2010-12-07(Tue)
バタバタ、イライラ、カリカリ、オロオロ、ヘロヘロ、無様な高野孟論説
倒れそうで倒れない?菅政権 ── 倉重篤郎の少数意見に賛成する
という高野孟の論説は、政権交代をつぶす第三の勢力を代表するものと思われる。
高野はこの論の最後に 「バタバタ、イライラ、カリカリ、オロオロ、ヘロヘロ、無様な日本人」という意味不明の一文を記しているが、これはそっくりこの高野論説に冠しておきたい。
高野の論旨は以下の通りと私は理解した
①菅や仙谷は打たれ強いので政権は簡単につぶれない
②小沢一郎は無責任で意欲も使命感もない
③菅はアメリカに素直だがそうなってほしくない
④仙谷の官僚人脈でうまく官僚をコントロールしている
④菅政権の政策は原理的に正しい
⑤自民党は復活しない
事実と事実誤認と願望がない交ぜになり、意味不明の文章となっている。
それでいて、一見すると、庶民の味方のような体裁だけ繕っているところが、第三勢力の所以である。
アメリカと高級官僚を中心とした既得権勢力(悪徳ペンタゴン)が政権交代をつぶした第一勢力。
民主党前原派をはじめ、政権交代を簒奪した民主党内裏切りグループが第二勢力。
ところが、これらの人気があまりに悪く、産経の世論調査で小沢首相待望論がトップに躍り出たように、国民が騙されないことを見て登場したのが、一見国民の味方のような顔をした第三勢力だ。
この高野論文で、もっとも論理破綻しているのは、⑤自民党の復活はない ということの理由として、自民党が小沢一郎の理念「明治以来100年余の官僚主導体制を打破する革命的改革」に対置するものが無いから としている点だ。
小沢が政治的に未熟で責任感もやる気もないと言うのであれば、その理念に対置するものがあるかどうかなんて、どうでもいい話ではないのか。
官僚とよろしくやる仙谷の存在が政権維持の要諦であるのならば、小沢理念は自民党の復活には何の関係もないのではないか。
ここで高野孟は、小沢の理念は正しいが、小沢一郎という個人はダメだ、という流れを作ろうとしている。
その一点のために、むりやり支離滅裂な文章を書いている。
もうひとつ高野孟の無責任ぶりを吐露しているのが、この一節だ。
「私は、ずっと前から、かつて学生運動・労働運動で戦って今悶々としている中高年世代は普天間阻止の座り込みに行って死ぬべきだと言って歩いている。」
ならば、元共産党員で、こんな悶々とした文章を書いている自身が、普天間で死ぬべきだろう。
人に死ねとか言っている場合ではない。
だいたい、他人に死ねなんて言えることじたいが、無責任さ加減を示してあまりある。
その上で、高野孟を擁護するならば、THE JOURNAL では、平野貞夫氏をはじめ様々な論評を掲載していることは評価できる。
だが、これも「正義の味方」を偽装するための仮の姿であるのか無いのか、慎重に見極める必要がある。
こうした高野孟のような論議は、これからアチラコチラで始まるだろう。
「国民の生活が第一」を旗印にした人々は、騙されないように気をつけよう。
小沢一郎という政治家は、もどかしいほどにリアリストだ。
具体的な次の一歩を考えて進む。
具体的な一歩と、あるべき理念との間には必然的にギャップがある。
そのギャップを「嗤うのは簡単だが、それですまされるかどうか。」である。
私は、陸山会にわずかばかりの会費を払ったからといって、小沢一郎の理念に全面的に賛同するものではない。
けれども、「国民の生活が第一」というスローガンを考え、掲げ、政権交代を成し遂げた小沢一郎という政治家を支持する。
この期に及んで菅政権の倒閣に動かないリアリズムにイライラしながら感嘆する。
感情的には、とっとと菅政権打倒で動いて欲しいと思いながらも、現実的には「倒閣」は真の敵の思うつぼであることも理解できる。
というか、倒閣運動のターゲットになることが、菅政権に割り振られた使命なのだろう。
とことん悪さをして、政権交代なんて二度とゴメンだと国民に思わせることが、菅政権に与えられた仕事なのだ。
この菅政権を前にして、どう対処するべきなのか。
こんな難しい話はないが、冷静に考えれば、倒閣運動は菅政権にとって願ったり叶ったりなのだということが分かる。
倒閣運動を起こさせ、それを蛙の面にしょんべんで受け流し、ますます国民を絶望させる。それが菅政権のおつとめだからだ。
その憎まれ役を引き受けることで、総理大臣の椅子を手に入れたのが菅直人という人間だからだ。
この菅政権の使命にとって、ひとつだけ重大な問題がある。
反菅感情が高まるほど、小沢待望論が高まることだ。
これは敵にとって致命的な欠陥である。
それを防ぐために、小沢理念と小沢個人の分離をはかる詭弁が登場した訳だ。
高野孟がどこまで自覚的にその役割を演じているのかはわからないが、客観的には中心的役割を果たそうとしている。

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という高野孟の論説は、政権交代をつぶす第三の勢力を代表するものと思われる。
高野はこの論の最後に 「バタバタ、イライラ、カリカリ、オロオロ、ヘロヘロ、無様な日本人」という意味不明の一文を記しているが、これはそっくりこの高野論説に冠しておきたい。
高野の論旨は以下の通りと私は理解した
①菅や仙谷は打たれ強いので政権は簡単につぶれない
②小沢一郎は無責任で意欲も使命感もない
③菅はアメリカに素直だがそうなってほしくない
④仙谷の官僚人脈でうまく官僚をコントロールしている
④菅政権の政策は原理的に正しい
⑤自民党は復活しない
事実と事実誤認と願望がない交ぜになり、意味不明の文章となっている。
それでいて、一見すると、庶民の味方のような体裁だけ繕っているところが、第三勢力の所以である。
アメリカと高級官僚を中心とした既得権勢力(悪徳ペンタゴン)が政権交代をつぶした第一勢力。
民主党前原派をはじめ、政権交代を簒奪した民主党内裏切りグループが第二勢力。
ところが、これらの人気があまりに悪く、産経の世論調査で小沢首相待望論がトップに躍り出たように、国民が騙されないことを見て登場したのが、一見国民の味方のような顔をした第三勢力だ。
この高野論文で、もっとも論理破綻しているのは、⑤自民党の復活はない ということの理由として、自民党が小沢一郎の理念「明治以来100年余の官僚主導体制を打破する革命的改革」に対置するものが無いから としている点だ。
小沢が政治的に未熟で責任感もやる気もないと言うのであれば、その理念に対置するものがあるかどうかなんて、どうでもいい話ではないのか。
官僚とよろしくやる仙谷の存在が政権維持の要諦であるのならば、小沢理念は自民党の復活には何の関係もないのではないか。
ここで高野孟は、小沢の理念は正しいが、小沢一郎という個人はダメだ、という流れを作ろうとしている。
その一点のために、むりやり支離滅裂な文章を書いている。
もうひとつ高野孟の無責任ぶりを吐露しているのが、この一節だ。
「私は、ずっと前から、かつて学生運動・労働運動で戦って今悶々としている中高年世代は普天間阻止の座り込みに行って死ぬべきだと言って歩いている。」
ならば、元共産党員で、こんな悶々とした文章を書いている自身が、普天間で死ぬべきだろう。
人に死ねとか言っている場合ではない。
だいたい、他人に死ねなんて言えることじたいが、無責任さ加減を示してあまりある。
その上で、高野孟を擁護するならば、THE JOURNAL では、平野貞夫氏をはじめ様々な論評を掲載していることは評価できる。
だが、これも「正義の味方」を偽装するための仮の姿であるのか無いのか、慎重に見極める必要がある。
こうした高野孟のような論議は、これからアチラコチラで始まるだろう。
「国民の生活が第一」を旗印にした人々は、騙されないように気をつけよう。
小沢一郎という政治家は、もどかしいほどにリアリストだ。
具体的な次の一歩を考えて進む。
具体的な一歩と、あるべき理念との間には必然的にギャップがある。
そのギャップを「嗤うのは簡単だが、それですまされるかどうか。」である。
私は、陸山会にわずかばかりの会費を払ったからといって、小沢一郎の理念に全面的に賛同するものではない。
けれども、「国民の生活が第一」というスローガンを考え、掲げ、政権交代を成し遂げた小沢一郎という政治家を支持する。
この期に及んで菅政権の倒閣に動かないリアリズムにイライラしながら感嘆する。
感情的には、とっとと菅政権打倒で動いて欲しいと思いながらも、現実的には「倒閣」は真の敵の思うつぼであることも理解できる。
というか、倒閣運動のターゲットになることが、菅政権に割り振られた使命なのだろう。
とことん悪さをして、政権交代なんて二度とゴメンだと国民に思わせることが、菅政権に与えられた仕事なのだ。
この菅政権を前にして、どう対処するべきなのか。
こんな難しい話はないが、冷静に考えれば、倒閣運動は菅政権にとって願ったり叶ったりなのだということが分かる。
倒閣運動を起こさせ、それを蛙の面にしょんべんで受け流し、ますます国民を絶望させる。それが菅政権のおつとめだからだ。
その憎まれ役を引き受けることで、総理大臣の椅子を手に入れたのが菅直人という人間だからだ。
この菅政権の使命にとって、ひとつだけ重大な問題がある。
反菅感情が高まるほど、小沢待望論が高まることだ。
これは敵にとって致命的な欠陥である。
それを防ぐために、小沢理念と小沢個人の分離をはかる詭弁が登場した訳だ。
高野孟がどこまで自覚的にその役割を演じているのかはわからないが、客観的には中心的役割を果たそうとしている。

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