2021-03-06(Sat)

大金持ちはたんまり持っているという話

カネを刷れ もいいけれど、いくら刷っても大金持ちにぜんぶ吸い上げられては元も子もない。

これまでも、なんやかんや言ってかなりの額の金を日本政府は刷ってきたけれども、刷った端から大金持ちの懐に流れ込む仕組みがあるのだから、庶民には滴も落ちてこない。

いったいぜんたい、どこにどれだけ溜め込まれているのか、荒削りだけれども資料を並べておく

まずは政府統計から、企業の内部留保、つまり余剰利益がどんだけ増えたのか

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約10年で、全企業で200兆円増、大企業だけで150兆円も余剰利益、つまり余りの利益が増えている。
大企業の従業員数は全体の1/3だから、どんだけ大企業が儲けすぎてるかということだ。
儲けは必要だけど、ちょっとやり過ぎでしょ。

次に、岡三オンライン証券のHPから借りてきたグラフ (赤線と数字は筆者が加工)

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さっきのは企業だけど、こっちは個人の財布。
こっちも大金持ちは、どんどん貯めてはります。
10年間で300兆円増の荒稼ぎ!

ちなみに、個人の金融資産の合計はなんと1900兆円。
なんや、国の借金が1000兆円で大変だ~とか言ってるけど、何のことはない、国債で発行したカネは、ちゃあんと大金持ちが回収して持ってるんだ。慌てることはないね。

さてさて、こうしたぼろ儲けしたカネを、せめて国内で設備投資して景気よくしてくれればまだマシなんだけれども、かなりの部分を海外で運用している。

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(ダイヤモンドオンラインより)

2019年のデータだと、なんと364兆円ものカネを海外で投資し、その利ざやだけでも毎年20兆円。
大金持ちはウハウハだけど、我々庶民には、まっっっったく何の恩恵もない。トリクルのトの字もあるわけがない。

財務省のデータからとった ちょっと詳しい表も貼っておく

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このなかの「一時所得」というのが、利子や配当のぼろ儲け分だ。

とりま、この大金持ちの儲けすぎ(余剰利益)分だけを回収すれば、日本中の労働者1人あたり、年に100万円は収入アップできるって計算だ。

カネを刷ると、たちまちハイパーインフレで大変なことになる、って話はこの10年間、とくにコロナ禍の世界を見れば、どうやらそんなものじゃないらしいことはわかってきた。

ただ、いくらカネを刷っても、ベルトコンベアで金持ちの懐にジャブジャブ流れ込むんじゃあ仕方がない。

この仕組みを変えること。
それが政治だ。

4月なのか秋なのかわからないけど、衆議院選挙が確実にある。
仕組みを変えないと、カネはボクらのところに回ってこない。

ポンコツ枝野に任せっきりにするんじゃなくて、自分たちで何を求めるのか、野党に突きつけるくらいじゃないと、今の野党ではボロボロで自滅している自民党にすら勝てないだろう。
勝てなくては仕組みは変えられない。

コロナを利用した兵糧攻めで貧困の極地まで追い詰められる前に、自分のために闘おう。


■生活フォーラム関西 総会とトークイベントのお知らせ■

2021年3月28日(日)
エル・大阪 視聴覚室(大阪市中央区北浜東3−14)
14時~ 1部 総会
14時半~ 2部 トークイベント
  「なぜ政権交代が必要なのか」大谷啓・中村哲治
  参加者も交えてディスカッションします
※費用は無料ですが、フォーラム会員で無い方は当日の入会をお願いします
  (年会費2000円)
要申込 info@sfk.lovepop.jp




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2021-02-26(Fri)

コロナバブル

新型コロナ: 米モデルナ、ワクチン売上高2兆円に 21年見通し:
2021.2.25 日本経済新聞


このニュースを見て 「そうだろうね。ワクチン開発したんだから。」と思った人にお聞きしたい。

人類の総力をあげて打ち勝つべき新型コロナのワクチンを、なんで一企業にまかせるのだろうか。

モデルナに限らず、どの国に限らず、本当に人類の直面する危機と言うのだったら、WHOが統括して、各社各国が研究情報をフルオープンにして最良のワクチンを最短で開発し、かつ、世界中の製薬会社が製造できるようにすれば、70億人分のワクチンを作ることは、今ほど滞ることはなかったはずだ。

それをせずに、普通の薬の開発と同様に各企業に開発も製造も任せきり、その結果の利益も各企業が独占するということで、本当にいいのだろうか。
製薬会社や各国トップの頭の中では、コロナウイルスが金貨に見えているのではないか。。

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まさにコロナバブル。
「コロナ様々や~」と叫んでいる投資家の顔が浮かぶ。。



いいことしてる風で、実は・・・ という話をもう一つ

米軍、シリアの親イラン勢力に空爆 バイデン政権下初
2021.2.26 日本経済新聞


なんでコロナのまっただ中で戦争やるかな・・

バイデンの頭の中も、軍需産業のご要望に応えることでいっぱいなのだろう。
トランプ政権末期には、アフガンとイラクの駐留米軍を大きく削減し、中東から手を引く流れとなっていたため、大きな逆流をおこすことを、バイデンは求められている。

あえてイラン勢力をターゲットにしたことで、この爆撃は逆流のターニングポイントになってしまうのではないかという気がしてならない。



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2021-02-24(Wed)

出来レースの政権交代という悪い予感

なんかイヤああな予感がずっとしている。
えも言われぬ気持ちの悪さが、この1ヶ月ほど消えない。

森喜朗の暴言辞職と、スガ長男が中心の贈収賄事件は、安倍政権時代ならばほとんどニュースにもならずにスルーされたのではないだろうか。
モリ・カケ・スパ・サクラの大スキャンダルですら傲然とはねのけていたのだから、この程度(と言ったら怒られるかもしれないが)の事件ならば平然ともみ消して、マスコミにも圧力をかけて沈黙させただろう。

ところが、スガ政権は明らかに脆弱だ。
不思議なのは、安倍政権を支えるために、首相官邸のゲシュタポ(内閣調査室)を駆使して圧力と弾圧を指揮していたであろう菅義偉が、自分が総理になった途端に弱体化してしまったことだ。
明らかに何かが変わっている。

もちろんコロナ禍による国民の不満と怨嗟が募っているという背景はある。
しかし、それは安倍政権も同じである。あろうことかムシノマスクを国民にばらまいて、恬として恥じることもない安倍の姿は、今の弱々しいスガとは違う。

何が変わったのだろうか。

ひとつは、オリンピックの開催がかなり絶望的になってきたということだろう。
巨額の賠償金をめぐってIOCと日本側のチキンレースが続いている。
バッハは、中止なら中止で、開催して感染激発したらそれはそれで、どっちに転んでもすべて日本のせいにできるので、あくまで強気だ。

賠償額がいくらになるのかはわからないが、大会経費が3兆円を超えるのだから、兆の単位にはなるのではないか。
この壮大な無駄金を誰が負担するのか。
スガはその責任を負わされて、使い捨てにされようとしているのではないか。

変わったことのもうひとつは、アメリカ大統領(日本の親分)がトランプからバイデンになったことだ。
トランプもバイデンも、日本を収奪する存在であることは同じだが、その手法というか、基本方針が違う。
トランプは凶悪な押し売りのオッサンだが、バイデンは日本を丸焼きにして食い尽くす食人鬼だ。

食人鬼はバイデンに限ったことではなく、少なくとも1990年代から、アメリカの日本に対する植民地政策は変貌している。
それまではエサを与えて卵を産ませてそれを収奪するというスキームだったものが、すでに丸々と肥えた日本をハゲタカのように喰らうようになった。

象徴的なグラフがこれだ。

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ちなみに、このグラフは「基準年は国によって異なる」と書いてあるので、どの国が上かということは意味がない。グラフの傾きにだけ注目してもらいたい。
1990年代の中頃を境に、日本の経済だけがドンドン下落しているのがわかる。
アメリカやドイツは1980年の約2倍、韓国は3倍以上の実質GDPになっているのに、日本は上がって下がってゼロ成長である。
これまでは、アメリカという「国」の都合で日本という植民地を経営していたが、このころから国ではなく「新自由主義」という名の巨大金融資本が、直接収奪するために日本を「スマート」に蹂躙し始めたのだ。

この流れに抗して、古めかしい「国の都合」を持ち出して、野蛮な押し売りをやりはじめたのがトランプだ。
そして、子分として言うことを聞いていれば、少々の悪さは大目に見てやる、という太っ腹な親分だった。
日本人の目線では、もちろんスゴイ悪い奴に見える。交渉のやり方は強烈に強引だし、そもそもモリ・カケ・サクラを安倍晋三が乗り切れたのも、あきらかにこの親分の後ろ盾があったからだ。

しかし、トランプは日本を支配してすべて食い尽くそうとはしていなかった。
そんな、「国」としては不合理で儲からない話はやりたくないからだ。
トランプはアメリカの得になることをやりたいのであって、世界を股にかける無国籍の金融資本や軍産共同体の、営業マン兼ボディーガードなどやりたくないのだ。

二階敏博などという、グローバルとは無縁で、国内利権バリバリ、かつ中国派などという人間が大きな力をもてたのも、必要以上に日本の内情に干渉しないトランプのおかげと言えるだろう。

ところが、バイデンが勝ってしまったことで、流れはトランプ以前に戻ってしまった。
つまり、丸焼き食い尽くし路線である。
アメリカ大統領は、またまた金融資本と軍需産業の「ファイティングセールスパーソン」に成り下がってしまった。

新しいファイティングセールスパーソンは、日本のスガ-二階政権を見て苦虫をかみつぶしたことだろう。
なんだこの二階というヤツは。植民地の国内利権など認めないぞ。とっとと追放しろ!

その余波をくったのが、森喜朗である。
森の発言は、確かに即刻退場ものだけれども、いつもはあれだけ弱腰のマスコミがこれだけ騒いだのは、「公認」されていたからに違いない。
森追放劇は、二階に対する脅迫なのである。

そして、その二階の力で首相になれたスガをも串刺しにする。
スガにしてみれば、前門のバイデン、後門の二階である。
ニッチもサッチもいかないとはこのことだ。



そこに直撃したのが、文春砲である。
スガ長男が中心となった総務省贈収賄事件は、金額は小さいがあまりにもスガ本人を中心とした同心円の人間関係だ。
もはやスガに政権を維持していく気力は失われているのではないだろうか。

そうなると現実味を帯びてくるのが、予算成立後の4月解散総選挙である。

二階などに象徴される国内利権が食いついて離れない自民党よりも、ちょっと脅して言うことを聞かせればチョロい野党のほうが、金融資本が狩り場にするには都合がいい。

衰えたとは言え、日本の国富(官民合わせた純資産)は3700兆円もある。
新自由主義はヨダレをたらして牙とツメを研いでいる。
バイデンと日本の新政権が、邪魔な規制や利権をぶっ飛ばしてくれるのを待ち構えている。

「シガラミのないカイカク」は、そういう恐ろしい修羅場へと扉を開くことになる。
カイカク代表はもちろん維新だけれども、立憲だって十分にそうなる可能性がある。

そう考えるには、私にも若干の根拠がある。

一つは、経団連が(狭義の)新自由主義批判をしている驚きのレポート「。新成長戦略」
https://www.keidanren.or.jp/policy/2020/108.html

行間を読めば要するに、好景気の時は放任主義で、不景気の時は国のカネをダバダバ使って大資本を助けろ、中小企業はぶっつぶして大資本に吸収させろ、と言っているのだけれども、表面上は「新自由主義批判」になっているので、「助け合い」とか言ってる立憲ならばころっと欺されてしまうのではないか、非常に心配である。

次は、枝野氏が「野党への期待値を高めたくない」という主旨の噴飯もの発言しているインタビュー記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf5da39eeb8738f01a701c5c9a308d685d9efa04

これはもう、なにをか言わんやである。
こんなに政権交代したくない野党第一党の党首が、これまでいただろうか???
55年体制の社会党だって、さすがにここまで情けないことは言わなかっただろう。

このような、初めから骨抜きの立憲に政権を投げ渡し、オリンピック中止とコロナの始末だけ押しつけて、ボロボロになったところでまた政権を取り返せばいい、という自民党の思惑。
その1~2年の間に、コロナ危機を口実に様々な規制「緩和」をやらせて、水道や高速道路などの公共インフラから、病院や国民皆保険までも食い尽くそうという新自由主義(無国籍な巨大金融資本)の思惑。

ほぼ同じことが、2009年にもあった。
リーマンショックの衝撃から回復できない自民党は、政権を投げ出した。
あの時は、小沢一郎さえ排除すれば、民主党などチョロいもんだという判断でマスコミもこぞって政権交代を煽った。
しかし、鳩山-小沢体制が崩せないとなると、陸山会弾圧で強権的に小沢を排除し、それを目の当たりにした民主党のヘタレども(菅、野田、枝野 他多数)は、大資本と権力の言うなりになった。

辺野古新基地、消費増税、動的防衛力(ほぼ集団的自衛権)など、安倍政権で強行された悪政の原型は、実は民主党政権で作られていたのである。

あのときの、さらに劣化コピーが、2ヶ月後に現実になるのではないか。
せっかくの、一縷の希望である「政権交代」が、再び地獄への扉になってしまえば、もはや日本人の政治への期待は木っ端みじんに吹き飛んでしまう。

完璧であれとか、誰もが納得できるようにとか、そんなことは望んでいない。
それは無理だ。
しかし、既存利権と外からの収奪という二重の圧力に対峙して、時には妥協しながらも、なんとかギリギリの成果を上げていこう。すこしでも、危機にある国民の生活を守っていこう。
そのような、火を吐くような決意がなくて、どうして本当の政権交代などできようか。

「期待されたくないですう」とか言ってる今の枝野幸夫では、万が一政権が転がり込んできてしまったら、「だからイヤだと言ったんだ」とか愚痴を言いながら、長いものに巻かれていくだろう。
お得意の自己正当化の詭弁を弄しながら。

もう時間がないかもしれない。

立憲民主党には、良い人材もたくさんいる。
2012年の戦犯はそっくり一線から退いて、執行部を入れ替え、野党の筆頭として政権を担う準備をしてもらいたい。

孤立路線を崩さない山本太郎とれいわ新選組も、その時には自ら進んで共闘するべきだ。

その姿を見るまでは、私の悪夢は消えないような気がする。



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2021-01-10(Sun)

トランプ支持者は射殺されてもいいの?

10日の米議会議事堂で、女性がひとり警察に射殺された。
他にも3人が「救急措置が必要な状態」で死亡したという。なんだか「爆発的事象」を思い出す、変な言い回しだ。
その後の報道では、心臓発作や脳卒中だったというのだが、議会敷地内に侵入したのは数千人程度で、その中で「偶然」にも3人もの人が急病で同時に死ぬだろうか?

警官も「デモ隊との身体的な接触で負傷」し、部隊に戻った後で倒れて病院に搬送され、翌日7日夜に死亡したという。
7日の昼には「警察に死者という報道は誤り」と発表があったから、急変したのかも知れない。

私がこの事件に対して、ものすごく違和感をもっているのは、その主張の如何を問わず、デモ隊が警察に射殺されたのに、リベラルな人々からは抗議の言葉が一言も聞かれないことだ。
私は、もし日本会議や幸福の科学が国会に乱入したとしても、丸腰である限りは射殺してはいけないと思う。
思想や主張がいくら間違っていても、警察が射殺することは許してはいけない。

今回の事態について、トランプ憎しのあまり、市民を警察が射殺するという異常事態に対して、声を上げないリベラルなど、自由を語る資格は無いと思うのだが。。。

暴動が武装していたのなら、話は別だけれども、かなり多くの動画を見てみたが、それはデモ側が撮ったものも、議会にいた記者が撮ったものを見ても、デモ隊は丸腰だし、それどころか多くの人がスマホで動画を撮りながらご機嫌で歩き回っている。
そういう状態で撮られた動画がたくさんSNSでも流れているし、一部はマスコミにも取り上げられている。


これらの動画を見る限りでは、問答無用で射殺しなければならないような「暴動」には見えない。
まして、バイデンたちが言う「反乱」だの「クーデター未遂」だのとはほど遠い。
アメリカが本気で反乱を準備すると、少なくともこういうことになる

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ネオナチに米国が資金提供して作られた現在のウクライナ政権と大の仲良しのバイデンは、よく知っているはずだ。

「次男は月収500万円」バイデン父子がウクライナから破格報酬を引き出せたワケ
2020/11/27 プレジデントオンライン


謀略を仕掛けて政権を転覆し、傀儡のネオナチ政権から息子が巨額の資金を受け取る。
こういう立派な政治家であるバイデンの勝利を、民主主義の勝利だ とかいって喜んでる時点でリベラルの底が知れるけれども、トランプ支持者は射殺されても当然という態度は、もはやリベラルという名称を返上してもらいたい。



トランプのツイッターが抹消されたことについても、「トランプは権力者だから言論弾圧じゃない」としたり顔に言う人がいる。

選挙で選ばれた権力者に、本当に権力が集中しているわけではないことは、当たり前のことでしょう。
民主党政権が官僚や財界などの頑強な抵抗に遭って瓦解していったことを、小沢一郎が集中砲火の弾圧を受けて座敷牢に閉じ込められたことを、知らないとは言わせない。

というか、小沢弾圧の時も、日本のリベラル諸氏は弾圧側に回っていた。
その反省を聞いたこともないから、今でも「なんとなく悪そうな顔をしたヤツは弾圧されても当然」という感性のままなのだろう。

GAFAがすべての情報を統制するこの社会の恐ろしさを、トランプに対する言論弾圧で、まざまざと見せつけられた。
インターネット空間は、いざとなったらまったく自由なんて無い。

とまあ、こんな記事を書くと、おまえはトランプ狂信者かとか、Qanonかとか、訳のわからない罵詈雑言が飛んできそうだが、そういうレッテル張りも、日本のリベラルの得意技だ。もちろんネトウヨも同じだけど。

ほんと、どうして二元論、勧善懲悪、正義の味方と悪の軍団、式の思考しかできないのだろう。

この人の引用をすると、それだけでまたあれこれレッテルを貼られそうだが、大きな分析としては、これが正しいように思える。

「米国の政治は、従来の共和党vs民主党から、軍産エスタブリッシュメントvs草の根の左派と右派という構図に転換しつつある。」
田中宇の国際ニュース解説 1月3日の記事より

不正選挙については、郵便投票自体が秘密投票を侵す不正選挙だと思うが、トランプが主張しているような大規模な票の操作があったという証拠を私は目にしていないので、その通り!と言う気は無い。
まして、トランプが正義の味方だ!と叫ぶつもりもさらさら無い。

しかし、バイデンがトランプよりマシだとか、トランプ支持者は殺されても仕方ない、なんていう恐ろしいことを言うのは、私は拒否する。
自由とか民主主義とかを口にする方々は、安直な勧善懲悪ではない、原理原則をよくよく思い起こしていただきたい。



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2021-01-05(Tue)

コロナ爆発の唯一の責任は、日本政府のドケチである

ウイルスには暦なんて関係ないので、新年かどうか何てお構いなしに感染爆発は続いています。
一方で、首都圏の飲食だけ非常事態宣言だとか、もうアホとしか言いようのない会見をかますこの国の首相は、ウイルスとは違ってすっかり正月ボケしているようです。

前にも書きましたが、ガースーはコロナを収束させる気などサラサラありません。
間違えてはいけません。
たしかにガースーはアホですが、アホだから収束できないのではなく、収束させる気がない、いやむしろもっと流行させようとしているのです。

コロナ地獄を作り出して、世論調査で8割くらいが「緊急事態宣言出してくれ~」と言い出すのを待って、一気に経済をストップさせ、資金力のない中小企業を一網打尽に倒産させてたたき売る、二束三文で外資や大企業の傘下におさめる、これがガースーの狙いでした。

ところが、東京の小池知事が、大流行の責任をとりたくない一心で首都圏の知事と語らって「政府は緊急事態宣言出せ」とやったものだから、ガースーとしてもこれ以上支持率下げないためには、ちょっとポーズをとらざるを得なくなってしまった、というのがあのアホで中途半端な飲食だけ緊急事態宣言の本音でしょう。

こんな程度で流行をとめるわけには行かないので、飲食だけに限定しているのです。
感染力が1.7倍とか言われている変異種は確実に国内に入っているでしょうから、この程度なら流行は止まりません。1日に5000人を超えて、医療崩壊のニュースがバンバン流れれば、人権もへったくれもなく「ロックダウンしてくれ」の声がわき起こるでしょう。
そうなれば、ガースーや竹中平蔵や、そのバックにいる巨大金融資本の思う壺です。

感染拡大を心配してあれこれ助言する人たちの意見も、ちょっと的外れでは、と思うことが少なくありません。

たしかに、できるだけ接触は減らした方が安全ですし、私もマスクや手指の消毒はかなりキッチリやっています。
でも、それはあくまで自衛策であって、その程度では防げないから今の感染爆発が起きているわけです。

これまでは、日本は欧米に比べるとなぜか感染拡大が一桁少なかったワケですが、変異種に対してはどうなるのか分かったもんじゃありません。
若者がほぼ無症状というのも、どうなるか分かりません。

そうなると、完全な収束はロックダウンしかないということになりますが、これはこれでコロナ以上の人が死ぬ可能性があります。今の日本は、カネがなければ死ぬしかない国だからです。
もし3ヶ月のあいだ完全なロックダウンが実施されたら、家賃が払えずに家を追い出され、コロナ対策の何倍も鉄壁な「水際作戦」で生活保護は受けられず、それ以前に社会的バッシングで申請にすら行くことができず、飢えと寒さで死ぬ人がどれだけ出るでしょうか。

娑婆のつらさに耐えかねて、微罪で刑務所に入ろうとする人も増えるでしょう。
そうなれば、留置場や拘置所がクラスター化することは間違いありません。

特措法を改定して強制力をもたせて、強力なロックダウンをしろという自称リベラルの方もいるようですが、そういう竹中平蔵のお仲間は、リベラルの看板をネオリベラルに付け替えていただきたい。



問題は、カネなんです。

必要なところに必要なカネを、ドンと出せば、あらゆる問題は劇的に改善するはずです。

1.PCR検査。
日本中が世田谷区のように「誰でも何時でも何度でも」検査できれば、無自覚に感染源になる市中感染は激減させることができます。
15分1500円のPCR検査キットができているのですから、2兆円も出せば、全国民が3ヶ月間、週に1回は検査できます。
一時的に感染者数は爆発的に増えるでしょうが、感染者も非感染者も十把一絡げに接触を8割減らせなどという野蛮なやり方よりも、ずっと効果は大きいでしょう。

2.隔離。
検査を拡大するためには、それに見合った隔離施設が大量に必要です。ほとんどは無症状患者ですが、中には急変する人も出てきます。
約3兆円のGOTO予算を使って、全国のホテルに十分な補償をして借り上げる。医療従事者を国が雇って派遣し、しっかりリスク管理する。リモート診療できる機器を国が各部屋に設置する。これらは、カネさえ用意すれば、十分にできることです。
仮に現状の10倍の患者が見つかって隔離するとして、1日3万人x14日=42万室。諸々の費用で1室10万円としても、徐々に患者が減っていくことを考えれば、3兆円で3ヶ月は実行できます。

隔離が大変なのは、国がカネをけちって、都道府県に押しつけたり、各施設に押しつけるからうまくいかないのです。

3.医療
マスコミでも少し報道されていますが、「医療崩壊」の原因は、少数の病院にコロナ対応が集中していることと、従事する医療者に十分な補償がないから起きることです。
日本中の病院にコロナ患者が殺到して崩壊しているわけではなく、むしろコロナ対応していない病院は、感染を恐れるために患者が減っているのが実体です。

大阪市の松井市長のように、何の相談もなく、何の補償もなく、何の準備もなく市民病院をコロナ専用病院にすると決めてしまうのは論外の暴論、愚政ですが、地域全体で役割分担をして、コロナ対応病院には危険手当で3倍くらいの報酬を出し、それ以外の病院にも臨時加算を付けて医療従事者を支援すれば、少数に集中する現状はかなり解消されるのではないでしょうか。

ちなみに、コロナの診療報酬は3倍というよう書き込みを見かけますが、あれはナンタラ加算という部分だけが3倍で、重症でICUに入っているときでも1日14万くらい、回復期だとわずかに7500円。
あれだけ手間暇かかるのですから、病院としてはコロナ患者を受け入れれば受け入れるほど赤字になり、決死の覚悟でほとんど休みなく働く医療従事者のボーナスが減らされるという悲惨な現状です。
コロナ対応をしたくないという病院が多いことも、コロナ対応病院で働きたくないと思う医療従事者が多いのも、当然です。

感染リスクを下げるための機材を十分に購入する資金、経営が楽になる診療報酬、頑張りが報われる盛大な特別ボーナス。
コロナ対応病院には、このくらいカネを国が出すのがあたりまえです。

これはいくらかかるのか私には見当がつきませんが、どんなにかかっても数兆円の規模です。
日本の国力を考えたら、まったく問題ありません。

4.補償

そして、感染者と自粛に対する補償です。

私は週に1回PCR検査をしていれば、今ほどの自粛はいらないのじゃないかという気はしますが、そこは専門家じゃないので断言はしません。

少なくとも、感染者には生活保障が必要です。
給料の8割、かつ最低限2万円/日、かつ非課税。
雇用している会社にも、回りの人がサポートするための手当として同額を支給。
自営業の場合は、取引先への迷惑料として、やはり同額支給可。 などなど
とにかく、経済的にはアタフタせずに隔離、入院できる額を補償しなければ、絶対にこのウイルスは収束しないと思います。

5.経済対策

それだけやっても、コロナによる経済の影響は避けられません。
大企業は1年や2年は耐えるでしょうが、中小零細企業はもうギリギリですから、緊急の対策が必要です。

まず、納税の免除。とくに消費税の支払は、毎日の資金繰りがギリギリのお店などには無理な相談です。
そして、長期無利子即時の融資。

この二つで、当面の時間を稼いだ上で、消費税の撤廃と、1人10万円の定額給付金を数回。
3回配っても、わずか50兆円。安いもんです。

さらに、超絶有効な景気対策が二つあります。
ひとつは、海外資産からの利子収入に高額な税金をかけることです。
数百兆円の対外資産を徐々に国内に回収し、国内経済に回すようにすれば、景気回復の大きな原動力になります。

もう一つは、一定額を超えた資産に対して、時間累積税をかけることです。
時間累積税というのは私が勝手に名前を付けたのですが、要するに、長く持っている資産に税金をかけるのです。
例えば、3年間は無税でも、4年間から資産課税が0.5%ずつ増えていく。
金融資産や土地などのような投機ではない労働対価を生むものや、国債に使えば、リセットされる。
これで、数百兆円の大金持ちの資産を国内に流通させ、かつ国債の金利を低く抑えるることができます。

ただし、やり過ぎるとインフレになるので難しいですが、とにかくコロナ以前から日本の景気が悪いのは、「稼いだカネが国内で流通しない」ことですから、この二つの資産をどうにかすることが、もっとも抜本的な景気対策であることは間違いありません。



そのためには、政権交代+αが必要です。

今年から、政権交代をバージョンアップして、+αをつけることにしました。
今の立憲民主党を見ていると、もし政権交代できても、それだけではコロナ危機を脱することができないと思うからです。
この+αについては、また稿を改めて書きたいと思います。

要は、新自由主義=巨大金融資本と、粘り強く対決して国民生活を守ることができるかどうか、ということです。
完璧でなくてもいいので、ちょっとでもそういう方向性と気概をもっているかどうか。
立憲民主党の党内政権交代が先なんじゃないかと、思えてなりません。

今から秋のことは予見できませんが、麻生内閣末期と状況は酷似してきたように思えます。
案外、9月に追い込まれ解散から、勢いで政権交代 というシナリオもあり得るかと。

これは、必ずしも喜ぶべき話ではなくて、それまでにガースーは手当たり次第に日本の国富を二束三文で金融資本に売り渡してしまうからです。
そして、焼け跡のようになった状態で、放り投げるのではないかと、そんな予感がするのです。

政権を維持しようという気のないガースーほど恐ろしいものはありません。
政権交代圧力があればこそ、少しは自重しようということになるのですが、そのブレーキすらないとなると・・・

焼け跡を引き受ける新政権は、よほど画期的な経済政策を打たなければ、国民生活はどんどん悪化していきます。
ガースーたちは、どうせ緊縮論者の枝野ではスゴイ政策はできるはずはないと読んで、1年もやらせれば政権は取り返せる。またまた「やっぱり民主党はダメだった」という烙印をベッタリ押すことができる。と考えているのではないでしょうか。

とすると、これから秋までのガースーの売国政策にブレーキをかけられるのは、「政権交代したら、経済回復して、うまく政権運営されてしまう」と思わせることです。
民主党政権がうまくいく、と言うことこそが、ガースーたちにとっての本当の悪夢なのですから。

そのための +αです。

政権交代+α 今年はこれに向けて力を合わせていきましょう。



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2021-01-01(Fri)

異界とともに

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2020-12-15(Tue)

ガースーのコロナ対策はブレているのではない。一貫して中小企業潰しを狙っているのだ。

昨日、突然のGOTOトラベル停止が発表され、今朝のテレビはこの話題一色だった。

評価は局によって少々割れるけれども、3日前に「考えてない」と言っていたのに、いきなり全国一律の停止で、しかも観光庁に知らされたのは発表の10分前だったというお粗末な対応には、フジや読売もかなり批判的だった。

ただ、注意しなければならないのは、どの局も一様に言うように、「コロナ対策か、経済を回すのか」という二者択一など、ガースーの頭の中には無い、ということだ。
ブレーキとアクセルなんて、初めから存在しない。どちらも、地獄の釜に向かって突き進むアクセルなのである。

どういうことか。
ガースーが望んでいることはただ一つ、「中小企業を潰して、優良企業は大企業が捨て値で買い取れるようにする」ということであって、コロナ対策とGOTO強行は、そのための道具に過ぎないと言うことだ。

GOTOにこだわってコロナの感染を止めなかったのは、大流行を起こして緊急事態宣言を出せるようにするため。
GOTOをやめなかったのは、その程度で感染拡大が止まって、もっと大きな経済恐慌を起こすことができなくなっては困るからだ。

本音では,このタイミングで停止するのではなく、年末年始に流行のピークをもってきて、ただでさえ正月休みで手薄になる医療を崩壊させ、国民の側から「緊急事態宣言を出してくれ」と言い出すのを待ちたかったはずだ。
そうなってから、突然に緊急事態宣言を出して、日本の経済に急ブレーキをかける。手持ち資金の豊富な大企業は生き残るが、大半の中小企業はもはや耐えられない。
悲鳴の上がったところを順番に、「支援」と称して選別し、カネになる企業は大企業がタダ同然で吸収し、あまり儲からない会社は放置されて潰される。

20201215-1.jpg
この地獄絵が、ガースーが描いていた2021年初頭の国の姿だったはずだ。
1月解散を見送ったのも、こうした大混乱を想定していたからだろう。
「みなさんこんにちは ガースーです。」とニコニコ動画でニコニコしていたのは,本当に感染拡大の状況が思い通りで嬉しかったからだ。

しかし、毎日とNHKの世論調査で15%前後の支持率急落が報じられ、自民党内がもたなくなってしまった。
ガースーの地獄絵についていったら、次の選挙で自分の首が危ない。
自民党内にそんな連中の怨嗟の声があふれ、さすがのゲシュタポ首相官邸でも抑えきれなくなり、しかたなくGOTO停止に踏み切ったのではないか、と私は見ている。

ただ、それならそれで大混乱させてやろう。できるだけ良い旅館が潰れて、ホテルチェーンに吸収されるようにしてやろう。
ということで、制度設計の相談もナニも無く、観光庁には発表の10分前に知らせるということをやってのけたのである。

ということで、ガースーの一連の行動は、ブレているのではなく、「中小企業を潰す!」という明確な意思に、強固に貫かれているのである。
竹中・小泉も酷かったけれども、こんなことをコロナ禍を利用してやるところが、ガースーの冷酷無比さである。


ガースー政権の「中小企業潰し」については、以下の記事がとても参考になる。

菅内閣は「中小企業つぶし」という日本経済つぶしを押し進めている
2020.12.8 ダイアモンドオンライン室伏謙一


「中小企業の基盤強化」というヌエのような言い方で、実際は「選別」と「淘汰」が着々と準備されていることが書かれている。

中小企業の3割が淘汰される? ~ 菅官房長官の中小企業基本法改正案はどこへ行く
2020.9.14 中村智彦 神戸国際大学経済学部教授


こちらは、ガースーが総裁選で掲げていた中小企業基本法改正について、詳しく書かれている。

20201215-2.jpg
資本が大きいものが勝ち組。
中小企業よりも大企業。日本の大企業よりも、はるかに規模の大きなアメリカの大企業。アメリカの大企業よりも、世界を股にかける国際金融資本。
こうした序列が徹底され、すべては金融資本のエサになっていくのが、「新自由主義」だ。

見た目は 新しくて自由なんてよさげだけれども、地球上でもっともエグいものこそが新自由主義。
そして、ガースーは、新自由主義の奴隷。
新自由主義の勢力に忠誠を誓うことで、日本国首相という奴隷頭の地位を与えてもらったヤツだ。

ちなみに、軌を一にしてアメリカでは同じ立場のバイデンが次期大統領になるという話になっている。

ガースー自身は、こういうヤツだからブレないけれども、自民党と官僚に完全にそっぽを向かれてはなにもできない。
今回のGOTO停止は、そういうガースーの弱点を垣間見せた事態ではあった。

だから、ガースーの進める資本の小さいものは消えろ! という地獄を止めるためには、自民党と官僚を思いっきりビビらせることだ。
それは、まずは支持率を一桁までブチ下げること。(森喜朗の8%を超えろ!)
そして、次期総選挙での政権交代のリアリティを誰の目にもわかるようにすること。


野党共闘はもちろん必要だけれども、各選挙区で本気の候補者、勝つ気のある候補者を選んでいくことだ。

漫然と、野党第一党だからとか、資金力があるから とか言う理由で統一候補を決めていたら、国民に本気さは伝わらない。
その意味では、アメリカの下院銀選挙での予備選挙の仕組みはよくできている。
小さいグループでも、いくつかの選挙区に力を集中すれば、民主党や共和党の候補になることができる。

日本の場合は、二大政党制が定着していないし、党員が圧倒的に少ないし、共産党も含めて統一候補を選ぶ方法は、かなり難しいけれども、予備選挙で支持者により多く望まれる候補が選抜されるという姿は、将来的にあるべきだと思う。

私のやってる設計事務所がある大阪市東淀川区は、大阪5区という小選挙区になり、野党側で3人が次期総選挙に出馬表明をしている。
現職の立憲民主党 長尾秀樹さん
共産党の宮本岳志さん
そして、れいわ新選組の大石あきこさん

私は、最終的には三つ巴はナンセンスであり、何としても統一候補にすべきだという立場だけれども、その人材は大石あきこだと思っている。
盤石の公明党の現職に勝てるのか、というと、誰が立ったとしても非常に苦しいのは正直な話。
けれども、本気度、将来性、そして、公明党のだらしなさにいらだつ創価学会員にまで声の届く人、安倍やガースーのやり方に内心嫌気が指している自民党支持者にもアプローチできる人、という可能性を鑑みて、私は大石あきこさんが舞台に立つのが望ましいと考えている。

もちろんそのためには、今のところ何がしたいのかよく分からない「れいわ新選組」が、政権交代のためにどうする気なのか 明らかにしなければならないのは言うまでもない。


そんなわけで、激動の2021年を大石あきこと仲間たちが全力で活動するために、政治資金パーティーなるものにチャレンジするということなので、ここでも紹介しておく。

画像_2020-12-15_125813
※この催しは、政治資金規正法第 8条の2に基づく政治資金パーティです
画像をクリックすると、チケット購入画面にリンクします
WEB決済もできるけれども、苦手な人は山岸まで(info@mei-getsu.com)連絡くだされば、お送りすることもできます。

2020年12月26日(土)13半~
特別ゲストは、なんとなんと ラサール石井さん
会場は西中島南方の近くですが、この情勢なので基本はWEB参加で
来場参加 9000円   WEB参加 3000円

よろしく!

2020-11-28(Sat)

山本太郎とオカシオ=コルテスの違い そして大石あきこ

前回の投稿から、じつに50日も経ってしまいました。
ちゃんと生きていますし、それなりに活動もしていますが、仕事と都構想阻止とで、もう体力の限界で、ブログまでたどり着きませんでした。

都構想はみなさんご存じのように、1万7千票差でギリギリ否決することができました。
自民党市議団も、共産党も、数々の市民団体も、大阪に張り付いた山本太郎も、それぞれに全力を尽くした結果です。
また、特別功労賞は、毎日新聞大阪社会部と大阪市財政局です。よくぞあのタイミングで218億の大赤字の試算を勇気を持って出してくれました。

私は、大阪5区の大石あきこさんの事務所で、仕事の合間に街宣車動かしたりポスティングしたり、やっておりました。
投票当日は投票所の小学校の前でプラカードもって、投票に来る人に声をかけもやって、生の反応を見ることもできました。

大石さんは、何しろあの橋下徹が府知事になって最初の朝礼で「どんだけサービス残業やってると思ってるんですか!!」と噛みついたお人なので、都構想阻止にかける意気込みは、火を吐くようでした。
その熱が同心円状に広がって、多くのボランティアが押しかけ、守備範囲の此花、西淀川、淀川、東淀川には大石事務所の3台の街宣車が走り回って太郎と大石の声を流し続け、都構想のペテンを暴くチラシを届けました。
大石さん本人は、連日早朝から駅頭に立って呼びかけをしました。今では普通にそのへんを歩いてるだけでも「大石さんがんばって」と声をかけられたり、維新シンパに睨み付けられたりするようになったと言っています。

そんな怒濤の10月が過ぎ、ちょっと遅れた仕事を挽回する11月が過ぎ去り、あっという間に今日になってしまいました。

少し落ち着いてきた頭で、最近注目しているのは、AOCことアレキサンドリア・オカシオ=コルテスです。
正確には、彼女を政界のど真ん中に押し上げた背景です。

AOCは、アメリカ民主党の左派ということは誰でも知っているでしょうが、ただの風まかせで躍り出た訳ではありません。
2016年の予備選で爆発的に増えたサンダースの支援層を組織化したBNC(ブランニューコングレス=新しい議会)やJD(ジャスティス・デモクラッツ=正義の民主党)という組織や、DSA(アメリカ民主社会主義者)という政治団体が戦略的に擁立し、支援し、民主党ナンバー3の実力者を予備選で破って下院議員に当選させたのです。

その結果、今や大統領選においても、その動向が注目されるほどの存在になりました。
クリントン以来、労働者の党であることを放棄してきたアメリカ民主党やバイデンなどの輩を、中から揺さぶり続けています。

その政治主張や、政治主流から取り残された若者に遡及する姿は、日本の山本太郎も通じるものがあると感じる人は少なくないでしょう。
太郎にも、日本のAOCになるチャンスはあったはずです。

しかし、彼我の理由でそのチャンスは潰えています。
ひとつには、BNCのような組織を私たちが作れていないこと。
もうひとつは、太郎自身が組織を作ることから逃げ回っていること。

あえて言ってしまうと、今の山本太郎が、彼の功績と限界なのだろうと思います。
これだけやってくれて文句は言えないけれども、ここまででは日本を動かすことはできない・・・

ここを突破するためには、私たち市井の民が知恵と力となけなしの金を持ち寄って、BNCやJDになり得る政治団体を作り、日本のAOCを生み出し、○○で○○な立憲民主党をガクガクに揺さぶって政権交代を実現することです。
市民の党やら斎藤まさしさんやらの力を借りなくても活動できるバックボーンが整えば、太郎自身のポテンシャルも、まだまだ発展していく余地はあります。

そして、私が今、太郎以上に可能性を感じているのが、大石あきこという人材です。
彼女は、政治家である以前に活動家です。生きる姿が政治と一体化しています。
これを言ったら彼女はめっちゃ嫌がるでしょうけど、政治と生活が一体化していると言う意味では、小沢一郎さんにもつながるものを感じています。

だって、座右の銘はと聞かれて「安定した雇用と社会保障」って答えるんですよ。山本太郎も引いてましたから。
小沢さんだって「百術は一誠に如かず」なんて格好いいこと言うのに、もうド直球です。
どう考えたって、政治活動家としてしか生きられない人だと、私は思ったわけです。

それと、大石事務所に集う面々の面白さです。
「毎日が火事場の馬鹿力みたいな人たち」の様子を、その中の一人が活写しているので、紹介します。ぜひ読んでみてください。
→ 大石砦の猛者たち(榎田信衛門 公式ブログ)

ようこんだけ濃いのが集まったなあと。
あとは、ウェブ部長がそろえば言うことなし。
誰か、ネットに長けてて、濃くて、控えめな人いませんか。

ともあれ、大石砦という梁山泊が、日本を揺るがす存在になっていくためには、まだ一回り二回り大きなバックボーンが必要です。
そこをどう作っていくのか、思案のしどころです。



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2020-10-09(Fri)

日本人であることが嫌になる瞬間

長いことご無沙汰いたしました。

仕事が忙しかったうえに、大石あきこさんのところの手伝いも少々やったりして、ブログを書く余裕がまったくありませんでした。

昨日はすこしばかり仕事の区切りがついてホッとしたとたんに、夜になって風邪っぽい感じがして恐怖。
でも、早く寝たら今朝はスッキリだったので、ただの寝不足でした。

そんな状態だったので、本もろくろく読み進まないのですが、昼食時と歯磨きの間だけ「関東大震災」(吉村昭著)を読んでいます。
建築家としての職能からも貴重な本です。
普段は断片しか聞くことのない関東大震災を、様々な切り口から詳細に取材して書かれています。

東京の火災が大きく伝えられる関東大震災ですが、震源は相模湾であり、神奈川や南房総のほうが被害は甚大であったことも、一般的な知識としては知ってはいたものの、この本を読んで実感しました。

そして、あの朝鮮人大虐殺。その背景になる状況から実体にいたるまで、淡々と、詳細に描かれます。
異常事態だったとはいえ、戦争ですらない状況で、ごく一般のオッチャンや兄ちゃんが、大虐殺者になっていく様は、戦慄にとどまらない恐怖を感じます。
つまり、自分もそうなってしまうのではないか、という恐怖です。

日本人であることが、心底嫌になってしまう瞬間です。
もちろん、他の国にもこのような恥ずべき歴史はあるのでしょうし、日本人のすべてが虐殺に手を染めたわけではありません。
しかし、数知れぬ人々が流言を流し、数千の自警団が組織され、6千人を超える朝鮮人を有無を言わせずに虐殺したことは、自らの国の歴史として、受け止めなければなりません。



話は飛ぶようですが、れいわ新選組の中でおきた「大西つねき事件」に、断固とした処断をすべきだと思ったのも、日本人の中に潜むこうした本性が、今日でもなお変わっていないと思ったからです。

「自分にとっていいこと」を素直に要求するポピュリズムの運動は、それ自体は否定すべき物ではないと私は考えます。
ただし、絶対的な条件があって、差別、レイシズムは拒絶するということです。

ポピュリズムと差別が合流してしまうと、関東大震災や第二次大戦で日本人がやらかした「普通の人による大虐殺」が再現されかねないのです。

私がれいわ新選組に批判的な目を向けるのは、ひとつは以前に書いたように「政権交代への戦略が見えない」ということであり(こんな時にあえて「れいわ新選組」を批判するのはなぜか2020.8.29)、もうひとつはレイシズムに対する断固とした態度を示しているように見えないということです。
大西氏は除籍になったし、勉強会も公開で続けているし、何もやっていないわけではありません。
しかし、固い支持層の中にある危険な芽をしっかりと潰していくことを、どれだけ意識しているのか怪しい。というか、むしろ支持を失うことを恐れているように見えます。

昨年の参院選で、主に立憲支持者の中から「山本太郎はヒットラーになる」という罵倒が浴びせられたとき、私はこのように書きました。

ポピュリズムの中に侵入するファシズムの兆候は何でしょうか。
それは「差別」だろうと思います。
いかに正論を言っていても、いかに大衆の要望に応えていても、いかに真剣に活動していても、そこに「差別」が公然と入り込んできたならば、ファシズムの侵入を疑い、猛然と警報を鳴らさなければなりません。
ファシズムとポピュリズム 山本太郎さんの評判をめぐって 2019.11.28

大西事件は、まさにこれだったわけです。
そして、その対応は「猛然と警報を鳴らす」とは言いがたいものでした。
さすがに「だからファシストだ、カルトだ」と決めつけることはしませんが、極めて不十分です。



20201009-1.jpg
10月3日と4日に山本太郎さんは大阪で告知街宣をやりました。
3日の土曜日は私も聞きに行きましたが、以前に比べると明らかに覇気がなく、聴衆の人数も残念ながら多いときで半分、少ない時間帯では1/4くらいでした。
写真は街宣終わり掛けのピーク時ですが、通路や点字ブロックを確保するためにロープを張る必要すらない状態です。

昨年末だったかも書いたのですが、私は政治家・山本太郎が本当にやりたいことがあるのだったら、れいわ新選組は畳んだっていいんじゃないかと思っています。(れいわ新選組は本当にカルトなのか??2020.12.17

支持者や取り巻きの期待感に押す潰される必要がありません。
まして、世話になったからみたいな義務感などみじんも要りません。
原点に帰ってもらいたいと、願って止みません。



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2020-09-08(Tue)

ねじれまくる野党

最初にお断りしておきます

私は野党の勝利を、熱烈に願っています。
野党候補の応援のために、それなりに骨も折っています。
だからこそ、現状について、書いておかないと訳が分からなくなりそうなので、書いておきます。

野党の、あるいは野党支持についての ねじれ現象です。

小沢さんが枝野体制の推薦人になり、代表選もやらなくていいと言っているのは知っています。
10.25投開票を想定して、それくらいの切迫性を持つべきだという意味も分かります。

しかし、「野党合流に期待」がわずか20%で、本当に大丈夫なのでしょうか。
主要野党はほぼ1本化となるでしょうから、前回よりは議席は増える可能性はありますが、そういう技術的な効果を上回る上昇気流は、私には感じられません。

この停滞感を前にして、私はこう思います。
現実的に枝野体制で行かざるを得ないことは致し方ない。小沢さんはじめ、プレイヤーはその線で動くしかない。
しかし、枝野氏や野田氏なとの裏切り総本家が雁首並べている姿は絶対に逆効果。だから、外野の我々がギャンギャン声を上げるべき。
消極的な言い方をしてしまえば、期待されたほどの結果を出せなかったときに、責任をとらせる空気を作っておく、ということ。

昨年の参院選での比例票はこんな感じでした

自民 17,712,373
公明  6,536,336
与党計 24,248,709

維新  4,907,844

立民  7,917,720
共産  4,483,411
国民  3,481,078
れ新  2,280,252
社民  1,046,011
野党計 19,208,472

見ての通り、維新を加えてもギリギリ自公のほうが多いわけです。
この空気を一変させて、棄権している人たちを呼び込まないと、いくら一本化しても政権交代はおろか、野党の躍進にも至らないのです。

私は、枝野さんや野田さんへの恨みつらみで文句を言っているのではなく、ひとたび国民の怨嗟をあびた人たちがトップに居座っていては、野党が勝てないからギャースカいっているのです。
(恨みつらみはありますけどね)

ただ、現実的には枝野体制で行くしかないでしょう。
ですから、微増でもいいから野党に伸びてもらうことを期待するしかないのですが、そんな微増程度の結果に終わったり、ヘタすれば野党敗北なんてことになったら、そのときキッチリを枝野体制と対決し、責任をとらせる国民運動的なうねりを作る必要があると思うのです。
合流新党は、そこからリスタートです。

そうした流れをつくるためにも、野党側に立つ人々の中でも、きっちり枝野批判をする勢力は必要です。
枝野を担いだ人たちは、同じ責任を免れないからです。
たぶん、小沢さんは覚悟を決めているのでしょう。



一方、玉木さんは、あっちからもこっちからもバッシングで、少々同情してしまいます。

私の見る限り、玉木新党(新民民)は、党員獲得のための熱烈なリクルートをしているように見えません。
民主党の遺産を人数割りするのであれば、ちょっとでも増やしたいところでしょうが、少なくとも玉木さんがそういう動きをしているという話を聞かない。
むしろ、5人以上いればいいとか、小選挙区で勝てる人じゃないと無理 などと発言しており、どうしても合流したくない人の避難場所(悪くいえば吹きだまり)を作ったという感じに見えます。

あまり知らない人も多いですが、分かる限りでは新民民に行った政治家の面々で、個人的に応援したくなる人はいません。
むしろ、放っておけば自民や維新に行ってしまいかねない人たちを、とりあえず野党サイドのつなぎ止めておくために、新民民はあるような気がします。
玉木さんは、そうした汚れ役を買って出たのではないでしょうか。

選挙に強い人たちが、もし10人与党側に行ってしまえば、それを回復するのには野党は20議席増やす必要があるのです。
まだまだ流動的で、ヘタすると玉木さんが主導権を奪われて、丸ごと維新みたいな「ほぼ与党」になってしまう可能性もありますから、なんとも言えませんが、現時点では野党の数という意味では、玉木さんの貢献度は結構高いと思うのです。

以上のことから、合流新党については、党は支持するけど執行部は支持しない。新民民は、党は支持しないけど玉木さんは支持する。というのが、私の見方です。



ここにさらに、れいわ新選組がはいってきます。

事態は深刻です。
東京7区、長妻氏の選挙区に予定候補を立てました。
2017年の結果は以下の通りです

長妻昭  立憲 117,118
松本文明 自民 85,305
荒木章博 希望  25,531

松本氏は副大臣や副幹事長などやっていて決して無名ではないのですが、長妻氏は2009年から連勝です。
そこに今回は合流ですから、はっきり言ってれいわ新選組が候補を立てても、長妻氏は盤石と言えます。

何のためにここに立てるのか、まったく理解に苦しみます。
合流新党に対して、「消費税5%言え」と圧力をかける狙いであれば、一蹴されて終わりのこんな区ではなくて、他の区を考えるべきです。
ありうる影響は、合流新党(立憲)が感情的にれいわ新選組に対して排除にかかるということです。

支持率が低迷するなかで、さすがの枝野氏も消費減税を口にするようになりましたが、もし合流新党が消費税5%を言い出して、れいわ新選組も合流できる条件が整ったところで、新党の執行部がむしろれいわ新選組を排除する可能性が高いのではないかということです。

東京のことばかり言ってられません。
私の足下、大阪5区も深刻です。
わずかな野党票を、立憲・現職の長尾さん、共産・宮本さん、れいわ・大石さんの三つ巴で争っています。

大阪5区の2017年の結果は

國重徹   公明 91,514
長尾秀樹 立憲 45,313
北山良三 共産 31,429

去年の比例票は

自民  36,004
公明  35,517
維新  70,059

立憲  14,245
国民   6,800
社民   1,296
共産  22,354
れい   7,525

2年間で立憲の票が維新に流れてしまったのが分かります。
これで、都構想の同日選挙をやられると、野党の可能性はなかなか見えてきません。

こんな状況だからこそ、野党は候補者を一本化して、少しでも比例復活の可能性を高めるべきだ、という考え方もできますし、あまりの大差だから、ここは各党が比例票と将来への布石としてそれぞれやったらいい、という見方もできます。

しかし、大阪ではちょっと大きな動きがあって、自民と維新が候補を立てずに公明党が議席をとっている4つの区のうち、3つに自民党の市議が打って出ると発表したのです。
維新は都構想支持にねがえってくれた公明を全力で応援しますから、公明の盤石は変わりませんが、1位の票がへるということは、2位以下の惜敗率が上がると言うことです。

そうなると、やはり野党は一本化して、1議席でも確保すべきだ、と言わざるを得ません。

私は、れいわ新選組を批判し、5区の一本化を訴えながら、なぜか大石さんの手伝いをしています。
はっきり言って、自分でも矛盾を感じます。

今のれいわ新選組は支援できないし、最終的な一本化は、私としては譲れない一線です。
そのことは、大石さんにも、主要な支援者の集まった場所でも、はっきりと言っています。
それでも手伝いに行くのは、大石さんという人材を潰したくないからです。
ご本人は、次の選挙のことなんて今は考えていない、と言いますが、現実的には次や次の次を
考えずに選挙をやるなんてありえません。

私の知る限り、大阪で、国を動かしてやろうという気概と構えと能力をもっていて、しかも現実的に政治活動の中心になっていける人材は、大石さんと、社民党の大椿さんだろうと思っています。
この貴重な人材が、れいわ新選組の戦略なき動向や、政党間の軋轢で潰れてほしくない。
そういう人が、私の事務所のすぐ近くで活動しているのですから、無視するわけにはいかない、というのが私の心情です。

ということで、
合流新党は、党は支持するけど執行部は支持しない
新民民は、党は支持しないけど玉木さんには同情する
れいわ新選組は、今のままなら支持できないけど、大石あきこさんは応援する

とまあ、どっちを向いてもねじれまくってます。
首が痛い・・・・

スッキリせずに、夜な夜な安眠できませんが、少しでもマシな選挙結果が出ることを祈りながら、できることをやっていきます。




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2020-08-29(Sat)

こんな時にあえて「れいわ新選組」を批判するのはなぜか

野党合流のニュースは、完全に安倍ちゃん辞任と総裁選にもってかれちゃいましたね。
これから2週間はニュースは自民党一色。新総裁が決まってからもしばらくはそればっか。もうその頃には、野党が合流したなんてことを誰も覚えていません。。。。。

辞任自体は、安倍ちゃんの顔色見ていれば、そろそろかなという感じもしたので、さほど意外ではありませんでした。
岸田なのか菅なのかわかりませんが、絶対に逆らわない後継者の目処が立ったのでしょう。
党員投票どころか、絶対に造反させないために議員総会で決めるそうですから、二階幹事長の指示通りになるんでしょうね。
禅譲の岸田になったところで、安倍晋三のやらかしたことのほとんどに同罪の責任がある菅になったところで、安倍は罪状を追及されることはありません。

石破茂は、これまでの優柔不断がすぎました。
森友、加計の時や、検察庁法の時に、「自民党をぶっこわす」じゃないけど、そのくらいの勢いで安倍を批判して対決しつつ、地方行脚をして都道府県連をグラグラに揺さぶっておけば、今このときにも目はあったのでしょうが、もはや遅すぎます。
20人の推薦は水月会だけでは足りなさそうですから、出馬するのがやっとなんじゃないでしょうか。


自民党発表の出来レースの出来情報を、こねくり回して2週間も流し続けるマスコミもマスコミですが、およそニュースになるようなことのできない野党も野党です。

新党ができるとかいいながら、党名が立憲民主党で代表が枝野幸男・・・・ こんなもの誰が面白がるんですか。
聞いた次の瞬間には忘れてますよ。

3人くらいの代表選の有力候補を用意して、丁々発止の闘いを演じることくらいできないのでしょうか。
自民党の同じ出来レースをやれというのではなくて、旧民主党執行部にたいして、若手が反旗を翻して闘うという構図がなければ、人は引きつけられません。

日本の選挙で熱狂が渦巻いたのは、小泉郵政選挙と、橋下が出た大阪府知事選挙、そして2009年の総選挙です。
いずれも、下克上なのです、構図は。
下克上で下が上に勝つかもしれない、というリアリティを感じると、人々は俄然興味を持つのです。

自民党ならばマスコミはつまらないニュースを一所懸命に加工して流し続けてくれますが、野党はそうはいきません。
「期待する」がわずか20%の新党の船出に、自民党総裁選をぶつけられて消し飛ばされたのですから、よほどのことをしなければ、出発と同時に忘れ去られます。

じゃあ、だれがそんな下克上できるのか、といえば、当然あがってくるのは山本太郎でありれいわ新選組です(でした)。
可能性は本当にあったのです。

東京都知事選に野党統一候補で出馬して200万票を獲得。
その影響力をもって野党合流に乗りこむ。
山本太郎が代表選に出馬。

世論調査をすれば、山本太郎はダントツトップになるでしょうから、無記名投票であればかなり揺さぶりをかけることはできたはずです。
仮に代表にはなれなくても、相応のポジションを占めることはできたでしょうし、政策的にも影響を与えて、最低でも消費税5%を飲ませることもできたはずです。

こういう騒動をおこしていれば、野党全体にとっても、山本太郎にとっても、れいわ新選組というグループにとっても、なにより野党に期待するしか道のない国民にとっても、良い方法だったはずです。

こうやって熱気を生み出し、耳目を集め、かつ期待される政策を作れれば、10月に解散総選挙となっても、かなりの良い闘いができるし、政権をとれれば本気で山本太郎総理大臣の可能性だってあったのです。

でも、時既に遅し・・・・・

2~3週間のあいだ自民党ニュース漬けの日々を過ごしてから、新総裁が首班指名、で直後に解散総選挙。
野党候補はほぼ一本化されるでしょうから、前回の2017年よりはマシとは言え、それでも自民党はマスコミ応援団のおかげで善戦するでしょう。
そんなことになるような気がしてなりません。
冬になってコロナがまた激発したときに、また無能な自民党政権なのかと思うと、本当に気が重い限りです。


それでも、とにかく次の選挙で、すこしでも野党に伸びてもらうしか手はありません。
そう考えると、マスコミが自民党を連呼している次期に、私たちはしっかりと野党のことを考えなくてはなりません。
だからこそ、こんな次期に、あえてれいわ新選組の批判を書こうと思うのです。

れいわ新選組というか、山本太郎さんの8月12日の動画を見て、絶望した感想はすでに書きました。
しかし、今読み返してみると感情的になりすぎていて、なぜあえて批判するのかをちゃんと書いていないように感じました。
なので、しつこいようですが、これまでどんなに冷たくされてもれいわ新選組を応援してきた私だからこそ、ちゃんと分析をしてみたいと思います。

結論を先に言ってしまうと、「戦略が見えない」、あるいは「戦略を放棄してしまった」ことが、れいわ新選組と山本太郎の最大の問題です。
私は、そう思います。

戦略というのは、ただの作戦とは違います。大きな目標を実現するための道筋です。
その目標は、中間目標ではなく、実現自体が意味のある目標です。

一番わかりやすいのは「政権交代」ですね。
一党独裁を終わらせると言う意味で、政権交代はそれ自体に意味があります。

太郎さんもかつては「政権交代」を熱く語っていました。
Taro's Network の領収証に同封された手紙には、「政権交代」の文字が大書きされていました。

そもそも、れいわ新選組の立ち上げにしても、口先だけでいいこと言うばかりで政権交代から逃げ回る立憲民主党にしびれを切らせ、ある意味で立憲を向こう側から野党共闘(または合流)に蹴り込むための狙いだったと、私は理解していました。

小沢氏、れいわ山本太郎氏に「表彰状出さないと」
2019年9月23日 日刊スポーツ


小沢氏は野党結集の必要性を説く中で「さきの参院選で、山本太郎くんはいわば野党結集と逆の分派の行動を取ったが、結果的に、特に立憲民主党の皆さんに大きな影響を与えた」と指摘。これまで野党連携に消極的だった枝野幸男代表が今回、野党統一会派結成への動きにかじを切るきっかけが、れいわの躍進だったとの見方を示した。
(引用以上)

小沢さんと太郎さんは、しっかり話し合って離党したと聞いていますから、この小沢さんの見立ては当初の太郎さんの狙いと合致しているものと、私も思っていました。

だからこそ、生活フォーラム関西の面々は、自分たちのカンパでしつらえた旧自由党の街宣車を、れいわ新選組の看板に張り替えて、政党車として近畿一円を走り回ったのです。


しかし、今のれいわ新選組のHPには、「政権交代」の文字はありません。

政権とったら とは書いてありますが、じゃあどうやって政権とるの?について言及はなく、決意表明すらありません。
これでは、「反緊縮の立憲民主党」みたいなもんじゃないですか。
いくら素晴らしい餅を描いても、食えなくちゃ意味が無いのです。

その兆候は、昨年の参院選の直後からありました。

比例票が670万票に激減した立憲に対して、228万票を集めたれいわ新選組が脅威なのは明らかで、これをもう一押しすれば立憲の増税指向や共闘拒否路線も崩せる可能性がありました。
選挙が終わった途端に太郎さんのマスコミ露出も増え、広報活動を頑張れば支持率5%までもっていくのは可能じゃないか。そこまでいけば立憲は本気でビビるだろう、と考えました。
そこで、私は、「動ける人がどんどん動ける体制」を作ってほしい、と太郎さんに提案やらお願いやらをしたのです。がしかし、ご本人ではなく事務方の沖永さんから、紋切り型の回答が返ってきました。

曰く、地方組織は作らない。曰く 応援は(党ではない)生活フォーラム関西として(勝手に)やってほしい。曰く、ボランティアセンターを作ります(今日にいたるまでできていない)。

沖永さんについては、座間市議の片手間にれいわ新選組の事務局長をやっているとか、斎藤まさしさんの市民の党やどがんかせんば!の会に毎年何百万円も献金してるとかいうことしか知らず、どういう方なのかは存じ上げません。
ただ少なくとも、本人がスルーして事務方から返答が来たという時点で、ほとんんど無視されたということはしっかり伝わりました。

たぶん、私や生活フォーラム関西だけでなく、全国から似たようなやる気マックスの提案はあったのでしょう。
しかし、すべて封じられて、しばらくは音なしの時間が過ぎていきました。


普通だったら、ここでぶち切れて「れいわ新選組なんてしらんわ!」となりそうなものですが、私も生活フォーラム関西の皆さんも、この時点では踏みとどまりました。

自分たちの街宣車に乗っているれいわ新選組の看板に、「勝手に応援」「生活フォーラム関西」という文字シールを貼り付けて、勝手連で動かすことにしました。街宣車カンパもそれなりに集まりました。
ちょっとMっ気があるかな、とも思いましたけど、私たちの基本理念は小沢イズムです。大きな目標のためには、少々の好き嫌いはおいといて、その先の喜びを分かち合いたいと思ったのです。

そうこうしているうちに、大阪5区で大石あきこさんが立候補予定という情報が飛び込んできました。
大石さんについてはまた別の記事を書くこともあろうかと思いますが、何党とかいうことを別にして、これからの大阪の政治シーンに欠くことのできない人材の一人だと従来から思っていましたので、生活フォーラム関西としても応援しようという話になり、今日に至ります。

ただし、「れいわ新選組にたいする批判は忖度せずに言うよ」ということと、野党乱立の大阪5区については、「最終的に野党一本化はすべきだ」ということは、はっきりと大石さんにも伝えた上での応援活動です。
淀川区の大石事務所に街宣車を常駐させ、動き始めました。

さあこれから、と言うときに 大西つねき問題が勃発しました。
ぜんぜん違う問題なのですが、私は4年前の憲法フェスを思い出していました。
三宅洋平選挙で爆発的な影響を発揮した選挙フェスの熱気を、全国に広げていく「憲法フェス」をやりましょうと太郎さんに提案し、大阪開催の準備を始めた矢先に、肝心の三宅洋平が安倍昭恵と仲良く酒飲んだ挙げ句に辺野古に押しかけてくれちゃいました。
大西事件を聞いたとき、あの事件を、思い出さずにはいられませんでした。

三宅洋平は「自分らしくあれる(あることができる)社会を」と言い、今のれいわ新選組は「生きてるだけで価値がある」と言います。
この価値観を否定する価値観というか、「何でもOKの価値観」は、しばしばモンスターを生み出すのです。
モンスターは三宅や大西だけではありません。かなり多くのれいわ新選組支持者が、大西つねきは悪くないと言い、あるいは、山本太郎の言葉に盲従する姿が、浮き彫りになりました。

この間、私は見つけうる限りのれいわ新選組支援のフェイスブックグループの投稿をウオッチしましたが、暗澹たる気持ちになりました。
大西さんを批判する大石あきこさんのツイートも炎上し、れいわ新選組がいつのまにか新興宗教になってるのではないかと本気で心配になりました。

れいわ新選組を作る前は、山本太郎の口癖は「山本太郎を疑え」でした。街宣の度に必ず言っていました。
それが「あなたを幸せにしたいんだ」という台詞に変わったとたん、支持は広がりましたが、疑いを知らない信者が増えてしまったのです。


田中龍作さんとか大袈裟太郎さんとか、もともとは山本太郎さんに期待し、支えていた人たちの中からも、期待する故の批判が聞こえるようになりました。
それ以外にも、元「中の人」がSNSでれいわ新選組や市民の党の内情を暴露し始めました。

お金の流れも大事です。
本当になけなしのカンパで動いているれいわ新選組ですから、他党以上にお金のことはオープンにしなくてはなりません。
それを訴えた挙げ句に、自殺未遂に至ってしまった支持者がいるという話は、衝撃でもあると同時に、残念ながらそれほど驚きではありませんでした。やっぱりな ということです。

支持者には金と労力を求めながら、一切の発言権を認めないという今の党体制も、たしかに大問題です。
党規約を改正しても、そのあたりは変わっていません。

斎藤さんや沖永さんたち市民の党がれいわ新選組に深く関与していること自体はなにも悪いことじゃないのに、わざわざウソをついてまで隠すことも、何か裏があるのかと勘ぐってしまいます。

そうした数々の問題点はあるものの、私はそれらよりも何よりも、一番の問題は「政権交代という戦略を放棄した」ということだと考えています。
政権交代をして、リアルに一人でも多くの人を救う、生活をよくする、国民の生活が第一。この視点を失って、観念の世界で「生きてるだけで価値がある」とか「幸せにしたい」とか言い出してしまった。
山本太郎本人は最初はそんなつもりじゃなかったのでしょうが、そういう支持者がどっと集まって、熱を帯び、流されていった。あるいは、徐々にそうした層に意図的にターゲットを絞っていった。

詳細な流れは、私は完全に外側から見ていただけなので、わかりません。
でも、結果としてそういう内情がはっきりしてしまったのが、都知事選をめぐる対応と、大西つねき事件でした。

本当に残念です。
現状では、れいわ新選組という組織も、山本太郎も、直接応援することは、私にはできません。
しかし、期待を完全に失ったわけではなく、だからこうして書いています。

山本太郎も小沢一郎も、スーパーマンでもメシアでもありません。
だからこそ、盲進するのではなく、言うべきことは言わなくてはなりません。
できたての組織なんだから文句を言うな、と言う人もいますが、できたての組織だからこそ、不完全だからこそ、おかしいことはおかしいと気が付いた人間が言うべきです。

そうした批判に対して「どっかから金をもらっているんじゃないか」とまで言うようになってしまった山本太郎に、再起の時があるのかどうかは私が判断できることじゃないです。
でも、これまで数年間、もっとも期待し、もっとも敬愛してきた政治家が、おかしなことになってしまったことに対して、黙って離れていくほど、私はクールになれません。

そして、何と言っても、、本当は山本太郎こそが野党再編、野党が勝利するためのキーパーソンだと思うから、信者のみなさんにボロボロにたたかれようとも、口を閉ざすつもりはありません。

国民の生活が第一

政権交代

このシンプルな目標に向けた戦略を、政党任せにせずに、ひとり一人が真剣に考えましょう。
そして、その思いを、れいわ新選組にも、合流新党にも、玉木新党にも、ぶつけましょう。




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2020-08-18(Tue)

玉木雄一郎を袋だたきにする人たちへ

玉木さんが「分党」と言い出してから1週間が過ぎました。

もう、あっちからもこっちからも玉木さんは袋だたきです。

玉木さん自身の話はあまり出てこないので、彼が何を考えているのか、はっきりはわかりません。

批判の中身を見ると、大きくは三つあるみたいです

1) 政権交代のために分裂はアカン
2) (民民の合流派は)持参金が少なくなると肩身が狭いぞ
3) 玉木新党についていく面子や持ち上げてる連中が酷すぎる(いわゆる玉クラ)

1)はたしかにその通りです。
でもこれ、玉木さんのせいですか?
合流したくない という人が幹事会9人中6人もいたんですよ
無理に「全員で合流」なんて決めれば、ヘタすると二桁の議員が自民や維新に流れるかもしれない。
そんなことになるくらいなら、どうしてもイヤだという面々を国民民主で残して、ギリギリ野党に踏みとどまらせたほうがいいんじゃないですか。
いい というか マシ、ってことですけど。

そんな連中は、自民でも維新でも行ったほうがスッキリする なんて無責任なことを言う人がいますが、民民に残りたい人は小選挙区で勝てる人ばっかです。
そんな人たちを与党に押しやることの方が、よほど政権交代を遠ざけるのではないですか?

2)は、まあたしかに減りますよね。どういう配分にするのかは知りませんけど。
明日の議員総会で「全員合流」の緊急動議を出して可決しよう なんて動きもあるそうですが。
まさに、カネがほしいあまりに、選挙に強い右派議員を自民党に差し出す行為です。

あるいは、排除された人たちが決起する というシナリオは、3年前の立憲民主党を、左右逆転で再現してしまうかもしれません。
あの時はリベラルの風が吹いて立憲が望外の票をとりましたが、こんどは反緊縮右翼の風が吹くかもしれません。
それこそ、3年前の立憲と同じで、政権交代の妨害に他なりませんし、もっと深刻なファシズムに進展するかもしれません。

そんな騒ぎにせずに、選挙には強いけれども小さい政党で温和しくしていてもらうためには、仲良く分党がいい。
2009年の時の国民新党みたいなイメージです。小さくて100%保守なんだけど野党。

それに、持参金を少々たくさん持っていっても、カネが移動して、合流新党の新執行部が決まれば、もはや民民からの合流組はお役御免です。
あの酷薄極まる枝野さんや福山さんにどんな仕打ちをされるか、覚悟もしていないのでしょうか?
立憲の人たちが「国民民主」と口にするときの、あの憎々しげな口ぶりが、合流したからといって水に流れるとは、彼らのこれまでを見る限りではとうてい思えません。

枝野さんたちにとっての合流新党の意味は、少しでも比例復活を増やすことです。
逆に言えば、比例区での競争が激化すると言うことです。
さすがに共産党みたいに順位をつけることはしないでしょうが、幹事長や選対を誰が握るかで、天国と地獄がきまっちゃうでしょう。

平野さんと泉さんは、そういうところまで気を配った寝技を駆使した交渉をしたのか。
してないでしょうねえ。
平野さんは鳩山政権の時の官房長官。辺野古基地の「最低でも県外」という鳩山さんの意向をネグレクトして、まんまと辺野古に押しつけた人ですよ。

3)はややこしい。
ご指摘は その通りです と言わなくちゃなりません。
いわゆる玉クラに集う、目立つ人たちは、前に書いた右派の「立憲」現象を狙っているのでしょう。
ただ、玉木さんは以前から、右派を包摂する試みをしていました。

国民民主・玉木代表の「安倍総理 憲法改正の議論やりましょう」発言について(2019.7.26)

このときは、国民民主党内に自民党からかなりの切り崩しがあったと思われます。
それを、玉木さんは思いっきり右に梶を切ることで、どうにか乗り切ったという一件です。
と同時に、右派を野党側から包摂していくのは自分の役目だ という意識を感じました。

とはいえ、いわゆる玉クラに集う人々は、包摂なんていうレベルではない人たちがたくさんいます。
だから、あの連中の勢いが本当に主導権をとってしまえば、たしかに玉木新党は野党と言うよりはファシストに近い物になるでしょう。
それは玉木さんが意図している、十数人の改革保守とは別物ですが、そういうリスクがないとは言えません。確かに。

リスクはありますが、よりベターな選択をするのであれば、自民に追いやるよりも、勝手にフィーバー始めるよりも、首に縄をつけておいた方が マシなんじゃないでしょうか。

玉木さんが分党を発表した11日の夜に、荻上チキさんがインタビューしたラジオの音声が公開されています。

【音声配信】「国民民主党が分党。玉木代表に直撃」(玉木雄一郎×荻上チキ)
2020年8月11日(火)放送分(TBSラジオ・Session-22)


ここで玉木さんが言っているとおりに進めるのであれば、私はそれでいいんじゃないか と思います。
最善ではないけど、仕方がない。
異常な玉クラを非難するのはわかるけれども、そういう連中を含めて野放しにしないためのリスクをとった玉木さん自身を、なんで寄ってたかって袋だたきにするのか 私は理解できません。



社民党も、ある意味同じ悩みを抱えているはずです。
右と左は反対ですが、立憲などと合流するのなら、もう政治やめる くらいの支持者や地方の党員はたくさんいるでしょう。
これも前に書きましたが、立憲は地方組織が極めて脆弱ですから、選挙になると社民党を頼ってきた地域はたくさんあるようです。
党員だっていまだ万単位でいるのです。

国民民主は、形式的には対等合併ですが、社民は完全に吸収併合です。事実以上。
そんな屈辱。しかも、党是である「社会民主主義」を捨てることになるわけです。
理念の一致とかじゃなくて、党是を捨てる。
日本に社会民主主義の政党がなくなる という事態を、多くの方は軽く考えているみたいですが、これかなり大変なことなのです。

本当は、政党なんて選挙互助会 と割り切って、派閥として党是や理念をバラバラに持ちつづけるのが、もっとも健全なあり方なのですが、それを許さない偏狭な政治風習が根強い日本では、吸収合併されたら社民主義は表舞台から消滅です。
そんな国は、独裁国家以外であるのかな??

Wkipedia 社会民主主義 主な政党

もちろん、社民党は分裂しなくても政党要件はかなり危ういので、分裂すれば国政政党ではなくなるでしょうが、多くの党員や支持者を路頭に迷わせないために、あえて合流せずに政治団体を設立するという流れも、たぶんあるのではないでしょうか。

これもまた、「分裂だ」と非難されるのでしょうが、そうした非難を覚悟の上で、支持者を政治的な絶望の淵からサルベージして、大きな野党とも連携する動きにしていこうという努力には、私は左右を問わず共感を覚えます。

私が参加している生活フォーラム関西も、自由党がなくなって、れいわ新選組もおかしな流れになってきて、なんだかどっち向いて良いのかよく分からなくなってきたように思います。
でも、そんな時だからこそ、ひとり一人の政治家をよく見て、応援するべきなのか、するべきではないのか、自分の頭で考えなくてはなりません。そういうことができるグループになれるか、まさに「自立と共生」が問われています。

少なくとも、玉木さんをボコボコにして正義の味方になったような気分を味わうのは、私がやりたいことではありません。

人を見て、発言を精査して、何をすべきか 判断していきたいと思います。




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2020-08-13(Thu)

いろいろありすぎて寝不足の8月

れいわ新選組の惨状は、昨日書きました。

同時進行で、国民民主党がエラいことになっています。

玉木さん、土壇場で「合流は了承するけど自分は行かない」と言い出して、あっちこっちから総スカンです。

言うまでもないですが、野党はひとつになるべきです。

公約以外の政策なんてバラバラで結構。

立憲も国民も社民もれいわも、まるっとまとめて大きな塊にすべきです。

もうこのブログでも、指が酸っぱくなるほど書いてきました。

でも

立憲の態度を見ていると、というか、枝野さんと福山さんの態度を見ていると、2012年の民主党を思い出してしまうのです。

消費増税を言い出す幹部に対して「公約を守れ!」と言った小沢グループに対して、今は立憲の幹部になっている人たちが何をしたか。

どんな仕打ちをしたか。

彼らが一度もそれを反省も謝罪もしていない以上、また同じことを繰り返すでしょう。

姑息な策を弄して自らの支配権を死守しようとする枝野さんたちの態度を見るにつけ、その思いは確信に変わります。

これも自明のことなので皆さんご存じでしょうが、立憲には金がありません。

一昨年末の資金残高は 立憲18億 : 国民108億 です。

その後に参院選がありましたから、立憲の資産はマイナス(借金)かもしれません。

支配権を維持しながら、国民民主の資金を手に入れた枝野さんたちは、何を考えるのでしょうか。



新しい野党の幹事長になってほしいと思うベテラン議員の篠原孝さんは、玉木さんのことをボロかすに言っています。

それだけ大きな塊で政権交代、という思いの強さです。それは理解できます。

でも、甘い とも思います。

合流野党は、前門の虎後門の狼ではないですが、前門の枝野、後門の連合 です。

それでも、どんなに情けない政策でも、まがいなりにも政権交代を真剣にめざしてくれるのなら、存在意義はわかります。

しかし、公約を破って消費税を上げ、反対するものを座敷牢に押し込み、その挙げ句に政権を安倍晋三に禅譲した野田佳彦も、大きな顔で、大幹部面しているのです。

いくら枝野さんが「政権交代をめざして」なんて言ったところで、ぜんぜん信用できないのです。私は。

玉木さんの真意は、今の段階では私は断言できません。

もうしばらく様子を見ます。

ただ、これまで「生まれ変わりました」発言とか、いろいろ無茶やらかしたときに細かく観察した経緯から、なかなか精密なトリックスターだと思っています。

各方面の方々がボロかすに言うのとは、ちょっと違う評価をしています。

とはいえ、最大の信頼を寄せていた太郎さんが、あんなことを言うのですから、玉木さんだってわかりません。

ですから、もう少し様子を見ます。

そんなこんなで、思い悩むばかり。寝不足です。

今夜は早く寝て、明日は少し気晴らしします。




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2020-08-13(Thu)

※つらすぎて、タイトルがつけられません。

【れいわ地下2階B2サンデー】山本太郎代表への質問 2020年8月12日 を見ました。

言葉がありません

ブログのサイドエリアから、れいわ新選組のリンクは外しました。

今後、、大きな変化が無い限り、もうれいわ新選組や山本太郎さんの応援はしません。

田中龍作ジャーナルを腐す口ぶりは、安倍晋三が朝日新聞を罵倒する口調と同じではないですか。。。。

沖永事務局長が「市民の党はもう実態がない」と言って見せますが、大嘘です。
H31年 市民の党の政治資金収支報告書には、沖永さんが134万円もの大金を市民の党に寄付したことが書かれています。
市民の党の収入は2600万円超、もちろん当時の代表は斎藤まさし(酒井剛)さんです。

総会が非公開なのは、他党の総務会と同じだからだと。。。。
詭弁です。
党員を18人しか作らなかったのだから、それが総会であり、公党としての対外的な責任を負っているのは自明です。
こんな詭弁を考え、延々と資料を用意したのは、誰なのでしょうか。。。。

政治のウソが何でダメなのかというと、引き返せなくなるから。最初はちょっとしたウソでも、それを上塗りするうちにモンスターになるからです。
安倍晋三がその典型。もう救いがたい。
しかし、私が政治家としてもっとも敬愛してきた山本太郎が、その魔のスパイラルに落ちていく様は見たくない。
見たくない。

もはや望みはないと知りながらも、原点に返ってくれることを、願ってやみません。


※15人の党員の方々には、現実に目を向けてください、と言いたいです。
 でも、大事な志をもつ方を、れいわ新選組だから応援しない、とは思いません。
 一人の政治家として応援できる方は応援したいと思います。
 地元大阪5区の活動は、当面つづけていきます。




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2020-07-31(Fri)

「新型コロナを蔓延させる」という固い決意をもった日本国政府

モーニングショーを久しぶりに見ました。

東京都医師会の怒りの会見について、コメンテーターの吉永みち子さんがこんなことを言いました。
「(医師会は)世界が『これしかない』ということで懸命に取り組んでいる、ごく当たり前の普通のことをやりましょうと言っているわけで、この国はこの普通のことを『断固やらない』というふうな固い決意の下になにもしていなんじゃないかと思わざるを得ない」

そうなんです。
安倍個人はともかく、安倍政権は無能なんじゃなくて、「断固やらない」という決意をもって、無策を貫いているのです。
無能ならば補強すれば改善する可能性がありますが、意図的にやっているのならば、政権交代しない限り変わりません。

繰り返しますが、安倍政権は 「コロナを大流行させたい」 のです

YAHOOの「新型コロナウイルス感染症まとめ」から、グラフを少し加工しました

20200731-3.jpg

上が現在の患者数、下が新規感染者数です。
第1波の時は、新規のピークが720人で、その15日後にその13.3倍の現在患者数になっています。
ちなみに、新規ピークの4/11の直前から緊急事態宣言で、人の接触は極端に制限されていました。

7/30日の新規は1301人です。
単純に第1波と同じ計算をすると、8月14日くらいに17000人くらいの現在患者数になります。
今回は、人の接触はほとんど制限されていませんので、おそらく現在(7月末)がピークではなく、どこまで増え続けるかわかりません。

しかもしかも、日本は極端にPCR検査が少ない国です

圧倒的に少ない日本のPCR検査件数「世界159位」を招いた厚労省と分科会の罪
2020.7.29 日刊ゲンダイ


 世界各国のコロナ関連の統計を集計している米ウェブサイト「worldometer」に、衝撃的なデータがある。感染者数や死亡者数、重症者数などを列挙しているのだが、注目すべきは100万人あたりの検査件数。ナント、日本は28日時点で、世界215の国・地域の中で159位なのだ。
(引用以上)

今現在は157位だけど、大差ないです。
同じくらいに並んでいる国は、おそらく検査態勢が整っていないのだろうと思われますが、日本は違います。
やろうと思えばいくらでも検査できるのに、あえて、わざと、検査をせずにこの結果です。

たしかに4月よりは検査は2倍程度に増えてはいますから、新規感染者数が2倍になっているのも当然だし、事態は少しマシになっているのではという見方もできます。
重症化という意味でも、4月のピークには人工呼吸器をつけた人が300人を越えましたが、現在は100人を切っているようですから、現在患者数に対する重症化率は1/3くらいになっているのかもしれません。

とはいえ、それらは医療現場の努力によるものであり、政府の無策は何も変わっていません。

なにせ、政府がやっている二大コロナ対策と言えば、アベノマスク と GOTOコロナ なのですから。

ウイルス素通しの低性能マスクを何百億円もかけて配布し、全国にウイルスをばらまくための旅費を補助する。

利権が絡んでいるだけではとてもできない芸当です。
「コロナを大流行させる」という、固い強い意志を感じます。

なんとかコロナの患者を救おうと必死の努力をしている医療現場は、ほったらかしです。
虫入りマスクを配るのではなく、国税庁がちょっと決断すればいくらでもあるアルコールを配った方がはるかに効果的で院内感染を防ぐことができるのに、やらない。
疲弊する医師や職員には、白々しいありがとうの言葉より、人員とカネの補助が必要なのに、やらない。

やれば良いことは、医師会をふくめて、本当にまともにものを考えている人たちは、とっくに分かっています。
具体的な政策と法案におとしこみ、臨時国会を開いて決定すれば、1週間もあればこの国の方向は大転換できます。
でも やらない。

なぜ、安倍政権は、こんな愚かな、自分たちの支持率も落とすようなことをするのか。
いくら史上最低内閣とはいえ、こんなことをする意味があるのか。
それについては、改めて書きます。

以前にもちょっと書きました

反戦な家づくり 安倍政権は何故コロナの感染を止めようとしないのか

このときは、緊急事態条項がほしいから ということを書いたのですが、どうもそれだけでもないのではと思っています。

とにかく、今言いたいのは、安倍政権の無策と愚策は、無能ではなく、「わざと」だということです。




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