2010-06-10(Thu)

あ 菅内閣

一昼夜が過ぎ、どうやら菅内閣は あ 菅内閣 であることが判明してきました。

と、なんだか気弱な地上げ屋さんのような感じで始めて見たりしつつ、そんなことはどうでもよくて、問題は、天下の御政道が非道いことになっているという話。

菅内閣について、色んな説が飛びかっている。

A. 偽装「非小沢」であり、選挙対策

A-2.しかも、そのシナリオは小沢氏自身が書いている

B. 「反」小沢ではなく「脱」小沢の世代交代の始まりにすぎない

C. 菅が猟官してきた枝野たちを試している

D. 菅が総理になるためにアメリカに魂を売った

D-2. しかも、それには鳩山の一枚噛んでいる

およそ、こうした意見が出回っている。

私が、当初書いたのはCだった。
が、そんな呑気な事態ではないようだ。

結局真相なんて分からないので、私自身の感性で判断するしかない。

まず、偽装「非小沢」であり、そのシナリオは小沢氏自身が書いているという説について。
おそらく、最初のウチはその通りだったのだろうと思う。昨年の総選挙前と同じ。
普天間問題で決定的に民衆の敵になった鳩山を辞めさせ、その時自分も辞めさせたように言わせる。
さすがのマスゴミも叩きたくても相手がいない という肩すかしの戦術だ。

しかし、今の状況は、小沢氏が想定していた「小沢色を薄める」という程度のものではない。
国民の生活が第一 という根本が崩れ、民主主義そのものまで怪しくなっている。

Bの「非小沢」ではなく「脱小沢」だという説は、松田光世氏がツイッターで盛んに流布している。
彼は周知のように元菅秘書だ。菅が総理になって舞い上がっている。

現在ツイッターがパンクしていてつながらないので、正確なことがかけないのだが、小沢氏に関する松田氏の発言はある時点を境に、クルッと反転している。
いきなり小沢氏への罵詈雑言に近い言葉が飛び出してくる。
そして、それと期を一にして、この「脱小沢」論がくり返し書き込まれるのである。
ある時点 に何があったのか・・・

Cのお試しという説は、私以外はあまり書いていない。
反小沢グループの中の、市場原理主義とちょっと違う勢力を試しているのでは、と希望的観測で書いたのだけれども、希望は絶望に変わりつつある。
肝心の菅自身が、新手の市場原理主義(福祉で成長)に変貌しているからだ。

「社会福祉で経済成長」という菅の発想が、いかに危険で間違っているかは、稿を改めて書きたい。

で、いよいよ最悪のシナリオ、菅の売魂。
マザコンとかネオコンとか、いろいろコンはあるけれども、売魂が一番たちが悪い。
(そんな言葉アルか? 今作ったんです)

なんでネオコンより売魂がたち悪いかというと、例えばネオコンの前原が、沖縄担当大臣として辺野古推進派の名護市の前市長にカネを渡していたとしても、指弾はしても誰も驚かない。(前原が、唯一辺野古の問題に関してやった仕事)

ところが、市民派なんてイメージを振りまいてきた菅直人が、沖縄を踏みにじると、人は絶望感を味わう。怒りは次のステップがあるけれども、絶望は終わってしまう。
だから、売魂はネオコンよりもたちが悪い。

植草一秀さんも言われているように、これだけ状況証拠がそろってくると、一見善人面の菅は、すでに魂売約済みということを認めざるを得ない。
売魂菅 バンバンバンバン バイコンカン

これに怒髪天を衝く勢いなのが、副島隆彦さんだ。
こちらの見解は昨日紹介したとおり。

菅の魂売り渡しに加えて、鳩山も実は噛んでいた、と言うのは平野貞夫さんだ。
平野貞夫さんとは、何度かお話をしたことがあるだけに、書いていることには信憑性があるように私は感じる。
平野さんは、今の事態はチャンスだ、と言う。

菅民主党新政権に感じること
The Journal より一部引用

 自民党政権が崩壊し、民主党政権に交代した後、民主党の「ネオコン派」による「小沢排除」が起きると想定していた。菅氏が、代表戦の出馬会見で小沢潰しを宣戦布告したことは「共生社会派」にとっては絶好のチャンスである。起用された政策担当者から、小泉政策の評価さえ言外に感じる。これからは、どちらが国民や国家社会の爲になるのか。どちらが本物なのか。民主党の洗濯が始まるのだ。

(引用以上)

マスゴミは「隷米ネオコン派」をもてはやすだろうが、その政策は確実に国民の生活を浸食していく。
埋蔵金に指も触れることができないままで、増税増税と騒ぎ出す。
子ども手当満額は無理だと就任会見で言う。
地元合意はなくても日米合意は進める、こんなことを平然と口にする。

こうした「新民主党」の実態を国民が感じ始めたとき、次のステップが始まるのだろう。
今更自民党の復活はあり得ない。
参議院でも惨敗すれば、第三極経由で民主党になだれ込むだろう。

もしも、そうなると、田中良紹氏の言うように、小沢氏が党を割り、国民新党、新党日本とともに第二極を作る可能性も大きいかもしれない。

政界再編が準備されつつある

田中良紹氏の論は、ちょと出来過ぎのような気はするが、結果としてはそうなる可能性は高いだろう。

新党日本は 既に民主党会派を離れているし、このまま行けば、国民新党も連立離脱だ。
田中康夫氏と小沢氏の個人的な距離を考えても、無関係とは思えない。

この流れを見据えて、参議院選挙では誰に、どこに投票するかを決めなくちゃならない。

う~ん また候補者アンケートをするべきか。
でもなあ アレものすごい時間食いなんだよなあ。
過労死するかも。冗談抜きで・・・


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No title

日本の原子力事業、軍産業界にとって日米同盟は対米従属ではなく、アメリカは良いビジネスパートナーであり用心棒なんです。小泉、小沢、自民、民主、オーナーは同じ勢力で裏で繋がっている、政権闘争や対立軸の演出は偽装、日本の政治はインチキ三文芝居

計画的に自民党を壊した小泉に騙され
それを引き継いだ小沢に騙され戦争に巻き込まれる

鳩山5月待つ、北朝鮮問題の捏造疑惑、臨検特措法案の強行採決、ペルシャ湾へ米軍艦船の集結、トルコ支援船への攻撃、ジブチに自衛隊基地建設、イランがガザに派遣する支援船2隻の護衛は「革命防衛隊」の軍艦

つながりますねー

コネズミの再来

森永卓郎氏が
http://www.asyura2.com/10/senkyo88/msg/112.html
で同じ見立てをしている。
菅が許せないのは市民派面をして変節し裏切ったことです。
明月さん、売魂とはうまい。座布団一枚。

せっかく民主党政権になったのにコネズミの再来とは。でも沖縄で行き詰まります。鳩山が辞めたのは沖縄よりも日米合意を優先したからでこの事がなんにも総括されないでこのままで行くはずはない。(それにしてもマスゴミの世論調査は消費税のことも誤魔化している)
いつまでも沖縄を差別しなにが琉球処分を読んでいるだ。これも彼得意のパフォーマンスだろう。

郵政改革法案が廃案になり国民新党が離脱で選挙突入になるだろう。従米ナベツネ読売がしかけた地雷はボロが出ないうちに廃案にして早く選挙をしろということだから。
参議院選で自民は溶解し民主が2つに割れて2大政党制が実現する可能性が大きくなったけど片方が破綻の市場原理主義なら時期尚早。
投票は何処に入れるか迷います。

小沢さん、もうあなたが立つか真紀子さんを立てるか、もう決意は固いと信じてます。

No title

こんにちは。

まったく悩ましい政局ですね。前回の衆院選では、あれほど民主党にと勧めてまわったので方向転換は周囲に公然とは言い難いのは事実です。でも、参院選では別に投票するつもりです。家族内や親近者にだけは勧めます。昔はいざ知らず政治家だけが変わり身の権利を行使できる時代ではありませんよね。空虚な抑止論と大衆課税の政府と議員は地獄に堕ちればいい。

一面国民新党と下地がこの政局を造り出したのですから、郵政法案もまじめにやるつもりがなかったと読むのが妥当でしょうね。やれやれですよ。

では。
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