2010-08-14(Sat)
こんなことが「普通」におきている・・・
想像してみてほしい。
隣に引っ越してきた人が、ある日突然、銃を持って乗り込んできて、庭に火を放つ場面を。
乱射した弾に当たって、子どもが重傷を負う場面を。
読者諸氏は何を想像されるだろうか。
秋葉原事件か、はたまたコロンバイン高校の乱射事件だろうか。
これは、そんな追い詰められたものの暴発ではない。
毎年当たり前のように行われ、警察や軍も見て見ぬふりを決め込んでいる、「年中行事」なのである。
イスラエルでは。
イスラエル入植者がパレスチナの村を襲い、オリーブ園を焼き、発砲
THE JOURNAL 2010.8.12 大野和興の「農業資料室」 より引用
国際協力NGO、JVC(日本国際ボランティアセンター)のパレスチナ現地事務所から、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のブリン村がイスラエル入植者に襲撃された、という知らせが入った。今年2月に訪ねた村である。
オリーブ園が村を囲む、一見穏やかな農村風景が広がる村だが、そこはイスラエルの占領と対峙する最前線の村であった。むらを囲む小高い丘の上には、外から入りこんだイスラエル人の入植地が何か所もあり、そこから徒党を組んでやってくる入植者に日常的に襲われているということだった。入植者は銃で武装、家に火をつけ、オリーブ園を焼き払う。殺された村人もいる。耐えかねた村人が出ていくと、そこに入植者が入り込み、「領土」を拡大する。そんな村の最近の動きを現地NGOの報告から紹介する。
7月26日、70人を超える武装したイスラエル入植者が村を襲い、オリーブ園を焼いた。発砲した入植者の弾に当たり、子どもが1人、重傷を負って病院に運び込まれたという情報もある。
(中略)
昨日の出来ごとは、イスラエルによる占領開始以来、占領地全土に渡って長い間パレスチナ人やその財産に対して入植者たちが行ってきた典型的な犯罪行為の一部でしかない。毎年オリ-ブの収穫時にピ-クとなるこのような暴力行為は、暴力行為を止めさせることも加害者を罰することもしようとしないイスラエル軍と司法当局の一貫した対応の結果である。
(引用以上)
中略の部分に、詳細なレポートが出ているので、ぜひ本文を読んでいただきたい。
また、「ユダヤ人 入植者」とYUO TUBEで検索すると、イヤと言うほど焼き討ちや暴行の映像が出てくる。
これら動画の多くは、NGOによってパレスチナ人に配られたビデオで撮られたもの。
やっと証拠をつかむことができるようになった とも言える。
ところが、今年に入ってから、こうした動画の投稿がほとんどなくなっている。
ビデオを持っていると、かえって狙われたり、壊されたりしているのではないかと、心配である。
あるいは、ネット上でもユダヤ人入植者の暴行映像に対して、検閲が入るようになったということも考えられる。
昨年までは日テレも結構報道していたらしいのだが。
このビデオの最後で被害にあったパレスチナ人が「オバマ氏に期待したい」と言っていた。
そのオバマが、イスラエルに文句を言えなくなったので、マスゴミも黙りを決め込んでしまったのではないか。
この凶暴なイスラエルという国家に首根っこを捕まれているアメリカ。
アメリカに身も心も捧げようという日本の政府。
これを許してしまうことは、私たち自身が、あの入植者の暴行焼き討ちに荷担してしまうことにはならないか。
そんな重苦しい気持ちとともに、大野氏の記事を食い入るように読んだ。

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隣に引っ越してきた人が、ある日突然、銃を持って乗り込んできて、庭に火を放つ場面を。
乱射した弾に当たって、子どもが重傷を負う場面を。
読者諸氏は何を想像されるだろうか。
秋葉原事件か、はたまたコロンバイン高校の乱射事件だろうか。
これは、そんな追い詰められたものの暴発ではない。
毎年当たり前のように行われ、警察や軍も見て見ぬふりを決め込んでいる、「年中行事」なのである。
イスラエルでは。
イスラエル入植者がパレスチナの村を襲い、オリーブ園を焼き、発砲
THE JOURNAL 2010.8.12 大野和興の「農業資料室」 より引用
国際協力NGO、JVC(日本国際ボランティアセンター)のパレスチナ現地事務所から、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のブリン村がイスラエル入植者に襲撃された、という知らせが入った。今年2月に訪ねた村である。
オリーブ園が村を囲む、一見穏やかな農村風景が広がる村だが、そこはイスラエルの占領と対峙する最前線の村であった。むらを囲む小高い丘の上には、外から入りこんだイスラエル人の入植地が何か所もあり、そこから徒党を組んでやってくる入植者に日常的に襲われているということだった。入植者は銃で武装、家に火をつけ、オリーブ園を焼き払う。殺された村人もいる。耐えかねた村人が出ていくと、そこに入植者が入り込み、「領土」を拡大する。そんな村の最近の動きを現地NGOの報告から紹介する。
7月26日、70人を超える武装したイスラエル入植者が村を襲い、オリーブ園を焼いた。発砲した入植者の弾に当たり、子どもが1人、重傷を負って病院に運び込まれたという情報もある。
(中略)
昨日の出来ごとは、イスラエルによる占領開始以来、占領地全土に渡って長い間パレスチナ人やその財産に対して入植者たちが行ってきた典型的な犯罪行為の一部でしかない。毎年オリ-ブの収穫時にピ-クとなるこのような暴力行為は、暴力行為を止めさせることも加害者を罰することもしようとしないイスラエル軍と司法当局の一貫した対応の結果である。
(引用以上)
中略の部分に、詳細なレポートが出ているので、ぜひ本文を読んでいただきたい。
また、「ユダヤ人 入植者」とYUO TUBEで検索すると、イヤと言うほど焼き討ちや暴行の映像が出てくる。
これら動画の多くは、NGOによってパレスチナ人に配られたビデオで撮られたもの。
やっと証拠をつかむことができるようになった とも言える。
ところが、今年に入ってから、こうした動画の投稿がほとんどなくなっている。
ビデオを持っていると、かえって狙われたり、壊されたりしているのではないかと、心配である。
あるいは、ネット上でもユダヤ人入植者の暴行映像に対して、検閲が入るようになったということも考えられる。
昨年までは日テレも結構報道していたらしいのだが。
このビデオの最後で被害にあったパレスチナ人が「オバマ氏に期待したい」と言っていた。
そのオバマが、イスラエルに文句を言えなくなったので、マスゴミも黙りを決め込んでしまったのではないか。
この凶暴なイスラエルという国家に首根っこを捕まれているアメリカ。
アメリカに身も心も捧げようという日本の政府。
これを許してしまうことは、私たち自身が、あの入植者の暴行焼き討ちに荷担してしまうことにはならないか。
そんな重苦しい気持ちとともに、大野氏の記事を食い入るように読んだ。

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