2010-09-18(Sat)
現実味を増した「恐怖の前原ヒーロー化計画」 【普天間問題】
前のつまらない記事で、前原誠司を防衛大臣と予測した。
もちろん、私も第一予想は外務大臣だった。
負け惜しみじゃなくて(笑)
なぜ、あえて防衛大臣にしたかというと、ここが大きな分岐点だと思ったから。
防衛大臣は、超巨大な防衛利権、在日米軍利権の中枢である。
これが、純アメリカンとして動こうとする前原の手枷足枷になる。
もし、菅直人を取り巻く政治(利権)屋集団が強ければ、前原は防衛大臣になると読んだ。
逆に、前原が外務大臣になった場合は、アメリカンパワーが利権や集団をしのいだということ。
しのいだというのは正確ではない。
本気になれば勝負は瞬時に決まるのであって、まさにアメリカンパワーが本気になった、ということだ。

そして、前原が外務大臣になったということは、何らかの形で「成果」をだすということだ。
すくなくとも、アメリカンパワーはその方向で動く。
そもそも、表向きなんの後ろ盾もない48歳の前原が、これほど党内のプレゼンスを持っているのは不思議だと思わないか。
高坂正堯の弟子だとか、パナソニック政経塾だとか、そんな類は掃いて捨てるほどいるなかで、なんでコイツは特別なんだ? と誰も疑問に思わないのだろうか。
おそらく1994年に日本新党を分裂させ非自民連立政権崩壊の一端を担ったころから、2005年に民主党の代表になるまでは、アメリカンパワーすなわちジャパンハンドラーズの庇護の元に大事に大事に育てられていたのではないかと推察する。
ところが、もともと右翼的な思想を持っている前原は、代表になって調子に乗りすぎた。
牛肉の問題とかアメリカにとって不利になるようなことまでやり始めたので、一度お灸を据えられた。
言わずとしれた「偽メール問題」だ。
躁鬱病で苦しんでいたと言われる永田寿康を捨て駒にして、民主党の自滅劇が演じられた。
主演は永田であったが、同格の助演は前原であり、これは意図的であったと思わざるを得ない。
つまり、自滅せよと言う指令があったと思われる。
使い捨てられた永田氏は、昨年の正月に「自殺」した。
これに懲りた前原は、一層忠実な、仙谷の言い方を借りれば、「プラグマチックにリアリズムに基づき」従米を貫くようになった。
そして迎えた今日なのであろう。
さて、現在、前原の記者会見で岩上氏が質問した。
アーミテージの「県知事選いかんでは、普天間移設は不可能」という発言について。
前原は、質問をかわしながら、日米合意の原則論だけを答えた。
その次のニコニコ動画七尾氏の質問に対して、一番重視しているのは「経済外交」と。
なるほど、防衛外交はもう二の次。
いかにカネを渡すか、が指令なのだ。
琉球新報の記者からも辺野古移設について、皮肉たっぷりの質問。
前原の過去発言を踏まえてどうか。
政権とったら仕方ない という答え。
やはり原則論。まったく踏み込まない。
その他、北方領土も竹島も、まったく教科書読み的な答え。
期待していた右翼連中は肩すかしだ。
以上の内容からも、言えることは、前原は日本のカネをアメリカに貢ぐことを使命として、外務大臣になった。
財務省や金融庁や防衛省を、指令に従わせるためのコマンダーとして、外務大臣に指名された。
その脈絡で普天間問題を考えると、やはり「道具」に使われる可能性を考えざるを得ない。
はたともこさんも、ツイートしてくれているように、以前の記事で「前原が普天間返還のヒーローに祭り上げられる」危険性について書いた。
恐怖のストーリー「前原ヒーロー化計画」
辺野古に変わる何らかの負担を沖縄に強いたうえに、「経済外交」として巨大なアメリカへのプレゼントを献上し、そうした裏切りの全てを、普天間「無条件」返還という大ニュースで覆い隠す。
隠すどころか、マスゴミの大扇動によって、前原が国民的ヒーローになる。
さすがの沖縄県民でも、多くの人が騙されるかもしれない。
このストーリーが進むかどうかの一つの指標は、辺野古絶対反対の伊波候補と、玉虫色の仲井眞現職の他に、第3の候補が立てられるかどうかであろう。
上記の筋書きを本気で進めるのであれば、第3の候補は、絶対に立てさせないだろう。
民主の沖縄県連と国民新党にたいし、陰に陽に圧力をかけて、やらせない。
そうすれば、結果は、万が一仲井眞氏が勝ったとしても、選挙戦を通じて相当のところまで言質を取られるだろうから、そう簡単に推進とはならない。
もし、仲井眞氏がどっかの国の首相のように、コロッと裏切るようなことがあれば、沖縄は大変な騒動になる。
むしろ、こんな事態になった方が、なおさら辺野古建設は困難になる。
もちろん、伊波氏が勝てば、自衛隊の治安出動でもしない限り、まず建設なんてできやしない。
ところが、第3の候補を立てると、反対派は二分されるので、仲井眞氏はやや推進よりの発言もできるようになる。
それで当選すれば、時を経ずして条件付推進に転換することは容易である。
もちろん、知事選には伊波さんに当選してもらいたいと、心から願っている。
ただ、そうしたトンデモない、日本をまるごとフライドチキンにしてアメリカのエサにするための、テコとして普天間問題が使われる可能性も、頭に入れておきたい。
普天間の返還と、辺野古の奪還を願いつつ、同時にその裏の動きまで目を配りたい。
前原が外務大臣になったということは、そういう意味をもっていると、私は考える。
そんなことを、できれば考えたくなかったので、ついつい前原は防衛大臣かという予測を書いたけれども、やはり現実はそんなに甘くはなかった。
この流れで行くと、近い将来、第2第3の守屋武昌事件がおきるだろう。
古い防衛利権にしがみついて、アメリカの利害に逆らう者は、次々と粛正される。
また、危ないのは日銀だ。
ジャンジャン円を刷って米国債を買わせなくてはならないのに、白川総裁はなかなか言うことを聞かない。
このまま行くと、白川氏のスキャンダルとか、ノイローゼになってどっかから飛び降りたとか、トイレでクビを吊ったとか、あまり聞きたくない話が飛び込んで来やしないか、実に心配である。
第2次菅内閣は、単に反小沢とか脱小沢とか、そんなレベルの話じゃなくて、「日本まるごとフライドチキン化」内閣らしい、ということが、前原の外務大臣就任で分かってきた。
その深刻な受け止めをしたうえで、これからの流れを見守りたい。

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もちろん、私も第一予想は外務大臣だった。
負け惜しみじゃなくて(笑)
なぜ、あえて防衛大臣にしたかというと、ここが大きな分岐点だと思ったから。
防衛大臣は、超巨大な防衛利権、在日米軍利権の中枢である。
これが、純アメリカンとして動こうとする前原の手枷足枷になる。
もし、菅直人を取り巻く政治(利権)屋集団が強ければ、前原は防衛大臣になると読んだ。
逆に、前原が外務大臣になった場合は、アメリカンパワーが利権や集団をしのいだということ。
しのいだというのは正確ではない。
本気になれば勝負は瞬時に決まるのであって、まさにアメリカンパワーが本気になった、ということだ。

そして、前原が外務大臣になったということは、何らかの形で「成果」をだすということだ。
すくなくとも、アメリカンパワーはその方向で動く。
そもそも、表向きなんの後ろ盾もない48歳の前原が、これほど党内のプレゼンスを持っているのは不思議だと思わないか。
高坂正堯の弟子だとか、パナソニック政経塾だとか、そんな類は掃いて捨てるほどいるなかで、なんでコイツは特別なんだ? と誰も疑問に思わないのだろうか。
おそらく1994年に日本新党を分裂させ非自民連立政権崩壊の一端を担ったころから、2005年に民主党の代表になるまでは、アメリカンパワーすなわちジャパンハンドラーズの庇護の元に大事に大事に育てられていたのではないかと推察する。
ところが、もともと右翼的な思想を持っている前原は、代表になって調子に乗りすぎた。
牛肉の問題とかアメリカにとって不利になるようなことまでやり始めたので、一度お灸を据えられた。
言わずとしれた「偽メール問題」だ。
躁鬱病で苦しんでいたと言われる永田寿康を捨て駒にして、民主党の自滅劇が演じられた。
主演は永田であったが、同格の助演は前原であり、これは意図的であったと思わざるを得ない。
つまり、自滅せよと言う指令があったと思われる。
使い捨てられた永田氏は、昨年の正月に「自殺」した。
これに懲りた前原は、一層忠実な、仙谷の言い方を借りれば、「プラグマチックにリアリズムに基づき」従米を貫くようになった。
そして迎えた今日なのであろう。
さて、現在、前原の記者会見で岩上氏が質問した。
アーミテージの「県知事選いかんでは、普天間移設は不可能」という発言について。
前原は、質問をかわしながら、日米合意の原則論だけを答えた。
その次のニコニコ動画七尾氏の質問に対して、一番重視しているのは「経済外交」と。
なるほど、防衛外交はもう二の次。
いかにカネを渡すか、が指令なのだ。
琉球新報の記者からも辺野古移設について、皮肉たっぷりの質問。
前原の過去発言を踏まえてどうか。
政権とったら仕方ない という答え。
やはり原則論。まったく踏み込まない。
その他、北方領土も竹島も、まったく教科書読み的な答え。
期待していた右翼連中は肩すかしだ。
以上の内容からも、言えることは、前原は日本のカネをアメリカに貢ぐことを使命として、外務大臣になった。
財務省や金融庁や防衛省を、指令に従わせるためのコマンダーとして、外務大臣に指名された。
その脈絡で普天間問題を考えると、やはり「道具」に使われる可能性を考えざるを得ない。
はたともこさんも、ツイートしてくれているように、以前の記事で「前原が普天間返還のヒーローに祭り上げられる」危険性について書いた。
恐怖のストーリー「前原ヒーロー化計画」
辺野古に変わる何らかの負担を沖縄に強いたうえに、「経済外交」として巨大なアメリカへのプレゼントを献上し、そうした裏切りの全てを、普天間「無条件」返還という大ニュースで覆い隠す。
隠すどころか、マスゴミの大扇動によって、前原が国民的ヒーローになる。
さすがの沖縄県民でも、多くの人が騙されるかもしれない。
このストーリーが進むかどうかの一つの指標は、辺野古絶対反対の伊波候補と、玉虫色の仲井眞現職の他に、第3の候補が立てられるかどうかであろう。
上記の筋書きを本気で進めるのであれば、第3の候補は、絶対に立てさせないだろう。
民主の沖縄県連と国民新党にたいし、陰に陽に圧力をかけて、やらせない。
そうすれば、結果は、万が一仲井眞氏が勝ったとしても、選挙戦を通じて相当のところまで言質を取られるだろうから、そう簡単に推進とはならない。
もし、仲井眞氏がどっかの国の首相のように、コロッと裏切るようなことがあれば、沖縄は大変な騒動になる。
むしろ、こんな事態になった方が、なおさら辺野古建設は困難になる。
もちろん、伊波氏が勝てば、自衛隊の治安出動でもしない限り、まず建設なんてできやしない。
ところが、第3の候補を立てると、反対派は二分されるので、仲井眞氏はやや推進よりの発言もできるようになる。
それで当選すれば、時を経ずして条件付推進に転換することは容易である。
もちろん、知事選には伊波さんに当選してもらいたいと、心から願っている。
ただ、そうしたトンデモない、日本をまるごとフライドチキンにしてアメリカのエサにするための、テコとして普天間問題が使われる可能性も、頭に入れておきたい。
普天間の返還と、辺野古の奪還を願いつつ、同時にその裏の動きまで目を配りたい。
前原が外務大臣になったということは、そういう意味をもっていると、私は考える。
そんなことを、できれば考えたくなかったので、ついつい前原は防衛大臣かという予測を書いたけれども、やはり現実はそんなに甘くはなかった。
この流れで行くと、近い将来、第2第3の守屋武昌事件がおきるだろう。
古い防衛利権にしがみついて、アメリカの利害に逆らう者は、次々と粛正される。
また、危ないのは日銀だ。
ジャンジャン円を刷って米国債を買わせなくてはならないのに、白川総裁はなかなか言うことを聞かない。
このまま行くと、白川氏のスキャンダルとか、ノイローゼになってどっかから飛び降りたとか、トイレでクビを吊ったとか、あまり聞きたくない話が飛び込んで来やしないか、実に心配である。
第2次菅内閣は、単に反小沢とか脱小沢とか、そんなレベルの話じゃなくて、「日本まるごとフライドチキン化」内閣らしい、ということが、前原の外務大臣就任で分かってきた。
その深刻な受け止めをしたうえで、これからの流れを見守りたい。

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