2009-08-16(Sun)

保育園がアブナイ その2 (レジュメ)

昨日の記事に書いた、保育園がメチャクチャにされようとしている問題。
その勉強会をしたときのレジュメを、ここにコピーしておく。

 ↓ をクリックすると続きが表示されます
■今どうなってるの?

・ 2008年12月 社会保障審議会 少子化対策特別部会 第1次報告<案>
・ これに対して 保育現場をはじめ各方面から異論続出
  日本保育協会・全国私立保育園連盟・全国保育協議会(保育3団体)など
・ 「財源確保」「公的責任」「基準の低下」「競争原理」
  「社会的弱者排除」「応能と応益」
・ 2009年2月24日 第1次報告
・ 新聞等で、「平成22年度までに必要な法改正を行う」と報道
・ 2009年3月31日 閣議決定 「規制改革推進のための3カ年計画」
・ 審議会は5月、6月と開催され、専門部会を作って来年からの制度について
  詳細を検討中
・ 「保育の必要性の判断の仕組み」「保育の提供の仕組み」
  「費用設定・費用の支払い方法」
・ 「参入の仕組み」「認可外保育施設の質の引き上げ」

■第1次報告のポイントと閣議決定の内容

(1)前提として守られるべきこと
・ すべての子どもの健やかな育ちの支援
・ 保育の公的性格・特性を踏まえること
・ 選択できるだけの「質」の確保された「量」の保障・財源確保が不可欠

(2)今の制度の問題点

①定員や園の数が少ない 増えない

)必ず保育園に入れるわけではない
・ 市町村にの保育の実施義務」に例外が認められているので、
  例外ない実施を義務づける
  →予算がないと机上の空論 砂上の楼閣。 
    そうでなければ基準(単価)の引き下げになってしまう。


)基準を満たしていても新しい保育園が認可されないことがある
・ 最低基準を満たしていれば認可されるようにする
  →認可すると市町村の保育料負担が増えるからケチってるんだ

)保育料の補助金には「決まり」があるせいで、新規開業がしにくい
・ NPOや株式会社には施設整備の補助が出ない。
  運営費の補助を新規の開業費に回してはいけない。
  →株式会社が保育園やったり、運営費を削って新規開業したりする
    のは良いこと?


◇閣議決定 直接補助 園に補助するのではなく利用者に補助
        補助金ではないので園は制約がない
        株式会社などの民間業者が参入しやすいようにハードルを下げる

)定員オーバーで入園できないという情報が園に伝わらない
・ 市町村が<保育の必要性の判断>と<受入保育所の決定>を両方やっている
  →そんなん、ちゃんと伝えればいいのとちゃう?

②いろんなケースの保育に対応できていない

)保育が必要かどうかの判断基準がバラバラ
・ 保育所が足りないと基準が厳しくなる。
  地域の財政状況が判断基準に影響を与えないようにすべき
  →そうあって欲しいですね

)昼間の常勤 だけが保育の必要性の判断基準じゃない
・ 早朝、深夜、休日、短時間パート、失業中、祖父祖母同居
  →子どもは大変だけれど、たしかにこういう必要はあるよね

◇閣議決定  専業主婦(夫)世帯でも利用可能にする

)市町村が入園を決定するので、保護者と保育園の関係が深くならない
・ 保育園は「選ばれている」という実感がない。保護者は、積極的な
  参画意識がわいてこない。
・ 市町村は保育の「必要性」と「量」だけを決め、保護者は園に直接申し込んで契約する
・ 保育料は市町村が利用量ではなく「必要量」に応じて決定
・ 手続きや支払いなど、市町村がどこまで関わるかは未定
  →「問題」と「答え」の関係がわからない

◇閣議決定  直接契約にする
         保育料は利用量に応じたかたちに見直す

③認可保育所の問題

)最低基準は国が決めて全国一律なので、自治体の創意工夫を活かせない
・ しかし、地域差があってはならず最低限の水準を確保すべき
  →あくまで「最低」ですから

)最低基準は低すぎる
・ 限られた空間では主体的な活動がしにくい。子ども同士の関わりも少なくなる。
・ 今の保育士の配置数は国際的にも充分ではない。8時間の基準で11(12)時間。
・ 職員の要件緩和(保育士の資格なし)は子どもの発達に悪影響の可能性
  →ということは 基準が引き上げられるのかな?

◇閣議決定  東京認証園 3.3㎡→2.5㎡ 資格者→6割でも問題ない
         認定こども園 3歳以上は保育士志望の幼稚園教諭でOK
         定員超過 現行25% →超過率の設定見直し さらなる「弾力」化

)保育士の待遇がよろしくない
・ 研修制度や研修に行く余裕がないので、配置基準や財源確保など検討する
・ 勤続年数も賃金も、平均以下(私立の場合)。これも財源確保とともに検討する
  →少しは余裕をもって仕事してほしい 保護者としては

)保育のやり方を科学的に実証していない
・ 長期間の科学的・実証的な検証がないので、そういう仕組みを作る
  →「布おむつ」問題なんかもそうかな

④認可「外」保育所の問題

)認可外にはほとんど補助がない
・ 保育利用している子どもの1割が認可外。とくに夜間のベビーホテルが増加

)認可に入れる場合と認可外に入る場合で不公平
・ 面積基準を満たしているのは6割 保育士の割合6割 人件費切り詰め
・ まず最低基準を満たすための財政支援。そして公平性の確保。
  →公平というのは高い方に合わせるのか低い方に合わせるのか

◇閣議決定  一定の質が保たれている保育に補助・支援
  認定こども園、認証(東京型)、など効率的にサービス量を拡大する
  給食の外注 できる限り早急にできるようにする
  保育ママの拡充
  ベビーシッター事業者の拡充

⑤多様なサービスへの対応

)夜間休日の整備が進んでいない
・ 補助制度があるが活用されていない。休日3.8% 夜間0.3%(認可)
  →国と府と市が1/3づつの補助だから、地方の財政が苦しいと進まない

◇閣議決定  夜間休日の保育を計画的に推進する

)病児、病後児保育が少ない
・ 補助が均一で運営が安定しない

◇閣議決定  2000円に固定されている「利用料」を見直すなど、事業の安定を図る

■福祉かサービスか

福祉サービスと言う言葉もあるようだけれども、

福祉 は 「国の責任」
サービス は 「対価を払ってしてもらうもの」

保育が、福祉からサービスに変わろうとしている


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No title

こんにちわ。
はじめてメール致します。
福岡に住む4才の娘を持つ母親です。


さて。今回の保育に関する記事。
こうやって有名ブロガーさまが記事にして頂けると
関心が高まりますので嬉しく思います^0^


さてさて。
保育園に通わせている一利用者として感じることは、
保育園は元来必要ではない、必要であってはならないということです。
母親または父親のどちらかが働き、もう一方は家庭を守る。
子供の成長や変化にとまどうことなく見守れますし、
子供も精神的にゆとりがあります。

母親が働けば働くほどに子供に目がいかなくなりますし、
時間のゆとりもとれないので、おもちゃやおかしで愛をごまかします。

ユダヤの富豪たちは父が仕事、母は家庭と徹底しています。
母親が働けば経済は発展しますが、家庭不和や幸せを破壊するだけです。
平和は経済を発展させませんが、心は豊かになります。

本当に子供の将来を見据えるならば、
そもそも働かない母親を応援すべきです。

今回の保育に関する方針は、
大きな目で引き算していくと、
家庭崩壊を目論むユダヤの目があることを
感じざるにはおられません。

No title

長い文章を消してしまったので憶えている範囲で

公共サービスは民間で行うと割にあわないからこそ
官業で行うのであって
昨今の非効率な行政運営を見直す機運が高まるなか
見直す部分が違うんじゃないの?ってことですよ。

郵便だって赤字で当たり前で、しかしなくては困るからこそ
国が赤字を背負ってまでも守って来た国民の利便性じゃなかったのか?

保育園。学校もそう。
国の将来を国の予算で賄う事が出来なくて
なにが国家予算だ

公共サービスは赤字だからこその公共サービス
国が支えて、だからこそ成立するんじゃないのかな?

予算の使い方、削るところが間違っているよ
アメリカを太らせて、自国の生活と教育を圧迫する国家予算って
いったいどこの国の国家予算なの?

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