2017-12-18(Mon)

腐敗した権力は必ずたおされる

「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する。」という警句は、一人歩きして多くの人が知っている。

しかし、それを言ったアクトン卿という人物についてはあまり知られていない。
19世紀後半に生きた英国の男爵だそうだが、私も知らなかった。

アクトン卿の意図がなんであったのかは知らずとも、近年これを口にする人々は一定のイメージを持っている。
ナチスや大日本帝国、スターリンや金正恩、どんな政治権力もブレーキのきかない独裁は必ず間違った方向に突き進む。そんな感じだろう。

その文脈で、そもそも「政治権力を握ること=腐敗の始まり」 として批判するむきも多い。
私のように二言目には「政権交代」とか言っているだけでも、批判されたりする。

わからなくはない。
アナーキーというロックバンドは私とほぼ同世代(少しだけ上)で、1970年代の終わりから80年代にかけての時代の空気をよくあらわしていたと思う。
私は音楽とは無縁だったけれども、あらゆる権力とか権威とかに屈服したくないという空気感は過剰なくらい共有していた。

ただ、今の時点からあの時代を振り返ると、本当に平和な時代だったなあ と思わざるを得ない。
高度経済成長を過ぎてジャパンアズナンバーワンと言い出し始めるころ。
新自由主義の経済侵略が始まる前夜。
戦後日本の、実質的なピークだった。

軍国主義の記憶はまだ生々しく、一方で社会主義国の惨状もあらわになり、学生運動はすでに粉々になっていた時代。
政治的な閉塞と経済的な充足、私のアナーキーな気分の土台はそうした状況だった。

「政治権力を握ること=腐敗の始まり」と言っている 余裕のある時代だった ということだ。

この言葉じたいは、今でも正しいと思っている。
歴史を見ても、身近な現場を見ても、大なり小なり権力を持った人間は、ほぼ例外なく腐敗し始める。
あるのは、程度の差と、ブレーキが存在しているかどうかということ。

それをわかっていても、それでもやはり 「政権交代」と言わなければならないのが、今の時代の悲しさだ。
自民党が一手に腐敗を引き受けて、社共がそれを弾劾することで生きていけた時代は、すでに過去の思い出になってしまった。
自民党が妥協して、それなりのところで手をうつことができたのは、日本の経済力に余裕があったことと、自民党の腐敗がまだ極限に達していなかったからだ。
今は、そのどちらの条件もすでにない。

自らが腐敗をはじめることを自覚して、つまり近い将来自分が弾劾されることを覚悟して あえて政権を取りに行く。
そこまでしないと、救われない人があまりにも多くなってしまったのだ。



腐敗=不正 と思っている人が多いようだが、私はこれは別の価値観だと思っている。

正しい腐敗もあれば、清廉な不正もある。
正義と不正という価値観じたいが定義しがたいものだから、当然と言えば当然だ。

正義は定義できないが、腐敗は定義できるのではないか。
腐敗とは 「価値観が一貫しないこと」である。
同じことを別の言い方をすれば「責任を取らないこと」である。

例えば、特攻隊を指揮して「俺も後から行く」と言っておきながら、のうのうと老後を楽しんだ奴らは、究極の腐敗である。
言った通り自決した人は、正しくはないが腐敗はしていない。

「欲しがりません勝つまでは」「進め一億火の玉だ」と子どもたちを戦場に送っておきながら、負けた途端に民主主義教育をはじめた教師は、正しいけれども腐敗している。
180度転換できずに教師を辞めてしまった人は、正しくはないが腐敗はしていない。

天皇から庶民まで、ほとんどの日本人は1945年に、程度の差こそあれ深刻な腐敗を経験している。
自らの罪を自らで決着することをしなかったために、こころに腐れを宿したまま、戦後社会に進んでいった。
戦後民主主義は、この腐敗を負い目と感じることを強い動機として、維持されていった。

このように、腐敗が一定のブレーキとして機能することもある。
しかし、それゆえに日本は米国の実質的な植民地であることを自ら受け入れ、それに対して反抗することにもブレーキをかけてきたのである。



正か正しくないかは、明確な線を引くことは難しい。
「正義」という概念を 政治システムのスイッチにすることは、それ自体が腐敗の温床になる可能性が高い。
だから、政治システムの切り替えスイッチは、「腐敗したら退場」が相応しい。
もうしばらく続けてほしい政策をもっていても、腐敗したら退場。
「ウソつき」と「無責任」は、善悪を問わずに交代させる。

「ウソをついたら政権を追われる」 というシステムは、最近まではある程度機能していた。
自民党内政権交代だった派閥の時代も、2009年も、そして2012年も。

国民の生活が第一と言って政権をとっておきながら、消費税を上げ、放射能拡散に「ただちに影響は無い」と言い、挙げ句の果てに原発を再稼働させた民主党政権が、2012年に政権を追われたことは、その意味ではまったく健全な結果だった。
民主党のウソを最もつよく弾劾した小沢グループが、割を食って最もひどく負けてしまったのは理不尽だったが、大きな見地から当然の結果だったということになる。

問題は、その後だ。

健全なシステムで政権交代を果たした安倍政権が、自らを権力につけたそのシステムに恐怖し、着々とシステムを破壊しはじめた。
メディアを支配し、政権内部をひどく腐敗した政治家で固めることで異論を封じ、官邸をゲシュタポ化することで政敵を事前に追い落とし、政権交代の芽をあらかじめ摘んでしまう。
その一方で、巨額の国の補助金を自らに環流させるルートをいくつも築き、税金を自らの私的な資金源としてきた。
言うまでもなく、その一例が加計学園であり、スパコン詐欺である。これらは氷山の一角に違いない。

残念ながら、この安倍戦略は今のところかなり有効に機能している。
トランプにすり寄ったことによってジャパンハンドラーズと対立した安倍晋三は、一時はモリカケ問題の暴露など窮地に立たされたように見えたが、米国でトランプが権力基盤を固めるに従って、メディアはすっかりモリカケを言わなくなってしまった。
このまま支持率40%台くらいで権力を維持し続けていくように見える。

しかし、実は盤石に見える安倍政権も、きわめて細い綱渡りをしているのだ。
これだけ腐敗した権力を維持するために、数人の「毒を食らわば皿まで」という安倍晋三と腐敗を完全に共有している人間が、金と情報をフル活用して、不満を抑え込んでいる。
ゲシュタポ化した安倍官邸の、数人の能力に安倍政権は辛くも支えられているのである。

つまり、この数人に綻びが生じたとき、安倍政権はかなり脆く崩れる。
そうなったら、パンドラの箱が開く前に、またしても突如として辞任するかもしれない。

腐敗した権力は必ずたおされる。
その直前は、きわめて強引で独裁的な手法で、生き残るためにあがく。
安倍政権は、今まさにその段階にある。
いかに官邸の結束を乱すか、内紛をおこさせるか、ストレスに耐えられなくさせるか。

敵のアキレス腱を攻めなければ、盾の上からいくらぶったたいても、こちらが先に疲れてしまう。



敵のアキレス腱を攻めるためには、当然ながら反撃のターゲットになって自ら傷つく可能性が大きい。

野党議員として平穏に余生をまっとうしたいような議員にとっては、とんでもなくリスクが高い。
当たり障りのない、通り一遍の政府批判を繰り広げて、リベラル票を確保しておくことのほうが安心安全だ。

「権力は腐敗する」が真実なのであれば、まずは究極に腐敗した安倍政権を倒すこと。
そのためには、安倍官邸のアキレス腱を見極めて、徹底的にそこを攻めること。

スパコン詐欺で補助金環流のキーマンになっていた山口敬之。
その山口がやらかしたレイプ事件をもみ消した警察官僚・中村格。
あきらかに、敵の綻びの発端である。

どこも報じない、山口敬之氏「疑惑」の背後でうごめく権力の闇
2017.12.16 MAG2ニュース


モリカケではあれだけ報道したマスコミが、これだけのスキャンダルに沈黙だ。
国会での追及も、希望の柚木議員が山口や中村の実名を出して追及したが、福島瑞穂議員などは名前を出さなかったりで迫力がない。

安倍官邸のとんでもない腐敗ぶりを明らかにし、「それに替わる勢力がここにいるよ」ということを明確に示すならば、敵の綻びはボロボロと広がっていく。
いったん糸が切れたならば、加計学園問題も、その他の補助金詐欺と安倍への環流システムも、次々と掘り起こされていくだろう。

もちろん、それだけに敵も必死だ。
どんなに有ること無いことスキャンダルを流されようと、でっち上げで逮捕されようと、追及する根性があるかどうか。
そして、その「結果」を政権交代につなげる覚悟があるかどうか。

腐敗しているものを、徹底して追い落とし、とって替わること。
私は野党の価値は、そこにあると思っている。
リベラルか保守か なんてどうでもいい。

そして、自らがひどく腐敗したら、潔く追い落とされたらいいのだ。

腐敗したら交代する。
腐敗したら倒される。
そのような政治文化を創り、善悪とは別に政権交代を繰り返していくことができれば、致命的に悪い、つまり多くの人が生きていけないような政権を作り出さずにすむのではないだろうか。




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2017-12-13(Wed)

絶望寸前の怒り

とくにテーマを決めずに書いてみる。

このところ、怒りが陰にこもって外に出てこない。ので、文章が書けない。

リハビリのつもりで、漫然と指を動かす。

何が苛つくかといって、言葉が通じないということほど苛つくことはない。
政治がきれいことじゃないとか、政治家がウソをつくとか詭弁を弄するとか、そんなことは今更驚きもしないし、絶望なんてしない。

しかし、まったく会話が成り立たない。
平然と無視する。
言語として成り立たない受け応えに終始する。

日本の政治がこの領域に踏み込んでしまった始まりは、小泉純一郎の
「人生いろいろ 会社もいろいろ 社員もいろいろ」 からだろう。
自身が厚生年金に不正加入していた問題を追及されて、こう答弁したのである。

私が2005年からブログを書き始めたのは、前年のこの答弁がキッカケの1つだったように思う。
戦後日本という枠が、ボキッと折れたような気がした。

いかな自民党でも、不正がバレた時はそれなりに責任は取ってきた。
ところが、小泉からの自民党は、不正がばれたら「何やってもいいじゃん」と開き直るようになった。

それでも、今読み返してみると、小泉の答弁も一応形の上では、質問に答える形にはなっている。
まったく木で鼻をくくったような内容だが、それでも形式だけは答弁をしていた。

しかし、現在の安倍晋三とその内閣は、答弁の形すら取らない。
関係のない話しを延々と続けて野党の質疑時間を潰すということを基本にしている。
証拠資料は「捨てた」と言い放ち、捨てた張本人があろうことか国税庁のトップに君臨する。

言論というのは、形だけでも言葉が通じるから意味がある。
ほんのわずかでも力を持つ。
今の安倍政権に対するとき、ボディランゲージすら通じない宇宙人の侵略に直面しているような錯覚をおぼえる。



だが、絶望寸前なのは、安倍晋三が宇宙人だからではない。

対峙する野党が、科学特捜隊ほどにも役に立たない、ということのほうが脱力に寄与してくれている。
科学特捜隊は、ウルトラQの時代にはそれなりに怪獣を撃退していたけれども、野党の追及は怪獣にはかゆくもないスーパーガンのように跳ね返される。

問題はその後だ。
跳ね返されても 平然としている野党の姿。
本気で安倍晋三から権力を奪い取る気のない野党の姿。
安倍官邸の情報操作に いとも簡単にひっかかって分裂、分立し、たしかな野党の安楽椅子に納まってしまう野党の姿。

元祖「たしかな野党」の共産党が、いよいよ「政権をとらなければ どないもならん」 という決断をしたとたん、他の野党がイヤイヤをはじめ、それなら第2自民党でもいいから政権交代という流れになったら、それはそれでイヤだという。
怪獣が目の前に迫っているというのに、まったく危機感のない野党の姿。。。。

政治家の矜恃は大事かもしれないが、矜恃をそびやかしている間に、刻々と犠牲になっている国民の生活はどうなるんだ?

こんな最近の情勢を見ていると、19世紀後半のロシアのようなテロリズムの台頭を危惧してしまう。
いまは、見せかけだけでも経済が成り立っているし、若い層は就職しやすくなっているので、暴発する恐れはない。
しかし、オリンピックが終わり、アベノバブルが破裂したとき、着々とセーフティーネットをはずされている国民の生活は、悲惨な状態に立ち至るだろう。

我慢の限界を超えていながら、言論がまったく意味を持たないとき、そこに現れるのは一方でヒーロー願望であり、もう一方ではテロリズムである。
最悪なのは、その両方が実現し、ヒトラーのような独裁者が君臨しつつ、爆弾テロが頻発する社会だ。

まだ数年の猶予はありそうだが、かなり現実的にこうした事態を憂慮する段階になってしまった。



こうした流れの元には、日本経済の低迷がある。
1980年代に新自由主義に侵略されて以降、日本の富はベルトコンベアに載って米国経由で無国籍巨大資本に吸い取られるようになってしまった。
働けど働けど、徐々に貧困になっていく。

金の余裕のある時代は、政治も妥協の余地がある。
しかし、限られたパイを奪い合う現在の日本は、金持ちを優遇したら貧乏人に配る余裕はない。
安倍晋三のような独裁的で非妥協的な政治家が力を持つ背景はここにある。

その観点をもっているならば、トランプの登場は日本にとってチャンスだ、ということが理解できるはずだった。
トランプは アメリカファースト つまり 世界への干渉をやめたいと公言していたのだから、日本も米国の軛(くびき)から一定の自由を得るチャンスだったのだ。

ところが、日本の野党やらリベラルやらは、トランプ批判に終始して、「チャンス」ととらえることはまったくできなかった。
これは脊髄反射で「保守」に反発する思想の問題、情勢を判断できない能力の問題ともに、実は野党も「日米安保」に依存していると言う実態が明らかになってしまったということでもある。

トランプの路線に乗っかるためには、ポスト日米安保を構想しなければならない。
しかし、日本の独立=独自核武装 と思い込んでいる人たちにとっては、ポスト日米安保なんて想像することすらできない。
対米従属はけしからん とか良いながら、じゃあ米軍を引き上げるぞと言われると震え上がる。
残念ながら、これが日本の野党の実態だ。

対米従属がけしからんのであれば、在日米軍がいない日本の姿を、それでも戦争をしない日本の姿を、正面から考えるべきではないのか。
独立なき国に、民主主義など存在し得ない。

そして、真っ先にトランプに飛びついたのは、野党ではなく安倍晋三その人だった。
実にリスキーな選択だったとは思う。
しかし、直近の情勢を見ていると、安倍官邸の選択は図に当たったようだ。
トランプが権力基盤を固めるにつれて、一度は揺らいだ安倍晋三の権力も盛り返している。

トランプショックを利用するという途も閉ざされ、八方ふさがりである。



そんなわけで、カラ元気すら出ずに、とりあえず目の前の生業に集中する日々である。

木の家を設計する仕事は面白い。
下請でやっている構造計算も、単価は「活かさぬよう殺さぬよう」レベルだけど、仕事としては嫌いじゃない。

でも、沈黙は徐々に心を蝕んでいく。
何の足しにもならないけれども、自分のために語ること。
ブログを書き始めた原点に戻ってみよう。




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2017-11-26(Sun)

なぜ選挙で勝てないのか

2007年と2009年の2回を除いて、ず~~~~と選挙には負け続けている。自公は圧倒的に勝っている。

森友&加計問題という首相の超弩級疑獄がありながら、並み居る閣僚の不祥事がありながら、それでも自公は2/3をとってしまった。
何でなんだろう。
とっっても多くの人たちが、何でなんだろうと考えた。
ボクも必死に考えた。

いろんな意見を見聞きしても、自分でもあれこれ考えても、どこかしっくりしなかった。
何が違うのか、なかなかわからなかった。

不完全燃焼のイライラの中で、たまたま古本屋で買った塩野七生の「ローマは一日にして成らず」を読んでいた。
今までなんとなく敬遠していた塩野七生、なんとなんとめちゃくちゃ面白い。
読み進める中で、ふと気がついた。
時代の主導権を握るのは、経済の主役になった階層だと言うこと。
もはや社会の主役では無くなった階層が握りしめている政治権力を、新たに主役になった階層が取って代わる。

もちろん こんなことはマルクスの時代から指摘されてきたことで、目新しいことではない。
しかし、こんな当たり前のことに、政権交代を目指しながら敗れ続けてきた人たちが(私も含めて)誰も注目していなかったのだ。

なぜかと思うに、これもやはりマルクスの影響なのだろう。
マルクスは、最後の最後に、労働者階級だけは、経済の主役になる前に革命で政治権力を握るとしている。
負けても負けでも、なぜか平気でいられるのは、たぶんこのマルクスの呪文が頭のどこかにあるからなのではないか。



ふりかえってまず気がつくのは、政権交代を目指しているといいながら、その主体がはっきりしていない。
逆に言えば、引きずり下ろす相手も正確に把握していない。

マルクスの時代ならば、絶対王制や貴族階級に対してブルジョアジー(資本家)が取って代わり、そのブルジョアジーに対して労働者が取って代わる、と言う図式である。
50年くらい前までは、日本でもそれが当たり前の階級史観として通用していた。

ところが、待てど暮らせど労働者階級が取って代わる兆しはなく、そうこうしているうちに本家ソ連が無くなってしまった。
もはや「階級史観」なんて言うだけでアナクロニズムか博物館の展示かのように思われてしまう。

しかし、外れたのは最後の、プロレタリアート(労働者)がブルジョアジーに取って代わる、と言う部分だけであって、それ以前は経済的に主役になった階級が旧階級から政治権力を奪ってきたことは間違いない。
労働者階級は未だに経済的な主役ではなく、主役にならない階級は政治権力を奪うことができない、という現実があるだけだ。

政権交代とは、選挙という手段をつかった政治権力の奪取である。
政治権力を奪え、と言う以上は、その主体がはっきりしていなければならない。
漠然と、なんとなく安倍ちゃんイヤだから政権交代、と言っても通用しないのである。

マルクスは「バンコクの労働者 団結せよ」と訴えたが、残念ながら通用しなかった。
では、今現在の日本で、政権交代を目指すのは、その力を持っているのは、いったいどの階層なのか。



よく使われる言葉に、「市民」というのがある。リベラルが好む用語だ。
このへんの用語のことは、5年前に書いたのでリンクを張っておく。

 国民、人民、市民、大衆、民衆 なんでもいいけど、生きてる人間の生活が第一

日本で生きている人びとにとって、自分たちを集合的に言い表す言葉が、実は無いということをご存じだろうか。
英語ならば、さしずめ PEOPLE にあたる言葉が、日本にはない。

市民というのもよく聞く。誤解を恐れず有り体に言えば、お行儀のいい都会のホワイトカラーやインテリ層を想定しているようで、これまたとっても使いにくい。言葉のそもそもの意味からして、市は都市の市であり、第一次産業とはなじみがよくない。
もっと言うと、 PEOPLE は例えば受刑者だって除外されないが、市民はどうだろうか。

(引用以上)

政権交代を目指す陣営の中にも、私に限らず「市民」という言葉に良いイメージを持っていない人は結構いる。
そもそもは、貴族に対して平民であるブルジョアジーを市民といったのである。ギリシャやローマの市民もしかりで、そもそも政治権力から阻害されている奴隷や労働者の系譜に属する人々は、市民には含まれない。

このような、結局誰のことを指しているのか、誰が排除されているのか、曖昧な用語は、政権を目指す階層を規定するのには適さない。



では先に、今の政治権力を握っているのは、どの階層なのか、を考えてみよう。
日本の大資本家だろうか。
江戸時代から続く三井、三菱など、後発の鮎川(日産・日立)やトヨタ、ごく最近のソフトバンクなど、大資本家もけっこう様々だが、たしかに、大資本家の力は大きい。

しかし、神戸製鋼に始まる一連の日本を代表する企業の不祥事が明らかになるなど、大資本も万能では無い。
とくに、さまざまな優遇をうけている彼らにとって、頭の上がらない存在がある。それは、巨大な官僚機構だ。
大資本が大資本でいられるのは、金の力ももちろんだが、官僚機構による巧妙な優遇が隅々まで行き届いているからだ。
官僚は護送船団の船長なのである。

その官僚も、絶対に逆らえない権力が、戦後の日本には厳然と存在する。
それは、言うまでも無く米国の存在だ。
正規の米国政府のルートのみならず、ジャパンハンドラーズと言われる米国の権威をまとったロビイストが、日本の官僚機構の上位に君臨してきた。
それは、役所だけでなく、自衛隊から、司法から最高裁判所まで、徹底されていたことは、すでに孫崎享さんや矢部宏治さんの著書で明らかになっている。

では、米国ロビイストの後ろ盾は米国政府なのかというと、そうではない。
米国政府をすら使嗾(しそう=悪事を指図)する存在がある。
それこそが、ウォールストリートを発信源とする巨大金融資本である。

その巨体は世界中のタックスヘイブンに安住し、頭脳はウォールストリートや英国のシティで働いているウルトラ金融資本。
何も生産せず、資本主義的な投資すらせず、襲いかかっては奪い取ることだけを生業とするハゲタカ金融資本。
その悪魔の所行を正当化するために、フリードマンの学説をネジクリ回して新自由主義なるものを世界中に押しつけた。

ウルトラ金融資本と、その行動原理である新自由主義は、資本主義では無い。
資本を投下して、生産し、搾取するのが資本主義であるならば、生産すらしない新自由主義は資本主義では、断じてない。
ちなみに、軍需産業でも何でも良いから 資本主義に戻そうとしてあがいているのがトランプなのだが、この話はまた別にしよう。

この巨大な、国籍すら無いマネーと、それを操る新自由主義の使い手たちこそが、米国政府も日本に対する米国ロビイストも日本の官僚機構をも動かしている。
米国政府もまた、巨大資本の被害者だ。やりたい放題のあげくリーマンショックを引き起こし、その尻拭きをすべて米国政府に押しつけ、あまりの負担の大きさにその下請けを日本政府に押しつけた。

アベノミクスと異次元緩和も、集団的自衛権や安保法制も、働き方改革も、公費の負担増も、外国へのバラマキも、すべてこの構図によって行われている。
安倍晋三の考えとか判断など、そこには存在しない。彼は言われたとおり、ハイハイと言っているだけだ。

こうして見ると、巨大金融資本と、その意を受けた官僚機構が、どうやら日本の支配階層なのではないかという実態が見えてくる。



新自由主義が日本を襲来し始めてから30年間、日本はどんどん衰退していった。
株価と配当だけが跳ね上がりながら、足下では貧困が口を開けて待っている国になってしまった。
この国で、巨大資本に対抗し、力を持ちうる階層、勢力なんてあるのだろうか。

可能性はいくつかある と私は思っている。

ひとつは、Re労働組合 である。
もう一度労働組合。これまでと観点の違う労働組合。
今の日本がかろうじてやっていけるのは、労働者(被雇用者でもサラリーマンでもいい)が、だんだん悪化していく環境を我慢して働いているからだ。日本企業の好況は、労働者の相対的低賃金労働のおかげだ。
労働者が低賃金で、金持ちを養ってやっているのである。

ところが、頭の中は半分江戸時代のままの日本では、金持ち=偉い人だと勘違いして、ついつい遜(へりくだ)ってしまう。
安月給→会社の増益→株価アップ→配当アップ→金持ちウハウハ という仕組みを自覚して、実は俺たちが支えているんだという層としての意識を厚く作り上げる必要がある。

それは、一人一人がバラバラではできない。目先の浮き沈みに目を奪われて、大きな観点を持つことはとても困難だ。
集団としての意識をもつこと、そのための集団として、労働組合をもう一度復活させることが重要だ。
いままでのような会社別とか産別ではなく、地域ごとの主体としての労働組合を作り上げていくことは、新しい主役を生み出していくことになるだろう。

これは、逆側からも証明されている。80年代に新自由主義が乗り込んできたときに、真っ先にやったのが国鉄分割民営化であり、それによる労働組合の解体や無力化だったのだから。

もうひとつは、中小企業だ。
日本の産業の7割を支える中小企業。
足下という意味では、ほぼ全体を支える中小企業。
中小企業が見捨てたら、大企業は一日として保たない。

そのことは図らずしも震災のときに明らかになった。下請け会社が被災すると、大企業はもろくも停止する。
普段は偉そうに振る舞っている大企業は、実は中小企業の献身に支えられているのである。
しかし、元請けの発注が止まれば倒産の危機に陥る中小企業は、元請けに逆らうことができない。
要するに、どちらも止められたら困るのだが、資金力に勝る大企業が、常に優位にあるということだ。

実は私自身が日々実感していることでもある。
私は個人事業主という最小の事業体として、木の家の設計や構造計算をしている。構造計算は下請けで、知人の設計事務所や中堅のディベロッパーから仕事を請けている。
首都圏だけは好景気だから、構造計算の技術者は不足していて、声をかければ仕事の量はかなりある。

しかし、安い。
あの「百姓は生かさぬよう殺さぬよう」という家康の言葉を思い出す。どうしても無理というわけではないが、「もうギリギリや」というピンポイントを突いてくる。
それでも仕事が無いと困るから、やらざるを得ない。

下請け事務所が手を組んで、一斉に設計料のアップを申し入れれば効果はあるだろうが、なにせお互いに存在すら知らない。
下請けがバラバラであること、ここが大企業の作戦である。
つまり、産別に組織すべきは、労働組合よりはむしろ下請けの中小企業だ。

三つ目は、心ある国内資本家の受け皿をつくること。
ここまでは、直接は日本の資本家と労働者や中小企業との対決の話だった。前段で話した巨大金融資本と対決するためには、ここで内紛をしていていいのか、と言う話もある。

資本家の団体と言えば経団連とか関経連とか、まんま自民党の応援団しかない。
が、これだけ金融資本の言いなりになっているからには、大資本のなかにも不満をもつものが出てくるはずだ。
どちらかといえばリベラルではなく国粋派のなかから出てくる可能性も高い。
そうした人たちが集う場が必要だ。

米国の下請けはもうゴメンだ。
何も作らない不健全なマネーゲームはいらない。
そいういう本来の資本家の精神をもった人たちは、潜在的にはかなり居るはずだと思う。
糾合する主体の無い今は、嫌韓嫌中に近づいたり、日本会議に寄り道したりしているけれども、本来の敵が明確になれば、かなりの力になるだろう。



以上、地域の労働組合、産別の中小企業組合、健全な資本家の団体。この三つの連合体が、これから日本の政権を狙っていく主体であると思っている。
残念ながら、今はどれも存在しない。存在しないから、選挙では負ける。負けるように、組織を壊されてきたということでもある。

まずは、このような中長期の戦略を練りながら実践にとりくんでいく組織からだ。
それは党という名前なのか何なのかわからないが、狭小な視野を捨て、目先の戦術論にとらわれず、口だけで無く体を動かす集団。
その主体を構想することから始めなければならないだろう。

歴史には、100年が1年で過ぎる瞬間がある。
あまりにも遠い道に見えたとしても、あきらめないことだ。




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2017-11-14(Tue)

自公2/3以上にショックだったこと

今度の選挙結果には、じつはかなり落ち込んでいる。
まるっきりわかっていた通りの結果であって、そんなに落ち込むことないと自分では思っていたのだけれど、なかなか立ち直れない。
いろいろ考えながら、ほぼ沈黙を守ってきたけれど、あまりにも救いがないので、そろそろ言いたことを言い始めようと思う。

なにが救いがないかというと、自公が2/3とってしまったこともあるが、私的にはそれ以上にショックだったことがある。
野党が否(いや)党になってしまったことだ。
野党と否党の違いはなにか。
否党は、決して政権を目指さない。
与党の政策に否は言うけれども、その力は持とうとしない。
別名「確かな野党」  つまり いつまでも確実に野党。

世のリベラル諸氏は、立憲民主党ができたことで大喜びしている。
リベラルな野党ほど楽しい商売はない。
正義の味方で何の責任もない。
2割の固定票はあるから、それなりにちゃんと活動していれば一定の議席は確保される。

排除されたから仕方なく、と言いつつ、自分のポジションを脅かす候補者はひっそりと排除する。
野党共闘も排除して、政権交代からは意図的に距離をおく。

立憲民主・枝野代表が講演 「すみ分けなら、ぎりぎり許される」希望、民進と選挙協力可能
2017.10.27 産経


枝野代表、次の衆院選は「単独での政権交代」目指す
2017.10.28 ThePage


立憲民主・枝野幸男代表「民進党は連携の意思ない」 “3党物語”打ち出す大塚耕平代表と溝
2017.11.1 産経


日を経るごとに発言が政権交代から遠ざかっていくのがわかる。
ある意味、民進党の精神をもっとも濃厚に引き継いでいるのが、実は立憲民主なのである。
つまり、クチだけ政権交代 ということ。

20171114-1.jpg枝野幸男にとって、政権をとった記憶は、あまりにも苦い記憶だ。
リベラルで良識派として売り出していたはずなのに、爆発する原発を目の当たりにしながら 「ただちに影響はありません」とこだまのように繰り返さなければならなかった。

もちろん、本当のことを率直に言えばよかったのだけれども、東電や原発村に歯向かうほどの覚悟はない。
だから、いやいやながら「ただちに影響はありません」と延々と続けた。

政権をとらずに「たしかな野党」であったならば、例え原発事故が起きても 正義の味方として政府の対応を追及することができる。
政権なんてまっぴらゴメンだ と思う気持ちもわからなくはない。

自民党にある程度の自浄能力があり、日本経済にも余力があった時代ならば、追及専門のたしかな野党にも大きな役割があったと思う。
しかし、今の日本の現状は、野党が外野から文句を言ったくらいではどうにもならないところまで来ている、というのは明らかだ。
野党が政権交代を目指さないということは、目の前で自公政治の犠牲になっている人たちを、クチでは助けると言いながら実は見捨てていることになる。

野党第一党が、国民の2割のリベラル固定層を引き連れて、たしかな野党に引きこもってしまったならば、政権交代はまったく展望が見えなくなる。
これまでのように日和見の民進党のほうが、まだしも可能性があったという、まったくもって皮肉な結果が、今回の選挙の結末である。

さらに言うと、えだのん大好きなリベラルの方々の言動を見ていると、恐ろしいほどに「思い込み」で判断しているということが、今回わかってしまった。
コイケ、マエハラ という単語に脊髄反射してしまい、発表されている情報の原文を読むとか、会見の詳報を見るとか、そういうことをすっ飛ばして 罵詈雑言の嵐を投げかけている様子は異様さすら感じてしまった。

たしかに、コイケもマエハラも、脊髄反射したくなるような連中であることは 私にだってよくわかる。
でも、政局が信じられないような動きを見せたときは、慎重に情報を収集し、一言一句を分析するのが当然じゃないのか?
マスコミの風向きが、一夜にして変わったときには、何かがあると疑ってかかるのが、現代の常識だったんじゃないのか?

日頃「マスゴミ」などと口にする人が、なぜマスコミの風に軽々と乗ってしまうのか。
自分に都合の悪い情報は「マスゴミ」で、気分の良い情報は「メディア」になるというご都合主義を卒業しないと、いつまでたっても掌の上で転がされるのじゃないか?

これまでは、行き場が無い故に野党共闘を是としてきたリベラル層が、立憲民主という居心地の良いモラトリアムにこもってしまうというリスク。
これが顕在化すれば、ここ数年築き上げたきた市民と野党の共闘の枠組みは、瓦解してしまうだろう。

大阪は幸か不幸か希望の党がいないから、まだ激しくは現象化していないけれども、他の府県ではあくまで政権交代を目指したいと思っているひとたちは、かなり苦労しているようだ。
希望排除ベクトルと、立憲ひきこもりベクトルが合体し、それを冷ややかに眺める若者の視線。
ああ、救いが見当たらない。




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2017-10-30(Mon)

安倍晋三の(萩生田浩一を含む)頭の中は99%加計隠し

いったい、安倍晋三という政治家の本性は何なのだろう。

嫌いな人、好きな人、それぞれに自分の思い込みであれこれ決めつけているけれど、その本当の正体はわかっていないのではないか。

ひとつには、あまりにもウソが多いので、どれが本心なのかわからないということはある。
そのことも含めて、一つだけ間違いないのは、一つの大きな勢力にベッタリではなく、いくつかの勢力のバランスを取っている、ということだ。

小泉純一郎などは、当時の米国によるジャパンハンドラーズ、とくにネオコンや軍産複合体の系列に身も心も捧げ尽くしているということが、ひと目見てわかった。
その意味では、発言も政策も一貫していた。一貫して、文字の通りの売国であった。

唯一、それを薄めて国粋右翼のご機嫌を取るために、靖国参拝だけは強行に続けた。
自分の哀悼の誠ならば、引退後も行けばいいのに、今は息子に任せきりだ。
そもそも、あのころの米中関係から、米国のお許しが出ていたというのが真相らしい。

ところが、安倍晋三はわかりにくい。いろんな傾向が入り交じって、あっちこっちにいい顔をしようとするからウソばかりになる。



前提として、日本の政権を外から揺る動かす大きな勢力を確認しておきたい。
大きくは三つあると思われる。

1.戦後一貫した従来からの米国によるハンドリング。日米安保の利権を巣窟として、省庁(官僚)から政治家からマスコミへの大きな影響力を行使している。吉田茂などのリベラルよりの自民党が主導。

2.戦後民主主義を忌み嫌う右翼。ただし、岸信介や笹川良一などを通じて右翼も米国の影響下におかれてきたことが日本の特質。

3.トランプによる新しい米国の意向。アメリカファーストのためにアジアから足を抜きたいという本質的な方向性を持っている。

この15年くらいの間に、それぞれ変質しているし、3はこの間登場したばかりだ。

1については、ネオコンの登場と小泉-竹中のゴリ押しによって、リベラル色が剥がれ落ち、今の自民党の惨状になっている。

2は、日本会議などの土着の右翼が台頭し、かならずしも米国系右翼のコントロールがきかなくなっているように見える。

1の従米勢力も、2の極右も、どちらも自民党の大事な支持基盤であり、一見すると対立するようにみえる勢力が、戦後の長きにわたって従米保守という枠組みで仲良く政権を支えてきた。
ところが、ここにきて、双方が極度の隷属と、極度の右傾化によってコントロールがきかなくなってきた。

そこで、この1と2の両方にいい顔をして調和をとりもつことが、安倍晋三の宿命だった。
リベラルの顔すら失ったただの奴隷と、A級戦犯を許してくれた米国への恩義をもう感じなくなった土着右翼という正反対のものを、なんとか安倍晋三というキャラクターが統一しなければならなかった。

統一と言えば、統一協会はそこで欠かせない働きをしたことだろう。
統一協会ほどわかりにくいものはないが、簡単に言えば、米国の軍事力と日本の経済力を、文鮮明の思想の下に従える(うまく利用する)ということだろう。そのためには、利用するものはなんでも利用する。
米国の奴隷でも、土着の右翼でも、時と場合によっては何にでもなれる。

この安倍晋三の特異なキャラクターこそが、彼が無敵の強さを誇る理由なのだと思われる。
ほとんどの政治家が、1か2のどちらかの影響を強く受けているものだが、安倍晋三は両取りなのである。

ところが、昨年から3のトランプが登場した。
トランプのアメリカファーストは、アジアはアジアで勝手にやってくれ、という方向性を持っているが故に、2の土着右翼が勢いづいた。
安倍晋三も、大統領選挙が終わるやいなや、50兆円の土産をもって、忠誠を誓いに出かけていった。

しかし、トランプと米国内の軍産複合体などの旧来勢力との対立は、日本で想像する以上のものがあるようだ。
つまり、1と3は並び立たない関係にある。

いくら米国でトランプが勝ったとは言え、従来の軍産をはじめとした巨大な利権勢力は大きなチカラを持っており、日本国内での支配力もしっかりと残っている。
そこで、ワンワンとトランプタワーに出かけていった安倍晋三は切り捨てられかけた。

それこそが、森友&加計疑惑である。
疑惑を暴いていったのは、現場の地道な努力であるけれども、これだけ大きな騒ぎになったのは、1の勢力がマスコミに許可を出したからに他ならない。

それでも安倍晋三は、ゲシュタポ化させた官邸をフルに活用して、必至の抵抗をしてきた。
そこに下された一撃が、希望の党 になるはずだった。
ジャパンハンドラーズと統一協会が、小池百合子への首のすげ替えを画策したのが、あの希望の党騒ぎだったのだろうと私は考えている。

 安倍晋三の運命を左右する統一教会(家庭連合)の分裂抗争 2017.9.25

その後、小池が「排除」をやらかして意図的に希望の党を失速させたのは、ゲシュタポ安倍官邸に何かを握られて脅された可能性が高いが、安倍晋三の側もジャパンハンドラーズに対してなんらかのカードを切ったはずだ。



ここまでの流れを見ると、安倍晋三は、1、2、3のそれぞれ対立する勢力に、全部いい顔をして生き延びるという選択をしている。
きわめて不安定な状態だが、どんな無理でもやらなければならない事情が、安倍晋三にはある。

それが、加計疑獄事件だ。

臨時国会冒頭解散、予告なしのステルス街宣、所信表明もなしの特別国会、臨時国会は開かず。
その挙げ句に、これだ。

与党の質疑時間、首相が拡大指示 萩生田氏に
2017/10/27 日経


もはや、国会は実施的に無効化されたようなものだ。
ナチスの全権委任法となにほどの違いもない。

ここまでやらなければ、逃れられないほどに安倍晋三とその一派は、加計疑惑で追い詰められているのである。

注意しなければならないのは、ここまでの無理無体は、支配体制としては決して理想的なものではないということだ。
矛盾を顕在化させずに、多数の国民が気が付かないうちに美味しい汁を吸い取るのが上手な支配であり、戦後民主主義はその意味ではとてもうまい支配体制であったと言える。

ところが、あまりにも誰の目にも強引な支配は、国民の目を覚まさせてしまうリスクが大きい。
支配者も、そうした歴史はしっかりと学んでいる。

にもかかわらず、ナチスなみの強行な支配をしなければならないのはなぜなのか。
安倍晋三が、ヒットラーみたいになりたいと夢見ているからだろうか?

いや、安倍晋三だってヒットラーがどのような最後を迎えたのかは知っている。
地下室で昭恵と心中なんてしたくないだろう。

なのに、なぜあえてここまでするのか。
その答えは、たぶん、バカみたいな理由だ。

加計隠し。

加計孝太郎は、安倍側近の政治家の面倒を見すぎたのだ。
加計孝太郎が暴露すれば、今でも教授の萩生田光一をはじめ、安倍政権と安倍晋三とその側近たちの政治生命が吹き飛んでしまう。
その恐怖に対する脊髄反射で、ありとあらゆることに手を染めている。

安倍晋三は加計隠しのために、ただ加計事件をもみ消すためだけに動いている。自民党ですら唖然とする今の超手抜き改憲案などは、ただただ加計事件から目をそらしたいだけのシロモノだ。
加計事件で逮捕されるくらいなら戦争だってやりかねない。コソ泥が見つかったら強盗殺人やっちゃうのと同じなのだ。

小池を潰したことで、なんとか一時的に命脈は保ったけれども、なんと血色が悪く暗い顔をしていることか。
ネットで日付を指定して安倍晋三の画像検索をしてみるといい。
昨年までの顔と、最近の表情の違いにビックリするはずだ。

これだけ安倍が怯えている加計問題を、野党もマスコミもネット民すら、ほとんど言わなくなってしまった。

11月5日にはトランプフィーバーで報道を染め尽くし、11月8日に国会を閉じて、その直後に獣医学部の認可を強行すると言われている。
事態も切迫しているのだ。

とにかく今は、皆で声をそろえよう

加計隠しを許すな!!



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2017-10-25(Wed)

野合しよう!

先週も書いた通り、少なくとも今の選挙制度では、思想や政策を純化させた政治結社のような政党は、どう頑張っても政権はとれない。

政権をとれない以上は選挙制度も変えられないから、つまり、永遠に「たしかな野党」のままである。

 必要なのは「党」?それとも「結社」? それが問題だ

野党が見本にすべきは、80年代までの自民党だ。派閥連合の野合集団である。

「憲法を守る(護るではない)」「中低所得層の生活を守る」「他国の戦争には関わらない」この三つだけで党をつくればいい。

「憲法を守る」は護憲ではなく、今ある憲法を無視黙殺蹂躙しない。遵守する、という意味。
中には、護憲もいていいし、手続きを守って改憲を議論する人がいてもいい。

「中低所得層の生活を守る」は超金持ち優遇の新自由主義に反対すること。
労働者も大事にするけど、中小企業や外資に襲われた国内企業も守る。景気対策も大事。

「他国の戦争には関わらない」は日米安保破棄や自衛隊廃止ではなく、国境線を絶対に踏み越えないという一線。
非武装中立から専守防衛から国連軍まで 幅は広い。

こうした違いは詭弁で誤魔化さずに、派閥を作って国民にもわかりやすくすればいい。

今、立憲民主党は「たしかな野党」への道を進み始めている。希望の党は,指導者も方向性もなく、50人の国会議員が呆然として宙に浮いている。社民党と自由党はあいかわらず政党要件ギリギリで、共産党は野党共闘のなかで進んで埋没した。

このままでは年内に(政党助成金の問題があるので年内の動きになる)、もっとバラバラに分解されていくだろう。

維新と希望の若干名以外は、「憲法を守る」「中低所得層の生活を守る」「他国の戦争には関わらない」には同意できるはずだ。

安倍政権に少なくともブレーキをかける気があるのであれば、たのむから野合してくれ。




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2017-10-23(Mon)

予想通りの結果を見ながら

なんの感想もない。

あまりにも予想通りの結果だからだ。

沖縄4区の仲里さんが落選したことが本当に残念。

新潟のたたかいは予想以上に健闘だった。

それ以外は、ほぼ想定内・・・

分裂すれば負ける。まとまれば勝てる。当たり前の結果。

それを、絵に描いたように見せてくれたのが、北海道と新潟だ。

北海道は、1対1になった選挙区と、そうでない選挙区で、はっきりと明暗が分かれた。

 【小選挙区】北海道

新潟は、小池の裏切りに左右されずに、野党統一候補を立てきった結果、大きな勝利をつかんだし、敗れた候補もかなりの接戦だった。

 【小選挙区】新潟県

たしかに、野党が分裂した最大の元凶は小池百合子の裏切りだ。

日本の歴史を暗黒に向けて決定づけた裏切りだ。万死に値する。

しかし、小池への怒りと憎しみに我を忘れて、即座に対応を取れなかった結果とも言える。

小池に文句を言っている時間を惜しんで、速攻で神対応をしたのが新潟だった。

それをできずに、小池と希望に罵詈雑言を投げつけている間に、公示日を迎えてしまったのがその他の多くの選挙区だ。

小池憎しは立憲の躍進につながったけれども、立憲の票は自民の票を剥がしたものではなく、同じ野党票のパイの奪い合いだった。

新潟と沖縄は、なぜ統一候補を立てられるのか。

それは、風頼みではない闘う体制があるからだ。

新潟は、昨年の参院選と知事選で築き上げた選挙態勢が、そのまま維持されていた。

オール沖縄は言うまでもない。

今回の総選挙の、予想通りの大敗北の総括は、「沖縄に続け。新潟に学べ。」である。

どうせ遠からず希望は分裂し、立憲も迷走をはじめる。

短気な「リベラル」は、またまた「裏切りもの」と叫びはじめるだろう。

はじめから 依存するから「裏切り」だと感じるのである。

有名政治家に依存しない、真に闘う体制を、私たちの足下から作っていくこと。

そして、どこまでが共闘できる範囲なのか、もう一度振り返って考えることだ。

今の「リベラル」が気持ちよく納得できる範囲で共闘するのであれば、永遠に政権はとれない。

もう政権交代のための数あわせはうんざりだ という声もある。

例え遠吠えでも、気持ちよく正直に吠えたいという気持ちもよくわかる。

そういう意見も含めて、本当にどこまで広げるのか、広げないのか、リアルな選択を話し合うことが必要だ。

私は、負けつづけることも遠吠えも、うんざりだ。




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2017-10-18(Wed)

必要なのは「党」?それとも「結社」? それが問題だ

厳密な学術的な定義ではありません。

言葉のイメージで違いをわかってもらいたいと思って、党と結社という言葉を選びました。

どっちが良いとか悪いとかの意味もありません。

政治結社というと、すごく禍々しい印象がありますが、そういう意味ではなく、政党との違いを強調したいのです。

つまり、政治結社は、一定の思想信条や信仰にもとづき、あるべき政治や社会の姿を共有して目指していく集団という意味です。

英語で言うと association

すぐわかるのは、共産党と公明党は政治結社です。

社民党も、まあ政治結社でしょうし、日本の心なんかもそういうこと。

では、党とは何かというと、一定の階層や集団の利害を代表する集団です。

party はパート、つまり社会の中の部分を代表するのであって、社会全体の利益を主張するものではありません。

政治の党(政党)の代表選手は、紛れもなく自民党です。

維新もそうですね。

党のスゴいのは、必ずしも共通の思想やあるべき社会像を共有する必要がない ということです。

当面の利害が一致すれば、躊躇なく歩調を合わせ、ひとつの集団として行動します。

では、かつての民主党とか民進党はどうだったのでしょうか。

かなり幅広い思想の持ち主がいましたから、党(party)のように見えますが、実態は複数の結社(association)の寄り合い所帯のままだったと言えるのではないでしょうか。

そこが自民党とのちがいで、民主党が二大政党の担い手になれなかった最大の原因です。

自民党のように、当面の利害でがっちり歩調をあわせることができず、もっと先の話でアーだコーだと内紛を繰り返し、首相候補だった小沢氏の(政治的な)手足を縛り上げ、ついには追放してしまいました。

それは民進党になっても変わらず、自民党にかわる力強さ(=えげつなさ)を備えることはできず、支持率は低迷してままでした。

あのまま解散総選挙になり、小池サギに遇わなかったとしても、結局惨敗していたことでしょう。



では、野党が結社のままでは、どうしてもバラバラのままなのでしょうか。

いえ、それを解決するための方策が、例の「オリーブの木」だったはずです。

米国や英国のような二大政党制では、民主党・共和党も労働党・保守党 どちらもまぎれもなく「党」です。

しかし、ドイツ、フランス、スペインなどは、二大政党制ではありません。

詳しくは知りませんが、おそらく結社的な集団がたくさんあって、そのいくつかが、時と場合によって連立を組んで政権をとっています。

その組み合わせは、自民党と公明党のように固定されておらず、ケースバイケースで選挙ごとに変わります。下記はドイツの例です。

20171018-1.png
(1949年から2013年までの各党の得票率の変動。グラフの中ほどに書かれているのはその時の政権与党 wikipediaより)

真ん中の政権政党の組み合わせだけ見れば、ころころ変わっているのがわかります。

このようなワリキリができれば、無理に党にならずとも、結社連合で政権交代を繰り返していくことができます。野合当然!何が悪いの?という政治のあり方です。

日本の大間違いは、結社のままで二大政党を目指したことです。

小選挙区を導入した時点で、二大政党になるか、欧州型の結社連立をやるか、どちらかしかなかったにもかかわらず、思想心情的に「結社」のままで、二大政党を目指してしまった。これが小沢一郎さんの戦略の蹉跌です。



今回の総選挙において起きたことは、希望の党という大きな野合集団ができかけて潰された、ということです。

作りかけたのも壊したのも小池百合子です。

安倍政権を打倒するという、ただそれだけを目的にした、超野合集団を、前原は作ろうとし、小池もおそらく最初はそのつもりだったのでしょう。

しかし、小池の目的は自分が首相になることですから、どうやらそこまでは届きそうにないとわかった時点で、一気にチャブダイをひっくり返しました。「さらさら」「排除」です。

せっかくできかけた野合集団=政党を、踏み絵を踏ませることで結社にしてしまいました。

結果、結社の寄り合い所帯だった民進党が、2つの結社に分かれたという、何の面白くもない結果になりました。

もともと心情的に結社だった人たちは、大喜びで立憲民主党を大歓迎していますが、野合をいやがる結社である限りは、マックス50議席程度の少数野党であり続けるしかありません。

本当に大喜びしているのは、安倍晋三と加計孝太郎です。

投開票日の翌日、23日には加計学園の獣医学部の許認可を出すと言われています。禊ぎはすんだ、というわけです。

安倍晋三は小池百合子には足を向けて寝られないでしょう。(そこから、色々想像は膨らみますが、今日は語りません)

今回のことから私たちが学ばなければならないのは、政権交代をする気ならば、積極的に野合しなければならないということです。

つまり、はじめから当面の利害でつながる政党になるか、結社同士の野合(連立)をケースバイケースで組み替えていくか、です。

なぜなら、社会は多様だからです。過半数の利害を忠実に代表するなんてことはできません。一定の階層の中にも多種多様の思想信条があります。

だったら、それを無理矢理にまとめ上げるのではなく、当面の政策課題の一致で「野合」することのほうが、ずっと民主主義なのではないでしょうか?

野合を批判するのは、全体主義です。

政党でも結社連立でも、どっちでもいいと思います。ただ、日本人の政治のスタンダードは自民党ですから、本当は自民党型の政党がもうひとつできることが、わかりやすいだろうとは思います。

その意味で、前原がやろうとしたこと自体は、私は間違っていなかったと思っています。結果はマンマとだまされて、最悪の事態になってしまいましたが。

問題はこれからです。

立憲と希望の支持者が、自民党のことを忘れて批判合戦をやっているような現状を見ていると、道は遠いなと感じます。

具体的なことは選挙が終わってみないとわかりませんが、今日書いたことを、よくよく頭に刻んで、これからのことを考えたいと思っています。


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2017-10-16(Mon)

なんだかなあ

マエハラころころエダノもね
コイケにはまってさあたいへん
ドジョウはかくれてこんにちは
アベチャンいっしょにあそびましょ



さあてと、国難の顔を見に 難波と梅田に行ってくるか

できる限りツイキャスします
 ※ 無理でした。プラカの人少なかったんで、キャスよりプラカ優先しました。

今から行く方は、プラカよろしく

セブンイレブンのコピー機で簡単に印刷できます

 ネットプリントのボタンを押す→下記の番号を入力→20円投入

omaegakokunan2.jpg 




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モリカケ




  → 70684645









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2017-10-15(Sun)

10月16日 国難が大阪にやってくる!

国難こと安倍晋三が 明日10月16日(月)に大阪にやってきます。

判明しているスケジュールは

14:30 河内松原駅
15:30 貝塚東山中央公園
16:50 なんば高島屋前

その他は、下記の自民党のHPで直前に発表されると思います。

https://special.jimin.jp/speech/index02.html?id=1

かの有名な「#お前が国難」プラカードは、下記のサイトからダウンロードできます。

「#お前が国難」プラカード セブンイレブンで印刷できます

omaegakokunan2.jpgただし、セブンイレブンのプリントは期限が切れているようですので、ご自宅にA3プリンターの無い方のために、文字だけバージョンをセブンイレブンでプリントできるようにしておきました。(1枚20円です)

セブンイレブン ネットプリント番号 10691384 有効期限10/22迄 A3出力



大阪、ならびに関西の皆さん、プラカを持って、国難を迎え撃ちましょう!!



2017-10-13(Fri)

【衆院選】序盤の情勢調査を見て これからやるべきことを考えてみる

マスコミ各社の序盤の情勢調査が発表されている。

自公で300に迫るとか、2/3の310伺うとか、軒並みそんな話しだ。
小選挙区だけ見ても、289のうち210以上が自公有利となっている。

もちろん、中にはかなりの接戦もあり、またこの情勢調査を見て態度を決める人も多いので、もちろんこのままの結果になると言うことではない。
内閣支持率との関係で見ると、自公支持者ははぼ頭打ちで、それ以外のひとがその他の党に投票に行くかどうか が大きく情勢が変わるかどうかのポイントだと言えそうだ。

日経の調査結果で、非常に興味深いグラフが出ていた。
東京4区のものだが、象徴的なので引用させてもらう。

20171013-1.png
(2017/10/13 日本経済新聞より)

内閣支持層はしっかりと自民に投票を決めている。
一方で、不支持層の半分は態度を決めていない。

全国平均に比べると、不支持層がかなり多いけれども、傾向としては同様のことが言えるのだろう。



野党がここまでにやらかした失敗、あるいは意図的な失策のなかで、これから9日間に少しでも挽回できるかもしれないことだけ考えてみる。 (そもそも誰が悪い論は 23日以降にどうぞ)

まずは、小池百合子の「排除します」を いわゆるリベラルが一斉に攻撃したことだ。
話しがややこしいが、あの時点で小池は、「自民党に妥協したつもりで、実は自民党の票を奪う」可能性が高かった。

民進をまるごと受け入れる大希望の党であるならば、これまで自民に投票してきた固定票を奪うことはできない。
そのかわり、政権交代の可能性を見せることで、棄権してきた無党派層を取り込めたかもしれない。

しかし現実は、小池の「排除」宣言によって、局面は180度変わった。
排除後の小希望の党は、いわば「消費税を上げない自民党」になったのだ。
今度は、無党派層の票は取れない代わりに、自民党の中の中小企業など消費増税を嫌がっている層をはぎ取る可能性があった。
希望が大勝ちすることはないけれども、自民票をいくらか減らすことができるはずだった。

だからあの時、「排除された側」が取るべきだったのは 「そっちは任せた。俺らは無党派を狙う。」という分業作戦だったのだ。
それは、今からでも遅くはない。

ここまで排除を徹底し、小池本人も出ない以上、希望は現有の57を維持することは難しいだろう。
情勢調査でも、元々強い候補以外は、ほぼ小選挙区では勝てそうにない。
だから、右翼+消費税上げない を徹底して、少しでも自民の票を削り取ることだ。
泣く泣く希望に行った人も、ここは割り切って希望の立ち位置を貫くべきだ。

これまで小池憎し、希望に行った裏切り者憎しで凝り固まってきたリベラルも、頭を切り換えて、「そっちはそっちで頑張ってくれ」と言い切るべきだ。
もともと、希望と立憲はマーケティングのセグメントが全然違う、客層は被らないのである。



民進党というパンドラの箱をぶちこわしたことは、そんなに悪かったのか、と言う問題もある。

支持率一桁だった民進党が、あのまま選挙に突入していたら、悲惨な玉砕戦になったことは想像に難くない。
民進、社民、自由の合併と、その上での共産との協力までやっていればまだしも、昨年参院選くらいの選挙区調整だったら、現有維持は難しかったはずだ。

ところが、希望、立憲、無所属に分かれた結果、現有維持はできそうなのだから、何をそんなにプンプン怒ってるの という話だ。
民進、社民、自由の合併をしていたとしても、「民主党=裏切り者」というトラウマからは逃れられず、さほど大きな期待は得られなかっただろうと、私は思っている。
枝野、前原を含む、民主党政権を崩壊させた下手人が、雁首そろえて国民の前で土下座して謝罪しない限り、民主党の影を引きずった党は勝つことはできない。

その意味では、小池色と、その小池に虐められたという同情とが相まって、希望も立憲も「民主党=裏切り者」のトラウマをうまいこと薄めることができている。
結果論だとしても、前原と小池がやったことは、そういうことだ。

だから、もう小池は~~~ とか 前原は~~~ とか言うのはしばらくお休みして、どうやったら無党派層にこっち向いてもらえるか、そのためにあと9日間何を言うべきか、もっともっと考えなくてはならない。
2009年に民主党に投票したけれども、その後選挙には行かなくなった人たちが1000万人以上いる。
間違えてはいけないのは、この人たちは自民党に鞍替えしたのではなく、棄権しているのだ。

つまり、自公じゃダメだということはわかっているけど、野党でもダメだなあ という人たちだ。
この人たちに、いくら「安倍はダメだ」「自公はダメだ」と言ったとことで、そんなとこははじめから承知だ。
必要なのは 「じゃあどうするのか」 ということ。

はっきり言って、立憲民主党の政策パンフを見ても、昨年の民進党のマニフェストとほとんどおんなじだ。
羅列的に「イイコト」は書いてあるが、破壊力のある目玉政策と、その根拠となる明確な政財政策がない。
2009年マニフェストのような、子ども手当、高速道路無料化、農家戸別補償、のような具体的な話しがない。

また、長い長い不況を通ってきた世代には、経済政策抜きのキレイゴトは通用しない。
ここにある金をこっちに回してこう使う。不足分はこれだけ国債を発行すれば、これだけの効果が上がる。
そういう、お金の近未来像を描かなければ、いくら「イイコト」を言っても信用されない。

リベラルの仕事は、自分たちと同じようなリベラルの票を固めることではない。
そんなものはすでにカチカチに固まっている。これ以上固めてどうする。

そうではなく、「自公政権は嫌だけど、野党もなあ」という人たちに、キレイゴトじゃないナマナマしい政策を語って振り向いてもらうことだ。とくに、オリンピック景気が届かない地方都市において、非自公の無党派層に訴えること。
これに尽きる。

あと9日。
がんばろう。

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2017-10-08(Sun)

責任論より実践論

政局ばっかとか、不純だとか言われながら、めげずに選挙準備やらなんやらでバタバタしております。

昨日は山本太郎さんの街頭記者会見で、梅田と難波の二連チャン。
太郎さんの街宣は、舞台装置が大変だし、観客が100人くらいは足を止めるので、交通整理やらボランティアにあれこれお願いしたりやら、普通の街宣の3倍くらいクタクタになる。
それでもご本人に比べたら楽なもんだけど、結構つかれた。

今日は朝から池田(大阪9区)で突貫工事の服部良一さんのセカンド事務所で工事の打合せ。そこから茨木で服部さんの街宣二連チャン。これは参加するだけだからあまり疲れはしない。でも、今日は急に暑くなったので、ちょっと熱中症気味だ。水分補給はしてたのだけど。
1時からの部には、山本太郎さんも参戦してくれた。太郎さんはその足で、神戸三宮のご自分の街頭に直行。

私も、茨木から神戸に行こうとしたのだけど、一度自宅に戻る道が大渋滞で断念。
まあいいや。明日は生業が待っているので、その準備もしなくちゃ。

そんなこんなで、この二日間くらい、世の中がどうなっているのか最新情報をフォロー仕切れていない。

相変わらず、SNSには希望憎しがあふれているけど、少しだけ安倍ちゃんのこと思い出した人も増えてきた模様。
9/28からツイッターが止まっていた 加計学園の番頭ワタナベ(@yoswata)。ついに瀬戸内海に沈められたかと思っていたら、復活している。
せいぜい安倍ちゃんのと孝太郎君の秘密を暴露してくれ。

自由党の公認だった人たちは、無所属3人、希望3人、立憲3人 ということになったようだ。
生活フォーラム関西でも応援していた真白リョウさんは、希望の4次公認で、なんと進次郎にぶつけられた。
神奈川11区に瞬間移動である。どこでもドアがあったらいいのに。

京都5区の鈴木まりこさんは、元日本の心なので何かと炎上しがちのようだが、ご本人に会ってきた人の報告を聞くと、たまたま最初の出会いは日本心だったが、かなり信念もった人で、無所属で出るとのこと。
京都5区は自民系が分裂しているうえ、引退した谷垣氏の穏健保守を引き継ぐタマではないらしく、鈴木さんはこの層に訴えたいとのこと。
生活フォーラム関西としては、応援しようという話になっている。

小沢さん(岩手3区)と沖縄の玉城デニーさん(沖縄3区)は、もとより無所属。
オール沖縄のデニーさんの選挙区は、辺野古基地建設が日々進められている、まさに地元である。
地理的には南の端だけれども、日本のヘソと言ってもいい選挙区だ。
大大大注目してほしい。

とにかく、22日までは 「誰のせいでこんなんなった!」という話しはやめにして、ネットでブツブツ言っているよりも、自分のお気に入りの事務所に出かけていって、お手伝いしてみてはいかが。

以上

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2017-10-06(Fri)

立憲民主党が大勝利したあかつき

今日は大阪9区・服部良一さんの新事務所の段取りでバタバタ

時間が無いので、簡潔に算数の問題だけ解いておく。

立憲民主党が大勝利。希望の党は惨敗して、ざまあかんかんカッパの屁になった姿を想像してみよう。

衆議院の定数は465

立憲民主党が大勝利して70議席とったとする
(現在公認が62人)

共産党も善戦して25くらい。

社民党は、残念ながら比例票を立憲民主党にもっていかれるので、最大でも3。

元民進の無所属が15人くらい。

希望の党は惨敗して25人にしておこうか。

維新は現状維持で15ってとこ。

465-70-25-3-15-25-15=312

465÷3x2=310<312

あれ? 自公は2/3取ってるぞ?

これじゃあ 安倍ちゃんの責任論にすらならないから、自民党内の安倍おろしも起きないぜ。

おかしいなあ 立憲民主も共産も大勝利して、にっくき小池の党は大惨敗したのに・・・

(70+25+3+15)=113 非改憲

(312+25+15)=352 改憲

速攻で改憲かなあ・・・

***********************

これが、立憲民主党が大勝利し、希望の党が惨敗した姿だ。

もちろん、立憲民主が悪いのではないけれど、希望が自民の票を奪えば、少なくとも安倍の責任論にはなる。

政権交代はできなくとも、少しは人間として会話のできる首相にすげ替えることができるかもしれない。

ちなみに、小池は自力で勝てないと読んだ時点から、石破を首班指名する気なのではないだろうか。

あれも嫌だ、これも嫌だと言いつづけていればキリは無いが、安倍よりはマシなんじゃないの。

それとも、何か奇跡おこしてみる?


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2017-10-05(Thu)

【警報】このままだと自民は圧勝する

朝日新聞のトレンド調査が発表された。
10月3日4日のものだ。

20171005-1.png

これを見て、リベラルの皆さんは「立憲民主党が7%もあるぞ。希望は減ってるぞ。」と大喜びしている。

グラフの赤い部分は目に入らないのだろうか。
公示直前で自民が35%ということは、このままいけば、自民党が圧勝し、自公で2/3をとられてしまった2012年や2014年と同じ結果になるということだ。
なんでそれに驚愕し、大慌てしないのだろう。

あれだけ森友・加計問題でぶったたき、内閣支持率もどうにか不支持と拮抗するところまでは追い込んできたのに、蓋を開ければまたしても自公で2/3という惨状が待っているなんて。
立憲が7%だろうが17%だろうが、自民が35%あったら、政権交代はおろか、安倍の責任論にすらならないという現実に、なんで目を向けようとしないのか。

民主党政権が崩壊し、自公が2/3を抑えた2012年のときは半月前の調査で自民投票先が20%台の半ば、ほぼ同じ勝ち方をした2014年が35%前後。(各社によってバラツキはある)
風を変えない限り、自民党はほとんんどマスコミにもでずに、黙々と組織票を固め、圧勝するだろう。

ビジュアルに恐怖をお伝えするために、5年前の結果を見ておこう。

20171005-2.png

このままいったら、こうなるよ。
青と黄色の内訳は変わるとしても、日本中が自公に染まるんだよ。



もちろん、その第一の責任は、小池が9月29日に「排除いたします」とやらかしたことだ。
あのひと言と、それを実行したことによって、政権交代の可能性は吹き飛んで、自公の安泰は保証された。

前原が民進党を壊したからだ、と言う人もいるが、民進党があのまま存在しても、ジリ貧になるだけで自公を脅かす存在にはなっていないので、「自民35%の責任」は以前からあるけれども、民進を壊したからといって自民の支持率は変わっていない。

いや、安倍-小池-前原は共謀してこの状況をつくったんだ、という説もある。
前原は、結末をすべて知っていて、あえて民進を解体したのだという説は、本人が一昨日「想定内」と言ったものだから、完全に証明された ということになっている。

言っておくが私は前原誠司など大嫌いだ。信用もしていない。
この7年間、煮え湯を飲む思いであの顔を見てきた。
しかしそれでも、この非常時には冷静に論理的にものを見なければならないと思うのだ。

つまり、本当に「想定内」であり、最初から仕組んだことだったのなら、このタイミングで「想定内だった」なんて正直に言いますか? ということ。
確信犯の犯罪者が、まだ証拠も突きつけられていないうちに、「私がやりました」なんて言うか?

本当に確信犯だったら、「事前の話し合いとは違う」と言って、自己保身を図るんじゃないか。
「排除する なんて聞いていない」とウソをつけばいいんじゃないのか。
民進党を壊して、自分だけが生き残れればOK と言う立場なら、私ならそうする。

善良なリベラルな皆さんは、悪人になったつもりで考えるなんてことはできないのかもしれないが、政治に関わるんならそういう練習もした方がいいんじゃないだろうか。
前原が確信犯の悪人なのだったら、まだ公示直前のこのタイミングで、「私が犯人です」と告白するようなことは 絶対にしない。

では、単にアホでダマされていたのだとしたらどうか。
それこそ、「ダマされてました」と言えばいいじゃないか と思う人も多いだろう。
では、もし前原がそう言って「ボク責任ないもん」「小池さんが悪いんだもん」と言ってしまったらどうなるか。

排除されたとは言え110人の候補が小池の支配下にある。
まだ2次3次の公認もある。
いわば殺生与奪の件を握られているわけで、人質のようなものだ。
前原の目的が、民進を壊して自民に利することだとしたら、この人質がどうなろうが知ったことじゃない。
しかし、そこまでの悪人ではなく、小池にダマされたアホだとしたらどうか。
小池を悪人にして、ボクちゃん知らないもん と言えるか?

ただでさえ、トンデモナイ選挙区に飛ばされたりして差別的な扱いを受けている旧民進の候補は、小池にいびりたおされるに決まっている。
もし前原に責任感の欠片でも残っているとすれば、「小池さんにダマされたんです」とは絶対に言えないはずだ。

つまり、前原が3日の時点で 「すべて想定内です」 と言ったということは、「実はダマされていた」ということと同義なのである。
これは前原の評価とか好き嫌いとかは関係ない。
純粋に理論的に考えれば、そういうことになる。

確信犯 → 「ダマされてた」とウソをつき自己保身
アホ   → 「想定内」とウソをつき人質守る

絶対的な証拠がない以上は、こう考えざるを得ない。



ことほど左様に、理屈で考えればわかるはずのことが、えだのんファイアーしてしまっている人たちには通じなくなっている。

何度も書いているが、ここまで来たら立憲民主には頑張ってもらいたい。

しかし、最初に書いた通り、今のままでは自民圧勝だという現実を直視してほしい。
いくら希望を叩こうが、前原を叩こうが、自民の票は1票も減らない。
むしろ、無党派層から見れば、「また野党は内ゲバやってるよ」と見えて、自民が増える可能性が高い。

ここから風を変えるにはどうしたらいいか。

1つは、社民党は立憲に合流することだ。
これまで、「民進党は右も多いからなあ」と思って社民党に投票してきた層が、立憲にながれるので、間違いなく社民党は比例票を減らす。昔ながらの社会党や労組のガチガチの票しか残らないだろう。
ただでさえ、単独での比例復活は苦しいところに、立憲に票を取られたら絶望的だ。
ここは、食えない沽券は投げ捨てて、咥えた高楊枝はぷっと吹き飛ばし、立憲民主党に合流するしか道はない。

社民党は、候補者を見殺しにしてはいけない。
幹部やら組織やらの面子のために候補者を見殺しにしてしまっては、持参金付きで他党に送り出した民進や自由の方がマシだったということになってしまう。

2つには、森友・加計問題を再燃させることだ。
立憲や共産が、あらためて対自民を鮮明にすれば、ニセでもエセでも、対抗上希望もそうせざるを得なくなる。
希望との対決は、「どちらがより安倍自民と対決するのか」勝負である。

テレビも新聞もSNSも、小池一色のままでは、安倍ちゃんはウフフと笑いながら逃げ切ってしまう。
オトモダチにだけバラマキのモリカケ問題を、うまくビジュアルを使いながら、突きまくろう。

3つには、消費減税を打ち出すことだ。
枝野は2019年10月の消費税10%の増税は「現下の経済情勢では国民の理解を得られない」と言っているが、アイマイだ。
小池は 増税凍結・企業内部留保への課税・ベーシックインカム を打ち出しており、立憲は完全に負けている。
当たり前の話しだが、安倍にも小池にも勝ちたいのであれば、安倍よりも小池よりも「国民にとってウレシイ」経済政策を出さねばならない。

まず、明確にするべきは、消費税を一定期間5%に減税する ということ。
さらに、公共支出を教育、介護、子育て、医療など大放出すること。
それをもって、格差是正・地方の疲弊・オリンピック後の落ち込みを支え、日本の経済はまだ大丈夫だという展望を描かなければならない。

どうかどうか、立憲民主党ができて大喜びの皆さん。
皆さんの口から、えだのんに要望してほしい。

そして、なんとかして自公2/3は取らせないために、力を合わせよう。

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2017-10-04(Wed)

政局をトリノメで見てみる

トリノメというのは、夜になると見えない という意味ではなく、上空から眺めてみる ということ。

安倍一強に対して野党の多弱、という現実はたしかにあった。
小沢氏が仕掛けていた 民進、社民、自由の合流と共産との選挙協力 という既存野党をめいっぱい1つに固める方法も、勢力挽回の力にはなっただろうが、一気に政権交代や主要な委員会運営を左右するほどの議席数を確保することは難しそうだった。
このまま民進が衰退し、野党がさらに減ってしまうような最悪の流れを断ち切ることはできても、それ以上ではなかったように思う。

9月25日の小池新党立ち上げで、そうした「受け皿がないために自公が勝つ」という流れが変わった。
さらに、27日の前原の合流宣言と28日の決定。210人の公認候補が全員で小池新党に合流するという話しは、がぜん政権交代の可能性を感じさせた。

森ゆうこさんの言葉を信じるならば、小沢氏は既存野党の合流の会談をキャンセルされ、寝耳に水で希望への合流を聞いたそうだが、その後の小沢氏の行動や判断を見ていると、即座に自由党もこの流れに乗るということを決めたのだろう。
28日までの目に見える経緯は、おそらくこの見立てで間違いなかろうと思っている、


20171004-1.jpg
 問題は、もう少し深い部分だ。
鳥は海の中を泳いでいる魚を見つけてちゃんと捕獲する。海面だけでは判断できないこともある。

森ゆうこさんから昨日(10/3)出された文章から一部引用する。

去る9月17日に予定されていた民進党・自由党・社民党による3党首会談では、結集への大きな前進が図られることになっていましたが、直前にキャンセルされてしまい、共産党を含む野党と市民の共闘で政権交代を実現する大きなチャンスを逃してしまったことは、残念でなりません。
その2日後に希望の党が設立され、民進党前原代表と希望の党小池代表の会談が行われ、その後、民進党は希望の党と事実上合流することを両院議員総会において全会一致で決定しました。
小沢一郎代表は、前原・小池会談には参加していません。従って、会談の中身が具体的にどのようなものであったのか知ることはできませんでしたが、民進党を中心にした野党の結集とオール野党共闘を提唱してきたことから、民進党の決定に添って自由党も連携を模索して今日に至りました。

(引用以上)

前原も28日の合流発表した夜のテレビ番組で、「11日前から協議検討していた」と答えていたので、まさにこの17日の3党首会談をキャンセルしたときが、希望合流路線の始まりだったのだろうと思われる。
では、なぜこのような路線変更がおきたのか。

通常考えられる理由は2つだ。
ひとつは、小沢氏が中心になって進められているシナリオへの反発。
もうひとつは、小池サイドから提案(誘惑)があったこと。

2009年から2012年の民主党内の状況をあまりご存じない方も多いかもしれないので、少し書いておくと、民主党(民進党)内の一定のグループにおける反小沢感情は、それはそれは凄まじいものがある。思想信条政策に関係なく、小沢につくくらいなら小池の方がマシ、という自称リベラルはゴロゴロしている。
自らの党の代表で、半年後には総理になるかもしれないと言う人が、えん罪で検察に追い込まれ、マスコミに猛烈なバッシングを受けたときに、後ろから石を投げつけたのが、民主党の自称リベラルの皆さんだ。

これは好き嫌いで言っているのではない。
政権交代というのは、既得権益勢力からは命を奪われかねない反撃を受ける。そうした反撃が来たときに、この人たちはまた後ろから石を投げる人たちであり、つまり、政権交代をするだけの覚悟はない人たちだ、という理論的な判断をしているのである。
こういう人たちがたくさんいる党が、小沢氏がすすめてきたシナリオ(たぶん統一名簿)にそう簡単に乗るとは考えられない。

その不満が渦巻く17日を見計らって、小池サイドから提案があった。これも、ほぼ間違いないだろう。
小池新党と合流しないか。民進の210人は全員受け入れる。その代わり選挙資金は提供してほしい。そんな話しだったのではないか。
150億を握る前原は、これでイニシャティブを握って合流できると思い、誘惑に乗ってしまった。

たしかに、25日の小池の結党発表から28日の前原の合流決定までは、本当に政権交代もあるかも、少なくとも自民大敗で安倍は退陣という現実味はかなり感じた。
党首が小池で、そのバックが新自由主義と安保マフィアと統一教会という悪魔トリオだという大問題はあるけれども、金と人数を握っていれば、少しは薄めることができるだろうし、安倍が退陣すれば、次の選挙でまた自民党に戻すという方法もある。
そもそも二大政党制というのはそういうものだ。悪と悪のたたかいで、より悪い方を落とし、ちょっとでもマシな方を選ぶ。ウソをついたら次に落とす。



もうひとり、内情をバラしている人がいる。
ご本人はちょっと反省して削除しているが、山口二郎氏が、
「希望への合流にあたって、枝野氏が分党しないように説得してほしいと、前原氏から依頼された」という主旨のことをツイートした。
すでに大量に出回ってしまった情報なので、削除は自己満足であって あまり意味がない。

枝野は前日(たぶん会見の前日の26日)に前原から合流方針を知らされた、と言っているが、民・社・自の三党合流がながれたと言うことは当然わかっていたわけだし、前原が小池サイドと頻繁に会っていると言う情報は入っていたはずで、少なくとも小池新党との選挙協力というところまでは、ほぼ既定路線として認識していたはずだ。

この段階で山口二郎氏が、前原の依頼を受けたのであれば、リベラルの代表みたいな立ち位置になっている山口二郎氏も合流方針に賛成したと言うことだ。
逆に、その依頼を断っていたとしたら、枝野は自分の判断で合流方針に賛成したと言うことになる。
どっちみち、この段階までは、いわゆるリベラルのグループも、希望合流には賛成していたということだ。


さて問題は、29日から始まった、小池の「選別・排除」宣言だ。
前原も確信犯ではないかという説もあるが、私の印象では、前原はダマされたのだろうと思っている。
28日と29日で別人のようにしおれて、目が泳いでいるからだ。
もちろん、どちらにしても確証はない。

しかし、この小池の排除宣言も、俯瞰してみれば理解できる。
つまり、我々でもこのままいけば 民進が小池ブランドを買ったことになる。事実上の乗っ取りだ、ということに気が付くのだから、期を見るに敏な小池が気が付かないはずはない。
自らの党支配を維持するためには、大物を排除し、人数も選別して希望プロパーと同等までに抑える。

しかしこうした小池の自己保身は許されなかった。
そもそも小池百合子などと言うトリックスターが単独でこれだけの仕掛け(都知事選から含めて)をできるわけがなく、安倍自民のやりかたに不満を感じている国際金融資本や安保マフィアがバックに付いているのは、間違いなかろうと私は見ている。
トランプの「他国のことには関わりたくない」路線に乗っかって、対米従属の隙間をついて極右路線に走ろうとする安倍晋三にたいしては、これまで日本を実質的に支配してきたグローバル巨大資本や日米安保の利権を握った人々は、そろそろ首を切らねばならないと思っていた。

その格好の駒として小池は名乗りを上げたのであって、その使命を果たさないような中途半端な自己保身は許されない。
そこでの狼狽えが、あの「踏み絵」の内容の二転三転である。左が当初案で、右が最終版。なんとか内容をアイマイにして 一度言ってしまった「排除」のポーズを取りながら、実は排除したくないという意識がにじみ出ている。

20171004-2.jpg20171004-3.jpg

小池の出馬についても同様だ。
本人は、政権が取れなくてもいいと思った瞬間に出馬などする気は さらさらない。
しかし、政権をとらせるために担ぎ出したバックは、「何言ってんだバカヤロー」状態であろう。
だから小池は、ゴニョゴニョと言葉を濁し続けてきたのである。



ここに、小池にとっては思わぬ救いの神が現れた。
立憲民主党の設立である。

断っておくが、事態がここまで進行した以上、私は立憲民主党ができたことを非難する気は毛頭無い。
ただ、追い込まれた小池にとっては、格好の言い訳ができたのである。
「これで政権交代は絶対にできません。だから知事を続けます。」と。

「民進に乗っ取られるくらいなら政権交代なんてしたくない」と保身に走った小池と、「踏み絵を踏んでまで政権交代はしたくない」という枝野の、政権交代不要という意識が、意図せぬところでシンクロしたのである。

以上、水面のちょっと下を透かしてみると、どうもこんなことだったのではないか、と思える。

とは言え、ここまで来た以上は、「ではどうするか」である。
少なくとも現状で言えることは

・当選の可能性がかなり低かった民進と自由の候補が、希望に行ったことで少し可能性が高まった
・立憲と社民が統一名簿にすれば、それなりの議席が期待できる
・共産党はゴタゴタの外側で、ある程度票を伸ばすだろう

ということは、やるべきことは

・立憲、社民、共産の議席を少しでも増やす。できれば合計60くらいあれば。
・希望はきっと分裂するので、希望に行った人たちと遺恨を残さず、帰ってこれるようにする。

この2つができれば、現状よりはやや多い野党勢力は維持できるだろう。

しかし、希望に行った人たちを罵倒し続け、向こうへ向こうへと押しやった場合、過半数の与党、150議席程度の「ゆ」党、60議席の野党 という地獄絵になる。

昨日私も書いたように感情は大事だけれども、それでも今はトリノメをもって事態を眺めてみよう。
最悪の事態は避けなければならない。

■おしらせ■



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