2010-02-12(Fri)
枝野大臣は吉か凶か
反小沢の代表だとか、これで鳩山も小沢乳離れだとか、マズゴミに好き放題言われている枝野氏の大臣就任。
さて、本当にそんもんなのだろうか。
そもそも、鳩山内閣の布陣を思い出してみれば、大きな個別課題があって官僚と対決する部署には、いわゆる反小沢系の人を置いている。刷新会議の仙谷と国交省の前原。どちらも、マスコミには大々的に露出する。
が、権力の根幹に関わる部分には、指を触れさせない。
その流れで行けば、刷新相に枝野氏が就任したことは何の新し味もない。
ただし、行政刷新会議が聖域なき刷新を行うのであれば、検察庁にもメスを入れなくてはならない。
検察庁も、紛れもない行政機関だからだ。
そこで、裏金問題まで切り込めるか。ここが、枝野氏が仕事をするかしないかの判断基準になる。
検察庁のケの字も言わないとすれば、結局は言いやすいところに文句を言うだけの口先男だったということだし、剛直に切り込んでいくならば、反小沢とか親小沢とかは関係なく、一気に人気急上昇のチャンスだ。
政権内のよく見る人たちを、大ざっぱに分類すると、1.現政権を死守しようという気概が少しでも見られる人、2.そういう気持ちはあるのだけれども動揺しまくっている人、3.獅子身中の虫、に分けられると思う。
これは、反小沢とか親小沢とかの話ではない。
日本の民衆が史上初めて自ら選んだ政権と、自らの保身との天秤で、どちらを優先するかということ。
仙谷氏、渡部恒三氏、長島昭久氏などは、あきらかに3.だ。
政権の変質に尽力している、または、クーデター勢力に陰に陽に協力しているという意味で、確信犯といえる。
(副島隆彦氏の「今日のぼやき1103」参照)
それに対して、岡田氏、北沢氏、千葉氏、などは2.と思われる。
たんに官僚と対決するだけではない重大部署を任されながら、腹が据わらずに一歩も前に進めない。
むしろ、後ろ向きの姿ばかりがクローズアップされる。
岡田氏、北沢氏の動揺はある程度織り込み済みかもしれないが、千葉法相が全然機能しないのは、鳩山首相にしても期待はずれだったのではないだろうか。
前の記事で、社民党に苦言を呈したのも、福島氏をはじめ社民党の面々はなんとしても1.でいてほしいのに、どうみても1.の勢いを感じられない、むしろ2.としか見えないことへの苛立ちからだ。
民主党のトロイカ体制、小沢-鳩山-菅は、さすがにぶれていないようだ。
鳩山氏は優柔不断と言われるが、おそらくはもっとしぶとい。
悪く言えば、腹黒い。
腹黒さでは亀井静香氏や鈴木宗男氏も人後に落ちないけれども、それと思わせないだけ鳩山首相のほうが上だろう。
政権を担う以上は、少しくらい腹黒くなければ困るのである。
なにせ、365日24時間、敵と対峙するのだから、好々爺では務まらない。
この腹黒さは、当初の組閣人事を見たときに感じた。
そして、普天間を巡る引き延ばしを見て、確信した。
その腹黒い鳩山首相が、このタイミングで枝野大臣を起用したと言うことは、何かをさせるつもりなのは間違いない。単純な人気取りではない。
おそらくは、検察庁との対決をさせられる。
それを、花道ととらえるか、はめられたと感じるか。
枝野大臣の真価は、その時に決まる。

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※仙谷氏の字を間違えていました
また○数字が機種依存文字かと思い書き換えました
ともに、ご指摘ありがとうございました
さて、本当にそんもんなのだろうか。
そもそも、鳩山内閣の布陣を思い出してみれば、大きな個別課題があって官僚と対決する部署には、いわゆる反小沢系の人を置いている。刷新会議の仙谷と国交省の前原。どちらも、マスコミには大々的に露出する。
が、権力の根幹に関わる部分には、指を触れさせない。
その流れで行けば、刷新相に枝野氏が就任したことは何の新し味もない。
ただし、行政刷新会議が聖域なき刷新を行うのであれば、検察庁にもメスを入れなくてはならない。
検察庁も、紛れもない行政機関だからだ。
そこで、裏金問題まで切り込めるか。ここが、枝野氏が仕事をするかしないかの判断基準になる。
検察庁のケの字も言わないとすれば、結局は言いやすいところに文句を言うだけの口先男だったということだし、剛直に切り込んでいくならば、反小沢とか親小沢とかは関係なく、一気に人気急上昇のチャンスだ。
政権内のよく見る人たちを、大ざっぱに分類すると、1.現政権を死守しようという気概が少しでも見られる人、2.そういう気持ちはあるのだけれども動揺しまくっている人、3.獅子身中の虫、に分けられると思う。
これは、反小沢とか親小沢とかの話ではない。
日本の民衆が史上初めて自ら選んだ政権と、自らの保身との天秤で、どちらを優先するかということ。
仙谷氏、渡部恒三氏、長島昭久氏などは、あきらかに3.だ。
政権の変質に尽力している、または、クーデター勢力に陰に陽に協力しているという意味で、確信犯といえる。
(副島隆彦氏の「今日のぼやき1103」参照)
それに対して、岡田氏、北沢氏、千葉氏、などは2.と思われる。
たんに官僚と対決するだけではない重大部署を任されながら、腹が据わらずに一歩も前に進めない。
むしろ、後ろ向きの姿ばかりがクローズアップされる。
岡田氏、北沢氏の動揺はある程度織り込み済みかもしれないが、千葉法相が全然機能しないのは、鳩山首相にしても期待はずれだったのではないだろうか。
前の記事で、社民党に苦言を呈したのも、福島氏をはじめ社民党の面々はなんとしても1.でいてほしいのに、どうみても1.の勢いを感じられない、むしろ2.としか見えないことへの苛立ちからだ。
民主党のトロイカ体制、小沢-鳩山-菅は、さすがにぶれていないようだ。
鳩山氏は優柔不断と言われるが、おそらくはもっとしぶとい。
悪く言えば、腹黒い。
腹黒さでは亀井静香氏や鈴木宗男氏も人後に落ちないけれども、それと思わせないだけ鳩山首相のほうが上だろう。
政権を担う以上は、少しくらい腹黒くなければ困るのである。
なにせ、365日24時間、敵と対峙するのだから、好々爺では務まらない。
この腹黒さは、当初の組閣人事を見たときに感じた。
そして、普天間を巡る引き延ばしを見て、確信した。
その腹黒い鳩山首相が、このタイミングで枝野大臣を起用したと言うことは、何かをさせるつもりなのは間違いない。単純な人気取りではない。
おそらくは、検察庁との対決をさせられる。
それを、花道ととらえるか、はめられたと感じるか。
枝野大臣の真価は、その時に決まる。

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※仙谷氏の字を間違えていました
また○数字が機種依存文字かと思い書き換えました
ともに、ご指摘ありがとうございました
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