2010-09-13(Mon)
毎日新聞は吐いた言葉は消えないことを知れ【民主代表選】
民主党代表選も、さすがに2日前になってマスゴミも慎重になってきた。
いま、どちらかを一方的に応援したり追い落としたりすることは、どのような結果になってもその責任を問われかねないからだ。
ところが、毎日新聞だけは、そんなことお構いなしで、ヒステリックと言っていいほどの小沢落としを叫び続けている。
以下は、全て12日の毎日の記事だ
反射鏡:「貧困な選択肢」を前にした民主党の憂うつ=論説委員・岸本正人
(略) 小沢政治で何より問題なのは「カネ」と「恐怖政治」である。それらの淵源(えんげん)は、小沢氏がかつて身を置いた自民党田中派、竹下派にある。その統治原理は、利益団体と太いパイプを持ち、政治の果実を分配する見返りにカネと票を吸い上げる経済統治システムと、刃向かう勢力を数の力学で鎮圧する政治統治スタイルだった。
(略) 「政治とカネ」で被告人となる可能性のある小沢氏を選ぶのか、「頼りない」イメージが定着し「小沢氏忌避」の世論頼みの菅氏に投票するのか--。古い自民党の体質を受け継ぐ小沢氏か、それとも、自民党の政治・政策に軸足を移そうとする菅氏か--。
(以下略)
岸本正人という論説委員は、小沢氏を「恐怖政治」とまで言い切った責任から、金輪際逃れることはできない。
そもそも、ほんものの「恐怖政治」ではないことを知っているから、岸本某は気軽にこんな記事を書くのだろう。
本当に「恐怖政治」だったら、命がけだ。
社説:無利子国債 国が損をするだけだ
民主党の代表選で小沢一郎前幹事長が無利子国債に言及し、その余波が広がっている。
(略)
脱税目的の資金を政府が救済するに等しく、一度限りと政府が言っても、再度の救済を期待しアングラマネーを増殖させることになりかねないという批判もある。
(略)
無利子国債の発行は、国に不利に働く。それなら、普通の国債を発行すればいいということではないか。
(略)
資産家層を多少優遇したとしても、そこから出てくるお金で景気がよくなれば、一般の人たちも恩恵を受けられる。小泉政権下で金融・経済財政担当相の竹中平蔵氏が推し進めた構造改革の考え方と似ている。
(以下略)
私も、一般的な無利子国債は賛成できないが、小沢氏の言うものは、少々別物だ。
その検証もなしに、このような決めつけで小沢氏の政策を批判したつもりになっている。
内容を勝手に想像して、それで罵詈雑言を投げかけるのが、毎日の社説の作法なのだろうか。
社説:論調観測 海外の民主党代表選報道 【論説委員・福本容子】
米紙ニューヨーク・タイムズは(略)「12カ月で3人目だ。こんなに短命では、とても新たな政策を打ち出すとか、ましてや成果を上げるなどということはできない。どの国であっても同じだ」
(略)
「民主党議員は親分への盲従ではなく勇気ある選択を」と踏み込んだのは英誌エコノミスト(9月4日号)だ。(略)有権者の支持率で菅直人首相が圧倒的に上回ることや、民主党議員の多くが小沢一郎前幹事長の選挙対策のお陰で当選していることなどに言及したうえで、「日本の将来のためにも、小沢氏と小沢氏が象徴するものすべてを拒絶すべきだ」
(略)
同誌は「ダークサイド(闇)」と題した別の記事で(略)「小沢氏を支持し続ける人たちの支持理由こそ、今回の選挙が日本にとっていかに重要か、そして今後問題となり得るかを示している。原則より実利、目に見える政治より密室で取引する古い政治を好んでいるということのようだ」
一方、米紙ワシントン・ポストは特に日米関係の観点から日本の短命政権と小沢氏の代表選当選に懸念を表している。(略)
小沢氏が米軍普天間飛行場の移設問題で米政府と再交渉する可能性を示唆したことから、「日米関係が再び基地再編論議に集中するようでは、他の重要な問題で前進の望みようがない」
(以下略)
(福本論説委員)
小沢氏を揶揄している昨日のウォールストリートジャーナルの記事ですら、ここまでの罵詈雑言が並んでいる訳ではない。
日本のキングメーカー、ついに首相の座に動く
福本洋子という論説委員も、これだけ一方的な記事を、この時期に書いた責任は消えない。
よくよく憶えておかれるがいい。
さすがの朝日も、読売、日経、共同、時事も、ここまで露骨な記事は、投票直前のこの時期には書いていない。
が、
民主代表選:菅氏リード保つ 終盤情勢 【竹島一登】
と、露骨に菅氏有利との大見出しが、今日の毎日の朝刊トップを飾った。
竹島一登という記者は、日本の歴史に自分が何をしたのか、おそらく自覚していないだろう。
そんな程度の時代認識しかないような人間が、衰えたとはいえ自称360万部の新聞のトップ記事を書くことは、本来許されないことだろう。
まあそれにしても、12日の紙面のなかだけで、これほどの小沢たたきを繰り広げる毎日新聞とは何なのか?
経営危機説、創価学会の聖教新聞の印刷でかろうじて生き延びている説、官房機密費どっぷり説、いずれも証拠はないから「説」としておくが、毎日の作法に従うのなら、この「説」も取り払っていいのではないかと思えてしまう。
最後に、もっとも多数の人の意見を反映している世論調査を紹介しておこう。
Yahooニュース 民主代表選 どちらの候補がいい?
これは、Yahooリサーチが調査しているもので、25万人の母数がある。
よく引き合いにだされるYahoo政治のアンケートとは別物。
9月1日の調査開始時には、菅支持70%、小沢支持20%
3日前に平野貞夫さんが紹介していたときには、菅支持46%、小沢支持44%
そして、ついに僅差ながら逆転した。
同じ日に、毎日新聞は、これまでと同様の小沢たたきを、紙面せましと繰り広げた。
この責任から、毎日新聞は、決して逃れることはできない。
そして、万が一にもこうした扇動記事に載せられて目を曇らせる民主党員がいたとしたら、その人々も同罪である。
くれぐれも、国民の生活を第一に、(自らの目先の利益を第一に ではなく)考えて、投票をしていただきたい。
民主党員に、日本の行く末が、好むと好まざるとにかかわらず、かかっている。
その、歴史的な使命感を全身に感じて、14日を迎えていただきたい。
※追記
名護市議選で、辺野古移設反対の議員が圧勝した。
名護市議選、与党が圧勝 普天間移設困難に
2010年9月13日 琉球新報
辺野古移設に反対する稲嶺進市長を支える与党が圧勝し、多数を占めることが確定した。(略)
米軍普天間飛行場の名護市移設は一層困難な状況となり、日米政府に衝撃を与えそうだ。

(引用以上)

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いま、どちらかを一方的に応援したり追い落としたりすることは、どのような結果になってもその責任を問われかねないからだ。
ところが、毎日新聞だけは、そんなことお構いなしで、ヒステリックと言っていいほどの小沢落としを叫び続けている。
以下は、全て12日の毎日の記事だ
反射鏡:「貧困な選択肢」を前にした民主党の憂うつ=論説委員・岸本正人
(略) 小沢政治で何より問題なのは「カネ」と「恐怖政治」である。それらの淵源(えんげん)は、小沢氏がかつて身を置いた自民党田中派、竹下派にある。その統治原理は、利益団体と太いパイプを持ち、政治の果実を分配する見返りにカネと票を吸い上げる経済統治システムと、刃向かう勢力を数の力学で鎮圧する政治統治スタイルだった。
(略) 「政治とカネ」で被告人となる可能性のある小沢氏を選ぶのか、「頼りない」イメージが定着し「小沢氏忌避」の世論頼みの菅氏に投票するのか--。古い自民党の体質を受け継ぐ小沢氏か、それとも、自民党の政治・政策に軸足を移そうとする菅氏か--。
(以下略)
岸本正人という論説委員は、小沢氏を「恐怖政治」とまで言い切った責任から、金輪際逃れることはできない。
そもそも、ほんものの「恐怖政治」ではないことを知っているから、岸本某は気軽にこんな記事を書くのだろう。
本当に「恐怖政治」だったら、命がけだ。
社説:無利子国債 国が損をするだけだ
民主党の代表選で小沢一郎前幹事長が無利子国債に言及し、その余波が広がっている。
(略)
脱税目的の資金を政府が救済するに等しく、一度限りと政府が言っても、再度の救済を期待しアングラマネーを増殖させることになりかねないという批判もある。
(略)
無利子国債の発行は、国に不利に働く。それなら、普通の国債を発行すればいいということではないか。
(略)
資産家層を多少優遇したとしても、そこから出てくるお金で景気がよくなれば、一般の人たちも恩恵を受けられる。小泉政権下で金融・経済財政担当相の竹中平蔵氏が推し進めた構造改革の考え方と似ている。
(以下略)
私も、一般的な無利子国債は賛成できないが、小沢氏の言うものは、少々別物だ。
その検証もなしに、このような決めつけで小沢氏の政策を批判したつもりになっている。
内容を勝手に想像して、それで罵詈雑言を投げかけるのが、毎日の社説の作法なのだろうか。
社説:論調観測 海外の民主党代表選報道 【論説委員・福本容子】
米紙ニューヨーク・タイムズは(略)「12カ月で3人目だ。こんなに短命では、とても新たな政策を打ち出すとか、ましてや成果を上げるなどということはできない。どの国であっても同じだ」
(略)
「民主党議員は親分への盲従ではなく勇気ある選択を」と踏み込んだのは英誌エコノミスト(9月4日号)だ。(略)有権者の支持率で菅直人首相が圧倒的に上回ることや、民主党議員の多くが小沢一郎前幹事長の選挙対策のお陰で当選していることなどに言及したうえで、「日本の将来のためにも、小沢氏と小沢氏が象徴するものすべてを拒絶すべきだ」
(略)
同誌は「ダークサイド(闇)」と題した別の記事で(略)「小沢氏を支持し続ける人たちの支持理由こそ、今回の選挙が日本にとっていかに重要か、そして今後問題となり得るかを示している。原則より実利、目に見える政治より密室で取引する古い政治を好んでいるということのようだ」
一方、米紙ワシントン・ポストは特に日米関係の観点から日本の短命政権と小沢氏の代表選当選に懸念を表している。(略)
小沢氏が米軍普天間飛行場の移設問題で米政府と再交渉する可能性を示唆したことから、「日米関係が再び基地再編論議に集中するようでは、他の重要な問題で前進の望みようがない」
(以下略)

小沢氏を揶揄している昨日のウォールストリートジャーナルの記事ですら、ここまでの罵詈雑言が並んでいる訳ではない。
日本のキングメーカー、ついに首相の座に動く
福本洋子という論説委員も、これだけ一方的な記事を、この時期に書いた責任は消えない。
よくよく憶えておかれるがいい。
さすがの朝日も、読売、日経、共同、時事も、ここまで露骨な記事は、投票直前のこの時期には書いていない。
が、
民主代表選:菅氏リード保つ 終盤情勢 【竹島一登】
と、露骨に菅氏有利との大見出しが、今日の毎日の朝刊トップを飾った。
竹島一登という記者は、日本の歴史に自分が何をしたのか、おそらく自覚していないだろう。
そんな程度の時代認識しかないような人間が、衰えたとはいえ自称360万部の新聞のトップ記事を書くことは、本来許されないことだろう。
まあそれにしても、12日の紙面のなかだけで、これほどの小沢たたきを繰り広げる毎日新聞とは何なのか?
経営危機説、創価学会の聖教新聞の印刷でかろうじて生き延びている説、官房機密費どっぷり説、いずれも証拠はないから「説」としておくが、毎日の作法に従うのなら、この「説」も取り払っていいのではないかと思えてしまう。
最後に、もっとも多数の人の意見を反映している世論調査を紹介しておこう。
Yahooニュース 民主代表選 どちらの候補がいい?
これは、Yahooリサーチが調査しているもので、25万人の母数がある。
よく引き合いにだされるYahoo政治のアンケートとは別物。
9月1日の調査開始時には、菅支持70%、小沢支持20%
3日前に平野貞夫さんが紹介していたときには、菅支持46%、小沢支持44%
そして、ついに僅差ながら逆転した。
同じ日に、毎日新聞は、これまでと同様の小沢たたきを、紙面せましと繰り広げた。
この責任から、毎日新聞は、決して逃れることはできない。
そして、万が一にもこうした扇動記事に載せられて目を曇らせる民主党員がいたとしたら、その人々も同罪である。
くれぐれも、国民の生活を第一に、(自らの目先の利益を第一に ではなく)考えて、投票をしていただきたい。
民主党員に、日本の行く末が、好むと好まざるとにかかわらず、かかっている。
その、歴史的な使命感を全身に感じて、14日を迎えていただきたい。
※追記
名護市議選で、辺野古移設反対の議員が圧勝した。
名護市議選、与党が圧勝 普天間移設困難に
2010年9月13日 琉球新報
辺野古移設に反対する稲嶺進市長を支える与党が圧勝し、多数を占めることが確定した。(略)
米軍普天間飛行場の名護市移設は一層困難な状況となり、日米政府に衝撃を与えそうだ。

(引用以上)

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