2009-10-26(Mon)

キャンベルとケリー

昔の台風の名前ではない。
アメリカの高官、キャンベル国務次官補と、ケリー報道官のことだ。

普天間移設 米「シュワブ沿岸」強調 大統領訪日前の決着迫る
2009.10.24 北海道新聞

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、岡田克也外相が沖縄県外への移設断念を表明したことについて、米国務省のケリー報道官は23日の記者会見で「現行案の実施が、強固な日米関係を確認し、在日米軍を削減できる最良の方法だ」と述べて、キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への移設という日米合意の履行をあらためて求めた。

 一方、国務省のキャンベル次官補(東アジア・太平洋担当)は同日、訪米中の福山哲郎外務副大臣と会談し、「(11月中旬の)オバマ大統領の訪日までに何らかの方向性を見いだしたい」と述べ、早期決着の必要性を迫った。


注意してみると、キャンベルは「何らかの方向性を」と言っており、新聞にかいてあるような「迫った」というニュアンスではない。迫った なんていう言い方は、日本のマスゴミの勝手なアジテーションにすぎない。

カート・キャンベルという人は、イラン戦争にも(ほぼ)反対の意見を持っている人なのである。

カート・キャンベル氏 米戦略の重大な過ち、イラクの今後を懸念
(朝日新聞 2004.3.25シンポジウムより抜粋)

(イラク戦争は)アメリカは単にパンドラの箱を開けただけではない。イラクの戦争というのは、パンドラの箱をシャベルやハンマーでたたいてしまったんだ。だから、もう閉めることはできなくなってしまった。ですから、私は個人的に非常に心配しています。イラクでの出来事、これから先の成り行きについて非常に懸念しています。

日本の国際的役割は何なのか、国際社会でどう振る舞えばいいのかという点で、米国と見解が異なるケースが増えるだろうということです。アメリカとして極めて重要なのは、そういった意見の違い、意見の多様性は健全なのだということを理解せねばならない。我々の同盟国、友邦が、状況によって我々と違った行動をとるかもしれないということを理解し、受け入れなければいけない。


こういう持論の人であるから、「何らかの方向性」という発言になったのだと思う。それを、日本の新聞は、ことさらに「迫った」と書いて、アメリカの強硬姿勢を強調しようとする。


同じ日に、報道官のイアン・ケリーは、「現行案(辺野古)の実施」を求めた。
このケリーという人は、スピーカー役のくせに、勝手にしゃべりだす習性があるようで、北朝鮮のテロ支援国家再制定についても、先走って発言したりした。

こっちはどうも、アメリカの産軍複合体の息がかかっているようだ。

こうした発言の違いをみても、アメリカ側が、一致団結して辺野古の滑走路を作らせようとしているのではないことが、透けて見える。

と、思っていたら、衝撃の事実がきっこのブログに書かれていた。

まず、根本的に多くの人たちがカン違いしてる点についてだけど、普天間基地の代わりに名護市の辺野古に造ろうとしてる巨大なV字型滑走路ってのは、アメリカ側が要求してるものじゃないってことだ。アメリカ側が要求してたのは、わずか45メートルのヘリポートだけで、それ以外は何も要求してなかった。

ななな なんとな

だけど、この移設計画を大規模な公共事業にして、土建屋を始めとした癒着企業にあたしたちの血税をバラマキしようと画策した自民党が、アメリカが要求してたヘリポートの何十倍もの巨大な滑走路を造ることにしちゃったのだ。

そうだったのか・・・・・
それで、納得がいく
きっこさん 情報ありがとう

これまで書いているように、世界的な米軍再編の流れから考えると、アメリカが辺野古の空港にコダワル理由が分からない。

こうした話を裏付ける記事が

守屋元次官一問一答 県外を困難視、大規模移設地確保できず
2009年10月25日 琉球新報

「今回の米軍再編協議の過程でも、ローレス米国防次官補が町村信孝外相に北海道移設について聞いているが、町村外相は『駄目だ』という返答だった。ローレス氏から聞いた話だ」

なんとなんとなななな

アメリカから北海道移設の打診があり、それを自民党の町村が「ダメ」と言っていたのだ。
自民党に捨てられた守屋の暴露話だから、信憑性がある。

北海道に移設するのが良い訳ではないが、アメリカが県外を打診し、日本の自民党が拒否したということは、日本国民、沖縄県民は脳みそに刻みつけておかなくてはなるまい。


鳩山政権は、普天間問題についても、ゆらゆらと定まらない発言をして時間を稼いでいる。
これは、政権としては最大限の戦いだろう。
なんだかんだ言いながら、鳩山首相は「自分が決める」と責任は明確にしており、「ぼくちゃんは悪くないモン」という態度に徹してきた、近年の自民党の首相とは大違いだ。

そうしたことも、二つの参議院補選で民主党が勝った原因でもあるのだろう。

それはともかく、鳩山政権が、これまでの自公政権と決定的に違うのは、アメリカを見限っているということだ。
言を左右にしながら、言いなりにならない。
東アジア共同体、とかいって、中国との関係を優先し、そこにアメリカを勧誘している。

これは、日々現実と対応している世間としては、ギリギリの戦いを続けているように見える。
この緊張関係を支えていくためには、選挙をはじめとした民意を表明する機会に、鳩山政権が「アメリカを見限った」ということを支持することだ。

明日から臨時国会が始まる。
鳩山政権の本番が開始される。

これまでの人事や外交でのグッジョブが、まぐれなのか実力なのか、明らかになる。
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