2010-08-27(Fri)

それでも小沢一郎を支持する理由

昨日は、祖母の葬儀があった。日帰りで横浜まで向かう新幹線の車内で、小沢一郎の出馬を知った。

祖母とは小学校前の一時期同居していたこともあり、まるであの歌を彷彿とさせるような愛するお婆ちゃんだった。
幸いにして多くの人に囲まれながら老後を過ごし、少しずつ老いを深め、享年95歳で亡くなった。
亡くなる1ヶ月前に会いに行ったときにも、私を分かってくれ、話をすることができた。
その時の、たくあんを美味しそうに食べる顔が、さいごの思い出になった。

なんだか、今でも上空50kmくらいから、こちらを見ているような気がする。
数年前までは、かくしゃくとして新聞を読み持論をぶっていた。
明るくて、自分も楽しみ人を楽しませることの好きな祖母だった。

そんな祖母の思い出に浸りながら、やはり大事なのは気持ちなんだな と改めて思った。
気持ちのない言葉や約束は、なんの意味もない。むなしいだけのあだ花だ。

気持ちのこもったものは、何十年経っても、その過程で良いことばかりじゃなくても、やはり気持ちは伝わり残る。
論理的に定義はできなくても、長い年月の中で抽出され人の心に蓄えられる。
そういう物語を、南イタリアではストーリアというのだと 最近読んだ小説に書いてあった。

民主党の代表選は、日本の、つまり私たちの最高権力者を決める場だ。
もし祖母が元気だったら、テレビにかじりついて見ていただろう。
その重要な選挙に、どんな気持ちを持った人が出てくるのか。

きれい事は言うつもりもないし空しい。
誰でも、自分が一番大事だし楽しくしていたい。
けれども、自分も楽しくできれば他人も楽しくしたいのか、生き馬の目を抜いて自分だけ楽しくしたいのか、その差は大きい。

小沢一郎の手法を批判する人は多い。豪腕と言われる所以である。
あと一歩間違えれば、阿久根の竹原市長のなりかねないところを、徹底的な民主主義の原理主義で踏みとどまっている。

小沢一郎の考えを、一番集約的に表現したのは、今年1月の村上龍のテレビ番組だろう。
カンブリア宮殿の動画は今は見られないようだが、詳細を記録してくれたブログがあるので紹介する。

ニコブログ 2010.1.5
カンブリア宮殿「村上龍×小沢一郎~ニュースが伝えない小沢一郎~」 メモ&感想


小沢一郎を理想化する気は毛頭ない。
が、以下の論点は、小沢の少なくとも15年来の一貫した主張ではないかと思う。

(以下引用 ①などは明月の付番)

村上龍
「党と官邸の関係は本当に重要だと思うんですけども、結局、決定権と責任をセットにして、ここにあるということがなかなか分からないですよね」

小沢一郎
「そうなんですよ。誰が責任者なのか誰が決定したのかが分からないと。だから全部日本の仕組みっていうのは、政界、官界、民間でも、あらゆるところで責任を取らない仕組みになっているんですね。だからそれが僕はいけないと思っている。自民党政権は半世紀続いたんですけど、当初の頃は別にしても、経済復興も発展も順調になってきて、どんどん官僚におんぶに抱っこの政権になってきちゃいましたから。だから、単なる官僚の皆さんに頼んでおこぼれをもらうみたいな、感じの役割しか政治家はしていなかったんだ。それでも、うまくいっている時は政治家は余計な口を出さない方がいいんですけれども。それが高度成長時代が終わって、世界が変動の時代になると、政治家が1番そういう時に必要なわけですね。政治家が決断し、自分の責任で実行すると」


村上龍
「僕は今、13歳のハローワークという子供のための職業図鑑みたいなの改訂版みたいなのを作っていてですね、そこに政治家っていうようなコーナーもあるんですが、小沢さんが13歳の子供に向かってですよ、政治家がどういう仕事ですかって聞かれたらどういうふうに答えますか」

小沢一郎
「そうですね、みんなが自分の能力を生かして、いい人生を過ごせるような、社会の仕組みを作ることでしょうね」

村上龍
「もうちょっと具体的にお話しいただいてもいいですか」

小沢一郎
「あんたがたが勉強して学校出ても就職できなきゃ困るでしょ。就職できても途中でクビになっちゃ困るでしょ。就職できるように、仕事がちゃんとあるようにすること。あるいは、病気して働けなくなった時でもちゃんとみんなでケアできるようにすることとか。農家で言えばね、農業をやってても“将来は展望はある”と安心できる、政治家がそういう具体的な仕組みを説明すれば分かると思いますがね」

村上龍
「古いパラダイムを現在に合ったものにするということが基本的に小沢さんのゴールですか」

小沢一郎
「そうです。それがみんなのためだ、僕はそう思ってるということです。制度はですね、仕組みは多数決で変える気になれば変えられますけど、頭の中が、意識が丸っきりその時代から変わってないですよ。それが最大の問題で、民主党の中でも、今までと同じような意識を持っているのがけっこういるんですよ」


村上龍
「普天間基地を巡る問題で、移設先はどこかどこかってみんな言ってますよね。僕はこれに関しては、どうしてメディアはもっと前の疑問を議論をしないのか。というのは、そもそも、冷戦が終わった今でも、沖縄にアメリカ軍の基地は必要なのか。日本の国益上必要だったら、どんな手を使っても沖縄の人に納得してもらわなきゃいけない、説得しなきゃいけない。もし必要でなかったら、アメリカ軍がちょっとへそを曲げても、必要ありませんから出て行ってくださいとアメリカを説得する、この2つしかないような気がするんですが、どうですか」

小沢一郎
「基本的にそうですね。これは政府が決めることですけれども、1番の問題点は、日本政府、日本内閣がアメリカにものを言えないことですね。特に自民党はずーっとそうだった。外務省が何も言えない、アメリカに。そういうことで私はアメリカがイライラしているんだと思うんです。僕も日米交渉に何度か臨みましたけれども、“日本人は嘘つきだ”ということから始まったんですよ。“なんだかんだいいようなことを言って全然実行しない”と。そういうのがものすごく嫌われるんですね。やっぱり自己主張はきちんとして、お互いに議論をぶつけ合って、それで譲り合うところは譲り合って、決めたことは守ろうというのが彼らのやり方ですから。日本の場合はあんまり言わない、自分のことを。それでいて実行しないからイライラしちゃう。だから、今の日米関係を心配する人がいますけれども、僕は民主党政権下でもっとアメリカにざっくばらんに話して、ただ、米軍の基地がそんなにいっぱい兵隊さんが前線にいる必要がないということであるならば、それはそれできちんと言って、“自分たちの国の守りはちゃんとやります”とか“国際貢献はこうします”とか“心配いりません”とか、そういうことを言えばいい。僕はそう思います」


(引用以上)

・ほっといても国民みんなが食っていける時代ではなくなったという時代(パラダイム)認識
・その時代に、普通に働いて普通に生きていけるにはどうしたいいのか
・官僚主導のこれまでのやり方では、絶対にうまくいかない
・アメリカにもの申さなくては、生きていけない

私なりに要約すれば、そういうこと。
この点において、(先々では不一致が目に見えているけれども)小沢一郎を、私は支持する。

全部一致しなければ支持できない、という贅沢な御仁は、自分で政治家になり実現していただくしかない。
少なくとも、こうした認識と思いを持っているという点で、私は小沢一郎を応援したい。

自分の権力維持のためには、国民の生活なんて一顧だにしない官から菅の政権は、一日でも早く潰えて欲しい。
原発や集団的安全保障など、いろんな問題が出てくるのは承知のうえで、この民主党代表選では、断固「小沢ガンバレ」と言いたい。


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やはり犯人は小沢だ、小沢以外にはない

別掲の切り抜きは、今日の日経新聞からとった。 経済紙として発行部数世界一をほこる。 その論理もさすが一流である。 小沢氏の代表選出馬...

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またまた禁止キーワードでアップ不可能だったのでリンクしたブログ参考をー

代わりに詩をー
       死

墓までも
ごてごてと飾り立てることはないだろう
そうでもしないと
誰も思い出してくれない人生というのか
丘をごっそりと抉ぐりとっては

死んでしまった男の墓は
落ち葉に埋もれ
死んでしまった女の墓は
獣道の下でいい

死んでゆきつつあるぼくらは
なにかの肥やしになってゆくのがいい

死んでゆく定めは
誰にも平等な唯一のことで
到底拒絶できないことだから

No title

小沢さんの民主党代表選出馬表明で考えたことを書いた、ブログ記事「大きな動きの予感」 http://bit.ly/91MqFp の中で、明月さんのこの記事のリンク紹介を入れました。
事後承諾になり申訳ありません。
もしもご都合が悪いようでしたらご連絡下さい。
取り急ぎ、お知らせまで。

No title

小沢一郎氏のいう「国民の生活が第一」にはすごく共感できます。
いままでの政権・政治家も景気を回復させると唱え、景気は回復中とか、景気拡大中とかも発表されてきましたが、大多数の国民の生活実感は、景気がどうだろうが、全く暮らしは良くなっていないか悪くなっているだったから。
「景気」ではなく国民の生活そのものに目を向けるのは大切だと思います。

No title

あなたのような方にどんな事を言っても無理だと思うから一言だけ。

悪いことはいわん。
小沢だけはやめとけ。

小沢は典型的な「悪い奴はよく眠る」だと思う。
最近は寝てられないようだが(笑)

ご祖母様のご逝去、謹んでお悔やみ申しあげます。

 *

鳩山氏も菅氏も「首相=案山子」であることを身を以て国民に教えてくれた。
「首相≠案山子」の場合もあったとすれば、米国や官僚にとって「渡りに船」だったからだ。
しかも、二人ともどうして案山子になってしまうのか、自らは全く説明しないのである。
それでは一般国民にとっては何の意味もない。
小沢氏も案山子になるだけかもしれないが、もしそうなら、去年の西松事件に始まる検察+メディアの執拗な小沢攻撃はどう理解すればいいのか?彼らは「案山子」が大魔神のように動き出すことを恐れている。
だからリベラルな一般国民が小沢氏に期待してみるのは理に適っていると思う。
小沢氏の役割は「壊し屋」でいい。まずは「既得権益の館」を破壊してこそである。

No title

はじまして。こんにちは。

民主党代表選出馬表明を見た時に、
自分なりに、色々考えてはいたのですが、
他の人はどう思っているのだろうか?と思い。
「小沢一郎を支持する理由」
と言うワードでグーグル検索したところ、
このブログにたどり着きました。

私は、現在上海の大学を卒業して、
来年よりメディアにて働く私ですが、
メディアの執拗な小沢批判とは裏腹に、
本当は小沢一郎の様な人間が今の日本には必要なのではないか?
そんな風に感じておりましたところ、
本当にこのブログを見て、やはりこの難局を乗り切れるのは、
政界の一郎こと、小沢一郎しかいないな。

そう改めて、強く思いました。

あくまでもたとえですが、
思いっきり右に切った国の舵を、
もう一度思いっきり左に切れるのは、
豪腕と言われる彼にしかできないのだろうなぁ。

と感じています。

高校、大学あわせて7年間、
上海に留学していたことから解る事ですが、
やはり、これからの時代は、従来の
「Look at West から Look at East」
に視点を変えて行かねば行けない。

そんな世の中が変わらなければ行けない時代に、彼はあっている。
今こそ彼の出番だ。そう思います。


長文、乱文、失礼いたしました。

No title

全部一致しなくてもいい。でも、10のうち7一致する政治家を探すことはできるだろう。

明月さんが真摯に考えるのならば、小沢一郎と一致するところなど、2つくらいしかないのではないか?そう思うのです。たとえば、さかんに批判する菅直人の方が近いと思う。

ともあれ、小沢首相の誕生で、小沢ファンも言い訳できなくなるわけで、慶賀すべきことです。

No title

はじめまして。
教育の原点を考える、のサムライさんのご紹介でお伺いしました。私も明月さんとほぼ同意見です。

村上龍さんと小沢さんの対談の件は全く知らなかったので参考になりました。ありがとうございます。

最近自称保守系の方々とブログで交流して意見交換をしていますが、どうも話がかみ合いません。100%民主党を否定して、対立を煽っているような気がしてなりません。昨年の政権交代以来、確かに前にすすでいるとは思えない所も多々ありますが、自民党政権でたまりに溜まった垢を明らかにし落としていくには並大抵のことではないと思っているので、まずはやってもらうしかないでしょう・・・と私は考えています。
実際多くの人がそれを望んだから政権交代になったのでしょうから・・・。

今目の前にいらっしゃる政治家さんたちを眺めて、小沢さんが立ち上がろうと思い腰をあげたことは歓迎できるのではと思っています。100%信頼しているわけではありませんが、とりあえず一番ましかな、いろいろ裏で画策されていたんだから、表の政治で思うところをやっていただいて、日本を良い方へ導くお手並み拝見という感じです。

取留めのないことを書いてしまいました。この記事を私のブログの中でリンク紹介してもよろしいでしょうか?
これからもよろしくお願いします。

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