2009-11-11(Wed)
篠山紀信の「公然わいせつ」について
コンビニのコンセントから電気1円分を盗んだと中学生が逮捕されたのが2年前。
秋葉原でTバックを見せていた自称アイドルが逮捕されたのが1年半前。
駅のコンセントで、3銭分の電気を盗んで?、女子大生が摘発されたのは1年前。
草なぎ君が酔って脱いだだけで、家宅捜索されたのが半年前
そして、わいせつ物ではないヌード写真をとったことが「わいせつ」行為とされて、篠山紀信に家宅捜索。
もともと、政治的な弾圧のために微罪逮捕や別件逮捕というのは、あたりまえのようにやられてきた。
2004年の立川反戦ビラ事件もそうだし、それ以前も枚挙にいとまがない。
だが、この数年、なんでこんなことが?? と誰もがクビをかしげるような微罪逮捕が多いように見受けられる。
これも、マスコミ報道によって印象は大きく変わってしまうから、真実はどうかわから無いので、統計資料を見てみよう。
警察白書で見ると、犯罪総数自体は、ここ数年激減している。減っているのである。
平成21年版警察白書 統計資料
刑法犯の総数は、平成16年256万件以上から、平成20年181万件余りに。
5年間で75万件、30%も減っている。
「最近はぶっそうですねえ」 なんて挨拶代わりに言っているのは、たんなるマスコミの情報操作の結果に過ぎない。
上記の数字は、認知件数、つまり犯罪があったと警察が把握している数。
そのうち、逮捕したのが検挙件数。こちらは、平成16年が66万件余りで、平成20年は57万件ちょっと。
9万件、14%の減少である。
つまり、検挙率は、H16年の26%から、31%にアップしているのである。
犯罪が減って、警察の数は同じなのだから、あたりまえと言えばあたりまえか。むしろ、アップ率は少ないようにも思える。
強盗の検挙率が61%しかないとか、放火も74%しか捕まえていないとか、車泥棒なんて10%以下だとか、もうちょっとナントカしろよという感じだ。
そんな中で、唯一件数も増え、検挙率もアップしているのが「暴行罪」だ。
逮捕者は、5年で1万人から2万人へと倍増している。
また、草なぎ君や篠山紀信がガサ入れを食らった公然わいせつも、認知件数は変わらないのに、検挙率がアップしたために逮捕者はやや増えている。
ところで、暴行罪というと、ものすごい凶悪な事件を想像するかもしれないが、そういうのは、傷害罪になる。
暴行罪というのは、暴行を加えた者が人を「傷害するに至らなかった」ケースなのだそうだ。
この、ケガしないくらいの暴行罪が、件数も増えているけれども、検挙率が45%から70%近くにまでアップしているのは、注目に値する。
つまり、犯罪が減ってしまったうえに、強盗や放火や泥棒は思ったほど捕まえられなくて、成績を上げられなくなった警察が、これまでだったら微罪処理や現場で注意する程度で済ませていたものを、わざわざ逮捕するようになったということだ。
微罪逮捕が横行しているのは、どうやら間違いないようだ。
この微罪逮捕の流れが、警察の点数稼ぎのためだけに行われているのだろうか、という疑問もある。
いわゆる警察国家、逮捕権をもったものが、すべてに超越して力を行使するような国家、そういう道を進みかけているのではないか、という危惧を感じる。
現に、小沢一郎氏の秘書事件はまさにその方向を向いていたし、鳩山首相が身銭を切って政治活動をしていたことを「捜査」する検察庁は、政治主導に対して「検察主導」「警察主導」の国づくりを目指しているように思われる。
微罪逮捕の「微罪」の部分だけ見ていると、ヌード写真がどうしたという芸能ネタ程度にしか見えないけれども、大きな流れの中で見る必要がある。
秋葉原でTバックを見せていた自称アイドルが逮捕されたのが1年半前。
駅のコンセントで、3銭分の電気を盗んで?、女子大生が摘発されたのは1年前。
草なぎ君が酔って脱いだだけで、家宅捜索されたのが半年前
そして、わいせつ物ではないヌード写真をとったことが「わいせつ」行為とされて、篠山紀信に家宅捜索。
もともと、政治的な弾圧のために微罪逮捕や別件逮捕というのは、あたりまえのようにやられてきた。
2004年の立川反戦ビラ事件もそうだし、それ以前も枚挙にいとまがない。
だが、この数年、なんでこんなことが?? と誰もがクビをかしげるような微罪逮捕が多いように見受けられる。
これも、マスコミ報道によって印象は大きく変わってしまうから、真実はどうかわから無いので、統計資料を見てみよう。
警察白書で見ると、犯罪総数自体は、ここ数年激減している。減っているのである。
平成21年版警察白書 統計資料
刑法犯の総数は、平成16年256万件以上から、平成20年181万件余りに。
5年間で75万件、30%も減っている。
「最近はぶっそうですねえ」 なんて挨拶代わりに言っているのは、たんなるマスコミの情報操作の結果に過ぎない。
上記の数字は、認知件数、つまり犯罪があったと警察が把握している数。
そのうち、逮捕したのが検挙件数。こちらは、平成16年が66万件余りで、平成20年は57万件ちょっと。
9万件、14%の減少である。
つまり、検挙率は、H16年の26%から、31%にアップしているのである。
犯罪が減って、警察の数は同じなのだから、あたりまえと言えばあたりまえか。むしろ、アップ率は少ないようにも思える。
強盗の検挙率が61%しかないとか、放火も74%しか捕まえていないとか、車泥棒なんて10%以下だとか、もうちょっとナントカしろよという感じだ。
そんな中で、唯一件数も増え、検挙率もアップしているのが「暴行罪」だ。
逮捕者は、5年で1万人から2万人へと倍増している。
また、草なぎ君や篠山紀信がガサ入れを食らった公然わいせつも、認知件数は変わらないのに、検挙率がアップしたために逮捕者はやや増えている。
ところで、暴行罪というと、ものすごい凶悪な事件を想像するかもしれないが、そういうのは、傷害罪になる。
暴行罪というのは、暴行を加えた者が人を「傷害するに至らなかった」ケースなのだそうだ。
この、ケガしないくらいの暴行罪が、件数も増えているけれども、検挙率が45%から70%近くにまでアップしているのは、注目に値する。
つまり、犯罪が減ってしまったうえに、強盗や放火や泥棒は思ったほど捕まえられなくて、成績を上げられなくなった警察が、これまでだったら微罪処理や現場で注意する程度で済ませていたものを、わざわざ逮捕するようになったということだ。
微罪逮捕が横行しているのは、どうやら間違いないようだ。
この微罪逮捕の流れが、警察の点数稼ぎのためだけに行われているのだろうか、という疑問もある。
いわゆる警察国家、逮捕権をもったものが、すべてに超越して力を行使するような国家、そういう道を進みかけているのではないか、という危惧を感じる。
現に、小沢一郎氏の秘書事件はまさにその方向を向いていたし、鳩山首相が身銭を切って政治活動をしていたことを「捜査」する検察庁は、政治主導に対して「検察主導」「警察主導」の国づくりを目指しているように思われる。
微罪逮捕の「微罪」の部分だけ見ていると、ヌード写真がどうしたという芸能ネタ程度にしか見えないけれども、大きな流れの中で見る必要がある。
- 関連記事
-
- 自民でも民主でも国会議員は国民の代表だ (2010/01/27)
- 稲嶺氏当選に「首相の責任論も」と宣うアホ (2010/01/25)
- 小沢一郎をめぐる攻防は他人事じゃない (2010/01/16)
- 年初の誓い (2010/01/01)
- 鳩山政権に足りないのは情報発信だ (2009/12/21)
- 公務員の毛利衛がコマーシャルに出ていいの? (2009/11/21)
- 子どもを守れずして何の「国」か (2009/11/18)
- 篠山紀信の「公然わいせつ」について (2009/11/11)
- 沖縄集会2万人に焦りまくる産経新聞 (2009/11/09)
- あと3週間で 時限爆弾 が炸裂する (2009/11/09)
- 普天間の問題は引き延ばし作戦が正解だ (2009/10/18)
- 岡田外相のアフガン訪問について (2009/10/11)
- なぜ辺野古なんだろう?(普天間問題) (2009/10/11)
- 長島昭久は罷免してあげたらどうか (2009/10/07)
- 植草一秀さんの今後の活動に期待したい (2009/10/06)