2010-11-29(Mon)

伊波洋一さん おつかれさまでした

伊波氏の奮闘によって、沖縄県知事選は「辺野古反対」「県内反対」一色に染まった。

結果こそ残念ではあったけれども、この状況は、伊波氏が作り出したと言って間違いない。
彼ほどの確固たる信念を持った人が立候補しなければ、仲井真氏は相変わらずの鵺(ぬえ)っぷりを全開にしていたはずだ。

当落の結果は、得票率6%の差であり、菅-岡田民主党による選挙妨害がなければ充分に逆転していたものと思われる。
民主党のスッカラカン一派は、胸をなで下ろしているだろう。

もちろん、これから仲井真氏は主張をにょろにょろと変えていくだろう。
ニュースでも、さっそく「県内移設反対とは言っていない」と解説している。
たしかに、その通りなのだが、当選するまではあたかも「県内反対」かのように見せておいて、当選した瞬間から「そうは言っていない」と言い出すあたり、早くもしっぽを出し始めたか。

とは言え、辺野古推進の本音を出したとたんに、沖縄の怒りが爆発することは、仲井真氏自身が一番分かっているだろう。
両親の出身地である沖縄に、敗戦直後の7歳の時から暮らしている仲井真氏は、たしかに鵺(ぬえ)であり本音は辺野古推進であっても、沖縄が他人事である菅や岡田など民主党スッカラカン一派とは違う。

違うから、伊波氏の厳しい戦いに追い込まれたし、ギリギリのゴマカシを駆使して当選した。
それを自覚しているから、当選してもちっとも嬉しそうではない。

伊波氏がやめた後の宜野湾市長選は、伊波氏の後継者である安里猛さんが当選した。
あらゆる意味で、仲井真氏は追い詰められていくだろう。
おそらくは、次の4年間を全うすることは難しいのではないだろうか。


人は、ガマンできる限界がある。
それを超えると、病気になるか怒りを爆発させる。
極限のガマンを長く続けると、それだけ長く後遺症が続く。

異議申し立ての手段を奪われた現代の日本で、やればできるんだと思わせた政権交代。
が、それに対する怒濤の反動が吹き荒れている。
今回の沖縄県知事選も、その流れを止めるには至らなかったことは、本当に残念だ。
けれども、悲観することはない と私は思う。

というか、悲観しないことが一番大事なんだと思う。
喜んだり悲しんだりしている私たち自身が、どう感じてどう判断するか。
それが、これからの歴史を決めていく。
生きている私たちが、時代の実体そのものだ。

そこで悲観してしまえば、残されるのはウツと自殺と過労と搾取だけだ。
逆に、ネットでもリアルでもいいから、異議申し立てを始めていけば、確実に世の中は変わり始める。
私たち自身が、「世の中」そのものだからだ。

そのためには、匿名でも良いけれども、できれば実体を明らかにして動いた方が良い。
私もどこの誰だかすぐに分かる、政治ブログではわりと少ないリアルブロガーだ。
それどころか、仕事の名刺にこのブログを記載している。

それでも、別に何もないし、ちゃんと生きている。かろうじて。
どっかのブラックリストには載ってるかもしれないが、言いたいことも言えないで病気になるよりマシだ。
今の世の中の息の詰まるような状態というのは、権力の弾圧と言うよりは、実体のない無言の圧力で自主規制している面が大きい。
だから、思い切って言葉を発すれば、案外と平気なのだ。

「王様の耳はロバの耳!」と叫んでみることを薦めたい。
そういうことをいう人なんだ、と周りから思われることで、非常に解放される。
自らを縛ってきた呪縛が、するすると解けていく。


そうした実体のある言葉や動きが、ある一定の量を超えたとき、世の中の呪縛が解け始める。
それはきっと、革命と呼ぶにふさわしい事態だ。

私たちは今、逆風のまっただ中にいるようだけれども、実は、こんな大逆転のチャンスを握っている。
伊波氏が当選できなかったことは本当に残念だけれども、落胆するのではなく、自分たちの持っているチャンスと力に、もっともっと自信を持とう。
なかなか楽しそうな未来がありそうな気がする。


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仲井真知事の魂胆

仲井真知事は、辺野古移設に否定的な主張していますが、一方で泡瀬干潟の埋立など自然を破壊する無駄な公共事業を推進するとしています。辺野古移設認可という人質を武器に政府から「振興策」をトコトン吸い取り、後は辺野古移設認可と共にとんずらするのではないでしょうか。
利権集団にとって最高に美味しい展開です。

伊藤千尋氏の週刊金曜日2010.6.4号記事より

沖縄の基地が政治の焦点になっているが...二〇〇三年五月三〇日には「カリブ海の沖縄」から米軍が撤退した。米領プエルトリコの沖にあり、島の三分の二を米海軍基地が占めたビエケス島から基地が消えたのだ...基地返還の運動は六○年にわたったが、急激に高まったのは一九九九年に演習中の誤爆で民間の警備員一人が死亡してからだ。島を挙げての反対運動となった。二〇〇一年、当時のブッシュ大統領は

①住民に被害が出た
②住民が望んでいない
③代替地は米軍側があとで探す

の三点を挙げて二年後の演習中止を決めた。このとき米軍は困惑した。これなら沖縄も同じだ。当時の米軍担当官は沖縄で少女暴行事件を扱った経験があり、「沖縄でも解決を模索しなければならない。日本政府はビエケスに注目しているだろう」と語った。だが、日本政府は注目しなかった。それは、自民党も民主党も同じだ...ビエケスは再生した...次は沖縄が再生する番だ。沖縄を植民地扱いする権利は、米国政府にも日本政府にもない。

-----
ついでに、南米エクアドルのコレア大統領インタビュー

米国との関係は?-
「大好きですよ。米国で暮らし、教育を受けました。米国人は大好きですが、米国の外交政策は問題です。
我が国の米軍基地が存続するよう圧力をかけていますが、金も払わずに居座り、基地に反対する者を過激派よばわりする。
米軍基地を維持しろというのなら、その代わりに我が国の基地をマイアミに建てて欲しい。外国の基地があっても問題がないと言うのなら」

No title

民主党のマニフェストも選挙宣伝には使われたが、そのとおりにはならない現状がある。それと同じ様に、今回当選した知事も県内移設の方に徐々に傾いてしまうのではないだろうか。この記事や、新聞での記事を読みその様に思った。私は東京新聞を読んでいるが、それに関する限り絶対県外移設と言う様な事はないような感じであった。結局どうなるのだろう。大体、基地など国外、あるいはアメリカに作ればいいのに・・と単純にそう思う。対中の為の戦略?中東の為の必要軍事施設なのだろうか。キリスト教の多いアメリカがイエスの教えには全然そぐわない行動をしている様な気がしているのは以前からだが、あのきれいな沖縄の海をそんな物で汚して欲しくない。因みに私の母が沖縄出身なので・・。週刊誌の写真で見たが、海の中のサンゴでとてもきれいだった。

公約違反にはリコールで

仲井真知事も辺野古への移設反対、県外へ移設が公約です。
少しでも公約違反の気配があればリコールしましょう。

No title

>菅-岡田民主党による選挙妨害がなければ充分に逆転していたものと思われる

それも一因とは思います。しかし、最大の誤算は沖縄県人の政治意識の低さですね。

投票率が75%とか80%だったら伊波候補が勝っていた可能性は否定できないと考えています。
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