2010-03-31(Wed)

問題は愛国心ではなく「反省」する気がないこと 教科書検定

ファシストになりそこなった安倍晋三の亡霊が、文科省に徘徊している。

教科書検定 愛国心、色濃く 「国境線、竹島の西に」と意見
毎日新聞 2010年3月31日

 日本の国土について学ぶページで、竹島付近に国境線を入れずに申請した2社の社会科教科書の地図に「理解しがたい」「不正確」との検定意見が付いた。2社は竹島の西側に国境線を記入して修正し、検定に合格した。こうした検定意見が付くのは初めて。
(略)
 教育基本法は06年12月、当時の安倍晋三首相の強い意向で改正され「郷土愛」の文言が入った。08年3月告示の小学校指導要領総則には「伝統文化の尊重」や「愛国心」が盛り込まれた。今回の検定はそうした流れに沿い、社会科では国旗に関する記述も目立つ。日章旗を掲げた軍艦「咸臨(かんりん)丸」の絵を添えた教育出版(6年下)などだ。


これは2011年度からの教科書についての話と思われるが、せっかく自公政権を破って新政権を誕生させたのに、やっていることは安倍晋三の思うままではないか。

なんで、こんなヒドイことに、とおもったら、こういう仕掛けがある。

教科書調査官、検定意見に強い影響力 89%がそのまま

2010年3月31日 朝日

 今回、初めて公開された教科書検定の調査意見書。大学の准教授や高校教員らから採用された文科省の常勤職員、教科書調査官が作成するものだ。教科書検定では、これを踏まえて教科用図書検定調査審議会が教科書会社に検定意見を示す仕組みだが、今回検定審が出した検定意見のうち、89%までが調査意見書と同じだった。
(略)
 調査意見書と、それを引き写した検定審の検定意見は抽象的な表現が多く、詳しくは教科書調査官が口頭で伝えるケースが多い。「外国人の権利」を削除した社は、調査官から「かねて言われていることで、『新しい人権』という枠組みに入れるのはそぐわない」と言われたという。

 教科書検定をめぐっては、2006年度の高校日本史で沖縄戦の集団自決について「日本軍の強制」という記述が軒並み削らされたことが問題化。調査意見書の公開は、検定の透明性を高める方法の一つとして決まった。今回は検定審の部会ごとの議事概要も初めて公表されたが、意見の結論が2~3行で個条書きにしてあるだけで、どんな議論があったのかは全くわからない内容だった。


で、この絶大な権力を持つ学者官僚=調査官とはどんな顔ぶれかと見てみると

教科書調査官一覧

ここに、日本史担当の 照沼康孝 と 村瀬信一 という名前が見える
この二人は、曰く因縁付きの人物である。

教科書調査官・照沼康孝氏は「新しい歴史教科書をつくる会」の伊藤隆氏の紹介

“靖国史観”教科書の人脈 検定に強い影響力
2007.10.25 しんぶん赤旗

2007102501_02_0b.jpg


沖縄戦での集団自決を軍の強制じゃなかったと言い張って、沖縄中どころか日本中から非難の的になって、今頃どこかで隠遁しているのかと思ったら、なんと今でも現役の調査官を続けていたのである。

こやつらを子どもたちの教科書を左右する調査官のままにしておくなんて、鳩山政権の大失策だ。
まったく、こういうヤカラほど、教育上よろしくない存在はない。

竹島の一件は、少々勉強してみたことがあるが、どっちもどっちという印象しか残らなかった。
まるで、骨董品の鑑定のような記述が延々と続くのであるが、要するに、固有の領土 というときの固有が何時の時点か ですべてが変わってしまう。
骨董品ならば、いずれ作られた時点があるわけだが、土地や島は人間よりも昔から存在しているのだから、いくら鑑定したって来歴では証明しきれない。

それぞれの国が、それぞれに主張しているのだから、少なくともその事実を記述するのが最低限のことだろう。
そうした知識を持っておいた上で、大人になるにつれて自分で考えていけばいい。

だいたい、「政府見解と同じことを教えなくてはならない」という検定自体が、とんでもないことだ。それも、確信犯が文科省の官僚になって(しかも縁故で)、独裁的にひきまわしているのである。中国に自由がないなんて文句を言うのも結構だが、日本の自由もこんなことになっているということを知るべき。

と、ここで思い出した。文科副大臣が誰なのか。

suzukikan.jpg


超右翼・日本会議メンバーと目され、日本教育再興連盟なるオドロオドロシイNPOの発起人である鈴木寛。
”子どもの脳みそを小さい升の中に閉じ込めることを生き甲斐とする日の当たらない山の先生”を看板にして、少なくともうちの子からはもっとも遠ざけておきたい連中がズラズラっと顔を並べている。
それは、右翼だからどうという意味ではなく、言動を見るに人品卑しいお顔が多すぎる。

この顔ぶれを見ていて、ハタと気がついた。そう、愛国心が悪いのではない。やってしまったことを反省する態度も気持ちも持ち合わせていないことが問題なんだ。
副島隆彦さんなんかは、愛国者であると宣言しているが、やってしまった戦争はちゃんと反省して謝罪すべしと主張している。

こういう愛国心ならば、あまり愛国心に縁がない私でも抵抗なく受け取ることができる。
がしかし、やってしまったことを、「だって○○が△△だったんだもん」と子どものようなことを言い続け、挙げ句の果てには、自分より相手の方が悪いんだと言い始める。
まったく、子どもにはその影さえも見せたくない醜態だ。

そういう連中の一人であるこの鈴木寛もまた、渡部恒三や前原誠司とともに、とっとと消えてほしい顔である。


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No title

「どっちもどっち」だから両論併記しましょう、というのはよくわかりますが、こと韓国では日本との歴史関係、まして竹島問題については、全く言論の自由がないわけです。

そうなると一方的に両論併記しても、何の意味もないですよね。そこで突然中国が出てくるのは不自然な気がします。やはり日韓お互いの状況を考慮に入れるべきでしょう。お書きになっている日本の教育についての批判は、もっと強い形で韓国の歴史教育にあてはまるわけですし。

鈴木寛氏は、一部で自民党より右翼的といわれた民主党の教育基本法改正法案の責任者なので、まあ批判はわかりますが、それにしてもああいう法案を党として責任を持って出したのは、当時の小沢・鳩山なわけですよね。嫌いな議員については、ちょっとした議員連盟の類に名を連ねていることすらあげつらうのに、例えば小沢については沈黙する、では大変バランスを欠くように思います。

>きりさめ


政府が根拠を示していない?外務省の竹島問題のHPを見てごらんなさい。各国語で根拠が示してあります。なぜ発言しないか?首相や大使がごく内輪にそのような主張をしたことが報じられただけでも大騒ぎになるのに、会見で外務大臣が延々と法的歴史的根拠を述べたら、日韓関係は破綻するでしょう。「なぜHPにも載っていることを口に出して発言しただけで大騒ぎするのか」と韓国に疑問を向けるべきでしょう。

口に出して言うか、言わないかに何の違いがあるのだろう。誰もがHPを見られるわけではない?見られない人って誰です?PCを持たないのに、それほど関心が強いなら、書店でも図書館でも容易に資料を集められるでしょう。それでもなお、調べられない人のことを考慮に入れるほど、竹島問題って重要なんでしょうか。それなら新聞やTVで毎日政府広報すべきですけど。

まあ単に外務省にそういうHPがあることをご存じなかったので苦しい言い訳をされているのでしょうけどね。

No title

明月さん初めまして。
大阪市内でボチボチと活動している同業者です。

私は団塊の世代ですが、私の時の教科書には
秀吉の朝鮮「征伐」というのがあった記憶があります。

その時代に比べたら、現在の教科書はたいへん「進歩」しています。

皮肉ぬき、

私が言うのは、政府高官の口から根拠を明確に発言すべきだということ。誰もがpcを使えるわけでなし、誰もが調べられるわけでなし。テレビ・ラジオで根拠を、高官から一度も聞いたことがないということ。

それと、皮肉は無用ですよ。別に、生態系による領土主張をしたわけでもない。よく見てから書き込みなさい。

No title

>肝心のニホン政府は、日本領土の根拠を一度も示したことがない

外務省 竹島問題http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/index.html

日本領土の根拠は非常に簡単です。日本が竹島の領有を宣言して以降、日本は竹島を一度も(サンフランシスコ条約でも)手放していない。従って竹島は日本領なのだ、ということです。

生態系で領土が決まるならアラスカはカナダ領かロシア領ですね(笑)

No title

[馬鹿の壁」の著者は、竹島は生態系からしたら、韓国なんだけれどもね、と注釈を付けているが、肝心のニホン政府は、日本領土の根拠を一度も示したことがない。おかしなことだ。朴大統領が戦後のどさくさに実力行使したんでしょ?違う?

たしかに、いつの時点で区切るかでどっちの領土かガラリ変わる。このごろ、投稿できない。妨害かフィルターか、これでわかるか。
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