、9時23分に終わる。一つの国が破れ、占領され、教室に新しい教師がやってくる。そのクラスでの23分間のできごとがこれである。
その状況設定からいえば、アルフォンス・ドーテの名短編<最後の授業>の続編に当たり、いわば<最初の授業>というべき作品である。
クラベルは、ここで古い教師のマンネリズムを摘発すると同時に、子どもたちの集団心理というものが、教職に当たるものの手によって、いかに簡単に誘導されてしまうかというサンプルを提示し、教育問題を改めて考えさせるよう、問題を提起している。
閑話休題。
横浜の教育委員長には、重大な疑惑が生じているようだ。
横浜市は自由社の教科書採択を撤回せよ!
大津留公彦のブログ2
「新しい歴史教科書をつくる会」会長で自由社版教科書代表執筆者である藤岡信勝氏が今田忠彦教育委員長に働き掛け、今田委員長は内諾の返事をしています。市執行部や議会の一部幹部にも報告済みです。つくる会の限られた幹部も「今田さんと話が付いている」と話しているそうです。
横浜市は全市同一採択区になっているので、採択されれば採択数は約2万5000冊に上ります。
代表執筆者が教育委員長に働き掛けを行うことは、許されない不正行為です。
大津留さんは教育委員会に抗議メールを送られたようだが、どのような回答が来るのか、あるいは来ないのか、注目したい。
裏で何をやらかして、こんな恥ずかしい教科書の採択を決めてしまったのかは知りようもないが、現場の教師、親、そして何より子どもたちの柔軟な頭と知恵が、この胡散臭い教科書の「恥ずかしさ」を感じ取ることを期待したい。
最後に、教育現場をこんなことにしないためにも、政権交代と同時に、いわゆる偽装チェンジ勢力を凋落させることが急務だ。
教職の人はもちろん、子を持つ親、おじいちゃん、おばあちゃん、自分の子どもじゃなくても子どもは宝だと思う人は、8月30日に投票に行こう。
そして、一番現実的な選択肢は、選挙区は民主(推薦ふくむ)、比例は社民だ。
問題は民主党の空白区。
沖縄2区と群馬5区と宮城6区は社民。
岡山3区と埼玉11区は消去法で平沼グループしかいない。
新潟5区はどうあがいても田中真紀子だろう。
どうにも選択肢がないのが、栃木3区。渡辺喜美に投票するくらいなら、棄権した方がマシ。
また、京都2区の前原や徳島1区の仙石など、放っておいても当選確実な凌雲会グループに対しては、批判票として社民や共産に入れるべきかと思う。

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